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【カマタマーレ讃岐】地元ローカルクラブの試合に外国人サッカーファンを連れて行くとこうなるって話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな!ぼっちシンガーです。香川県発、20代は路上ライブで世界一周の旅、30代は東京で音楽活動中。旅や音楽、趣味について鼻息荒く語るブログだよ!

「おい、お前ヒマやろ?今すぐ琴平に迎えに来い!」

それはおれが、電車を降りた瞬間だった。

今日は応援している地元のJ3リーグチーム「カマタマーレ讃岐」vsFC大阪の試合の日!!

高松駅から電車で一時間、スタジアム最寄りの丸亀駅にやってきたのだが・・・!

けたたましく鳴り響くケータイ!つ、妻氏からである…!!


「今日カマタマレを観戦しに行くって言うてた同僚が急遽用事が入ったんや。ゲストさん一人がスタジアムまでの脚がない。お前今すぐ琴平に迎えに行ってやれ。」

「そ、そんな急に言われましても…!!今からですとバス待ちに間に合わない可能性が…」

「あ?試合開始には間に合うだろうが!はよ行け!駅前にタイムズレンタカーあるやろうが!」

「びぃぃいぃぃぃいぇえええええぇぇぇん!!!!」


一体何が起きたというのか!?俺にもなにがなんだかよくわかっていなかった!!

唯一理解できることは、どうやらおれは今から車で往復1時間かかる琴平に行かねばならないという事と、妻氏が超絶モーレツパワハラ上司気質であるということだけであった…!!

そう本日は、カマタマーレのスタジアム観戦に妻氏の職場の同僚さんが一緒に来てくれることになってたのだ!

妻氏は香川県の観光を盛り上げる的なお仕事をしていて、海外からくるお客さん対応なんかもよくやっていて。

そのつながりで同僚さんが、「今外国から琴平に来ているゲストさんも連れて見に行くよ~!」と言ってくれてたんだけれど、

急遽その同僚さんが用事ができて試合開始に間に合わないとなって。

妻氏も今日は仕事だし、職場で「日本語のわからないゲストさんを誰か丸亀に連れてってあげて~!」って話になり。

妻氏がかっこよく「任せてください!うちのに迎えに行かせるわ!」と名乗り出たようなのである…!!

くっ…妻氏の命令は絶対なおれ氏!!

しかし、今からすぐスタジアム入りしてバス待ち⇒からのビール⇒からのカマコロで二杯目…と計画していたおれのスタジアム観戦ルーティーンが…!!!うぐ…!!

自分のスケジューリングした工程通りに事が進まないとパニックになるポンコツ人間おれ氏初号機(プロトタイプ)は、

「お前は不測の事態に臨機応変に対応できないから仕事できねぇんだよ。グズグズ言うな使えねぇな」

などと妻氏から優しく励まされたりしながら、むせび泣きながら一路琴平へ向かったのであった!!


W杯の話で盛り上がりすぐにゴキゲンになる

ふぅぅぅぅぅぅうぅ!!!!楽しいぜぇぇぇ!!!!!!

妻氏に指定された琴平駅前にレンタカーで向かうと、そこには一人の外国人男性が!

「本日カマタレの試合に行くイアンデス!よろしくおねがいしま~す!!」

「イアンさん!よろしくお願いします!イアンさんはどこ出身なの?」

「ネイザーランド。オランダだよ!」

「えっ!!!!オランダ!!?W杯おれら同組じゃん!!ぜってー負けねーからな!!!知ってる?オランダリーグの得点王は日本人なんだぜ!??」

「アヤセ・ウエダね!彼は要注意だよ!おれが応援するチームにも日本人選手が何人かいたんだ。最近はオランダでも日本人選手の活躍が素晴らしいからね。でもこっちにはファン・ダイクがいるからね!」

「あれ?ファンダイクってケガしたんちゃうかったけ?」

「いや、つい最近W杯メンバーが発表されたけれど、ファンダイクもしっかりメンバー入りしてるよ!そのほかガクポもデパイもデヨングもちゃんと選ばれたよ!」

「くっ…!!!!ネームバリューえぐすぎて勝てるイメージがわかねぇ…!!」

さっそくサッカーの話題で盛り上がる車内!!

初対面でも、国籍も文化も違っても、フットボールという共通言語ひとつで昔からの友達みたいに語りあえる。そんなグローバルワイドなところも、サッカーの素敵なところだ。

そんな感じで盛り上がりながら、丸亀駅に戻ってきてカーシェアを返却!

「いい感じ!!!似合ってる!!!!これで今日から君もカマサポだっ!!!」

俺が持ってる中で一番大きなXLサイズのユニフォームを着てもらったんだけれど、それでもなんかピチピチだけれどっ!!

彼はオランダのアルクマールという地方都市出身らしくて、街にはあの有名なクラブ「AZアルクマール」があるそうだ。

彼は毎試合見に行くようなコアサポではないらしいんだけれど(最近はチケットが高くて頻繁にはいけないらしい)、やっぱり地元のチームなのでいつも結果を気にしてみたりするらしい。

サッカー文化が根付いたオランダの街では、子どもたちは小さい頃から父親や家族に手を引かれてスタジアムへ通うそうで。

子供の頃は週末になれば当たり前のように試合を観に行き、ゴールが決まれば一緒に歓声を上げ、負ければ肩を落として帰る、そんな時間を何年も積み重ねるうちに、スタジアムは特別な場所ではなく、自分たちの暮らしの一部になっていくのだそうだ。

だからきっと、彼らにとっては好きなチームを「選ぶ」という概念はあまりなくて、気づいたときにはもう、そのクラブのサポーターになっている感じなんだろうか?

家族を愛することや、生まれ育った街を好きになることと同じように、ごく自然な感覚でそのクラブを応援する。

そこには単なるスポーツ観戦を超えた、親から子へ、子から孫へと受け継がれる文化や風習のようなものがあるなぁなんて思う。

きっと、アルクマールの人々にとってサッカークラブは地域の誇りであり、人々のアイデンティティの一部なんだろうな。

カマタマーレ讃岐も、いつかそんな伝統と歴史を感じさせるクラブになりたいな、なんて思う!

なんかイアンと熱く語ってたら楽しくなってきた!!!予定変更して選手バス待ちできなくて落ち込んでたんだが、

すでにこうやってサッカー談義できることが幸せに感じているし、素敵な出会いをくれた妻氏に感謝したりもする。

メグスタでスタジアムグルメを満喫侍!

そして丸亀駅からは実家のママンに迎えに来てもらって、そのままスタジアムへ送り届けてもらう!!

ついに到着だっ!!メグリオスタジアムッ!!!!!!

「おお~~!!!3部なのにすごい大きなスタジアムだね!!」

「せやろっ!!!俺たちの愛するホームスタジアムやからな!!」

「収容人数は…最大3万人!??まじか、AZのホームスタジアムより観客席多いよ!なんていい設備なんだ!」

いろいろググってはカマタマーレについて興味深く調べてくれるイアン。

オランダの伝統あるチームのサポーターにおれ達のスタジアムを褒めてもらえるなんて、なんかくすぐったい気持ちになるぜ…!!

ちなみに、こちらがAZのホームスタジアム「AFASスタジアム」

2006年開業、街中でアクセス良好・約二万人収容で国際大会基準のサッカー専用天然芝スタジアム…!!!

くっ・・・めっちゃかっこええやんけっ・・・!!!!!!

「そんなに褒めてくれるのなら、AZのスタジアムと交換する?//てへ」

「HAHAHA…」

などとイアンを困らせたりしながら、おれたちは急いでスタジアムグルメへ!!

残念ながら選手バス入場は終わってたけれど、後れを取り返すんやっ!!!いそげっ!!!!

そんなで、二人でスペイン人名物サポさん「バッシーさん」のお店でビール買ったり、カリジュのから揚げ食べたり、スタグルを満喫っ!!

天気も良くて最高っ!!!ビールがうますぎるっ!!!!!

「ぜひこのカマコロは食べてほしいっ!!!讃岐スタジアムグルメの名物なんだ!」

「おお~サクサクでおいしいね~!!ポークミンス入ってる



フレンドリーな雰囲気が楽しいカマタマ広場

そんな感じで、二人でスタグルを満喫していると、ホームスタジアムでおなじみのカマサポさん達登場!!

「彼は今香川にオランダから遊びに来てくれてるんですよ!」

「おお~!よろしく~!!では渾身のジャパニーズジョークを彼に…

オランダ人が、おらんだっ!!!!


「ほら!訳して訳して!!」

「は、はい!え、えぇ~っと…"おらんだ"…ダイアレクト…カガワ…シャウト…」

「????(苦笑)」

くっ…!!!高度で崇高なギャグセンスすぎて、おれの胎児レベルの英語能力だとキャパオーバーだっ…!!

でも、出会うカマサポさん達みんなが「ようこそ~!」「楽しんで~!」と声をかけてくださって絡んでくれたりして、イアンも嬉しそうだった。

おれも世界の旅をしているとき、現地の人たちがこんな感じでよく絡んでくれてうれしかったな~とか、思い出す。

異国の街で道が分からずにだれかに話しかけても「言葉分からないんで」とかで目をそらされて逃げられると拒絶されてるようで悲しくて、

逆に、全く言葉も通じなくてもうざいくらいにでも話しかけられたりすると、なんかその街に受け入れられてるような気がして安心したんだ。

自分の大好きな地元・香川県も、心細さを感じながらやってくる外国人観光客のみなさんに、そんな安心感を感じながら旅できる場所であってほしいなぁ、なんて思う。

その後は会場イベント「電撃ネットワーク」さんの体を張ったショーを堪能!

股間に縛り付けたゴムバンドをはじいてキン●マに当てるという、こちらも高尚で気高く神々しい芸を眺めながら、

「オー…クレイジー…・・」

と、日本古来から伝わる伝統芸能・その荘厳な様に言葉を失うイアンとビールを飲んだり…

突如広場で自分の曲が流れ始めて口から心臓飛び出そうになったり…(使っていただきありがとうございます!)

いろいろ楽しみながら試合開始までの時間を堪能する!

なんだかんだ、試合がこれから始まるんだってドキドキとワクワクを感じながらチルするこの時間こそ、スタジアム観戦の一番の醍醐味みたいな気がするのだ…!!

みんなで和気あいあいとしながら、自由で開放的な雰囲気の中飲むビールが、一番うまいぜ…!!!

むっ!!!!!あれはっ!!!!アオチョン選手っ!!!!!!!!!

へへへ…!!!写真とってもろたぞ…!!!///

気さくに話してくれてほがらかでめちゃ優しい人やった…///恋


彼は、2年前にカマタマーレに在籍していた元香港代表選手!

現在は引退してカマタマーレのスポンサー??株主??パートナー??的な、うちのチームにとってなにか重要ななにかをやってくれているキーパーソンなのだっ!!(難しいことはよくわかっていない)

今回も、香港でやってるサッカースクールの生徒たちみんなを連れて、カマタマーレを観戦に来てくれたんだって!ありがたや~!

生徒さん達ともお話すると、香港からの直行便でやって来て、試合と香川を満喫して帰るんだそうで。

「香川はどうですか?」

「うどんヌードル最高です!琴平でうどん学校で自分たちで作ったうどんを食べました!」

「素晴らしい!!これで皆さんも立派なうどん県民です!!おれは作ったことないけど!」

「アオチョン先生はカマタマーレ讃岐ではどんな存在でしたか?いいプレイヤーでしたか?」

「正直、僕たちは長い間彼のプレーを見ることが出来てないんです。出場したのは一試合だけだったから。でもその時に”香港人選手がJリーグ初出場”と全国的にニュースになって、

香港のニュースでも”讃岐釜玉海”の名前が報道されていたのを見て、すごくうれしかったです!だから讃岐のサポーターは今でもアオチョン選手を誇りに思ってるんです!」

「彼は香港人フットボーラーにとってパイオニアだからね。その話を聞けてうれしいです。」

カマタマーレが世界に見つかったときの話などで盛り上がったりしながら、「香川を楽しんでね~!」と言って別れた。

ちなみに香港人の妻氏に「アオチョン選手と撮ってもらいましたぞ!!」と早速写真を送って自慢したところ、

「あっそ」と妻氏も羨望の眼差しであった。

なんか今日のスタジアムはワールドワイドな雰囲気だな…とか思いながら、いよいよスタジアム入場っ!!!!

コールリーダーのばやしくんに「よかったら隣で応援してください!!」と声かけてもらって、

コアエリア真正面にピットインっ!!!!

よっしゃぁぁぁぁぁ勝つぞぉぉおぉぉぉおぉ!!!!!!!!!!!!

FC大阪に勝って最下位脱出やぁぁぁぁ!!!


激闘の末に…でも楽しんでくれたならよかった

試合終了…

くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

結果は2-2、からのPK戦で惜しくも敗戦…!!!

先制されるも何度も追いつく展開、粘り強さを見せたチーム!しかし最後のPKを止められてしまい…

ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!!絶対負けたくなかったこの試合、勝てなかったのが悔しすぎるっ!!

しかし勝利への執念、引退する選手たちの熱い想いを感じるいいゲームだったぞ…!!

点が決まるたびにイアンと抱き合って喜び、はしゃいで歌ってタオル振って、手拍子する。

周りの初対面の人とでも、まるで昔からの仲間のように、子供のように、盛り上がる!

世代の違いや国籍の違いや、今日初めて会ったひととの距離の測り方とか、そういう普段は踏み込むのに勇気のいる精神的な壁を、フットボールという文化はいとも簡単に飛び越えていく

何度も言うけど、サッカーのそんなボーダーレスな部分が、おれはとても好きなのです!!

なかば無理やりコアサポエリアに連れてきてしまったので、イアンが楽しんでもらえたか不安だったのだが、

「太鼓が近くてパッションを一番感じれるいい席だったよ!」
「言葉は分らないがみんなとチャントを歌えてよかったよ!」


と興奮げに話してくれてて安心した!!

試合途中には用事で来れてなかった同僚さんもついに合流っ!!

最後のPKでは3人で肩を組んで讃岐の選手のキックを眺めた!

負けたのは悔しいが、なんかそれ以上にドラマチックでいい出会いが多くて、思い出に残る素晴らしい一日だった!!

試合後は疲れ果てて、スタジアム近くの実家に立ち寄ってみんなでアイスコーヒーでティーブレイク。

田舎の実家に外国人が来ることなんてまずないから、母親もなんかテンション上がって、

カタコトの英語であれこれオランダのことや香川のことを話してて面白かった。

体力と気力を回復させてから、同僚さんに駅まで送ってもらって、みんなと別れた。

ユニフォームはイアンにプレゼントすることに。

「今日はありがとう!ユニフォームお返しするよ!」

「もしイアンが荷物じゃなければ、香川の思い出に持って帰ってくれないか?毎年ユニ買うから溜まっていってしゃーないんよ」

「え!?まじ!?ほんとにいいのかい!?では実家のAZとバルセロナのユニフォームの隣に飾ることにするよ!」

と喜んでくれてうれしい。

ふっ…おれ達のカマタマーレもついに世界的クラブの仲間入りか…!!!

そんな妄想を膨らませながら、今日という一日に大満足して帰ったのでありました。




そんなところです。

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