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【季節外れ系シンガーのすすめ】季節外れな発表曲にこそ、アーティストの現在地が詰まっていると思う話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、そのほか好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

騙されるなっ!!

みんな!!「夏を先取りしたニューソング!」などと初夏に売り込まれるアーティストの新曲たちに、騙されちゃいけないぞっ!!

それらは去年の夏に制作された、一年熟成もの!!おばぁちゃんの家にある梅酒のビンみたいなものだっ!!

本当にそのアーティストの現在地を知りたいのならば、

夏も過ぎ去って少し肌寒くなったころに発表されるような、季節外れな曲を聴け!!

そう、季節外れ系シンガーこそ、今を歌ってるアーティストなんだ!!

季節外れ系シンガーとは

まず皆さんは、「季節外れ系シンガー」とはなんやねん!と考えてらっしゃることでしょう。え?全く興味ないって?そ、そういわずにちょっと聞いてくれや…!

説明しよう!季節外れ系シンガーとは、特定の季節について歌っている楽曲を、その季節が過ぎ去った後に公開するアーティストの事である!!

…あぁ、ググっても出てこないさ!俺がたった今作った作った言葉だからなっ!!

たとえば。

桜の歌、卒業の歌を新曲として世に出す際には、2月ごろに公開するのが一般的。

聴く人の心に寄り添う曲にするためには、 少し早めに公開して、3月の卒業シーズンまでにある程度認知してもらう必要があるからだ。

しかし季節外れ系シンガーどもは、こういった卒業ソングを、なぜかシーズンも過ぎ去ったゴールデンウィークごろに公開する傾向があるのだっ!!



ではなぜあえて、彼らはシーズンをズラして季節モノの曲を公開するのだろうか?

その答えは単純。シーズンに間に合わなかったから!

そう、あえてシーズンをずらしているのではない!!

季節を歌った歌を最速でリスナーに届けようと思ったら、絶対にシーズンから2~3カ月は遅れての公開になる。

そんな悪魔の法則と、季節外れ系シンガーたちは戦っているのだ!!

詳しくその内容を説明しよう。

音楽制作というのはとにかく、様々な工程が必要。

まずオリジナルソングの曲作り、それを形にするために各パートのレコーディングや編曲を経て音楽の完成、そこからミュージックビデオの素材撮影、編集を経てついに公開となるのである。

会社規模でどんだけ頑張っても全工程一ヵ月くらいは必要(知らんけど)、

さらに我々アマチュアミュージシャンのDIY音楽活動であれば、曲作りから動画編集まで全部一人で行うので、休日すべて丸一日パソコンに張り付いて作業しても、まぁ2~3カ月はかかるというわけだ。

「それなら公開日から逆算して、12月ごろから春の曲制作を始めたらいいのでは?」

などと、このブログのメイン読者である優秀なビジネスパーソンな皆様はお考えかもしれませんが。

我々曲作りをする人間の感性と言うのは、成城石井で売られているオーガニック季節野菜のようなものなのだ(?)。

そう、旬の野菜がその季節にしか出回らないように、春の曲は春にしか書けない。

厳しいさむさが和らぎ、木々がうっすらと色を取り戻し、ふと「あれ、今日はもうマフラーなんていらないや。」などと感じて初めて、曲のイメージがぶぅぁぁっ!!と湧いてくるのだ。

そうして季節の訪れとともに降ってきた音楽を大急ぎでパッケージングして世に公開…

て時にはすでに、ゴールデンウィークがやってきている!!

みたいな毎度の流れってわけだっ!!!

「でもそれって供給側、つまりあなたの都合ですよね?ビジネスにおいて顧客のニーズに対しコミットする事こそ最重要課題なのであって、イニシアチブはアーティスト側ではなくリスナー側に置かれるべきではないかと…」

とかなんとか訳の分からんこと言ってくんなよ!!

お前らはこんなゴミだめブログなんて見てないで、日経サイエンス読んでシンギュラリティなメタバース時代のデジタルイシューをスキームしてろっ!!

季節外れな発表曲にこそ、アーティストの現在地が詰まっている(と思う)

以上の理由から、季節外れ系シンガーは意図せず生まれてしまうわけであるが。

しかし、おれは思う!

季節外れな発表曲にこそ、アーティストの現在地が詰まっているのではないか?と!

なぜなら、 先述した「アーティストは春にならないと春の歌を作れない」理論に基づいて考えると、

春先に卒業ソングを公開するためには12月ごろから制作に取り掛かる必要がある…

しかし真冬に春の曲は作れない…

つまり!!!世にあふれる季節先取りニューソングたちは、実は去年や、もしかしたらもっと昔に出来た曲である可能性が非常に高いからだ!!

春に出来た曲を寝かしておいて、一年後の春に合わせて、あたかもフレッシュな新曲であるかのように装って届けるなんて…!!

生鮮食品なら大問題ぞっ!! 食品衛生法どうなってんだっ!!この船場吉兆っ!!

その点、季節外れ系シンガーはいいよね。

ただ正直に、まじめに、誠実に。

出来た曲を、出来る限り早くリスナーに聴かせるために。

たとえ商業的に不利な時期の公開となっても、新曲を新鮮なうちにご家庭に届ける、その実直な姿勢こそ評価されるべきだっ!!

実際、 アーティストが「一秒でも早く聴かせたいっ!!」と考えるくらいの曲ってのは、名曲が多いのだ!

例えば有名な例で言うと、フジファブリックの「若者のすべて」ね。

ご存じの通り、最後の花火が散る瞬間の、8月が過ぎて行く儚さを歌った名曲である。

全おれ界隈では「この曲を聴かないと夏は終わらない」ことでも有名なほど季節感の強い曲なのだが(知らんがな)、

しかし、この曲も発表されたのは2007年の11月。

もう冬になろうかと言う時期の夏曲の発表に世間の評価は冷たく、当時のオリコン最高順位も30位と振るわず。

しかし、その魅力は聴く人の心にくすぶり続け、じわじわと認知されるようになっては、

気付けば毎年でも聴きたくなるような夏の名曲となった。

綺麗にパッケージングされなくてもいい、季節外れでも生き急いでもいいから、早くこの曲を世に出さなきゃ!!

Vo.志村がそこまで思い入れた曲なのだ。名曲でないはずがない。

季節外れな新曲リリースには、そんなアーティストの心の葛藤とドラマを、感じるのだっ!!

つまりは、新曲ぜひ聴いてくださいってこと(笑)

ふぅ…語ったぜ…!!完全論破だな…!!

そんなで、 読者の皆様の

「まず音楽は食品じゃないし、去年作った曲寝かしてたとしても普通だし、まずこいつが何ムキになってんのかよくわからんし…」

という反論も振り払うほどのひとりよがり理論で、季節外れ系シンガーの全肯定に成功したおれ氏。

ここまで読んでくれた皆さんならご理解いただけたでしょう!!

もう初夏だけど、卒業ソングが出来たんだっ!!みんな見てくれっ!!

春先のくすぶる陽気、新生活への不安とセンチメンタル、満開の桜景色…

どれをとっても鮮度抜群の今年できた春の歌なんだ!!産地直送!!旬だよっ!!!

みんな一日一万回再生をノルマに見てほしいよっ!!

まとめ

以上、季節外れな発表曲にこそ、アーティストの現在地が詰まっているという理論を解説するフリをして自身の新曲をこれでもかとPRする記事でした。

季節外れな時期に曲が完成する…しかし来年までこの曲を寝かすなんて考えられない!一刻も早くこのダークマターを世に放たなきゃ!!

こういう季節ものの曲を作ると毎度毎度、このような厨二的ジレンマ現象に葛藤してたので、すっきりしたぜ。

みんなも、きれいにパッケージングされた季節感にだまされずに、

”季節外れ系シンガー”を探して、アーティストの現在地を見に行こうっ!

ついでにチャンネル登録・コメントもよろしくな!!

「ステマ●ね!」

というみんなからの熱烈な応援メッセージに感謝しつつ、筆をおくこととする。


そんなところです。



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