別居中の妻に会いに行くついでに富山を観光する話【2・3日目/大雨の富山ドライブ】
ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
日々の何でもない事を、鼻息荒く語るブログだよ!
前回までのお話…
香港人妻ようちゃん氏とついに結婚したおれであったが、新婚早々、絶賛別居中!!
とはいっても、ようちゃん氏がただ長野に単身赴任しているだけなのだが、
「結婚早々にそろそろヤバいんじゃないのか…?」
「でも理由なんて聞けないし…」
と周囲の人たちを不穏な空気にさせることに!!
いやいや大丈夫なんですよ!!おれがうだつの上がらない低スペック定収入なキモオタブロガーだから呆れられて破局の危機とか、そんなんじゃないんだからねっ!!
みんなの誤解を解くために(?)、我々は連休を取って富山で再会。
2泊3日のドライブ旅に出ることに。
1日目は、富山の美しい景色やおいしい料理を楽しんだ我々。
しかし、開始早々昼間からカキの誘惑に負けたおれ氏が、禁断の生中ジョッキ。
その後の運転が出来なくなるという不慮の事故に見舞われつつも
このクズヒモニートが!!
仕事も出来ない顔もブサイク、 うだつの上がらない低スペック定収入なキモオタブロガーなお前にできる事といえば、車の運転だけなのに!これじゃ存在価値皆無や!
と優しく励ましてくれたようちゃん氏が代わりに運転し、夫婦力を合わせてこのトラブルを乗り越える事が出来た。
果たして2日目以降はどんな冒険が待っているのか…!??
もくじ
とりあえず富山ブラック。
大雨である…!!!
2日目の朝、宿を出た我々は電車で魚津から富山市内へ。
そこでレンタカーをしゃれこみ、颯爽と車に乗り込んだわけであるが、走り出した直後からぽつぽつと雨粒がフロントガラスをたたくようになり、次第にそれは大きくなっていって…
ざぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
なんてこった!!海と山脈の景色のコントラストが有名な富山の観光…これではなにも見えないぞ!!
う~ん…とりあえずご飯食べるか。
という事で、心を鎮めるために向かったお店で…
富山ブラック!!!
真っ黒いスープが特徴の富山のご当地ラーメンである!!
なにやら聞くと、富山市は戦時中、大きな空襲被害を受けたそうで。
戦後、その復興事業で多くの肉体労働者が従事し、彼らの間で、昼食にラーメンをおかずに持ち込みの白米を合わせて食べるスタイルが流行ったんだそう。
そこでお店も、ご飯に合うようにラーメンのスープを塩辛く、濃い色のものに改良していった結果、いまの富山ブラックが生まれたとの事だ。
まさに、戦後日本の復興を支えたラーメンといえよう。
今回はチェーン店ではあるが東京ラーメンショーで5度も売り上げ1位を記録している名店
「麺屋いろは」の、
射水(いみず)市にある本店で食べてきた。
このお店特有なのかもしれないが、聞いてたほど味も濃くなく、すっきりしてて食べやすい!!
うままままぁぁぁぁ!!!!
廃線ハァハァ…!!!
富山ブラックを掻きこんで心とお腹を落ち着けた我々は、ひとまず西へ車を走らせた。
射水市の港町内川というエリアは橋が多く、海沿いに古民家が立ち並ぶ様子から日本のベニスと呼ばれているらしい。
確かに橋や港が多いようだが、フフフ…世界一周の旅を終え、本物のベニスも観光してきた俺にとっては少々インパクトが弱いね…
懐かしいね…昔はよく、ベネチアでは水路を行く船乗りのおじさんが歌うオ・ソレ・ミオを聴きながら、港の子洒落たレストランのアウトドアシートでいちゃつくカップルたちに呪いを飛ばしていたものだよ。あの頃はお金が無くて公園のベンチで野宿していてね…金持ってそうな観光客たちが憎くてたまらなかったんだよ。
世界の果てまで行ってもとことん底辺だな。
ようちゃん氏に昔の旅の話など聞かせつけ、ゴミを見るようなまなざしをむけられつつ海沿いの道を走っていると…
「む…むむむむ!!??」
きき=====!!
ふと、沿道に気になるものを発見したおれ氏、急遽車を止める。
こ、これは…
朽ち果てた歩道橋…雑草に浸食される線路…
廃線だ!!!
廃墟好きなおれ氏、大興奮。
雨降っとるし私は車の中でおるから。15分だけ時間やる。それすぎたら●す。
ようちゃん氏に許可を得て、ちょっと写真を撮らせてもらう。
すげーすげー!!テンション上がるーー!!!
この辺りには昔、富山地方鉄道射水線なる線路が通っていたらしく、その線路後なのだろうか?
それとも、役目を終えた電車たちの墓場的な場所なのか…??
港町の幹線道路のはざま、ぽっかりと時間が停止したように取り残された電車たち。
どんな歴史を歩んできたのか、ロマンに胸が震えr…
トゥルルルル!!(電話の音)
おそい!!!はやくしろ!!置いていくぞ!!!
ひ、ひぃぃぃぃん!!!!さらば廃線、君の姿はいつも僕の心のファインダーにっ!!!
雨晴海岸(あまはらしかいがん)の道の駅が超おしゃれ
廃線に別れを告げ、さらに車を走らせる。
富山湾に沿って北上した先にあったのは、道の駅雨晴!
なにこの白壁のおしゃれな建物は!!
まるでギリシャのサントリーニ島、白壁の港町を思い起こさせるっ!!
そのお洒落な外観と、海沿いの爽快感溢れる雰囲気に、ギリシャには行ったことが無い癖に知った口をききながら、ちょっと寄り道。
テラスを上がると、富山湾と山脈が連なる壮大な景色が一望できる。
なんと美しいけし…
いや、雨雲しか見えん。
うむ。豪雨、そして荒くれる日本海が一望できる。
灰色の世界を前に、心の目で景色を楽しもうとトライするようちゃん氏。
一応、晴れていたらこんな景色が広がっているらしい。
だめだ!
いくら透視しようとしても雨雲と低スペック旦那との貧しくて退屈な未来しか見えない!!
ごめんなさい…
そんなで、コーヒーとデザート。
おれは250円で超巨大なコロッケを。
安いのに大きくてうまい!!
雨雲海岸の道の駅ではコロッケがおすすめである!!
コーヒーを飲んでいたら、ちょっと雨脚が弱まってきた。
目の前を走る線路を渡って、海に出てみる。
線路を渡った先には海沿いの小さな神社が。
ここは義経岩(よしつねいわ)と呼ばれていて、源義経が兄の頼朝に追われこの辺りを訪れた際に、雨宿りしたと言われる岩が祀られていた。
その時も今日みたいな雨の日だったのだろうか、とか考えると感慨深い。
義経も今日のおれみたいに、
「せっかく富山まで来たのにこの豪雨とかマジないわ~。せっかくインスタで映える風景上げて頼朝にマウントかまして天下とったろーって思ってたのに…マジないわ~。」
とか思っていたのだろうな。
ちなみに、ここ雨晴(あまはらし)海岸という地名は、ここで義経が「雨が晴れるまで待った」ことからつけられた地名なのだそうだ。
ちょっと雨宿りしただけでその場所の地名になっちゃうなんて、よしつねっちは十分、天下のインフルエンサーだよっ!!
温泉に入って富山の夜のとばりの中へ
その後、さらに北上を続け、氷見海岸(ひみかいがん)という(いつもなら)美しい海と立山連峰が見える海岸線に到着、
見事に灰色な荒れ狂う日本海の景色を堪能した我々。
近くにあった温泉でひとっぷろ浴び、富山市内に戻る事にした。
さて、夜の富山市内を散策である。
ふと、雑居ビルが立ち並ぶ飲み屋街で、ようちゃん氏のいい店センサーが作動する!!
ここや!!この店にしよう!!
小さな個人経営の居酒屋、しかし中は意外とお洒落で中世ヨーロッパの酒場、みたいな雰囲気のお店。
お通しでソラマメってのが渋いじゃないですか…
山菜の天ぷら。
ようちゃん氏はいちいちチョイスがおじさんである。
しかしうまかったー!!
いい店だったので結構飲んでしまい、酔っぱらって富山の街を闊歩する。
信号機の赤や青が水滴にぼやけて美しい…
日常のさりげない空間にさえ、美しさはあふれているのだ…
何を訳の分からん事を言うとんや。
明日も早いからはよ帰って寝るぞ!
3日目、予定をキャンセルして金沢へ。
さて、3日目の朝を迎える。
ホテルの窓から見える爽快な景色(と思いこむ)と朝の陽ざしを受け(雨だけど)、
朝食のコーヒーをすすりながら、心地よい一日の始まりを迎える。
もともと3日目には富山名物、「黒部アルペンルート」という、雪の間を走るバスが有名な場所に行こうとしていたのだが、
天気が悪いと何も見えない、という事で予定を変更。
電車で1時間、お隣石川県の金沢へ行くこととした。
「女子高生を性的対象としてしかとらえていないって言うけど、女性雑誌のモデルの男も一緒やん!」
「フェミニストってのは考えが極端だからめんどくせぇんだよな!おめーもウケ上司×ドS部下のオフィスモノとかおいしいだろうが!?」
と、この時ニュースをにぎわせていた、「月曜日のたわわ」問題に対して、BL愛好家の観点から独自の持論を展開するようちゃん氏。
ようちゃん氏のありがたいお話を「はい…ふぁい…」と延々、聞かされたおれ氏。
30分後、
「男が女子高生に夢を抱くのはキモイけど勝手にやってろって感じ。だから腐女子からBLを奪うな!」
という話で結論が出たあたりで…
金沢到着!!
なつかしーーー!!!おれ、昔福井でリゾートバイトしていた時期があって、そのころよく金沢まで遊びに来てたんだよな~。
あっ!!ここここ!!この駅前で昔路上ライブしたんだよ!!
学生に結構見てもらって、CDも買ってもらったんだよあ。
学生たちにめっちゃよかったですって言ってもらえて、
「おれもギター始めてみたい」とか言われてさ。
やっぱおれって夢を与えるアーティストじゃん?彼らに自由に生きていいんだぜって教えてあげたかったっていうか世界は広いぜって見せてあげたいって言うか…ハァハァ!
ふーん。で?
とりあえず飯屋や。
そんなで、おれ氏の思い出の金沢話を秒でシャットアウトしつつ、眼光鋭くうまそうな飯屋を探すようちゃん氏。
商店街を闊歩していると…
ここや!!金沢といったら海鮮丼やろ!!
おれに決定権は微塵もなく、吸い込まれるようにお店に入っていくようちゃん氏。
海鮮丼一杯2200円…!
高くないですか…と涙目になっていたが。
やかましい!金ならある!好きなもの食わせろ!!
それに海鮮丼で2200円はリーズナブルな方や!
おごってやるからグズグズ言うな!
と江戸っ子ようちゃん氏。
びぇぇぇぇぁぁぁぁ!!!!!うまいぁっぁぁぁぃぃぃぃぃ!!!!!!
朝どれの新鮮なスズキ、アジ、ブリが乗った朝どれ丼!!
マジで新鮮で、身がプリプリもちもちで、ほんとにおいしかった。
カウンター席のみの小さなお店で、板前さんが超気さくで、それぞれの魚の名前を教えてくれたりした。
うむ。金沢に来たらなかなかにオススメなお店であるよ。
いきいき亭。
本当に新鮮なネタが使われていて、値段分の価値は十分あるお店だね。ゲンゲンボウなど、ご当地の魚も使われていて楽しいし。狭い店内で、店主のオヤジとの距離が近くて、気取らないのも良い。また来たいお店である。
おごってもらっといて偉そうにレビューすんなクズヒモニートが!
21世紀美術館へ。
昼食後は金沢のおしゃれスポット、21世紀美術館へ!!
現代アートの数々が展示してあって、なんかよー分からんけれど楽しい場所。
ふむふむなるほど…おじいさんのお腹に宇宙。これは男性に宿る生命、そしてそれを小さな宇宙に例える事で生命の無限性と真の多様性を表しているわけだ。コペルニクスのパラダイムシフトがメタ的に表現されていて、これぞ自然のリアリズム、マクロとミクロが交差するインタラクティブなインスピレーションであると言えるね…。
お前何一つ分かってないやろ。
水没するようちゃん氏。
こういうトリックアート的なやつが多いのも楽しいところ。
21世紀美術館は二段構造になっていて、より内側の特設ゾーンに入るには1000円の入場券が必要である。
せっかくここまで来たのだからとおれは勇んでチケット売り場へ。
しかし、ようちゃん氏はアートに造詣がなく興味が無いからか、もしくはアートに造詣がない癖に分かったような口調で得意げに語る夫の存在に嫌気がさしたのか、お疲れモードのご様子。
別行動でおれだけ特設ゾーンへ。
ようちゃん氏はおしゃれな美術館カフェで午後のケーキをたしなむことに。
我々はデートと言えど、お互い行きたいところがあれば別行動は当たり前なのだ。
そして東京へ
そんなで、楽しかった旅もこれにて終了。
ようちゃん氏はそのまま大型連休に入るため、一緒に東京へ帰還である。
久々の東京生活に安堵するようちゃん氏。
というのもようちゃん氏は現在、長野の山奥でペンションの新規立ち上げ事業を行っているため、いつもは最寄りコンビニまで車で20分、というような田舎暮らしを送っている。
大都会香港出身の彼女にとってはこの不便さはかなりこたえているらしく、久々の都会に心和ませている様子であったのだ。
フフフ…長年日本の田舎に憧れ、田舎に一軒家が夢と語っていたてきたようちゃん氏ではあるが、
現実を知ってちょっとは思いとどまったであろう…。(田舎出身者俺氏、なぞのドヤ顔)
たまにはこうして息抜きしつつ、我々の別居生活は続いていくのであった。
そんなところです。
Tweets by gamoyou
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