世界30か国放浪してミニマリストになった僕が選ぶ、旅に持っていくべき絶対必要なもの5選!!
世界は神秘に満ち溢れている。
圧倒的なスケールで自然は見る人の心を魅了するし、世界遺産の巨大建造物は古代のロマンをイマジンさせる。
そして様々な人種、宗教、価値観を感じ、自分が正しいと信じて生きてきた当たり前のことが、異国の地を一人歩けば、圧倒的異質感を帯びて否定される。
自分のなかの常識がぼろぼろと崩れ去る。
なぜかその瞬間、身震いがするほどの心地よさを感じる。
僕は3年前、アコースティックギターを背負ってアジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米などを旅した。
旅中、南アフリカのヨハネスブルクではキャッシュカードを盗られ、ドイツではバックパックを盗られた。
大切な所持品を盗難に合った直後はこの世の終わりかというほど落ち込み、その都度、もうだめだ、と帰国が脳をよぎるのだが。
毎度毎度、気付くのだ。あれ、今まで盗られないよう神経をすり減らしてきたカードだけれど、必死になって背負ってきた重いバッグだけれど、無いなら無いで、何とかなるぞ?
いや、むしろ、なんだかとっても身軽だ。なんだこのすがすがしい気持ちは。
と。
いままでなんであんなに、物を持つことに躍起になっていたのだろう、案外必要なものなんて、あんまりないのだろうか。という、ミニマリズムな思考が芽生えだす。
結局、2年間の放浪から帰国した時の所持品といえば、小さなナップサックとギターだけ、という、ちょっと街に遊びに行った帰り、みたいなテンションだった。
案外そんな軽装で何とかなったし、移動の多い旅である、そんな軽装だったからこそフットワークを軽く、行きたいところに純粋に足を運べた、ともいえる。
服なんて二日分あれば旅先で洗濯しながらルーティーンできたし、消耗品も現地でだいたい用意できるからわざわざ携帯する必要はなかった。現地のガイドブックなんて、ググれば必要ない。
不必要なものが分かっていく中で、日本から持って行って、最後まで捨てられなかった、本当に旅に必要なものも明確に見えてきた。
今回は、そんな僕の経験から、これから長期の海外放浪をもくろんでる人に、
これだけは必要だ!
というものを紹介してみようと思う。
もくじ
1.携帯電話・スマホ
今の時代、ケータイを持っていかない旅人なんていないと思うけれど、マジでケータイは必要だ。
いや、正直なところ、ケータイがあれば最悪なんとかなる。
5選もいらない。パソコンは重いし、スマホ一つでなんとかなる。
まぁそんなこと言うと記事が終わっちゃうんであれだが、
本当に、グーグルマップがあれば世界中どんな僻地にやってきても路頭に迷うことはないし、時計やカメラなどのアクセサリから、音楽や書籍など、長い移動時間の娯楽もスマホ一つあれば問題ない。
アフリカ諸国など、Wi-Fiが極端に少ない国々では、1ギガ500円~1000円程度でシムカードが購入できる。
日本みたいにめんどくさい手続きなしでも、道端の汚い露店で普通に買える。あらかじめシムフリーのケータイを用意していった方がいいだろう。
その他インストールをお勧めするアプリとして、
– オフラインでも使える英和辞典アプリ(英語の他にスペイン語もよく使う。)
– 為替レートアプリ(町の両替商との交渉前に正しい為替レートを把握していないと、大抵ボられる。)
– Skype(事前入金すれば固定電話に安く国際電話をかけられるサービスが便利だった)
等がある。
もちろん充電器、コードも忘れないように!
こうやって書いてみると、まじでスマホ最強。
スマホを持ってやる現代の世界一周なんて、昭和の時代にカップルが新宿で待ち合わせするより簡単だと思うし、その時代に世界一周してた旅人なんか、何者なんだよ!実写版ドラクエかよ!といった感じです。
いや、本当に尊敬します。
2.クレジットカード
これまた現代の海外旅行なら持参しない人はいないと思うが、クレジットカードは必ず必要。
最悪、持参しなくてもいいが、作るだけ作って、そのナンバーだけでもひかえておくべきだ。
というのも、僕が前述のとおり、国際キャッシュカードを盗難に合った経験からである。
現地通貨を現金で手に入れることが出来ず、それは持っていたギターでストリートライブをし、何とか稼ぎながら旅をすることができた。
クレジットカードは元々持ってはいたが日本に置いてきたままだった。
そこで日本の家族にカードのナンバーを教えてもらい、それによって、ネット上にカードナンバーを入力すれば買えるもの、例えば航空券や宿の予約だけは、クレジットカードで引き落とすことができた。
とは言え途上国などでは、Booking.comなどに安宿が全く出ていないような地域もあるため、まったく楽な旅ではなかったが、それでも、
「万が一、無一文になったとしても帰国する航空券だけは買える」
という状態が心理的よりどころとなっていた。
もしそんな後ろ盾がなければ、弱虫な僕は、キャッシュカードを盗られた時点ですぐ帰国を決断していただろう。
何があるかわからない海外だから、最悪のケースでも生きて帰れるシチュエーションだけは作っておくべきだ。
3.海外保険
若者だと、保険の事はあまり考えない人も多いみたいだが、貧乏旅行をする人こそ海外保険は入っておこう。
やはり海外だと、生活環境の違いから簡単に体調を崩してしまう。
特に多いのは腹痛。僕はインドがひどかった。
(おなか壊すぐらい、寝れば治るでしょ)なんて思うかもしれないが、そんな簡単なものではない。
もうおなかを引き裂かれてるんじゃないかってくらいの激痛に襲われるのだ。
僕はドミトリーの部屋で、他の宿泊者の前でも関係なく、泣いてしまった。痛すぎて。
人生で経験したことないレベルの腹痛である。
結局、宿のスタッフに病院に担ぎ込まれ、二日間点滴を打って過ごした。
小太りのちょび髭インド人先生の診療結果は、ストマクエイク(腹痛)。
「カレーの油にでも当たったんじゃね?ハイ次!」
みたいな適当なノリの診察だったが、飲まされた大量の怪しい色をした薬と、点滴のおかげか、二日目には何事もなくなっていた。
代金は入っていた海外保険がすべてカバーしてくれた。
国外だと簡単な治療でも何十万円も取られることもあると聞く。
衛生的なレストランで毎回食事するのが難しい様な、節約旅な旅人こそ、保険は入っておくべきだな、と思い知らされた。
例え何事もなかったとしても、クレジットカード同様に、万が一の時にも何とかなる、という精神的な余裕ももたらしてくれる。
海外保険の保険証は、常にパスポートと一緒に大切に携帯しておこう。
4.マルチ変換プラグ
途上国だと入手が困難で、日本から持って行った方がいいものとして、マルチ変換プラグをお勧めしたい。
日本のコンセントプラグはA型だが、これがそのまま使える国というのは、アメリカ、フィリピン、南米の一部諸国と限られている。
そこで、各国どんな形状のコンセントプラグにでも差込口を変更可能な、マルチ変換プラグというのがある。
一つ持っていればどこでも使えるので非常に便利で、日本であれば大体どこの電気屋でも1500円くらいで売っている。
しかし海外、特に旅行者の多くない途上国では売っているところは少ない、し、あってもA型が差し込めるもの、ということは外国人向けという事なので、無駄に値段が高い。
小さなもので場所も取らないので、日本で買ってバッグに忍ばせておこう。
上で書いたようにスマホは旅の必需品。充電環境もしっかりと整えておこう。
5.自分の一番好きなものをひとつだけ。
自分の人生において、これだけは捨てられない、自分を表現するのはこれしかない、そんな大切なものは、旅中でも持参すべきだ。
言葉も通じない、文化も全く違う、そんな異国に迷い込んだ時、その好きなものが現地の人とあなたを結び付けてくれるかもしれない。
例えば、写真が大好きなら、カメラをもって行こう。
言葉の通じないアフリカの少数民族の村でも、子供たちに撮って見せてあげれば、無邪気な笑顔が見られるだろう。
サッカーが好きなら、ボールをもっていけば、世界の路地裏でたくさんの仲間ができるだろう。
自分の好きを表現することが、異国の地で心を通わせるいいきっかけになるのは間違いない。
また、旅中は案外、長距離の移動や宿で過ごす夜など、一人で過ごす時間が長い。
ただ暇だなぁとだらだら過ごすのではなく、その時間を、自分の趣味を深める時間にあてよう。
絵をかくのが趣味の人は、スケッチブックを持っておくのも良い。
異世界で過ごすその時間が、いつもと違ったインスピレーションを与えてくれて、ひらめきがあるかもしれない。
そして好きな事は、絶体絶命のピンチの時に、自分を救う。
僕は歌う事が好きで、ギターだけは手放せなかった。
カードを失ってからも、好きな事をやり続けることでお金を作ることができ、旅を続けられた。
そしてそれ以上の、忘れられない体験を与えてくれた。
先の記事でパソコンはいらないと書いたが、例えばブログを書くのが好きだって人なら絶対必要だと思う。
それで食っていけるかもしれない。
自分が本当に好きなものは何かを見つめなおし、旅を通してそれを深めて行くと、きっとおもしろい経験になる。
そのためのツールを一つだけ、バックパックに追加しよう。
まとめ – 旅は、物との距離感を図るいいチャンス。
日本で暮らしていると、あれも必要、これも必要、この歳なんだから、男だから女だから、これぐらいは持ってないと、などと、最低限の持ち物リストがどんどん増えていく。
それがないと生きていけない、くらいに思っているものでも、案外無くしてみるとなんでもなかったりする。
旅は、常に移動の身なので、両手と背中に背負う分くらいしか、所持することはできない。
日本を離れて、旅に出るその時点で、あなたは思うだろう。
「あれ。人間って、こんなに少ない荷物でも、生きていけるんだ。」
と。
不必要なものから解放されると、心地よく感じるし、本当に大切なものに集中できる。
僕は日本に帰ってきて、また普通の暮らしを始めているが、本当に必要なものしか持たなくなり、ライフスタイルが変わった。
以前より、心が軽やかな気がしている。
旅が教えてくれたこの感覚はこれからもずっと大事にしていきたい、と思っている。
これから旅に出る皆さんにも、ここにあげた最低限必要なものを参考に、旅を楽しんでいただきたい。
そして帰国したときに、本当に大切なものが何か、見つかっていることを願う。
そんなところです。
Youtubeにて楽曲作品を公開しています。
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