タイでは大麻生産が解禁したけど周辺国の大麻事情はシャレにならない話【日本人旅人は気をつけたい】
サワディカップ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
思ったことを鼻息荒く語るだけのブログだよ!
コロナで自由に世界を旅することが出来なくなって約3年。
徐々に各国の外国人観光客の受け入れも再開して、こりゃ来年あたり一大海外旅行ブームが来るんじゃないかなー!とか思ってる。
また自由に旅ができるようになったら、みんなはどこに行きたいですか?
南アフリカ??
スーダン??
当ブログでは世界の旅をしていたころの経験をもとに、みんなに人気のあの国この国の楽しい旅記事を更新していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!(超マイナーな国でのつらかった思い出ばかりを綴っている)
まぁ、僕はと言うと、もう危険な場所や過酷な旅はしんどくてイヤなので、
のんびり東南アジアの安宿を周りながらのリゾート旅とかしたいな。
そう、やっぱり最初はタイあたりに飛んでね。
ゆるーく屋台でソムタムむさぼりながら、昼から瓶ビール飲んでだらけてぇぇ。
もくじ
タイが大麻草栽培を解禁!のニュース
そんなことを妄想したりしていたら、先日センセーショナルなニュースが飛び込んできた。
なんと、2018年にアジアに先駆けて医療用大麻の使用を解禁していたタイ政府が、
今度は家庭での大麻草の栽培を許可、しかも大麻草100万本を全土の世帯に無料で配布するというではないか!
そう、まさに国民総大麻生産っ!!ぶっ飛んでる。タイ政府上層部こそ、マリファナ決めまくって仕事してるんじゃないか??
たしかに大麻草の持つ潜在能力は近年ひときわ注目されていて、医薬品や化粧品などで大麻成分の効果が見直されるなど、世界的な解禁ムーブメントが沸き起こっているのは事実。
カナダでは嗜好品としての使用も合法化されたし、アメリカやヨーロッパ各国も法整備を進め、大麻使用が一般的になる世界はすぐそこまで来ている。
そんな、来るべき大麻需要の爆発的拡大を見越した政策というわけだ。
特大のビジネスチャンスがあるのに、まわりの出方をうかがって栽培に踏み切れない各国を出し抜くような、
タイ政府のフロンティアスピリットというか、商売人気質なところは素晴らしいと思う。
今後タイは世界の中で大麻産業のメッカとして急成長していくだろう。これは間違いない。
まぁ一応、表向きでは嗜好品としての使用は未だ禁止(2022年6月現在)という事だが…
栽培も所持も、それでビジネスするのも推奨しておいて、「自分たちは吸うな!」というのは無理があるんじゃないかな…。
形だけのルールになるだろうし、日本でいう未成年大学生の飲酒、くらいの感覚で「大麻を楽しむ文化」は急速に世間に広まる事だろう。
こうなってくると日本人の中でも、「タイに大麻吸いに行こう!!」と考える旅行者も増えてきそうだけれど…
「マリファナ」「ガンジャ」日本人が吸ってもいいの?
当然のことながら日本では大麻の栽培はもちろんの事、大麻取締法にて所持や譲渡も犯罪とされている。
しかし、所持が合法とされている国であれば、日本人であっても自由に大麻を購入したりしても問題ないのだろうか?
これに関しては諸説あるが、答えはNoである。
大使館の発表によると
日本では大麻取締法において、大麻及びその製品の所持・譲受(購入を含む)等については違法とされ、処罰の対象となっています。また、同法は国外犯処罰規定が適用され、タイを含む海外に居住する日本人が大麻の栽培、輸出入、所持、譲渡等を行った場合には、同様に処罰対象となることがあります。
在タイ日本国大使館 https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20210506.html
とあり、厳密に言うと国外であっても国外犯処罰規定で大麻取り締まり法が適用されることもあるようだ。
つまり、合法の国のなかであっても大麻を所持(※)していれば、日本の法律によって逮捕出来るということだ。
(※重要な点として日本の大麻取締法では、大麻の所持は禁止しているが使用自体は禁止していないという矛盾がある。あくまで所持することが罪に問われる。ただし、使用罪についても今後法改正で制定が検討されている。2022年6月現在)
しかし実際のところは、合法の国での個人使用程度の所持については証拠の関係上、実際に罪に問われるケースはほぼないようだけれど(こちらの弁護士事務所の考察を参照)、一応こういった前提は頭に入れておきたい。
海外で道を歩いていると「マリファナ?やすいよ!」「いいガンジャ入ってるよ!」などとよく声をかけられる。
いとも簡単に大麻を購入できる環境に身を置くことになるわけだが、
上記のように「合法の国だからオールオッケー!!」というわけでは無いので注意が必要だ。
そして、何度も言うがタイに関しても嗜好品としての使用は厳密にいえば許可されていないので、気軽に手を出さないように。
タイ周辺の大麻に厳しい国まとめ(最大で死刑も)
とはいえ、目立つ場所で使用してぶっ倒れるとかしない限り、逮捕される可能性は少ないようだけれど、
それでも、軽い出来心で大麻を買ったり所持したりすることは絶対にやめたほうが良い。
特に、東南アジア一帯を周遊するような旅をしている人は、命に係わる問題にすらなり得る。
なぜなら、今回大麻が解禁されたタイの周辺には、大麻に対してめちゃくちゃ厳しい国が多いからだ。
例えばタイでマリファナを買って、バックの奥にしまってたのを忘れてそのまま別の国に入ってみたら、
入国検査で引っかかって密輸と疑われ即逮捕!!
なんてことも考えられる。
逮捕だけで済めばいい。なかには、大麻の持ち込みや所持は死刑!というような洒落にならない国もある。
ここでは、タイの周辺の、大麻に厳しい国をまとめてあげてみた。
マレーシア
マレーシアはタイの隣国のなかでも特に薬物に関して厳しい国で、大麻に関しては200gの所持で最大で死刑もあり得る。
小説「深夜特急」でもマレー鉄道でクアラルンプール⇔バンコク間を旅していたように、タイから陸路で気軽に入国できる国であり、今回のタイの規制緩和で今後大麻がらみの問題が多く発生しそう。
マレーシアは仏教国であるタイに対してイスラム教国である。
宗教の違いから大麻の他、酒に対しても厳しい販売制限が敷かれており、男女ともに肌の露出に気を付けるなど、イスラム教国特有のマナールールを守る必要がある。
隣国ではあるが、マレーシアはタイとは全く違った国であるという事を頭に入れておかなければならない。
シンガポール
東南アジアの経済の中心、シンガポールも大麻所持に対しては厳罰が下る。
大麻500g以上の所持に対しては原則死刑が規定されており、例え外国人であっても容赦なく判決が下る事で有名。
2005年にオーストラリア人、2007年にはナイジェリア人が、それぞれの国からの減刑要請があったにもかかわらず躊躇なく死刑執行されており、かなり強固な姿勢を貫いている。
この他シンガポールでは、ガムの持ち込みや鳥への餌やり、5人以上での政治的集会を禁止するなど、いろいろ細かな規制の多い国である。
中国
中国ではアヘン戦争のトラウマからか、外国からの薬物の密輸に対してとても厳しい国である。
以前には薬物を密輸しようとした日本人4人が捕まり、2010年に全員の死刑が執行されたことで大きな問題になった。
また、中国ではしばしば外国人逮捕者を政治利用する動きがあり、各国から人権問題として指摘されている。
2019年には、懲役15年の判決を受けていたはずの麻薬密輸犯のカナダ人の男が、突然裁判のやり直しを命じられ、死刑判決に変更されるという理不尽な出来事があった。
やり直しが命じられる直前に、カナダでファーウェイの幹部たちが逮捕されており、今回の死刑判決はこの報復のためという見かたが強い。
これらは大麻ではなくアヘンや覚せい剤に関する犯罪ではあるが、当局のさじ加減一つでいろいろまかり通ってしまう場合があるため、近年の日中関係の冷え込みを考えても、注意が必要だ。
まとめ( とりあえずやらない方が吉 )
以上!!タイの大麻解禁のニュースで周辺国の大麻事情などについて調べてみました。
大麻に関しては、日本やここに書いた国のように厳しく取り締まってる国もあれば、カナダやウルグアイのように嗜好品としての使用すらも許可されている国もありと、調べてみると各国で本当に価値観が違いすぎてておもしろい。
アラブ人が絶対に口にしない豚肉を我々は平気で食べるように、大麻使用の是非に関しても、その国の文化や国民性が色濃く反映されている感じがするからだ。
日本は、大麻に関しても、「ルールはルール!何が何でも守らなきゃ!」というまじめな国民性がにじみ出ていると思う。
コロナ渦で、野外でもマスクを徹底するがあまり熱中症になる人が多いように、時にはそのまじめさが行き過ぎてしまうところもある。
昔からのイメージで頑なに拒否するのではなく、医療の面やビジネスの面でメリットになるところは取り入れてもいいと思うし、時代の変化に合わせて柔軟に対応していく姿勢は必要ではないか?とは思う。
ただし、嗜好品としての大麻使用を推奨してる、というわけではないよ。
僕は昔、インドで何も知らずに飲んだラッシーに大麻ペーストが入れられていて、混沌のバッドトリップを経験したことがある。
本当にしんどかったので、そんないいもんでもないって事は分かるし、ここに書いたような厳しいルールのある国もある以上、海外でも下手に手を出さないのが吉である。
過度な拒否反応はせずに、しかし適度に距離を置きながら、使えるところだけ使っていく。
そんな付き合い方が、大麻に関しては必要なのでは?と思っているよ。
そんなところです。
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