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【エイラット/イスラエル】ギャップ萌えイスラエルの話

2020年2月21日

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今日の旅の一曲!oasisの “whaterver"!
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終了

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エイラット4日目!

イスラエル・・

なんかようわからん国だ。

長年のパレスチナとの領土問題によるテロの警戒から、入国時も別室送りにされたりと、かなり規制が厳しい国だと思っていた。

来る前には、こんなピリピリしたところ、絶対おおやけには路上ライブなんて出来んだろうなぁ、とか思ってた。

だけれど稼がないと食ってけないおれは、今日も5時から、いつもの場所から少し南に行ったビーチの前で路上してたんだ。

すると、ひ、ひゃぁぁ!!!!

隣の建物から、マシンガンみたいにでかい銃持った警官が出てくる!!

歌いながら、

や、やべぇ!!ついに拘束か!?公開処刑か!!??

なんて思った。

ここまでエイラットでもいろんなところで歌ってきたが、なんだかんだ警官に会う事はなかったから、"つ、ついにバレてしまった"と。

長い皮ブーツの金属音を、ジャッジャ!と響かせながら、不審な目でゆっくりと近づいてくる彼!

おれの前で立ち止まり、路上ボードに目をやる。

ひ、ひぇぇごめんなさぁぁあい!!

確実に怒られる!

最低でもパスポートチェックののちに、君はお金稼ぎはしちゃダメだよ!とか言うて撤収させられる!

最悪テロリズムだと言われて射殺いやぁぁぁぁあ!!!!!

「オーハウアーユ!"ヨウコソイズラエル!haha!!」

バイバイ、と手を振って笑顔で去っていった。

へ?

よくよく見てみると、おれが歌ってる真横の建物は"tourist police “、交番であった。

つまりはおれが歌い始めた時から、彼らは知ってて、容認してくれていたということだろう。

日本と、感覚が違いすぎてびびる。

日本は、一見自由だ。何もかもが法のもと、許されている。でも、その枠を超えた時。

たとえば、身元もしれないアフリカンが街中で路上ライブしてたらどうだ?

すぐに警官を呼ばれて、労働許可は?販売は禁止だ!などと止められるだろうな。

それが、ここではなにの問題でもない。

なんでだろ。

毎週とか、爆破テロのニュースが発表されるような国なのに。

海からは、湾の形になった紅海が見える。

日が沈み出すと、湾を囲むように美しい夜景が広がる。

陸に背を向けて右側の夜景はエジプト、左側はヨルダン。

ほんとに、隣町が外国、しかも全然違う民族が住んでいる。

イスラエルに入国してみて、とても意外だったのは、案外アラブ人やアフリカンが多いこと。

まぁ、もともとここにはアラブ人たちが住んでいたんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけれど、来る前はもっと排他的な、ユダヤ人絶対主義的な国なのだと思っていた。

路上ライブをしながら行き交う人たちを見るのも好きだ。

リラックスな服装でビールを片手のヨーロピアンスタイルなユダヤ人と、革靴をならして気取ったサングラスのアラブ人。

見えないところで民族のプライドを賭けたピリピリした空気は漂ってるんだろうけれど、普通に街を歩く分には、なんでもないただの多国籍国家だ。

遠く日本のテレビからもいつも流れていた、イスラエル軍のガザへの武力的侵攻と、それに対するロケット弾での反発、繰り返される自爆テロのニュース。

ずっとこの国にまとわりついて離れなかった戦争のイメージは、なんだったんだろう?

今現時点で、ここにあるのは青い海と雲ひとつない空と、ピースフルな人たちの空気。

気持ちを込めて、imagineとか歌ってると、ちょっといい意味でシラけてくる。

エイラット、いい街だなぁ。

夜8時になって、隣でエレキギター弾きがサックスのおやじとコラボして、ムーディな曲をアンプ大音量でやりだした。

生音のおれ、お客さんに見向きもされなくなる。

まぁ足も痛くなってきたから今日はこの辺か。

100行くかな・・ぐらいに思ってたけど、結果は176シュケル、約5200円!

1日で何万とか稼ぐバスカーさんとかと比べたら正味たいしたことないんやけど、おれの中では上出来!全然食っていけるもん!ありがたい!!

ビールを買って、ふらふら夜の街を歩く。

昨日贅沢に宿に泊まったので、今日はまた野宿生活である!

今日はどこで寝ようかな!どこでご飯食べよかな?

そんなこと考えて、いつもなら"あぁなんてひもじい・・"と悲しくなるんやけど、初めて今日、ちょっとワクワクした。

そうなんだ、どこで寝るかなんて、そんなことすらも全て今から決められる。

おれは今完全に自由なんだ!

帰る家がないといけないなんて、今までなんで当たり前だったのだろうか?

そんな風に考えられている自分がいて、ハッとする。

これがあるべき姿かどうか、ってのはまた別に考えないといけないことだけれど、こびりついた固定概念がなにかまたひとつ、ポロリと落ちた気がした。

気づけば、今日もういやってほど歌ったのに、また鼻歌を口づさんでいた。

oasisの好きな歌。

おれはなんにだってなれるんだ。

なんだって選べるし、歌いたくなったらブルースだって歌えるぜ?

なんだってなれるんだ。

正しかろうが間違ってようが、そんなの問題じゃないぜ?

歌うことが、やっぱり好きだ。

一生君のその髪の先を眺めてうっとりしていたい。

きっとおれは一生歌を歌って、具合のいいことを言って、それなりになって、またちょっと落ち込んだりして、生きてくんだろうな。

魔法のバスに揺られるように、高台の公園からキラキラのリゾートホテルの灯りと、そのすぐ向こうのヨルダンの夜景が闇に浮かんで見える。

ふわふわと酔いが回って、いい気分。

そんなところです。

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