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【石垣島一人旅】おれ氏、遅れて来たGWをぼっちで満喫する話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな!ぼっちシンガーです。
世界一周の旅、東京で音楽活動などを経験し、20年ぶりに地元香川にUターン移住。
旅と音楽、サッカーなど、好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

はじまるぞぉぉ!!!おれのゴールデンウイークッ!!!

大阪へ向かうバスは淡路島をかけていく!目指すは関西国際空港!!

接客業なおれは基本世間の休日は仕事なもので、5月も終わりとなるこのタイミングで三連休をゲットしたのだ。

なかなか3連休なんて取れるものでもないし、こりゃどこか行かなきゃ!と焦燥感に駆られつつスカイスキャナーを転がり回して、韓国、台湾、タイなどなど候補を挙げていたものの、どこもイラン戦争の影響でチケット5万円超えとなかなか高く。

そんな中見つけたのが関空から往復2万円で行ける石垣島!!

石垣島っつったら沖縄の離島の…南の方のおまえ…正直何があるのか全然わからん!!

逆にその謎めいた離島への旅路に心が跳ね上がり、よっしゃ行ってみるか!と勢いでチケットを取ったのである!!

行くぜ南の楽園、石垣の旅!!いつものようにひとりで!!

羽ばたけピーチ!!

蒼穹の楽園・石垣島へ、我を導けッ!!!!!

つ、ついた…!!!遠かった…!!

飛行機の窓から石垣島が見えたのは、18時を過ぎた頃だった。

まどろみながら、気づけば窓の外に西陽に照らされたエメラルドグリーンの海が見えて、心が湧き上がる!

香川から関空までバスで片道4時間、それから飛行機で2時間…待ち時間も含めるとなんやかんや丸一日かかったわ…!!

しかし、移動時間も旅のひとつ。バスの中で好きな音楽を聴きながら車窓をながめたり、このブログを書いたり、本を読んだりして自分の世界にひたるのが好きだ。

飛行機の中で、村上春樹の「風の声を聞け」っていう小説を読んだ。

ニヒルで鼻に着く表現にコロコロ変わる舞台場面、終始何の話をしているのか全く理解できなかったのだが、何度も読み返しながら噛み締めるように本を読むことなんて、普段の忙しない毎日の中ではなかなか出来ないこと。

それはいうなれば、自己との対話。現実と逃避のはざま。

こういう移動時間をいかに楽しめるかで、旅の満足具合というのは変わってくるのだよ。

などと玄人旅人を気取りながら特に誰も興味がない自身の旅論などを説きちらかしつつ、現実は

「もうしんどい!座り続けてお尻が割れるっ!!もう本読むのも音楽聴くのも飽きたッ!!!」

などとむせび泣きつつ、空港から街へ向かう路線バスに乗った。

観光客でいっぱいのバスの窓には、家の中で出たらまぁまぁ悲鳴あげるくらいにはでかいジョウロウグモ
が巨大な蜘蛛の巣を貼ってて(ちゃんと窓の内側に)
、しかし誰も気にせずに呑気にクモと一緒にバスに揺られていく。

なんかその小さなことは気にしない島の人たちのおおらかさみたいなものが早速路線バスの車内一つにもにじみでてるような気がして、面白かった。

街に降り立った瞬間、湿った熱のある空気に包まれる!

オレンジの瓦屋根とハイビスカスやら名前の知らない南国の花やら、ヤシの木が並ぶ所々縁石が割れてぼろい道路。

整然とされていない、細かいことは気にしない街の雰囲気。

看板に書かれているのは日本語なのに、東南アジアの知らない街にでもやってきたかのような気分になる。

宿にチェックインして、ゲストハウスの人に教えてもらった石垣牛が食べられる店に入ってみる。

くっ…!!長旅の後に何で染みやがるんだっ…!!オリオンビール!!!

そして石垣牛のステーキ。こんなん間違い無いやん!!!

うますぎる。店主さんは茨城出身らしくて、島で獲れるらしいマグロとなっとうを合わせたのもいただく。

これもうまいぃぃぃぃぃぃいぃ!!!!!たまらん!たまらんぞ!!

店を出た後は夜の街をぶらぶら。適当にまだやってた八重山そばのお店にイン!!

うま…!!!!!

この魚のダシの効きまくったシンプルなスープが、うどん県民の心を揺さぶる!うまい!うまいぞ石垣島!!

宿に戻るとお姉様2人がリビングで話してた。

どこから来たんですかー?から始まり石垣島の旅の話や世界の旅の話、息子さんに彼女が出来ないのが母としてとても不安だとか、そんな話まで。

ゲストハウスの、扉を開けば年代もステージも超えてコミュニケーションが始まるこの感じ。

初めて会ったばかりなのに、まるで久しぶりに再開した友達みたいに話がつきないこの感じが、好きだ。

立場も経歴も無くして、普段の自分の生活を何も知らない人たちの前で、まっさらな自分で接することが出来る。

どこか違った自分に出会える気がして、旅先だといつもこういう交流型の宿を選ぶようにしてるんだ。

翌朝っ!!!!

颯爽と起き出したおれは、歩いてフェリーターミナルへ!!

フッ…ほほを揺らす風が心地よいぜっ!!!

快晴の空、エメラルドグリーンの海を波しぶきを上げながら突き進むフェリー!!

年々後退が著しい前髪をなびかせながら、おれは旅の景色に見惚れていた。

そう、今日は朝から石垣島フェリーターミナルを出発し、離島・竹富島へ向かうのである!!

同じ方向を向き、真っ青な世界を突き進んでいくフェリー。周りには外国人観光客たちもたくさん乗っている。

別に一言も喋ってない。喋ってないのだが、なんとなく同じ景色を見て、同じ風を浴びているだけで、妙な連帯感が生まれてくる…!!

(さあ、バディ。俺たちの目的地、竹富島は近いぞ!

この雲を切り裂き、青の世界のその先へ、共に向かおうじゃないか!!)


などと、勝手にフェリーの同乗者たちへの友情を感じたりしながら、実際は

(きたなッ!!前のおっさんの前髪めっちゃ飛んでくるやんけっ!!シット!!)

などと思われていることにも気づかずに、船は無事竹富島へ到着!!

‥っていうか、はや!!20分ぐらいで着いた。

感覚としては、高松港から小豆島とか男木島へ行くフェリーに近くて、かなり気軽に行ける感じなのが武富島の魅力でもあるな!

そして到着早々、海の美しさに驚愕する!めちゃめちゃ透明やないかッ!!!海の底まで全部見える!!

美しすぎる透明度に驚きながら、逆に見通しの立たない自分の人生との対比に憂いを感じたりしながら、

観光客たちが島中心部へ向かう中、おれはひとり脇道へ逸れて進んでいった!

舗装されていない土の道。ジャングルみたいな植物。見たこともない色の虫。

そして、よくわからんオレンジ色の果物が落ちている。

なんやこれ…パイナップルみたいでうまそうやな。

ちょっとかじってみるか(危険)

……!!なんやこれ。水っぽいだけで全然おいしくない…しかもクソ硬い!


調べてみると、これはアダンという木の実で、見た目はパイナップルみたいだが繊維質が強すぎて味も無味で島民は誰も食べないような果物なのだそう。

そんな感じで、誰もいない脇道のビーチでご機嫌に写真を撮ったり、誰にも求められていないおっさんの自撮り写真をSNSへ垂れ流し今日も着実にフォロワーを減らしたりしながら、そのうち飽きてきたので島の中心部へ。

赤茶色の屋根、石造りの壁、そしてシーサー。絵にかいたような沖縄の原風景がそこにあった。

おばあちゃんがやってる売店で、このあたりの郷土料理らしい「ジューシー」を食べる。

沖縄風の炊き込みご飯なんやけど、名前の通りちょっと油分もあってジューシーでうまい!

その後、コーヒーを飲みながらのんびり過ごし、ご機嫌なまま島を後にした。

滞在時間は、たぶん2時間ぐらい。でも、この「サクッと行って、サクッと帰れる感じ」がめちゃくちゃ良かった。

石垣島からは、さらにもっと遠くの離島までフェリーで行けるらしい。日本最西端の与那国島とか。

次に来た時は、もっと遠くまで行ってみたいものだ!




はあッ…はあッ…!!

フェリーを降りた後、おれは炎天下の下、坂道を登っていた。

フェリー乗り場から徒歩40分。石垣島通の友達・デニさんに教えてもらった、美味い八重山そば屋を目指していたのである。

この旅路の先には、大好きな八重山そばが待っている…!でっかいラフテーも乗せたるぞ!

いや、絶対うまいやろこれ…楽しみすぎる…よっしゃ、もうすぐ到着や―

……なんでやねんッ!!!!!!!!!!!

なんと、40分かけて歩いてきた島そば屋さんは、本日定休日ッ…!!!

おれの泣き叫ぶ声は遠く石垣島の空へ響き渡り、その悲痛な叫びは台湾でも観測されたほどであった。

そんなで、涙と汗でびしょ濡れになったTシャツを太陽の下で乾かしながら、さらに歩く。

すると近くに、昔ながらの沖縄食堂を発見。

もうここでええわ、とピットインしたのであったが、これがマジで大正解。

こちらのなかよし食堂、なんか50年以上地元民に愛されてる老舗らしく、そこで食べたゴーヤチャンプル定食がめちゃくちゃうまかった!!!

ゴーヤの苦味と旨味のバランスが完璧で絶品で、沖縄のばあちゃんの家に帰った時に「ご飯できとるで~」と出されるメシみたいな、ほっこりするようなやさしさ溢れるうまさなんだっ!!!

「これこれ!これが食べたかったのよ!」ってなる味!ばあちゃんどっちも香川県民やけど!

しかもプラス100円でミニ八重山そばまで付けられる!!安い!!優しいお味でうまし!!

いや、また食べに行きたい。近所にあったら普通に週5ぐらいで通ってしまうレベルの名店であった…!!

そんなで、お腹も満たされその後はタイムズレンタカーを借りて島をぶらぶらすることに。

…とはいえ、どこ行けばええのか全然わからん!

Googleマップで適当に見つけた古代遺跡みたいな場所を見に行ったり、

あとは「リスザルの森」なる場所に行ったりした。

くっ…!!!かわいすぎる!!しかもこいつら、全然人を怖がらん!めちゃくちゃ寄ってくる!

その愛しい表情でエサを求めてふらふらと近くに歩いてやってくる!

ただ、おれは餌を持っていない…無課金勢ですまん…!!

「なんやねんこいつ餌持ってないんかいな……」
「金(エサ)のないぼっちおじさんに存在価値なんてないやろ」


などと軽蔑した目で見られながら去っていく。

そのさげすんだ瞳で見下されることにもちょっとした興奮を覚えつつ(重度の変態)、テーマパークのほかの場所も回ってみる。

沖縄の古民家展示とかマングローブ林を見学できたりとか、色々あって面白い場所だった。

木材に無数の穴みたいな模様が入った展示もあったんだが、あれは貝が木を侵食して出来た模様らしい。

この辺りでは昔から装飾として使われてたらしい。

「ふむふむなるほど…」と冷静を装いながら、バードスキンをスタンダップ大感謝祭させた集合体恐怖症なおれは、そそくさとテーマパークを後にするのであった。

街に車を返した後、最後は海の見える公園でビールを一杯。

ふっ…チルすぎて酔っ払い特有の哲学モードへ突入する。

一人旅が好きだ。思い立ったらすぐ行けて、気になるお店に何も考えずに立ち寄って、そして一人だからこそ実現する現地の人やほかの旅人とのコミュニケーションが始まる感じ。

一人旅とは一人ぼっちの孤独ではなくて、普段生活の中で消耗している自分と、心の奥底に眠っている童心との、対話なのじゃないかしらん。

なんかそんなことを考えたりしながら、どんどん暮れていく空。トワイライトに照らされる海。

日々のせわしない生活から隔離された世界で、スマホを眺める手も今だけは止めて。ただこの風景と海の風を感じながら。

イヤフォンからはharuka nakamuraの優しいピアノの音だけが流れてきて、ただゆっくりとこの地球に夜がやってくるその気配を、五感でかみしめたりする。

知らなきゃいけないことは、テーブルマナーじゃないぜ。太陽の沈む向きと、ちょっと口ずさむ歌と。

それ以外になんかあるかな?

マンションも高級な車も時計も、俺には必要なくて。

コンビニで買ったビールと音楽と、たまに気まぐれにやってくるリスザルに上げるエサくらいあれば、それでいいのだ。

それさえあれば、こんな贅沢な景色の中で、こんな美しい体験だって、できるのだから。

心の底からの解放感、旅のハイライトともいうべき夕景が暮れていく。

釣りに夢中になる近所のガキンチョを眺めながら、この地に生まれて石垣の離島の景色を当たり前に感じながら生まれ育つ彼らの人生とはどんなものなのだろうか?などと妄想を膨らませたりしながら、心満たされて街に帰った。

そのままデニーさんに教えてもらった沖縄料理屋へ!!

ここの「島豆腐のガーリック揚げ」ってメニューがマジで衝撃的にうまかった!!

おれ、台湾の臭豆腐めっちゃ好きなんだけど、あれの「くせのある臭さだけ抜いた完全上位互換」みたいな感じ…!!外カリッ、中フワッ、そしてニンニクの宇宙が爆発し、ビールがとまらねぇ…!!!

他の飯もうまかったなーーーー!!!!八重山地方の料理、個人的にめちゃくちゃ好きだわ!



そんなで、ぼんやり酔っ払いながら、すこし道を間違えたりして遠回りしながら宿へ帰る。

「おかえり~!今日はどうだった?」
「明日帰るんでしょう?バスに乗り遅れないようにね!気を付けてね~!」


宿に戻ると、昨日の旅人お姉さん方が迎えてくれる。まるで実家のような安心感…!

おれの母親に近いくらいの年代なのに、こうやって自由にゲストハウスなんかに泊まって旅してる姿がすごく生き生きしてて、なんか輝いて見えた。

自分もこれかたらもっとおじさんになっても、歯の抜けたじじいになっても、自分で自分の行きたいところに行けるくらいの行動力は、見失わないようにしなきゃな。なんて思った。

今日の昼に、実家の母親とばあちゃんにお土産で、八重山地方の伝統的な模様が刺繍されたハンカチを買ったんだ。

これをもって、たまにはまた実家に顔出しに行こう。

そんなことを考えながら、最終日の夜は更けていったのであった。



最終日の朝っ!!!!

な…なんだと…!!!!!う、うまいっ!!!!!

最終日、早起きして空港へのバスが出る前に向かったのは近くのローカル売店「知念商店」!

デニさんから「石垣島にはオニササなるソウルフードがあって、面白いのでぜひ行ってみてください!」と紹介されてた食べ物があって、それを買いに来たのだ。

オニササとは、「おにぎり&ささみフライ」の略。

売店のショーケースの中のおにぎりとささみフライを、手にビニール袋をはめてそのまま一緒に掴んで、

そして置いてあるソースをぶっかけて軽く握って食べる
という超絶ワイルド飯なのである…!!!

のりたまがかかったおにぎりを、フライの形に整えて軽く握れば…完成っ!!!!!

気にあるお味は…

うん!普通にうまい!!!

あれだ。あれですよ。

例えるなら、のりたまかけたおにぎりを、サクサクのささみフライにソースかけて一緒に食ってるような、なんかそんな感じの味です。

いやまんまやんけ!って感じなのだが、正直イメージ通りのお味(笑)

でもね、このおにぎりがちょい固めのしっかり目触感で炊いてあって、ささみのジューシーな脂がご飯と絡んで。

いやそりゃうまいよねって感じ!わんぱく野球部中学生のおやつみたいな、なんかそんな感じである!

店の前で食ってる間も、地元の仕事前の兄ちゃんや犬の散歩中のおじさん達がひっきりなしにやって来ては、

さっとビニール袋でおにぎりとフライ掴んでは会計して去っていく、みたいな光景が永遠続いてて。

本当になんでもないこの辺の地元民の朝食なんだろうな。

香川県民が、朝うどん食べるみたいな、地元民からしたら「わざわざ県外から来て食べるようなものでも…(笑)」って思うけれど、その文化を知らない人から見たらおもしろーってなるやつ。

なんか、最後にそんなローカルな生身の石垣の文化に触れられたような気がして、うれしい。

そのあと、石垣空港から関西国際空港、大阪へ。

バスが来るまでの間、道頓堀などながめて混沌の人ごみをかき分けて都会を歩けば、さっきまでの石垣の原風景もこのアスファルトジャングルも、同じ日本なんだな~とか思ったり。

無事うどん県行バスにも乗れて、帰宅したのでありました。

今回、偶然実現した三連休を無駄にすべきではない!と突発的にやって来た石垣島の旅であったが、

いろんな出会いやうまいものも食べて、心に残る思い出になった。

何年か前に読んだ「DIE WITH ZERO」という本の中で、「ため込むべきものはお金ではなく経験・かけがえのない思い出だ」みたいなことが書いてあった。

今回、飛行機代をケチって家でダラダラしていただけだったら得られなかった旅の思い出を、

忘れたくなくてこの記事を書いている。

いつかじじいになって死ぬときに、こんな一つ一つの旅の思い出を振り返りかみしめながら、悪くない人生だった、なんて思いたいものである。



そんなところです。


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#日本の旅

Posted by gamoyuki