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【カイロへ/エジプト】目がくらむ朝に溶ける話

2020年2月28日

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今日の旅の一曲!the yellow monkeyの “パール”!
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終了

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カイロ行きのバス極寒の中目を覚ましてみると、水平線まで続く永遠の砂漠の荒野は定規で線を引いたようにまっすぐ伸びていた。

透明な夜の空と大地のツートーン。

美しすぎてどきりとした。

今日は満月。

砂漠の夜を優しい灯りで月が照らしてる。

その抱擁感と、月の左下に輝く明るい星がまるで月の泣きぼくろみたいで、透明な女の子みたいな空だった。

夜は真っ暗で視覚では感じられない分、いろんな世界が見えてきて大好きだ。

個人的には、絵や音楽やでもそうだけど、ギンギラギンな太陽のような温度感の作品よりも、見るもの聴くものに解釈の振り幅を与えるような、イメージをふくらまさせる夜のような空気感の作品が好き。

高校の時かな。

その頃のおれは音楽より美術の時間の方が好きで、全然うまくはないんやけど、絵を描くのも好きだった。

授業で絵の課題を出されたりすると、描いているうちに楽しくなって時間内では納得できずに、放課後一人美術室にやってきてのんびり描いてた時があった。

午後四時の西日が差しこんで、遠くから吹奏楽部のトランペットの音が聞こえて、教室の中はしんと静まり返ってて。

美術室にいくと、昔OBが描き残して行ったんだろう絵が無造作に置かれている棚があった。

棚をいじってると、絵の中から、おもしろいやつを見つけた。

1メートルくらいの布地に描かれた絵だったんやけど、舞台は夜の砂漠で、遠くにピラミッドや、ラクダで進む民が見える。

でも、その手前、絵の中心では魚やイルカがいて、砂漠をまるで大海原のように楽しそうに泳いでる。

誰が描いたんかしらんが、夜の持つ無限の世界観や既存概念の裏側みたいなのを見せてくれている気がして、お気に入りの絵になった。

おれもこんな素敵な絵が描きたい!と思って、逆にジャングルの空をウツボや気色悪いくらげが泳いでるみたいなパクリ気味の絵を描いたんだが、

「ガモウくん!頑張ってたから絵のコンクール推薦してあげようと思ったのに、こんな気持ち悪い絵は出せんで!」

と美術の先生にすっきりするぐらい全否定されたんや。思いだした。確かにあの絵は気色悪かったな。。

そっからまた震えながら眠って、起きたら次は空が明けかけていた。

ゆっくりと青白くなっていく空の中で、ひたすらの一本道をかけるバスの隙間から、きんきんに冷えた風が吹き込んでくる。

うっすらと白くなっていく月と、岩だらけの荒野に訪れる朝は、別の惑星の夜明けのよう。

でも、きれいだなぁと見入っていると、

「へぇーい!!!ワットディス!!!」

もうフルボリュームで前の座席のにいちゃんが話しかけてくる。

朝の6時、みんな寝てようがおれがぼんやり浸ってようが御構い無しに、おれが小脇に抱えているタンバリンに興味津々。

「ギター!?プレイ!!プレイーーー!!!!」

お前朝一で、寝起きでそんなテンションで話しかけてきてノッてくるヤツおるか!?と心の底から引くんやけど、もう自分のテンションで世界の全ては決まる!と言わんばかりのゴリ押しで、おれのギターをいじってくる。

もう勘弁してーまじうぜー。

と思うんだが、まぁ、上品に浸る旅なんてできない、そこがアフリカの旅の醍醐味のひとつなのかもしれんな。

さすがにめんどくさかったのでノー!と一喝してまた目を閉じた。

そんなアフリカの約2ヶ月に及ぶ縦断の旅も、終わりが来ようとしている。

この朝が明けきったら、もうすぐ、アフリカ大陸の北の端、カイロに到着だ!

朝が来たら、やっと。

なんかちょっとせつなくなった。

素敵な思い出をありがとう、アフリカ。

前のにいちゃんに絡まれないよう寝たふりをしながら、薄目に外をずっと見てた。

そんなところです。

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終了

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