クラビ最初で最後の観光と、天使のしずくの話
ピピ島からデカプリオの面影を残しつつ、クラビに戻ってきた。
相変わらず一人でやることもないので夕方の川沿いを散歩。
syroup16gというバンドのmy song という曲を聴きながら夕暮れの空を眺めていた。
熱くるしくなく、でも冷淡なわけでも無く、緩やかなメロディで生きるってなんだ?と語りかけるこのバンドが好きだ。
夜、このスープとチキンライスを食べたんだけれど、
このスープがめちゃくちゃ辛くて酸っぱくて!!
ううお腹がぐるぐるする!!!
嫌な予感はしてたんやけど、、
案の定!!夜中に唐突なお腹の異変に気付いてトイレにかけこむ!!!
バタン!!
バシャ!!ビチビチビチ!!!(天使のバケツがこぼれた音)
完全におなかこわした!!
それでも次の日には治っていたので、この日は夕方四時のバスでバンコクへ向かう日!!最後に原チャを借りて、温泉に浸かりに行ってきた!!
なんでも話によると、車で一時間ほど行った山の中に、エメラルドの湖と、温泉があるというのだ!!
今まで路上ライブ出来そうな路地を探す事だけに魂を燃やしていた僕。たまには観光もしないとな、、と、半ば使命感に突き動かされ、山の方へと向かった!!
原チャは1日レンタルで150バーツ(500円)!!
意気揚々と走り出したんだが、、、
暑い!!!!!
暑すぎる!!!!
こんな灼熱の一本道をひたすらかけ走る、、
太陽がギンギラギンにさりげなくや、、、
死んでしまう、、水、、水をください、、
とか思っているとなんか市場が見えてきた!!
しかし
なにここパイナップルしかないんですけど、、
幹線道路沿いに100メートルくらいに連なる市場。
その全ての屋台がパイナップルだけを売っているのだ。
炎天下の下で。
周りは熱帯雨林のジャングル。
誰が買うんや!と一人でツッコミを入れつつ、先を急ぐ。
1時間ほど走ってやっと、なんかそれっぽい看板が見えてきた!!
なんやhot stream って!?
温泉てhot spring じゃないの??
と、その直後だった!!
ちょうどいい木陰を見つけて、一休みしようとバイクを止めた瞬間、、、
グルルルルルルルっっ!!!!!!!!!!!!
(腹いてぇ!!!)
唸るお腹の悲痛な叫び。
迫り来るモンスター土石流。
堤防は決壊寸前だった!!
トイレなど、この密林のど真ん中で見つかるはずもなかった。
、、、そして。
見よ。
この木々のしげみで妖精達の儀式を行ったんだけれども、ごらんのように花が咲いている。
巨大なクジラの死によって、その肉体を食べて多くの魚たちが命を繋ぐように。美しい蝶たちが花の花粉を運ぶように。自然界は常に与え合い、生かし合っているのだ。
僕の蒔いたチョコレートミルクの肥やしは、木を育て、花を咲かせた。
「なにも恥ずかしい事ではないよ。君のおかげで、僕たちは綺麗な姿でいられるんだ。」
花たちが笑ってくれている気がした。
PS.お尻を拭くときにティッシュを持ってなかったら、若葉より枯葉の方が上手くふけるよ。
そんなこんなでなんとか温泉に向かう山道に到着!!
山道を進んでいく!!
うわなんだこりゃ!パンクスの木がある!!
こっちはボブマーリーの木!!
ゲッコーちゃんがかわいい!!!
と自然と戯れていると、なにやら泉が!!
もっと進んでいくと、あった!!!!
温泉だ!!
みんな入っているので僕も浸かる事に!!!
うーん、気持ちいい!!
僕はめんどくさいから風呂に入るのがもともと好きじゃなくて、冬場なんかは地球温暖化防止のために仕方なく2,3日風呂に入らない、という事もよくあるんだけれど、久々に、ホント久々に風呂に浸かったけど、気持ちいいな!!なんか、みんなが温泉温泉言うのが少しわかった気がするなぁ。風呂に浸かるのもたまにはいいなぁ。一年に一回くらいは。とかしみじみと温泉を楽しむふりをしながら向かいに水着で浸かっているかわいい女の子を見ていた。
この温泉、川の途中のくぼみに人が入れる様になってて、その下流は滝の様になっている。
滝の下流がまっ茶色!!??
さっきしっかり枯葉で拭いたはずなのに、、!!!!
と怖くなって早々に帰った。
帰り道、道を間違えてバスの時間ギリギリになるわ、雨は降りだすわで大変だったけれど、いいロードトリップになった。
エメラルドの湖は見つからなかった。
きっとそれは自分の心の中で見つけなさいと、神様がおっしゃってくれているのでしょう。もしかしたらあの時、あの茂みに僕は落として来てしまったのかもしれない。
そして飛び乗ったバスはマレー半島を北へ北へと進む、、、混沌の東南アジア、大都会バンコクへ!!
そんなところです。
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