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ネパール最後の路上ライブと葉っぱ一枚あればいい話

2019年8月1日

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昨日まで、Movie作成にのめり込むがあまり、海外出張系ひきこもりニートと化していたおれ。

ちなみに完成したMovieはこちらこちらだ。

地元の腐れ縁エロがっぱのタカチが言うには、動画の合計10万再生を獲得すると1万円がYouTubeからもらえるらしい。

今おれの動画は、おれの病的な自作自演クリックと、エッチなサムネと誤解して釣られた2、3人のエロがっぱ達の協力で、合計で1,000再生数を獲得している!

おれは動画を公開しだして1年以上経つので、この調子で行くとあと100年もすれば一万円獲得である!!

おれの孫の代まで遊んで暮らすためにも、どうぞ一見よろしくお願いします!

スマホでは見れないかも!スマホでもパソコン画面に切り替えたら見れるよ!そこまでしてみてくれたエロがっぱ共には悪いが、エロ要素なんて皆無だからね!

そして、半年後にはハリウッドでリメイクされて、地元の唯一の映画館ワーナーマイカルシネマズ宇多津でも公開されているのだろうという妄想を膨らませながら(あ、潰れたんやっけ?)、ひきこもり生活から解放され、おれは晴れ晴れとした気持ちで外に出た。

路上だ!!

路上に出るぞ今日こそは!!

そう今日はポカラ滞在最終日前夜。

明日にはカトマンズに戻り、明後日のカタール航空でついにおれは南アフリカに発つこととなる(怖い…)。

とにかく、ネパールに入ってからというものの、チャリティ活動や山籠りで歌いに行けてなかったので、最後にネパールで路上に出ておきたかったのだ。

ちなみにもうそこそこ旅の資金の終わりが見えてきたので、(まだアジアしかいってねぇ)今日からまた自分のために歌うのだ。

ギターを担いで、まずは近くの英語の全く通じない食堂で飯。

トゥクパとモモのベストコンビ、しかも豪勢にベジではなく、チキンだ!200円ほど。

ペロリぺろぺろれろれろとチャーミングに平らげて、さて!行くか!?

いや、ちょっとお腹を落ち着かせてからだ。

店でケータイ書籍で時間を潰す。

さて、行くか!?

いや、ちょっと待てお昼時でみんなご飯食べててあんまり外歩いてないんじゃないか?

チャイでも飲んで時間潰すか?

いっそ一旦部屋に帰るか?

…なんてね。でたでた!!

いざ歌うぞ!となると、いろいろ理由をつけて逃げようとするおれがいつも現れる。

誰も知ってる人がいない異国の道端で、なんだあいつ?と冷たい目を向けられながら1人、ギターをかかえて立つ。

めちゃくちゃ怖い。

もう50回くらいはこの旅で歌ったろうが、全く慣れない。

こんなとこで歌っていいのか?

怒られないか?

周りで路上ライブしてるやつなんて1人もいないぞ?

ういちゃわないか!?

周りの空気に流されて臆病になる自分と、そんな自分を蹴飛ばしたくなる気持ちで睨みつける自分。

でも、自分のなかで生きたい自分の生き方はこっちなんだって、わかってるはずだ。

奮い立たせて、レストランを出て、目を付けていた人通りの多いローカルの商店街に出る。

やる前からあぁだこうだ考えてしまって、萎縮してしまう弱い自分がおれは大嫌いだ。

路上に立った。アホみたいにギターを置くだけ置いて、まだ迷ってる。アホみたいに、だれも路上でこんなことやってる人いないのに…とか、ウジウジ考える。

本当に、尻を蹴りつけたくなる。

みんなやってるからとか、誰もやっていないからとか、そんなんで自分の行動を決めるなんて、馬鹿らしい。

正しい場所にコピーアンドペーストされて、仲良くやってろよ。

おれはやりたいことをやるんだ!

やっとの思いで、ギターを取り出すことが出来た。

毎回毎回、こんな葛藤をしながら、路上に立ってます。(めんどくせー!)

でも、歌い出せば、全部こっちのもんだ。
久々に鳴らすギター。
歌ってないからすぐ裏返る声、でも気にならないくらい、気持ちよく歌えた。

最初はいつもの「なんだこいつ?」みたいな目で見られるんだけれど、気にしない。
冷たい視線も愛だ。
そんな感情を抱いてくれるだけでラッキー。

次第に周りの商店の人たちが興味津々に集まってきてくれる。

前行ったことがある向かいの食堂のおばちゃんが、あなたこんなことやってたの?みたいなこと言いながら、50ルピーを入れてくれる。

身なりのいいにいちゃん。おれの大好きなネパールの歌、ティーミーバニーを一緒に口ずさんで聴いてくれる。

30分くらいやって、警察官が遠くから怪訝な目でこっちを見てるのに気付く。

トランシーバーで、「こんなことやってるやついますけど、どうします?捕まえますか?」みたいな話をしてる(気がする)。

慌てて集まってくれていた人たちにありがとう!と手を合わせてギターをしまう。

初めからずっと聴いてくれてたオベイ帽の少年。「ユーソングベリーグッド!」と恥ずかしがりながら、英語で伝えてくれた。

ありがとよ、また会おうぜ!

未知だったネパールでの路上ライブ事情。

しかし思ったよりウケはいい。

おれは、もう一つ目を付けていたレイクサイド沿いの、ツーリストエリアに向かった。

夜になるとバー帰りのテンションの高い金持ち達がぶらぶら出歩く、繁華街だ。

夕方まで公園で時間つぶしにギター弾いたりなんか知らんけど地元の大学生に混じってサッカーしたりしてたらいい時間になった。

5時頃、薄暗くなってきたバー通りの花壇前にギターケースを開く。

歌い出すも、最初は冷たい反応。
通り過ぎるのは高そうなジャケットを羽織ったリッチな現地人や、トレッキング目的でやってきたのだろう、全身ノースフェイスのヨーロピアンや中国人、韓国人。

なんだあいつ?

そんな声が聞こえてきそう。

そんな中でも、子供達だけは興味津々だ。

おれの持っているギターも、ハーモニカも、全部すぐに彼らの遊び道具になる。

最初にやってきた小綺麗な服装の少年グループと、後から来たのは、こうも寒いのに薄汚れて壊れたサンダルをはく、少し貧しそうな身なりの少年グループ。

音楽を通して、普段は混ざり合うことのないんだろう住む世界の違う彼らがギャーギャー笑いながら、同じリズムを追いかけて楽器を鳴らしているのを見ると、なんか嬉しかった。

いいかおまえら、音楽を楽しむことに金も教養も関係ねぇんだ。
そんなんからくる理不尽な社会の壁にぶち当たったときは、音楽に頼るんだ。
そんな自分でも、音楽なら肯定してくれるはずだから。

なんて、言葉が喋れたら偉そうに言いたくなる。

子供達とギャーギャーやって、ネパールの歌なんか歌い出すと、徐々に人が集まってきて、日が暮れた頃には、通路をふさいでしまうぐらいに人が集まってしまった。

面白そう、と思ったらなりふり構わず楽しめる、そんな気質がネパール人にはあるみたい。

もしかしたら経済政策や地震で暗いニュースばかりの中、みんなこうやって何か盛り上がれるものをいつも探しているのかもしれない。

にいちゃん達が、肩を組みながら大声で一緒に歌ってくれる。

子供達も歌に合わせて適当にハーモニカを吹き鳴らすんだけれど、案外マッチしてて悪くなかった。

混雑させちゃって、隣の商店さん怒ってないかな?なんて心配になったけれど、「ナイス!」なんて言ってわざわざ紅茶を入れて持ってきてくれる。

喉を気遣ってくれたのか?いや偶然か。
よくあるミルク入りじゃないやつ。

うれしい。

ネパールの女の子はみんなダンスが大好きだ。
曲に合わせて、イェーイなんて興奮して腕をヒラヒラと揺らしながら、リズムに合わせて体をくねらす。

高校生くらいかな?でもエロい。
いや、芸術的観点からエロいのだ。
決してそのエロさに煩悩奪われてピックを落としたりなどしていない。

2時間近く歌って、終了!

ヤバい!
フィーバーだ!!!

二回の路上で、1935ルピー(2100円)と、葉っぱ一枚。

葉っぱて。 多分あの子供達が、みんながお札入れるの見て真似したかったんやろな。なんかほっこりしたわ。

あと、あのボロボロの服の少年達。カメラなんか初めて触るようで、おれのカメラを興奮して使っていた。

こんなケースは路上してたらよく出くわす。

いっつも、盗られるんじゃないかとどっかで警戒しつつも、そんなもん怖くて旅ができるかい!という気持ちと、なんかそれでも彼らを信じたいって気持ちが勝って自由に使わせるんだけれど。

帰って、写真をチェックしてみた。





……うむ。
躍動感のあるなかなかいい写真を撮っていやがる。

これがきっかけで、将来プロのカメラマンにでもなったりして!とかにやにや妄想しながら帰った。

いやぁしかしだ!
チャリティ路上ライブを終えて、久々に自分のために歌った1日。まさか2000ルピー近く(ホテル5泊分である!)も頂けるとは。

ありがとう!しっかり、ネパール国内で使わせていただきます!

そんなところです!!

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終了

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ネパール

Posted by gamoyuki