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【テルアビブで路上ライブ/イスラエル】映画みたいなオレンジトレインの話

2020年2月20日

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今日の旅の一曲!andymori の “オレンジトレイン"!
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終了

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テルアビブ二日目!!!

昨日、テルアビブは国の中心なのに汚い危険だ松山だ!と散々罵ってテルアビブ市の住民だけでなく、愛媛県民の反感も買って、実家に大量のみかんの皮が送りつけられたおれ。

いや!ごめんなさい!

全然そんなことなかった!

テルアビブ、めっちゃおしゃれな街だわ!!!

昨日、宿のお兄さんに、この辺りで賑わってる通りはないかと聞いたんだ!路上ライブにいい場所はあるかいと!すると、

「キャメル通りというマーケット通りがある。行ってみるといい。」

とオススメしてくれた。

んで今日、

(まぁこんなヤンキーだらけの街だ、マーケット通りっつってもドン・キホーテが何軒か並んでるくらいのもんだろ。)

とか、あんまり期待せず向かってみたんだけれど…

野菜や日用品を売る庶民のマーケットを抜けると…


なんだここ!!

超おしゃれ!!!!!!

暖かな日差しに包まれて、手作りの小物を売るクラフターや、絵描きやがそれぞれの子店を抱えて、軒を連ねている!!

売りながら、お客さんがいないときは新しい小物を作ったりしてて、その工程なんかも見られて楽しい!

合わせるとキスしてるようになるキャンドル置き!

オリジナルにデザインされた世界に一つだけの時計!

こちらは万華鏡!


どれもアーティストの手作り感満載で、見ているだけでウギウギ東京である。

ストリートにはお店以外にも、いたるところにグラフィックアートや、小粋な小物の仕掛けがされていて、まるでディズニーランドで隠れミッキーを探す感覚で楽しめる。ディズニーランド行った事ないけど。

このアート、ちょいちょいTシャツとかのデザインでも使われるやつよな!??
こんなところに本物が!!

あ、ネコ~~!かわいい~!

と、ブログ用に、動物に優しいおれをアピールしようとあざとく甲高い声で驚いて、あごを掻いてやったおれ。

む、しかしなんか固い!

違った!こ、こいつ、石じゃないか!!!

犬の石アートも発見!ブログ用に、ほほう、これは素敵なアートだねぇ、と骨董品を見る目も持ち合わせた渋い男を演じるも、

いや!違う、こっちは本物だ!

そんなで、ひとしきりあれやこれやと1人で盛り上がって散歩を楽しんだおれであったが…。

木漏れ日のベンチに座って、老夫婦が穏やかな午前のときを過ごしている。

木漏れ日のテラスで、お買い物した雑貨を手に取りながら、カップルたちが幸せそうにコーヒーをすする。

あー、いいなぁ。

アフリカや南アジアや、THE 冒険!な国々は、1人で旅して、やりたいようにやって大正解だったが、こういう洒落た雰囲気の穏やかな気持ちになれる街では、やっぱ誰かと歩きたくなるわ……

ちなみ「えっ!ゆうきくん見て!この葉っぱの形のネックレス、すっごくかわいい!」

「ほんとだ!この赤く紅葉したやつなんか、ちなみちゃんにすごく似合ってるよ!」

ち「ほんと?(付けてみるちなみ)どう?似合う?」

「うん!似合う似合う!」

ち「やったぁ、ほんとかわいい!あの、これいくらですか?」

子店のクラフター「素敵だろう?ぼくの完全ハンドメイドなんだ。それは3000円さ。」

ち「3000円か~…ちょっと高いなぁ…うー、ならいいっかな。。」

「え、いいの?ちなみちゃん。ここでしか買えないかもだよ?」

ち「うん…でも、今回は諦める…かわいいけど…これからのゆうきくんとの旅のお金も大切だし…」

「そっか。。うん、なら行こうか!!」

ち「うん!向こうのストリートも行ってみよっ!」

スタスタ…(手をつなぎ去っていく二人)

クラフター(…はぁ。行っちまったか。値段、高いのかな。でもこれはおれの完全ハンドメイド。自分の商品に自信を持ってるからこそ、価値は下げたくないのさ…

…ん?)

パタパタパタ…!

「はぁ…はぁ…ヘイ、クラフター!」

ク「君は、さっきの、えっと、汚物くんって言ったっけ?」

「違う、オーランドブルームだよ。それより、さっきのネックレス、まだあるかい?」

「???」

木漏れ日のレストランにて。

ちなみ「おそーい!ゆうきくんどこまで行ってたの!寂しかったよっ!」

「ごめんごめん、それがトイレが全然見つからなくてさ!パルテノン神殿の公衆トイレまで行ってたんだ!」

「ええ!パルテノン神殿って、ギリシャだよ!ハハハ ゆうきくんったら!頼んでたランチ、今来たとこだよ!美味しそう~」

「うん、いただきます!…あ!おいしい!これ、ちなみちゃんの作るご飯の10分の1ぐらいおいしいよ!」

「なにそれ!おいしいのかどうなのかよくわかんないよっ!ハハハ!」

ち「はー、美味しかった~テルアビブ、ほんとに素敵なところ!」

「うん、どっかのキモオタ独り身ブロガーが、テルアビブはヤンキーばっかりで松山みたいだ!なんてネットでぐちぐい言ってたけど、全然そんなこと無いよね!」

ち「えー、そんなひどいこと言う人がいるの?うん、全然そんなこと無いよ。それに松山も、本当にいいところで私、好きだよ!」

「え!?あ、う、うん!おれも松山大好きなんだよね!じゃこてんを挟んで食べる坊ちゃん団子なんて最高だよね!

あ…あと、

(がさごそ)

こいつが、やっぱり君と離れたく無いって言ってるんだ。」

ち「えっ!どういうこと?なにこの包み?開けていい…?

あ!こ、これ!!さっきの葉っぱの…!!」

「さっきトイレ探して歩いてたら、連れてってって、お願いされてさ…!とっても似合ってるから、連れてってあげてくれる?」

ち「ゆ、ゆうきくん…

好き!!!」

ひ、ひゃはぁ!!はぁ!はぁぁ!!!!!

そんなで、木漏れ日のマーケットデートをひとしきり脳内で繰り広げ、

(ちなみちゃんに嫌われ無いように、松山を悪く言うのはもうやめよ…)

と心を入れ替えたおれ。

「みかんおいしー!友近おもしろー!!」などとわざとらしくつぶやきながら、おれは通りのはしに出て、ギターを置いてみた!

洒落た雑貨やアートな作品に感化された人たちが優しい気持ちでこの通りまで出てきて、音楽をしみじみ聴いてくれるイメージが広がる!!

…いける!いけるぞここは!

と直感しながら、歌ってみたんだが…


惨敗!1時間で20シュケル、約600円…

だれも止まってくれやしねぇ…

うーん、やっぱりおれには、広々とした場所で翼を広げるカモメが飛ぶように、のびのびと歌える場所が合ってるんだ!あそこしかねぇ!!

と、昼休憩してから、午後5時、昨日も歌ったビーチ沿いに出る!!!

夕方だというのに未だに燦々と照りつける太陽がじりじりと体に突き刺さる。

大海原へ向けて、One love~!と歌いだす!

んー!!やっぱり気持ちいい!

この、自然と一体化していくような感じ、好きだな。

ヨガや瞑想とか、おれはやったこと無いんだが、多分似たような感覚の気もする。

昨日も来た、プロのカメラマンだと自称するおやじが、写真をとってくれた。


その時、台湾から来た女の子がもじもじしながら遠くで聴いてくれてるのが歌いながら見えていた。

彼女にカメラマンのおやじがからみに行ってて、

「興味があるなら自分からアグレッシブにコミュニケーションしにいかないといけないぞ!ほら!話しかけてみてごらん!」

みたいな事を、おれにまんま聞こえる大きな声でさとしていて、笑ってしまう。

んで、その子がちょっと震えるような声で、

「あなたはきっと素晴らしいストリートミュージシャンになるわ!キープゴーイングよ!」

と綺麗な英語で言いに来てくれて、嬉しい。

どれくらい旅してるの?とか、昨日泊まってた宿にも台湾人の女の子いるよー!とか、そこからしばらく話した。

午後7時を過ぎて、ようやく空が赤くなって、太陽が急にスピードを上げて海に墜落し始める。

暑くもなく、冷たくも無い、生ぬるい温度感が心地いい。

まったりとした時間の中で、夕焼けを見ながらぴったりな歌が頭の中で流れてきた。

とろけるようにandymoriのオレンジトレインを歌う。

行きすがりの、小学生にならないくらいの男の子を連れた、若いお母さん。

立ち止まり、にこやかに5シュケル硬貨を落としてくれると、子供の手を取り、踊り出した。

たまに旅中、クラブとか行くと、欧米人が男女手を取り合って、舞踏会みたいなダンスを踊るのをよく見る。

そんな感じのダンスを、お母さんが子供に踊り方を教えてあげるように、優しくステップを取りながら、同じようなダンスを踊ってる。

キャッキャとはしゃぐ子供、それに答えるお母さんの笑顔。

くるりと回ったお母さんのスカートがふわりとなびいて、なんて美しいんだろう、と思った。

そうか、こうやってヨーロッパ文化圏の子供達は、小さい頃から踊り方を教えてもらうんだな。

オレンジトレインのまったりしたリズムに揺れる波のように、夕日に照らされながら、2人が踊る姿はまるで映画のワンシーンのよう。

見とれてしまった。

曲を終えると、お母さんがぎゅっと、子供を抱き寄せて、頬ずりをしてキスをして、子供が笑った。

このお母さん、この子が可愛くて可愛くて、仕方ないんだろうなぁ。

子供が無邪気にビーチを分けるフェンスの上に乗って、お母さんも「危ないから降りなさい!」なんて言わずに一緒に登って、向かい合って座る。

まるで、シーソーにまたがってるように。

でも、どちらに傾く事もなく、2人は均等なんだ。

友達でも、恋人でもない、まぎれもなくふたりはお母さんと息子なんだけど、お母さんの息子を見る目が、

“自分のものである子供"

って感じじゃなくて、

“1人の人間としての、愛する人"

って感じで、愛を持ってリスペクトしているのが分かる。

なんだか見てるこっちも、背中をピンと伸ばされるような、美しい雰囲気に包まれた2人。

すごく美しいなぁ。こんな風に子供と接することができる親になりたいな、なんて思った。

向こうでは潮騒が、ついに海に沈んだ太陽の面影を写してオレンジに輝いていて、なんだかどこか遠くに吸い込まれそうな気持ちだ。

“いつかのあの太陽を忘れない

いつかのあの体温を忘れない

気遣いながら、吸い込まれていくオレンジトレイン。"

結局、月が見えるようになるまで、2人はフェンスにまたがり聴いてくれて、

「ありがとう、素敵な音楽だったわ!明日もここでやる?また同じ時間に、見に来るからね!」

と残して、2人手をつないで街に消えていった。

この海よりももっと大きな愛を見せてもらえた気がした。

こちらこそありがとうだ。

心あったかくなって、考える。

路上で歌う事は、ただのお金儲けじゃない。

音楽に吸い寄せられるように、街の風景に溶けていく中で、行き交う人たちの、その人生の一瞬を垣間見られる。

なんて素敵な旅なんだろう。

我ながら、そんなことを感じられて幸せになる。

昨日は宿に泊まったおれ!

海沿いのリゾートエリアはかなり治安も良さそうだ。

今日は誰もいなくなった浜辺に寝袋をひろげて、野宿することにした。

ビールを飲みながら、チップを数える。

今日の結果は156シュケル、約4700円!

ありがたい旅の資金、そして、映画のような時間!

ありがとうテルアビブ、もう、なんか、好きだよ。(ぽっ)

そんなところです。

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終了

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