【ローマ/イタリア】おれ氏、ヨーロッパでやっていける気がしない話
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ローマ2日目!!
昨日ローマに到着したおれであったが、街全体が路上ライブ禁止、だれもストリートで歌っていないという非常自体であった!
今日も1日歩いてみて、やっぱり歌えそうになかったら明後日にはさっさと移動しよー!!
とか考えながら街へ!
町中に、ほんまちょっとした公園ぐらいの感覚で古代ローマ時代の遺跡がいたるところに残されてる!
確かに大昔からここには街があったんだな…
なんかすごい荘厳な神殿、のその真横でまさかの野外フェスしとる!!
なんとなんと荷物検査だけするとチケットなんて必要なく自由に入れた!!
タトゥーだらけの若者たちの熱狂する先では、バンジョーかな?テケテケ言うやつ弾きながら、いかついオヤジがボーカルのバンドが、アイリッシュパンクみたいな曲やっててカッコよかった!
もう辺り一面マリファナの匂いが立ち込めてて、フラッグを振って掛け声をあげるオーディエンスのスタイルは、まるでサッカー会場のよう!
国が変わるとライブの楽しみ方も変わるんだな!
ちくしょう、ビール飲みながら見れたら最高なんやろうけど…
お金がない!路上できる場所!探さねば!
再びストリートにでて、1時間、2時間と、歩き回るんだけれど、ほんまどっこも路上ライブしてない!
ちょっとでも近くにお店や民家があるところは止められるんだろうなとか思うと、ビビってギターを置けない…
すげぇいいストリートなのにな…
たいがい日本でも、路上ライブ禁止!何て言われてても、みんな騒音にならない程度にやってるもんなんだが、ローマ、恐ろしいほどにだれも歌ってない。
たぶん、マジで罰金取られたり棍棒で原型をとどめないほどに殴られてピザ生地に練りこまれたりするんだろうか。
うーぬ、相変わらず静まり返っていやがる…
人は多くて、もちろんクラクションや人の話し声、遠くの救急車の音やバスの排気音は聞こえてくるんだけれど、なんか全体的に街が冷えて感じてしまう…
音楽が街に与える温かみって、絶対必要だと思うんやけどなぁ。
おれがバスカーだからそんな風に感じるだけなんだろうけど…
とか考えながらもんもんと、小洒落た路地を抜けていくと、
うぉぉぉ!!
これがコロセウムか!!
当時最大にして最高の競技場であったこの、古代のスタジアム!
前なにかの映画で、古代ローマ時代はこのコロセウムで、騎士と騎士が命をかけたガチの戦いを繰り広げていて、それを貴婦人たちが手をたたいて観戦しているのを見たことがあるぞ!
マジ趣味わりー!
当時の貴婦人たち、マジ趣味わりー!
とか思った。
人が痛がる姿を見て喜ぶだなんて…
おれ絶対いやだわ、そんな人彼女にするの…
「ユウキさん?今度のコロセウムでの、ロンギヌスとテルニヌスとの闘技試合、チケットが余っていますの。お父様がeチケットとローソンチケットでダブルブッキングしてしまいましたのよ。おほほ、お父様ったら。よかったら、ご一緒しませんこと?」
「え、ま、また闘技!?えー…おれ、血が出て痛そうだったり、人が傷ついたりするやつあんまり好きじゃないっていうか、見てられ…
「まぁ!!せっかくお父様がご予約していただいたのに、そのような心無いお言葉…ひどいわ!お父様にお伝えして、釘打ちの刑に処せねばなりませぬわ!」
「ひ、ひぇぇ!!やめて!わかった!いく!行くから!!」
当日。
「まぁ!!ユウキ様見て!ロンギヌスったら、頭から血を流しておりますわよ!おほほ!」
「う、うん…(痛そう…見てられないよ…)」
「あら!!お次はテルニヌスが先生に2人づつで組みになって!と命ぜられて、一人余ってしまいましたわ!おほほ!無様ね!」
「う、うん…(痛い!!痛いよ、やめてあげてよ先生!)」
「あら、先生がみんなにお説教を始めましたわ!"なぜロンギヌス君だけ一人余らすのだ!"と生徒たちを叱っていますわ!」
「う、うん…(痛い!!余計痛いよ!!先生、もうやめてあげて!見てられないよ!!)」
とか思ってたやろな…。
まだ、正味めんどくさいけど
「ユウキさんっ!今度、嵐のコンサートがコロセウムであるの!チケット余ってるから一緒にいかない!?」
とか聞いてくるような、街角のタバコ売りの娘くらいの方が、かわいいよな…
あ、嵐なんて古代ローマ時代になんかおらんか。
あれか。シブがき隊ぐらいのころか。
え、どんなグループなんやシブがき隊って?
おれ、ちゃんと盛り上がれるんかな!?
「きゃぁぁぁシブっちー!!!ガッキー!!!こっち向いてぇぇぇ!!!」
「い、いぇぇい!(シブがき隊って、メンバーの名前からだったのか…)」
シブっち「チャオ!悩める恋の働きアリども!パンツの替えは用意してきたかい!?」
「きゃぁぁぁ!!!」
「い、いぇぇい!(なんだか下品なグループだなぁ…)」
ガッキー「女を連れてきた男たちよ!お前らに注ぐ!帰りはお前一人だ!!ぐはは!!」
「いやぁぁ連れ去ってー!!!サン・ピエトロ教会からオスマン帝国まで連れ去ってー!!」
「い、いぇぇい!(ACDCみたいだ…ローマ子ちゃん、こういうの好きなんだ…)」
とか、彼女の新しい一面に気づくかもしれんな…
そして、そんな遠い昔のアベックたちのナウくヴギヴギなデートに思いを馳せてロマンを感じながらコロセウムを見たおれ。
あーもう!歌いたい!!
どうせ止められるやろうけど、コロセウム前の通りに、ギターを置いてみた!
ここなら周りに住宅なんてないし、商店もない!なんの邪魔にもならないはず!
そんなで、30分くらい歌ってみるんだが…
だめだ!ぜんっぜん見向きもされない!
もともとそんなに人通りはないけれど、きたと思っても団体ツアー客がどっと押し寄せてはどっと帰っていくだけ。
うーぬ、ちょっと向かないな、ここは。
しかし、偶然パトカーとかが前を走らなかったからか分からんが、止められる事はなかった。
ふたたび街をとぼとぼ、歩き出す!
ローマ。お洒落なストリートとファッションの最先端、女子の憧れの場所…
来る前のイメージと言えば、そんなすごくキラキラしたものだった。
でも、思った以上の移民国家で、街にまとわりつく貧困と格差を、ストリートを歩くだけでひしひしと感じる。
マップ片手に大通りを歩く家族連れと、彼らにしつこくセルフィスティックを手売りしようとするインド系のおっちゃん、木彫りの人形を売るアフリカンのにいちゃんも、怪訝な目でふりほどかれている。
オープンデッキの明るい雰囲気のレストランが並ぶ路地で、穏やかな表情で食事をとる婦人達、一歩路地に入ると、コーラの缶やゴミ袋が散乱して、なんでか首のないハトの死骸が落ちている。
快晴の空の下、お洒落をして歩く若者の脇で、悲痛な顔をして手を伸ばす老婆の物乞い、観光名所の橋を渡れば、ど真ん中で昼間っから酔いつぶれた大男が二人、うつ伏せにぶっ倒れている。
誰も気にもとめずに、はたまた気にも留めないよう心がけるかのように、早足に歩いてく。
“ローマ"という洒落た空気を無理やりに感じるために、汚いものは目に入れないで歩こうとしているかのようだ。
すげぇ、生々しい街だな…
混沌としてる。
ストリートを気ままに歩く、ファッションブランド誌のモデルに出てきそうなお姉さんと、ものを手売りしたり物乞いをしてその日をなんとか過ごしてるあの人達とは、本当にここから月ぐらいの格差が、広がってるんだろうな。
物乞いや路上生活者はこれまでの国でもたくさん見てきたけど、日本と同じくらいの生活レベルの国で、こういう生々しさが漂うと、余計にシリアスな空気を感じるな。
川沿いをふらふら歩いて、昨日とは違う橋の上。
人通りはポツリポツリとしかないが、誰の迷惑にもならずに歌えるはずだ!
歌ったる!!
とギターを取り出した。
一時間歌って、結果は今日も3ユーロ、約360円…
やっぱり、街中を避けると人が全然通らんな…もういよいよ誰も通らんくなってきたのでやめた。
はぁ…おれ、ヨーロッパで生きていけるのだろうか…?
想像以上に深い闇を背負った街。
お洒落な雰囲気やブランドのお買い物よりも、そういうリアルな空気感を感じられて、おもしろい滞在にはなりそうだけれど、だめだ!
路上が出来ないとどうにもならん!
物価はイスラエル並やし!
明日さっさと出よう!と決断。
ヨーロッパ、しょっぱなから、重たい気分になってしまった。
宿に帰って、昨日大きい紙幣しかなくて支払出来てなかった2ユーロを払いにレセプションへ。
宿の南アジア系のオーナーにコインを渡すと、
「センキュージャップスジャップス。」
と、へらへら言ってくる。
日本人に対する差別的な言葉だ。
what?と冷めた目で睨んだら、
あー、あ、飴食べる?とか話し逸らした。
くそが、気づかれないとでも思ってたのか?
でもたしかにまさか宿のオーナーともあろうものがそんな事言うわけないと思って、耳を疑ったわ。
民族や人種で住む世界が完全に違うこの街で、みんなだれか自分より下を作らないと不安で立ってられないんだろうな。
そんな背景も感じつつ、ここ安かったけどもう二度と泊まらねぇーとか感じて、まぁ延泊
する気もなくなったし、明日やっぱ出ろって事だな!
と変に納得した。
どうしても、重い空気感には包まれてしまうけど。
そんなところです。
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コメント一覧
うーん……。
何より心底音楽を愛していて、それの持つ力を信じながら、いつも訪れた国に敬意をもって親しまれつつそこでの出会いや出来事を読む側まで楽しくなるように綴られてきたぼっちさんなのに、最近のご不運・不条理、そこはかとなくやるせない気持ちです。
ヨーロッパは稼げる!等おっしゃっている元バズカーさんもいるけれど、そもそもぼっちさん自身と合う・合わない国や地域というものもあるのかもしれませんよ。どうかあまり引きずらず「次行こ、次!」の精神で乗り越えていかれてほしいです。ぼっちさんも聴く人も幸せになれる土地が早く見つかりますように!
愛媛県民ではなく飯野山(ちょっとへっぽこシルエットのあの山です、御存知?)あたりにゆかりのある者より
意外な展開です。ぼっちさんが、ヨーロッパで苦戦されるとは・・・。ヨーロッパはバスカー文化が根付いてるって、金丸さんもブログで書いていたので、ガッポリ稼いで、そのお金を元手に鈴木ちなみの写真集「ちなみに」の路上販売をするのを期待していたのですが・・・。
でも、やっぱし、ぼっちさんのブログはオモシロイなあ。シブガキ隊が出てきたのには大笑いました。大昔、彼らの「スシ食いねえ!」ってしょうもない曲があって、その歌で紅白に出て、女の子がキャーキャー叫んでて、「なんじゃこりゃ?」って思ったものです。
さて、ヨーロッパに関しては96さんのおっしゃるとおり、合う・合わないってあるかもしれないですね。意外に、エチオピアがぼっちさんにハマっていたりして・・・。さすがに、それは無いでしょうけど。
それにしても、これからどうなるんでしょう?大変な旅が続きそうですけど、ご多幸を祈ります!
96さん、コメントありがとうございます!!
優しいお言葉ありがとうございます!このブログは少しリアルタイムから遅れてるんですが、現在も路上で歌いながら旅をするということに未だ悩んでるとこだったので、コメントいただけてなんだか心がすっと、整頓されたような気がします!
そのとうりだと思います、やはりあう、合わない、あるんだろうなぁとは思います。でも、その感覚の差さえも、越えていけたらなぁなんて、思ってる自分もいます!
飯山ですか!!!?うぉぉぉ超地元近いです!くすみ池っていうとこに、よくブラックバス釣りに行ってました!笑
れっちり突撃隊さん、コメントありがとうございます!!
いやぁぁ、僕は自分から心をオープンに開けるタイプじゃないので、向こうからガンガン絡んできてくれるアフリカやインドやが合ってるんでしょうかね…
自分のなよさを痛感しておりますが、男に、いや、漢にならねば!!
シブがき隊のストーリー、にやけました!笑 NEWSの山ピーが流行った時に、彼を真似して手提げバックをリュックみたいに背負ってた周りのみんなを見てたあの時のおれを思い出しました!笑
周りの歓声に惑わされるな!自分の感性を信じるんだ!間違ってないぜ!なんて、あの時の自分に歌ってあげたいです!
音楽好きですけど、場合によっては迷惑だと思うこと山ほどありますよ
外国に観光に行ったのに例えば日本人が日本の歌歌ってたらそれだけで幻滅する人っていると思います
外国気分台無しになるし
京都で古都の雰囲気味わおうとしたらロック歌ってる人がお寺の前にいてロックが聞こえ続けたらもう最悪ですね
現地の限られた人だけ(おそらく現地っぽい音楽だけ)許可証発行というのは、町自体が巨大な観光地のローマとしてはかなり真っ当な政策でもあると思います
コメントありがとうございます!!
それは僕も旅中、すごく考えました。街の空気を壊すような音楽は、路上ライブではすべきではないと思います。音楽に繊細になればなるほど、街に馴染む雰囲気の場所や歌い方で歌う事が心地よくなってくるものです。金が欲しいから、ってだけでそんな根本の音楽愛を捨てて、表現ではなく営業活動みたいに歌わないように、これからも心がけます!