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世界一周の旅で過酷だった移動の思い出の話【インドの30時間列車旅、アフリカ深夜到着のバス、高山病クスコ…】

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅や音楽の事を鼻息荒く語っては承認欲求を満たすキモオタぼっちだよ!

『旅とは移動である。』

有名な世界遺産で絶景を巡る贅沢な時間や、インスタ映えするレストランでのランチタイム、友達とはしゃぎたいアウトドアアクティビティなどなど…

これら、一般的に想像される「楽しそうな旅」など、実際の旅の中のほんっとにごくごく一部の一瞬でしかないっ!!

残りのほとんどの時間というのは、

地獄の長時間列車に揺られ続けて精神崩壊寸前だったり…

強盗に怯えながら眠る深夜バスだったり…

乗客皆が高山病で床がゲロまみれのツアーバスであったり…


そんな過酷な移動がほとんどを占めているのだっ!!!

この記事では世界一周の旅中、友達とはしゃぐアクティビティやインスタ映えなど一瞬すらなかったキモオタぼっち旅人のおれが、

旅の本質ともいえる各国での移動時間のなかでも、超過酷だった移動について3つほどエピソードを話していきたいと思うよ!!

旅に憧れるおしゃれインスタグラマーな皆さんの夢と希望を打ち砕く内容になっているので、ぜひぜひチェックしてみてね★

それではしゅっぱぁぁぁつ!!!

インドの30時間列車旅

カラカラカラ…

天井に取り付けられている扇風機が40度近い熱風を擦り付けてくる様を、

おれはただ茫然と、生気を無くした目で見つめているだけであった…

それは、インドで列車移動した時のことである…。



広大なインドの移動では列車移動が定番になっている。

この日は南部のゴアという街から、首都のニューデリーまで寝台列車に乗ったのだけれど、

なんとその乗車予定時間は29時間走行距離は1000キロ越え!!

おいおい29時間あればドバイとサンフランシスコ経由で飛行機なら世界一周だって出来ちゃう時間だぞ!!

しかし仕方がない。めちゃくちゃ安いのだ。インドの寝台列車は。

ゴア-ニューデリー間は鹿児島から札幌まで行くくらいの距離があるんだけれど、2000円かからなかった。

この日も、中でも格安のエアコンなしスリーパー(寝台)車両で移動したわけだが…

さすがに29時間は驚異的だった…!!

コンセントも車内娯楽もない、ただ板みたいな3段ベットが敷いてあるだけの簡素なシートの上で、

ただひたすらに時が過ぎ去るのを待つだけの、修行僧のような移動時間である。

Wi-Fiが無いのでケータイももちろんオフライン、ネットを見たりも出来ない。

あらかじめダウンロードしておいたGoogle mapを眺めながら、

「あ…今ムンバイ郊外を走ってる…あと25時間後には到着だ…」

などと、画面上で現在地を表す青い点が移動していくのを、ただ茫然と眺めることだけが唯一の娯楽なのだ…。

寝てしまおうと目を閉じるも、南部インドは死人が出るほどの暑さである。

扇風機はあれど、熱風がまとわりついて寝れたもんじゃねぇ!

そのほか、時折やってくる「寄付をしろ!」とか「追加の乗車券を払え!」とか言ってくる偽乗務員にイラついたり、

深夜に旅行者のベットに手を伸ばしてくるスリたちを警戒したりしながら、ストレスフルな電車旅は続く。



そして、天井の首振り扇風機が首を振った回数を数える遊びに精を出すも、そのカウントも天文学的数値に突入し始めたころ!!

「1万9568・・1万9569・・・(正気を無くした目で天井を眺めながら)」

ぷしゅーー!(停車)

「デルリ!デルリ!」

「!!!???」

究極の状態で精神崩壊寸前の午前6時!!

宇宙の果てより遠いように思えたニューデリーに、 予定通り1時間遅れで到着であるっ!!!(インドの列車は1~2時間は遅延するのが当たり前なのだ。)

合計30時間の長旅を終え、窮屈な硬いベッドから抜け出して久々に吸うシャバの空気…

朝の太陽の下、大きく腕を伸ばせる幸せを実感、最高にさわやかな気分で街を歩きだs…

「リキシャ!??乗ってけ!!いいホテルを知ってるんだ!!」

「おれは政府の要人だ!!お前はフレンドだから特別におれのおすすめのツーリストオフィスを教えてやろう!」

「ハシシ!??マリファナ!??カム!!」

「マネー…マネー…(手を差し出す物乞いの子供たち)」


早速デリーのカオスにぐじゃぐじゃにされる旅人たち。

電車の旅を終えても、そこは混沌のインドだった…!!!涙




恐怖の深夜到着!アフリカのバスは到着時間に注意!

上記のインドの鉄道旅のように、海外の旅の場合、交通機関はまず遅れる。

海外での「到着予定時間」なんてものはぼんやりとしたただの概念にすぎず

やれ霧が濃いからだの、やれ牛を撥ねてしまっただの、なんやかんや理由をつけてまず遅延する。

理由の説明があればいい方で、たまに乗客に何の連絡もなく予定時間から12時間も遅れたりするから、謎だ。

もういっそ予定時間なんて決めるな。と言いたくなる。

まぁしかし、2010年のW杯に出場した日本代表の本田圭佑も、W杯前に「本気で優勝を目指す」と明言してたもんな。

周囲からは「何言ってんだか」「恥ずかしいからやめろ」と馬鹿にされていたが、 常に上を見る意識をチーム全体に浸透させる狙いもあったのだろう。

海外の交通機関も、目標(到着予想時間)を設定することで、志を高く持って仕事ができる、というわけである。

それに、1分でも遅延したら車掌さんが平謝りの日本の交通機関のほうが、世界的に見ると異常なのだ。

心を広く持って、基本遅延ありきで旅をする心構えが必要である。

「到着予定時間を守る事が日本代表のW杯優勝と同レベルってどうなん?」とか、そんな無粋な事は言うな。


このように、遅延しない事なんて皆無に等しい海外の交通機関であるが、遅れる分にはいいのだ。もう慣れているので。

やっかいなのは、ごく稀に、スムーズに進み到着予定時間より早く到着すること。

そう、予定時間の7時間前に到着するとかね(涙)

早く到着するんだからいいじゃん?と思う方もいるかもしれないが、たとえばどうだろう。

運悪く到着したのが、深夜0時のザンビアのスラム街とかだったら、どうだろうか!!!



アフリカを旅していたころのこと。

隣国ジンバブエからバスでザンビアに入国したのだけれど、いつもはちんたら永遠のように待たされる入国手続きも、

やれ「他の乗客のバックから銃が見つかった」とかで (アフリカか!) 大体足止めを食らう手荷物検査も、

この日はなぜか、あれよあれよと軽やかに終了!!

颯爽とザンビア入国を果たしたバスは、

いつもであればやれパンクだの、やれインパラを撥ねただの(アフリカか!)で一向に目的地に着かないくせに、

この日は快速で渋滞にも巻き込まれずスイスイとザンビアの首都ルサカへっ!!

なんと到着予定時間は朝7時のところ、7時間早く午前0時に到着っ!!!

わぁぁぁい!!超早ぁぁい!!予定外に早く着いたから、空いた時間で早速観光でも・・・・

出来るかぁぁぁ!!!!!


深夜バス移動をマスターした地方バンギャ勢な皆さんなら、深夜に首都のバスステーションに到着したって聞いても

「じゃカラオケかサイゼで時間つぶせばいいんじゃね?トー横辺りなら居酒屋とかもやってんじゃん?★」

と朝までパリピうぇーいくらいにお思いかもしれないが!!

もう一度言う!!ここはザンビアである!!!

そう、アフリカで深夜に旅行者が街をうろつくなどという事は、万死に値するのだっ!!

おれの絶望をよそに、バスはゆっくりと終着のバスステーションに入っていく…

「こんこん!」

「ひ、ひいぃぃぃ!!」

音がして窓の外を見ると、深夜にもかかわらず、到着したバスの窓を叩いて群がる怪しい売人たち、タクシーの勧誘…

これ、乗ったら絶対タクシー強盗に会うやつやん!!!

窓の外から見えるバスステーション周辺の景色は最悪だった。

集積所みたいなゴミ山、その奥にはトタン作りのスラム街、ワンピースに出てきそうな荒くれ者たちの酒場風な店屋がぽつぽつ見えて、店先では酔いつぶれた浮浪者風の男が、酒のビンを握りしめてぶっ倒れてる…!

…!!

とんでもねぇ所に国際バスステーション建ててくれやがったなザンビアさんっ!!!

もう本当に絶体絶命、こんな場所に放りだされたが最後、多分生きては戻ってこられなかっただろうが、

それは他の乗客、そして運転手も同じだったみたいだ。

バスはおれ達を乗せたまま、そのまま車庫へ。

「この辺りは夜に出歩くと危ないからな。希望するならこのままここで朝まで寝て行っていいぜ。」

天使//運転手さん天使っ!!!!抱いてっ!!!

あぁ…アフリカのバスで一番のサービスってのは、社内無料Wi-Fiでも、180度ゆったりリクライニングでもねぇ…。

朝まで安全な場所で寝かしてくれる、ただそれだけでいいんだっ!!!

本当に恐ろしい移動時の思い出であった。アフリカのバスは到着時間に注意である。



クスコ・高山病でゲロまみれのバス

バス移動において心配な事がある。

そう、車酔いである!

山道でのカーブの連続や、他人と長時間隣りあわせという慣れない状況にストレスを感じてしまい、気持ち悪くなった経験は誰しもがあるはずだ。

特におれは、昔から三半規管が5GビンビンNURO光なハイスペック仕様であったため、遠足のバスではいつも極度の車酔いに悩まされており、

それが原因で体育の組体操でも毎度ひとり余っては先生と組む羽目になってしまっていた系ぼっちなのである。

「それは三半規管関係なくおまえがコミュ障キモオタなのが原因www」などの心ない罵倒にも耐えつつ、

その日おれはペルーの山奥の街、あの世界遺産マチュピチュがあるクスコという街を目指していた!!

うなぎのようにうねうねとカーブの続く山道に、いつものようにすっかり車酔いしてしまったおれ。

特にこの辺りは標高3300メートル越えの高地であり、底辺層出身のおれはそのハイソサエティーな圧力と薄い酸素に高山病をも発症してしまっていた!!

ヤバい…ヤバイ…これはマジで気持ち悪い…

マジで吐きそうだが、長距離バスの中で吐くとか、他の乗客にホワイトアイズで睨まれてしまう…

我慢しなきゃ我慢…うぷっ…!!!

…っはぁっ…はぁ…

高地のバス移動、まじ最悪…まじ高地は最悪だよ…

もう二度とカツオのたたきなんて食わねぇ…坂本龍馬なんて嫌いだ…!


などと、もうろうとする意識の中で思考回路すらもやられながら、なんとか吐き気を耐えていた。

このバスに乗っているのは俺以外ほとんどが地元のペルー人だ。

高地のバス移動になれている地元民たちの中で、ぼっちの日本人がゲロなんて吐いてしまった時には、

「きったねぇ!このファッキンジャップが!降りろ!」

「あんなだから組体操でいつもハブられるのよ!」


などと罵倒を浴びせられるに決まっている!!

くっ…日本人としての尊厳と自由をかけて、耐え抜かねば…!!

と思っていたのだが…。

「おぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!」



・・・へ?

いや、おれではないのだ。隣に座っている、さっきまでいちゃついてたカップルの男の方!

床に豪快に、クリーミーでスムージーなアレをぶちまきやがった!!

きたねぇぇ!!!せーんせいにー言うてやろぉぉぉぉ!!!

さっきまでムカつくイチャつきを見せつけてきていた男の失態に、嬉々として陰キャぼっちの逆襲カウンターアタックを食らわせようとした瞬間…

「おぉぉぉおぇぇぇ!!」

「げふっ…げぇぇぇぇぇ!!!」



地獄絵図である。

男の嘔吐に釣られるように、バスの車内、そのいたるところから嘔吐する声が…。

密室のバス車内。

山道の傾斜で、そのマイルドにブレンドされたシチューたちが、ささやかな香りを漂わせながらおれの足元の方へも流れてくる…!!

世紀末。この世の終わり。カタストロフィ。

この世界のすべての「絶望」を表す言葉を集めても足りないような最悪の状況が広がっていた。

あんたらローカルペルー人も、高地に弱いんかいっ!!!!

とのど元まで来た液体を必死に飲み込みつつ、死のドライブは続くのであった…



結局、おれは吐かずに20時間の地獄のバス旅を終え、なんとかクスコに到着。

しかし、到着後も高山病で丸一日寝込んだ。

絶景で有名なマチュピチュではあるが、その景色にたどり着く過程では、

こんな最低な旅が待っていることもまた、旅人諸君は知っておく必要があるだろう。涙



まとめ

以上!過酷だった世界の旅の移動時間の話でした!!

なぜこんな記事を書こうと思ったのかと言うと、最近こんなツイートを見つけたから。

飛び跳ねそうなくらいバウンドする車両、ぶっ壊れそうな車両接続部、そしてそんなこと意にも介さず平然とケータイをいじる現地住民の方…

なんやこの電車は!!こんな揺れは悪評高かったアフリカのローカルバス並、いやそれ以上では…!!

一体どこの国やこれは!!!

と思ったらおれの出身地、うどん国(香川県)だったわ。笑

世界の旅ではこのように、アトラクションじみた状況での危険な移動や、正気を保っておくのも困難なほどの超時間な移動など、 愉快な移動時間が君を待っているっ!!

ぜひぜひいろんな移動手段を経験して、

こんなしんどいなら、もう多少高くても飛行機でいいや…

と、悟りを開いてみようっ!!!


そんなところです。

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