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【セビージャから西へ/スペイン】誰得チャレンジ開始!!ひまわり畑と汚いサルの話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!BUMP OF CHICKENの “くだらない唄”!
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アンダルシアのど田舎、そのどこまでも伸びる一本道をひたすらに。ひたすらに歩くさすらいの旅人がいる。

午後6時でも突き刺すような強い西日を、時折流れてくるもこもこの雲が和らげてくれて、風に吹かれ流れて、そしてまた日が差してくる。

男は背中に大きなギターバックを背負い、バックパックを胸にかけて、穴の空いたニセモノのノースフェイスのスニーカーで、一歩一歩と土を蹴る。

あろう事か。彼はスペイン、セビージャから、150キロ離れたポルトガルを徒歩で目指すという。

なんという無謀な挑戦。

若気の至りか。男の性(さが)か。はたまた、

「えっ!!?ゆうきさん、セビージャからここまで歩いてきたって本当ですかぁ!!??」

「うん、そうだよ。なぁに、たった150キロそこらだよ。」

「えぇ!!すごぉい!!ワイルドすぎますっ!!私、尊敬しちゃう!もっとお話聞かせてくださいっ!」

「はは、仕方ないな、じゃあ今夜おれのテント、空いてるから泊まってく?」

と言いたいだけか。

理由など、いつのまにか風に吹かれ、小麦畑の向こうへ消えていった。

男はだだ一人、西へ西へと歩を進める。

その旅人。

おれだ。

ウギャァァァァァァ!!!!足が!!!足が痛いよぉぉぉぉ!!!!泣ける!!泣けるぜ!!!ひぃ!!しかし!!女子大生をテントに誘うために!!ひぃぃぃ!!

おれはなげいていた。

セビージャから50キロ離れた田舎道、そのど真ん中で。


なぜおれはこんな無謀なチャレンジをしているのか!!

遡ること!

昨日!!

セビージャの、町外れのいつもの草原で目を覚ましたおれ!

前日、元バスカーの香港人のお兄さんに、セビージャ名物のフラメンコライブに連れて行ってもらったおれ。

もうここセビージャに思い残すことはない!次の街へ行こう!と、おれはテントをたたんで歩き出した。

おれは、このままポルトガルを目指そうと計画している。

街のバス停まで行って、ポルトガルへのバスチケットを見てみるか。

んーーーー、いや待てよ。野宿していたここから、セビージャのセントラルバスステーションは2キロほど東。

ポルトガルは西である。それなら歩いて西へ進み、次の街まで行けば少しはバスは安くなるんじゃないか?

ケータイを取り出し、グーグルマップを開く。

セビージャの西に5キロほど行くと、クエスタというRPGゲーム業の盛んな郊外の街がある。

うむ。この街まで出てみよう。

そう決めたおれは、てけてけと歩くこと一時間…

クエスタ到着…!!しかし、思ったより大きな街ではない。

しかし幹線道沿いにマックがあったので、Wi-Fiを繋いで、ここからポルトガルまでの交通方法を調べてみると…

うそやん!!

ここからのバスだと割高になるようで、ここからセビージャまでバスで戻って、セビージャのバスターミナルから出る長距離バスに乗るのが最安の方法だという!

ちくしょう折角ここまで来たんだ!それにバス代金もなかなかする!やめだやめ!!バスは使わない!!ヒッチハイクだ!!ヒッチハイクでポルトガルを目指してやる!!

そう意気込んだおれは、日差しが落ち着く5時くらいまでマックでのんびり、隣の座席でポテトをアーンしあいながらいちゃつくカップルに呪いを送ったりしながら過ごし、再び歩き出した!!!

ヒッチハイクしやすそうな路肩の広い道路を探して、国道をひたすらに西へ、西へと歩く。

郊外のベッドタウンといった感じのクエスタを抜けると、徐々に家やアパートが減ってきて、麦畑やオリーブ畑が見えるようになって、車両の少ない田舎電車がてけてけ走っていく。

のどかでいい景色だなぁ。

今日もいい天気だが、ちょうど雲が太陽を隠してくれているからか、そこまで暑くない。

ご機嫌で歩くリズムに合わせて歌を刻んだりする。

ツバメみたいな形の鳥がすごい速さで頭の上を旋回しながら、一緒にピューピューと鳴いてくれる。

なんだかハッピーな気分だぜ!!

途中、サンルカという街に到着したころには、すでに2時間以上が経過していた。

地図を見てみると、もう15キロくらいを歩いてきてる。

しかし、ドイツでバックパックを盗られ、ギターと新しく買った20リッターの小さなバックだけでとても身軽なおれ。

足取りはまだまだ軽やかだ。

いつのまにか、

(今日はヒッチハイクはせずに、行けるところまで歩いてみたいなぁ。)

なんて思いだしていたのだ。

そこからさらにしばらく歩き、坂を下りだしたころ。

峠のガードレールを越えると、開けた草原があって、そこから斜面に広がるオリーブ畑やただっぴろい麦畑が見えた。

遠くにはたくさんの太陽光発電のパネルと、なんだあれ?一面の畑のど真ん中で、管制塔みたいな、高層ビルのような建物が不可思議に建ってるのが見える。

時刻は午後9時。まだまだ高い西日に照らされて、それらがキラキラと輝いて、まるでそこだけ未来都市が突如現れたような、不思議な世界観がある!!



やべぇ!!新海誠の”雲の向こう、約束の場所”の舞台みたいでかっこいい!!

胸ときめいたおれ。

今夜はここにテントを張る事にした。

一人で、近未来の塔へ想いを馳せる少年の気分で、白いワンピースのスカートを風になびかせる女の子の手を取る妄想などしながら、一人寂しく夕日を眺めるおれ。

絶景とビール、気分も乗ってきてギターを取り出して歌い、うとうとするころには、空が宇宙の果てのような色に変わってる。


なんで美しいんだろう。世界遺産でも有名観光地でもなんでもない、地球の生身の美しさに惚れる。

(明日はちゃんとヒッチハイクして、明日中にポルトガル、行けたらいいな。)

とかぼんやり計画を立て、バタンと横になって、眠った。

はずだったが!!

日が昇り、今日!!

朝8時!

再び歩を進めだした!!

ヒッチハイクをしようと場所を探していたおれ。


しかし!!!!

ただひたすらに直線な田舎道を突き進んでいた時!!

素敵すぎる絶景が広がった!!

こ、こ、これは!!!


眩しいほどのイエローが、丘の上まで続いていく!

そこには、青い空の下、りんと朝日の方を向いた無数のひまわりが織りなす景色が、どこまでも、どこまでも広がっていた!!

風に吹かれ、ゆっくりと頭を揺らすひまわり達。

なんだろう。まるで小説の世界に迷い込んだよう!

セビージャまでの道中で、このひまわり畑を探す旅をしていたおれ!結局バスの中からしか見る事が出来なかったのだけれど、ま、まさかここで出会えるなんて!!!




感動した。バスの中から見た時、近くでじっくり見るより、遠くから通り過ぎるように見た方が情緒的だ!とかなんとか言うていたが、あほか!!近くからじっくり見た方が美しいに決まってんだろ!!!

間違いなく、ヨーロッパに入って、いやこの旅1番かもしれんってくらいの、絶景。

ゴッホの絵を思い出す。真っ青な空、べた塗りの盛り上がった白い雲、この世の黄色全部を濃縮したような、燃えるように力強い黄色。

持っていたデジカメが壊れてしまったおれ。

iPhoneで写真に撮ってみるんだけれど、どう編集してもこの色彩感はうまく表現出来ない。

写真じゃ、心で感じたエネルギーの色は写せないからかな。

胸のフィルムに焼き付けられて、もう上書きなんてできないってくらいに強烈な色してんだ。

風景を、目だけじゃなく心で見させられる感じ。

その、目では見えない色も含めて、ゴッホは表したかったのかな。

ここに貼る写真は後でどきつく編集している。

写真好きな人が見たら、「加工しすぎなんだよこのクズ!」とか言われそうだが、いやまだ足りない。

実物はこんなもんじゃない。

もっともっと、強烈。

写真じゃ表せない世界があるんだ。

ぜひ、スペインを旅する人には訪れて、感じて欲しい色彩感だ。

そんなで、”アンダルシアのひまわり畑で歌うおれ”の定で右手にセルフィースティックで滑稽に自撮りしながら、夢だった場所で一人楽しんだおれ。

再び荷物を持ち上げて、歩き出すんだが。

おれは思った。

(はぁ!!はぁぁぁ!!!ヤバい。楽しい…!!!)

今まであまり経験なかったけど、歩き旅。楽しい。

車で通り過ぎるだけでは絶対感じる事のできなかった風景や、気付けなかった瞬間が、時速5キロで進む世界ではすぐに見つけられる。

特に初夏の、今のアンダルシアの景色は最高だ。

天気もいいし、ひまわり畑が広がってて、真昼間をしのげばまだ耐えられる暑さ。

なんだか、今しか感じられない体験をすっ飛ばして、乗り物で先に急いでしまうのが、すごくもったいないような気がしてきた。

ひたすらの一本道を歩きながら、おれの脳内では大会議が行われいた。

楽観的おれ「昨日も20キロくらい歩けたんだ。1週間もあればポルトガルまで行けるわけだ。」

悲観的おれ「いや、でも途中で足を痛めたりしたら…」

楽「アンダルシアは平野が続く!歩き旅にはもってこいじゃないか!!」

悲「でも田舎道で水が尽きたらどうする!?ケータイの充電だって…」

楽「 想像してみろ!歩いて無事ポルトガルにたどり着いたらどうだ!きっとリスボンあたりで、おしゃれ一人旅の女子大生に、(すごい!私尊敬しちゃいます!)何て言われて!!」

悲「今夜おれのてんとくる?なんて言っちゃったりして!!!!うぉぉぉ!!!歩くしかないだろ!!ぼっちウォーカー世界を周るにタイトルも変えちまおうぜいぇぇぇ!!!」

行くか!!!歩いて行くか!!!ポルトガル!!!!!

おれの心に火がついた。

いくんだ!!ポルトガルまで、おれは歩いてやるんだ!!

途方もない旅を想像しただけで、飛び上がるほどにワクワクした。

スペインには有名な、サンティアゴ巡礼道とあう、四国お遍路歩きみたいな有名なウォーキングルートがあるらしいが…

ふはは!物足りないね。おれほどの孤高の旅人には、そんな作られたルートを歩くだけのオーガナイズされた旅では物足りないのさ!!

宿も店屋も、人1人にすら出会わないような荒野を勇ましく進む旅!!!おれが求めているのはそういうワイルドな道なのだ!!がははは!!!

と、”誰もやらない事をやるおれスゲェ”感が鼻に付く系ブロガーのおれは、

「800キロの道のりを歩くサンティアゴ巡礼道のツワモノ旅人からしたら150キロぐらい近所のコンビニ行くようなもんだクズが!自己顕示欲がきめぇんだよ!」

というアンチコメントを、ひまわり畑を吹く風に乗せて遠く地中海まで飛ばしながら、鼻歌交じりに進む!!



正午ごろ、デルカンポというなんだか安いお通じの薬みたいな名前の小さな小さな街に到着したおれ。

数十軒くらいの家が集まっただけの街のストリートを歩く謎のアジア人に、お散歩のおじいさんや植木鉢に水をやるおばちゃんが地獄を見るような目で視線を送る中、おれは適当なカフェに入る。

そこで同じく、まるで汚いニホンザルがギターを背負って二本足で歩いて来るのを見ているような不可解な表情を浮かべるおばさんに、コーヒーを注文。

コンセントを繋がせてもらう。

帰り際、

「どこからきたの?」

「ハポンだよ!」

「歩いてきたの!?」

「セビージャから歩いてポルトガルを目指してるんだ!」

「ま、まぁ!!!」

全然英語は通じんが、ジェスチャーでなんとなくそんな話をする。

「150キロなんざ、この孤高の旅人からすれば近所のコンビニいくようなものさ。おっといけない。セニョリータ(太陽)を待たせているのさ。またねおばちゃん。グラシアス。」

おばちゃんの驚きに気を良くしながら、店を出て、再び歩きだしたおれ。

この時まではまだ良かったのだ。

2時間後。

ひぃぃぃ!!!!!!痛い!!足が痛い!!暑いし!!いや!!もう歩けない!!ひぃひぃ!!ぜぇぜぇぇ!!

文頭に戻る。

キツィィィ!!いざ歩いて向かうぞと決めてから、左足の膝が痛み出した!!

おれの靴はネパールで買ったニセモノのノースフェイスのハイキング用靴なのだが、安物なので左足の底がペラリと取れてしまっており、右と左で高さが違うのだ。

多分そのせいで、左足に負担がかかっちまっているんだ…!!痛い!!ちくしょう!!予期せぬ事態だ!!救急車!!救急車を呼んでくれだれかぁぁ!!!

ちょっと血が出たりすると心臓爆発したぐらいの大騒ぎをしてお母さんや可愛い女の子に「痛かったねぇよしよし」と言ってもらいたいおれ。

一歩踏み出す度に痛む関節に、泣きつく人も誰もいない田舎道にただ一人、という状況も手伝って、おれの心は複雑骨折状態であった。

ひぃ!!ひぃ!!とりあえず休憩だ!!救急車が来るまで休憩だ!!

読者のかわいい女の子が呼んでくれたであろう救急車を待つために、木のしたに、テントのシートを広げて、しばし休んだおれ。

さっき食べたみかんの皮の汁をかけて、アリが逃げ惑う姿をぼうぜんと眺めたりしていると、あっという間に2時間が経っていた。

救急車はおろか、ここまで読んでくれた読者の方ももいないようだったが、休んだおかげで足の痛みは消えていた。

そのまま、さらにマンザニラという街まで歩き、ガソリンスタンドでビールをゲットしたおれ。

午後9時。

日も陰ってきたので、適当な草原に、テントを張って潜り込む。

どうなるんだ!!!いけるのかおれ!!!

ポルトガルまであと100キロ!!

そんなところです。

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