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【香港旅行記その①】40年ぶりに海外に行く両親を連れて、妻氏の地元・香港へ出発する話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ネイホウ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、その他好きな事だけを鼻息荒く語るよ!

『あいつ、絶対高松行き待ってるだろ…』ひそひそ…

周囲から奇異の目を向けられながら、羽田空港で飛行機を待つ男がいる。おれだ。

本日は、香港人妻・ようちゃん氏と、朝一の羽田発の便で香川に飛ぶのだが、

なぜか周囲の人達におれの行き先がバレているような気がするな…?顔にうどんでもついてたか…??

まぁいいや、ひとまず高松到着!!!!!!!

はいはいただいまただいまー!!!はいーうどんがお出迎えだよー!!!!!!!

はいーじゃ荷物とったらすぐいくよー!!

…え?

いつも移動中のくだらないエピソードや妄想が書き綴られていて、旅が始まるまでに大体の読者が離脱することで有名なぼっちシンガーブログにしては、やけに到着まであっさりしてるねって?

フハハ!!!なぜなら、今日の目的地はここ香川ではないのだ!!

行き先は…そう!!妻氏のふるさと、香港!!

今回は実家のおれの両親と高松空港で合流して、高松発香港行き5泊6日の旅を敢行することとなったのである!!

だからな!いつもみたいにぐだぐだくだらない妄想を書き綴ってる暇はねぇんだわ!

悪いね、ファンのみんな!!

そんなで、ファンのみんななど最初から存在していないどころか、「お前の個人的な旅行の日記とか魔神も興味ねぇんだよ!」とタイトルの時点ですでに離脱率は3万パーセントを超えている事実など知る由もなく、

香港行の飛行機までのわずかな乗り換え時間を存分に堪能すべく、おれたちは足早に外へ!

仕事の時間休を取って抜け出して来てくれた友達夫妻と、爆速でうどん屋へ!!!

相変わらず、このうまさで1杯300円て香川の物価どないなっとんな!!!20年前の東南アジアか!!

これからいく香港は、元々の物価の高さに加えて円安の影響もあり、ようちゃん氏曰く日本の2倍の物価らしいからな…!!

今のうちに食いだめしとかないかんで…!!

トランジット・イン・高松をしっかり楽しみつくし、クラゲみたいな体で高松空港に戻ると、これから夜逃げでもするんか言うくらい大きなキャリーケースを引きづって、父ちゃん母ちゃん登場。

なんと両親、長期旅行自体が10年ぶり、母ちゃんに至っては新婚旅行でオーストラリアに行ったのを最後に、40年ぶりに飛行機に乗るらしい…!

40年前て飛行機飛んでたんか!?ライト兄弟まだ生まれてないやろ!

ったくしかたねぇ…旅慣れした玄人旅人の俺が、海外旅行のイロハってやつを教えたらないかんで!

まずLCCの旅ではドリンクが全て有料。大人な旅人は早めに出国審査を終えたら、飛行機を眺めながらターミナルで一杯やって、余裕ある優雅な気持ちで飛行機に乗り込むのが大事なのさ…!!

ってあれ!高松空港、酒類販売されてないやんけ!!!

まぁこれに関しては誤算だったが、高松空港の国際線、今回初めて利用したけど案外いいなぁって思った。

韓国、台湾、香港などへ格安LCC出てるし、関空や成田みたいにデカくないのでめちゃ楽!

利用者も少ないから入国審査なんて秒でスルーできるし。地元の空港がこんなに手軽に世界に繋がっていたなんて、今まで知らなかったなぁー!!

ようちゃん
ようちゃん

パパさんお母さんこっちです~!おい!お前もなにしとるんや!そろそろ出国やぞ!

LCCらしくいつも通り30分ほど遅延してボーディングが始まった香港エクスプレス!時はきた!!!いざ出発やぁぁぁ!!!!

もう飛行機が揺れるたびに、「ぎゃあ!」と母ちゃんが叫んでてめちゃくちゃ恥ずかしかったんだが、なんとか無事離陸。

何気なしに機内販売を眺めていると、さっき飲み逃したビールがっ!!!!

フフフ…ここはおれがフルーエントでエレガントな英語でCAさんに注文を伝えるとするか…!!

おれ「イクスキューズミー!キャナイハブアビア?」(ふっ…キマった…!)

CAさん「〜〜〜、OK?」

おれ「???オーケーオーケー!!」

ようちゃん「え?おまえ香港ドル今あるん?」

「え、ありませんけど。え?飛行機の中って日本円使えないの??」

「今CAさんから支払いは香港ドルかカードになりますと言われたやん!お前OKOK言うてたやん!」

「え!!!全然聞き取れんかった!!!やばい、食い逃げになっちゃう!!ようちゃんさん、払ってくれませんか…!」

「このクズヒモが!」

「〜〜〜、OK?would you like to~~~ ??」

「???オーケーオーケーノーウォリー!!」

ぎゃぁぁぁー!!!

なんか最後にまた何か聞かれてたけれど、よくわからんけれどきたでー!!!どれどれさっそく…ぐびり…

「んーうまいけど、ちょっとぬるいです。」

「まだ完全に冷えてないけどOKか?アイスキューブつけようか?ってさっきCAさん言うてたやん!お前キメ顔でOKOK言うてたやん!」

「え!そ、そうなんですか!!いや、ビールの本番ドイツでは常温で飲むくらいですから海外ではこのスタイルの方が、か、かっこいいんですよ!!」

そんなで、しばらく英語を使う機会がなかったために、かつて乳幼児レベルであったおれの英語スキルは胎児レベルにまで退化していたことにショックを受けつつ、全てを飲み込むような巨大な雲が窓の外流れゆくのを眺め、ぬるいビールをちびちびやる。

ギラギラと窓に照り付けていた西陽がゆっくりと水平線と雲のむこうに消えていき、青と黒の真ん中みたいな時間、そして夜になる。

飛行機から見える、地球のダイナミックな風景を眺めるのが好きだ。

そして、寝たか寝てないかというぼんやりした頭で4時間後、不意に機長による英語のアナウンスが響く。

「May I have your attention please, we’re…」

「なになに?なんて?」

おれ「お土産に香港ジュエリー機内販売してますって言うとる」

ようちゃん「お前は黙れ全然違う。こらから降下がはじまり、あと20分くらいで香港に着陸しますと言ってます!準備お願いします!」

東南アジアっぽい湿っぽいスモッグのむこう、怪しく輝く街の光、突き抜けるビル群、轟音を立てて減速を始める飛行機…

高松空港の5億倍はあろうかという巨大な空港の光の道、その一列にドン!と豪快な音を立てて着陸する機体…!!

到着!!!ここが香港国際空港!!!

でかい、デカすぎる!!デリーもヨハネスブルクもフランクフルトも大きかったけど、もしかしたら香港が一番大きいかもしれん!!!

世界各国の航空会社のペイントが入った様々な機体を眺めるのも超楽しい!!!

うぉぉぉ異国の国際空港、テンション上がるー!!!!!

と、ひとしきりはしゃいだら、まずは旅の資金作り!!

フフフ…空港に着いてすぐの空港内の両替所とかあるじゃん?

あぁいうところですぐお金を両替しちゃうのは、旅素人がやることね。

空港から出る際の街までの交通費もない、現地通貨を持っていない外国人の足元を見て、とにかく空港内の両替所はレートが悪いことで有名なのさ。

その点、旅人玄人なおれは抜かりないぜ。


おれはこの旅のために、SMBCグローバルパスカードという海外キャッシング可能なカードに香港ドル口座をあらかじめ作ってきてある。

このカードを使えば、空港内のVISAが使えるATMで日本と変わらないわずかな手数料で現地通貨がキャッシング出来るってわけ。

「みんな!円安の日本円から両替なんて辞めてくれよな!おれがこの香港ドル口座でこの旅の資金を払うので、みんなは日本円で俺に渡してくれたまえ!」

豊富な旅の経験から導き出されたスマートでグローバルワイドな資金管理。

旅素人な両親のケアも怠らないマネジメント力。

フッ…デキる旅人は違うぜ…!

と、意気揚々と空港内ATMでお金を下ろそうとしたところ…

ビー!暗証番号が違います!

え!なんで!?これか!?いや、こっちの暗証番号か!?

悲報・俺氏、旅の資金を入れたキャッシュカードの暗証番号がわからない

ようちゃん「やっぱりな。お前が『できる旅人は違うぜ』とか言うて張り切ってなんかやろうとした時、上手く行ったことこれまであったか?日本円用意しといて良かった。」

「ぐすっ…ぐすっ…ようちゃんさん、父ちゃん母ちゃん、お金貸してください…ほら、そこに両替所がありますから…」

そんなで、この旅も丁寧に伏線回収をやりながら毎度毎度の入国早々トラブルにさいなまれつつ、空港両替所レート並のカスっぷりでお金を工面してもらった俺氏。

オクトパスカードという、日本で言うSuica的なカードを作って、空港バスでいざ街を目指す!!

乗り込んだバスはカーチェイスでもしとるんかと言うくらいの大袈裟な揺れで、猛スピードで深夜の高速道を抜ける!

日本では見たこともないような超高層ビルが立ち並ぶ摩天楼が窓の外を流れては消えていく景色は、まるで遠い銀河の果てを駆け抜ける宇宙船から見る星屑たちのよう!

世界最大の人間密度とも言われる香港人の性分か、バスの車間距離はわずか10センチくらい!

毎回バスがブレーキ踏むたびに「ぶつかるー!!」とやかましい母ちゃん、

しかし香川に住んでたら永遠に見ることはなかったであろう雲に突き刺さりそうなほど高い高層ビル群を眺めて「うわぁ…」と言葉を失っている様子を見て、さっそく香港に連れてこれて良かったなぁ、などと思った。

そんなで、

(連れてこれてよかった、などとあたかも親孝行してる風に書いてるがもちろん旅費は全てワリカン、ホテル代は全部親のおごり、旅の全予約はようちゃん任せで自分は「香港に家族で行くぞ!」と号令をかけた以外は何もしていないことなどはイメージ低下につながるのでブログには書かないようにしよう…)

などと企みながら、ようちゃんが予約してくれた香港島の繁華街・コスウェイベイにほど近い街・天后(ティンハウ)のホテルに到着!


ええぇ!!!めっちゃええホテルやんけ!!!ひろいっ!!

物価激高な香港で一泊一部屋5000円だったから期待してなかったが、日本のビジネスホテルより綺麗かも!!

荷物を置いて、ロビーに集合した俺たちは、もう0時近いと言うのに煌々と輝く街に出てみる。

むわっとまとわりつくように湿気をおびたぬるま湯みたいな空気、Tシャツにじんわりと染み付いてくるようなどことなく漂ってくるスパイスの香り、クラクションと付近の店からこぼれ聞こえてくるクラブミュージック…

あぁ、異国に来たなぁ、などと感じてゾクゾクしてくる。

適当にまだやってる地元食堂的なところで、牛肉麺を。

無愛想なおばちゃん店員が注文と同時に秒で出してくる簡素なプラスチックの器に入った熱々ラーメン…!!

これこれ!この飾らないローカルなこの感じよ!!

あぁ、この八角の効いたエキゾチックなスープ、開けっぱなしの扉から流れ込むぬるい風、卓上の謎の色した調味料…!!!

うぎゃぁぉぉ雰囲気さいこう!!!そしてラーメンうまいぃぃ!!!!

ちなみに卓上のこの謎のピンク色の謎の調味料は、ようちゃん氏いわくエビワンタン用のお酢なんだって。

マジで色が想像以上に真っピンクで、見るからに洗剤みたいでまったく食欲わかんのだが、香港人はこれをエビワンタン麺に大量に入れて食べるのが大好きらしく、エビワンタン麺を食べた後はみんなどんぶりの中真っピンクらしい。

おれも少しだけ試してみたけど…うん、まぁ、普通のお酢だった。

帰ってきてホテルのカーテンを開くと、隣の住宅ビルがででーんと広がって、電気のついた向かいの部屋で半裸のおやじが歯磨きをしていた。

沢木耕太郎の名著『深夜特急』香港編でも、主人公が怪しい連れ込み宿に泊まるかどうか決めかねているシーンで、窓の外から見える無数の部屋の様子に香港のリアルを感じ、宿泊を決意する話があったなぁ。

なんてことを思い出しながら、帰りにセブンで買ったビールを飲んだ。

広東語1ミリもわからんけど、現地のテレビドラマと、窓の外の夜景を交互に眺めた。

トロリと、脳の奥から好奇心がたらりと流れてくるのを感じた。

明日から始まる香港での滞在が、ワクワクしてたまらなかったのだ。



そんなところです。



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