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【糀谷駅/Zaika(ザイカ)】ビリヤニ中毒のおれ氏、新規開拓したパキスタン料理のお店に吸い込まれる話。

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

サラマレコ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅や音楽、日々のどうでもいい事を鼻息荒く語る。

はぁっ・・・!!はぁっ・・・!!!

あのキマるスパイス・・・

クミンの異国感あふれる香り・・・

動物本能を刺激するごろっごろ骨付きの肉っ・・・!!!

ビリヤニっ!!

ビリヤニをくれっ!!くれよっ!!!!

ビリヤニ中毒者の末路。

ビリヤニ

それはインドやパキスタンなど南アジア地域で食べられるご飯もの料理のこと。

大量のスパイスと肉を交互に重ねるようにして鍋で炊き上げる炊き込みご飯みたいな料理で、

現地では大鍋に鶏一羽、羊の足一本丸ごと、など豪快にぶち込んでは大量に炊き上げ、

結婚式やお祭りなどで参加者に振舞われる事が多い。

日本で言えば赤飯みたいな立ち位置だろうか?

そんな南アジアの食文化に欠かせない伝統料理であるビリヤニだが、

現在日本ではその複雑怪奇なスパイスと暴力的な肉のうまみに魅了され、

その味のとりこになってしまう中毒者が後を絶たない

彼らは強い不安感、イライラ、幻想などの症状を訴え、 救いを求めては

異常な頻度で足しげくインド・パキスタン料理屋に通う

そこでスパイスたっぷりの一皿、その一時しのぎの幸福感に酔いしれ、

そしてまたスパイスの効能が切れたころにこうつぶやきだす。

『ビリヤニっ!!ビリヤニをくれっ!!くれよっ!!!! 』

こうなってしまってはもう手が付けられない。

彼らは今後の人生で二度と、インド・パキスタン料理屋の無い街で暮らすことは出来なくなるであろう。

居住の自由という、まさに人間の尊厳とも言うべき権利を自ら断つような破壊的中毒性。

『ビリヤニやめますか?人間やめますか?』

政府当局からの更生を求める声にも彼らは言う。

『No ビリヤニ、No Life!!』

彼らをここまで魅了してしまうビリヤニとはいったいどんな食べ物なのであろうか。

ここではあるビリヤニ中毒者の何気ない一日に密着

その危険なまでの魅力と奥深さを探る!!

京急糀谷駅徒歩3分のパキスタン料理屋、Zaika(ザイカ)。

『こ・・・ここは!??』

真夏の空の下。

気付けばおれは炎天下の環状八号線をふらふらと歩き、

東京都大田区、京急線糀谷(こうじや)駅近くの雑居ビルの前に立っていた。

目の前にはパキスタンの家庭料理・Zaika(ザイカ)の文字。

くっ…またやってしまったか…!!



そう、おれはビリヤニ中毒者

数年前にインドを旅した際にバンガロールの屋台で食べたチキンビリヤニがうますぎて、

滞在中に毎日のように通っていた。まさしく中毒症状だった。

しかし日本に帰国してからはしばらくその衝動を抑えられていた。

しかし最近、家の近くにパキスタン料理屋がオープンし、何気なく入ってみた。

そこで食べたマトンビリヤニのうまさが忘れられずに、

それ以来、猟奇的な頻度でインド・パキスタン料理屋を訪れるようになってしまったんだ。



この日も、家で必死にスパイスの誘惑から逃れようと…布団をかぶり震えていたはずが…

どこからともなく神様の声が聞こえてきて…


『汝、新たなパキスタン料理屋を開拓せよ。』


と…

くっ…今思い出すだけでもおぞましい誘い文句だった。

やつはおれの耳元で、こうつぶやくんだ…。


『だって、この店GoogleMapの評価4.7だぜ、やばくね?行こうぜ?絶対うまいよここ。』


ってな…

(神様…全知全能なあんたでも、ググったりするんだな…)

そんな事を考えた途端、目の前がサフラン色に染まって…

気付けばおれは、店の前に立ってたってわけさ。


店先まで漂うスパイスの香り…

そして看板にでかでかと掲げられているビリヤニの画像が、おれの全神経を刺激する…

『いらっしゃいませー』

くっ…意図せず右腕が店のドアを開くっ…!!

おのれ脊髄っ!脳より先に腕に信号をっ…!

パキスタン感満載の店内で酩酊

席に着くと、シャルワール・カミーズと呼ばれる民族衣装を着た女性店員が水を持ってきてくれる。

しかし・・・!!

おれはこうしてすぐに誘惑に手を出してしまうほどやわな男ではないっ!!

ここはコーヒーだけ頼んですぐ退店を…!

「あの…コーh…

サッ…


声を出しかけたおれを遮るように、彼女が無言でメニュー表を差し出してくれる。

目に飛び込んでくる”ビリヤニ”の文字に、思わず生唾を飲み込むっ!!

彼女は無言で微笑みながら注文を待つ仕草を見せ…


(あんた、ビリヤニ中毒者だね…?

今日もいいブツが入っていますぜ…

当店の最高にキマるスパイスをどうぞご堪能あれ…)



くっ…!!おのれ、直接脳内にメッセージをっ…!??

そして、麻酔でもかけられたかのように口元の感覚がなくなり、意図せず声帯が動き始める。

震えた声で、その魔の呪文を唱えだすではないか…!!


『あの、マトンビリヤニを…ドリンクはラッシーで…』

『かしこまりました。』


くっ・・・!!完全敗北!!!

自らの意思の弱さに打ちのめされ落胆する理性とは裏腹に、

肉体は本能的な快楽の夜明けを喜ぶように血沸き肉踊り

中枢神経は表情筋をバグらせ、脳の信号とは無関係にただにやにやと嬉しそうに頬を緩めては、

おれはその時を待った。


店内を眺める。

エキゾチックな民族柄の飾りや、イスラム教のモスクの写真が飾られた店内

遠くパキスタンの街角、訪れたことも無いその場所に思いを馳せてみる。

バックパックを背負って歩くパキスタンの街は、きっと活気で満ち溢れているのだろうな。

様々な民族衣装を着て路地を行きかう人々、野良犬、牛…

喧噪のなか、うまそうなスパイスの香りに誘われ迷い込む食堂街

露店の大鍋からはモクモクと湯気が上がり、ふたを開けるとうまそうなマトンビリヤニ



おっと!!いかんっ!!

異国情緒あふれる店内で浸る旅先の妄想のなかでも、ビリヤニを食べようとしてしまうなんて…!

おれは一体、どうしてしまったんだ…!

キマるスパイス、マトンビリヤニ!

そんな妄想と現実のはざまで待つこと10分。

遂にその時がきた。

『お待たせしました。マトンビリヤニです。』

おれは一瞬硬直した。

全神経がその目の前の、インダスより受け継がれし宝石箱に注がれる…!!

う…美しい…!!!



ターメリックの織り成す黄金の大地、そこに芽生える新芽がごとく添えられた青唐辛子!!

そして、マスクの上からも確認できる強烈なスパイスの香り!!

東南アジアやインドを旅した時、街角のいたるところで漂っていた幸福感の蒸気。

肺いっぱいに吸い込めば、まるであの日にトリップしていくがごとくっ!!

脳が揺さぶられ、シナプスの全てが、この皿の上の一杯に飲み込まれていくっ!!!


『い…いただきます。』


本来であれば右手でいきたいところだが、最後に残った小さじいっぱいの理性でスプーンをつかみ取り、

無心で掻きこむっ!!!


『う…うまいっ…!!!』


口いっぱいに広がるクミンの香り、清涼感ある刻みしょうががそのクセを整え、

バスマティライスのパラパラ感は油分が少なく、

まさに夏にぴったりのさっぱりとした食べ応えっ!!


そして米の地層を掘り進めて行けば…

世紀の大発見を出土する!!

数千年前からじっくりコトコト味を染みさせ煮込み続け、

いにしえよりのスパイスとスープを吸い込み続けた極上の…

『骨付きマトン肉!!』



一口かぶりつき、目を閉じれば、

この羊の育ってきた牧場の原風景、毛刈りの季節、

涙の別れ…そして大鍋の中でのスパイスたちとの共鳴…

その歴史の全てが肉汁となって溢れ出し、

ほろほろとやわらかく口内で崩れ落ちていくではないか…!!



『くっ…羊よ…そしてこの母なる大地よ…

人類にマトンビリヤニを授けてくれて…ありがとう…』



無心でその至福の塊を口に運び続ける!

ふいに目がしらが熱くなる。

たどり着いた、人生の心理の果てであふれ出す、ほほを伝う幸福感の一滴

最後の一口。

塩気を強くする、予期せぬ味変。

生かされている。

おれ、生かされているよ。

ビリヤニ中毒がなんだ!

スパイスのとりこで何が悪い!!


大地よ!!母なるインダスの大地よ!!サフラン色の風に吹かれて、私はここに宣言するっ!!

No ビリヤニ、No Life!!



『うぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!!!!!お"いぢかったでずっ…!!お会計お願いじまずっ!!!』


『ありがとうございましたー…え!お客さん、大丈夫ですか!?』

以上!

今回密着した中毒者・ぼっちシンガーさん(仮名)は、恍惚とした表情で最寄り駅へと消えていった。


これが、ビリヤニ中毒者、その哀しくもはかなき人生の末路であった。

『友達に誘われたから』

『文章は意味不明だが写真がおいしそうなブログ記事を読んで、興味を持ったから。』

など、最初は軽い気持ちで手を出したつもりでも、

その官能的なまでの魅惑のスパイスと野性的なおいしさに心も体も奪われてしまう事が多い。

コロナ渦で店舗でのビリヤニ接種が難しい近年では以下のように、

自宅で隠れて簡単にスパイスを吸引できる商材なども出回っているようだ。

本場パキスタンのスパイスメーカーが調合する至高の一級品、かなりヤバいブツである。

本物のレストランの味が手軽にお家で楽しめるからと言って、誘惑に負けてはいけない。

一生をビリヤニ中毒者として投げ出す覚悟のあるものだけ、リンクを閲覧してほしい。

また、今回訪れたお店の情報もこちらに。


これも、調査を目的とした情報共有である。

いいか?くれぐれも、

インスタ映えするおしゃれな店内に、最高においしいパキスタンの家庭料理

楽しいスタッフさんが魅力だからと言って、容易に近づいたりしちゃいけないぞ!

今後も当ブログではビリヤニ中毒者のその動向を追い求めていきたい。

新しい店の開拓、情報などが入り次第、随時レポートを更新していきたいと思う。



そんなところです。




●おれ氏がビリヤニにハマるきっかけになったお店はこちら。

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