世界の旅が教えてくれた、日本で生きる事は超イージーモードな話。【失敗した時は『まぁ死ぬわけじゃないし』でOK】
ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
好きな食べ物はカレー、嫌いな食べ物はカリフラワーだよ!
この記事を開いたあなたは、何かしら困難な状況で息苦しさを感じながら生きている人だろうか?
では、そんなあなたに伝えたい!
日本で生きてる時点で、君の人生はイージーモードだ!!
余裕すぎる。
突然なんだと思われるかもしれないが、まぁ聞いてください。
この記事では、世界一周の旅を終えて、人生への考え方が変わった僕が実践している、
日本社会を生き抜く効果的なマインドセットについて
語っていこうと思う。
もくじ
おれはナオトインティライミではない。
こんなこと言うと、みんな
(うわー陽キャ旅人野郎が超無責任なこと言ってるわー…)
とか思うかもしれない。
僕も
「大丈夫!笑顔でいれば全てふっとぶからとりあえず笑っとけ!」
みたいな笑顔の押し売り伝道師がカリフラワーの次に苦手だから気持ちはわかる。
なんの不安もない気楽な立ち位置から「君は大丈夫!」とか言われても、「いやお前は誰だ?」としか思えないもんな。
違うんだ。僕は今も昔も、おまいらと同じ弱虫で終わった事をくよくよ悔やんではすぐ落ち込む、豆腐メンタルな男なのだ。
だからこそ、旅で得られた経験を武器に生きてる。
「お金は無いけれど、今日食べるご飯に困ることはないし、大丈夫。」
「かなり苦しい状況だけれど、ころされる訳じゃないし大丈夫。」
と、心にゆとりを持たせる考え方ができるようになってからは、少し生きることが楽になった。
旅中に体験した不自由に比べて、今の日本での暮らしがどれだけ難易度が低いものか、
というのを実感できたからだ。
今日はそんな旅人視点での日本の生活における生き方、考え方について、話してみたいと思う。
テント暮らしが教えてくれた、衣食住のある喜び
まず、普通に毎日帰って寝る場所があることが素晴らしい。
ちゃんと風呂があって温かいシャワーが浴びれるって事も、実はとんでもなくすごい事なんだ。
ヨーロッパで路上ライブの稼ぎだけで旅費をまかなっていたころは、恐ろしいほどの極貧旅だった。
毎日町で路上ライブをしては、夜に何キロも歩いてテントを張れるような森や浜辺を探して歩き回った。
いい場所が見つからずほとんど寝れずに朝を迎えた時もあったし、
うまく寝床を確保できても、夜中の雨でテントが浸水して、体の半分が水に浸かっていた、なんて時もあった。
また、ちゃんと宿に泊まっても、アフリカではシャワーやWi-fiがないのは当たり前で、
コンセントもライトも鍵もない、みたいなところも多かった。
本当に、あの頃のことを思えば、壁と屋根がある安全な部屋で、柔らかい布団で寝られるだけでとてつもなく豪華な生活なんだ。
自分がみじめに感じたりしてしまう時は、足りないものを嘆くより、今あるものの幸せを感じるようにしている。
日本語が通じるだけで、人間関係は良好。
「アドラー心理学」と言う本でも書かれていたけれど、人間が抱える悩みのすべての根源は対人関係にある、なんて言われている。
職場でも学校でも家庭でも、人間関係の悩みは尽きない。
誰からも嫌われず、誰の評価も気にせず生きられたら最強なのだろうけれど、人間が集団行動をする動物である以上、
「嫌われたくない」
「周りにうまく馴染めているだろうか?」
などの悩みは、永遠に絡みついて離れない。
そんな時、僕はアフリカ、スーダンを旅していた時のことを思い出す。
アラブ国家であるスーダンは、日本語はもちろん英語も全く通じない。
公用語のアラビア語こそが世界の第一言語であると言う認識が人々にはあり、ワンツースリーすら分からない人ばかり。
トラブルがあっても助けを求められないし、ろくに買い物すらできない。
英語が世界共通語、という認識すら日本人と一部西欧諸国のエゴでしかなかったのだな、
などと痛感しながら、完全に孤独な日々を過ごしていたんだ。
そんな中で、稀に英語を喋る旅行者に出会った時は、めちゃくちゃうれしかった。
まるで人類が滅亡した世界で唯一の生き残りに出会ったように、古くからの友達みたいにお互いの事を語りあったのだ。
その時の感覚を思えば、日本での対人関係なんて、
『日本語で意思疎通ができるだけで超イージー。この上ない良好な人間関係だ』
と考えられるようになった。
楽しい時に楽しいと伝えることができ、ムカつく人にはもう会わないでおこう、とそれとなく伝える事もできる。
グループで浮いてしまって、いない事にされて泣きそうでもいい。
みんなの言葉が理解できる、話そうと思えば本心をなんの不自由なく伝えることが出来る。
やばい、おれはとんでもないコミュ力オバケだ。
何も怖いものなんてない。
そんな風に考えて、細かないざこざは気にしないようにしている。
大きな失敗をしても「まぁ死ぬ訳じゃないし。」でオッケー。
失敗をして落ち込んだ時は、「まぁ死ぬわけじゃないし、どうでもいいか」と思う事にしている。
仕事でヘマをして怒られて、みんなから嫌われたって、それが理由で殺されたりするわけじゃないからだ。
さっきの項目で書いたように、日本語が通じているだけで人間関係はちゃんとやれてるんだし、
(みんな、なんだか怒ってるように見えるけど、ナイフ持って刺しに来ないところを見ると、どうやらそこまでの怒りではないみたいだ。)
なんて具合に考えて、不用なストレスや苦しみはなるべく受け流すようにしている。
こんな風に考えるようになったのは南アフリカ、ヨハネスブルグで、全財産入った銀行のカードを盗難にあった時の経験から。
盗難が発覚して、この世の終わりみたいな絶望感を感じながら、警察署へ向かう為タクシーに乗った。
事情を聞いたタクシーの運ちゃんは、
「この街では良くある事だ。生きてるんだからまた金なんていくらでも稼げるさ!」
と、なんとも無責任な事を言いながらガハハと笑った。
世界最怖都市とか言われ、殺人事件発生率がワールドクラスなヨハネスブルグ。
おじさんの友達も何人か強盗に襲われて死んだ、なんて話を聞いた後にそんな事を言われたものだから、
「なるほど!」とバカみたいに納得してしまった。
全財産を無くすような大失態でも、急に大した事じゃないような気がしてきたのだ。
もちろん起きた事に対する反省はしないといけないが、僕らみたいな人間はどうも終わったことを悔いてはズブズブとぬかるみにハマって、憂鬱になってしまう傾向がある。
死なない程度のことなら、寝て忘れるくらいでちょうど良いのだ。
いざとなったら逃げりゃいいし。
それでもどうしても苦しい時は、その状況からさっさと逃げればいい。
世界は無限に広いし、生き方なんて無限にあるのだ。
日本人、特に僕のような田舎出身者には、「幸せのテンプレート」、みたいなものが存在している。
新卒で就職した会社で働き続けて、30歳になったら家族持って家買って…
それをみんな揃って自分の人生にコピペして、嫌になって逃げたら即転落人生。
「あいつ終わったな」なんて言われてしまうのが怖くて、必死にしがみついて生きる。
これまでの僕は、そんな幸せのテンプレートを頑なに信じながら、逃げたら人生が終わる、くらいの強迫観念で生きてきた。
だから、いじめられても黙ってへらへらして学校に毎日行ってたし、仕事が辛くても感情を殺して頑張っていた。
しかし、旅をしてみて気付いた。
そんな価値観は70億分の1億人の日本人だけが持つ、ごくごくマイノリティなものだったのだ。
きっとこれからの人生で、僕がもし困難にぶち当たったなら、
「ここまで苦しいなら、メリットよりデメリットの方が多そうだし逃げるか。」
と、割とすぐに逃避を選択すると思う。
なぜなら、逃げたって、逃げた先でなんとでも生きられる事を知ってしまったから。
いざとなれば貯金全部持ってインドに飛ぼう。
一泊200円の宿と一食50円のご飯で毎日のんびり、2.3年は暮らせるわけだし、
お金がなくなったならヨーロッパで路上ライブをやれば、毎日食べるくらいのお金は稼げる事も知っている。
毎日貰い物だけで暮らすヒッピー文化も知ってるし、ワーキングホリデーでバイト生活もいい。
とにかく、逃げたって生き方はいくらでもあるし、野垂れ死なない自信はある。
日本でこんなこと言うと、「無責任だ!」とか言われそうだけれど、
困難に対して立ち向かう事によるデメリットの大きさも痛いほど体験してきた人生だからこそ、思う。
心を殺してしまうくらいなら、さっさと逃げてのんびり旅でもしよう。
まとめ
これまでの僕は、そして現在社会の中でうまく生きられずに苦しんでいる人たちは、少々まじめすぎたんだと思う。
周りの言う事を真に受けて、真っ当な人生か死か、みたいな究極の綱渡りのなかで消耗しきって生きるのはもうやめだ。
別に仕事が無くなったって、友達に嫌われたって、彼女に振られたって、日本でいる以上死ぬわけじゃないのだ。
貯金があるならちょっと世界でも旅して休んで、また全然知らない誰も知り合いのいない場所でやり直せばいい。
お金が尽きてしまっていたなら、少しの間浮浪者になるのも悪くはない。
発展途上国では物乞いも立派な職業だ。
毎日何かしらでパンを一個買うくらいのお金を稼いで、毎晩気に入った場所にテントを立てて眠ればいい。
そんな生活は、多分日本人として生きる上で想像しうる最悪最低の暮らしなんだろうけれど、
逆に言えば、日本で生きていくなら最悪の事態でもその程度、なのだ。
超イージーゲーム。HPメーターの減らないRPGゲームみたいなもんだ。
ある程度頑張って、適度に息抜きしつつ、行きたいところに行って、生きたいように生きよう。
どうせ死ぬわけじゃないし。
そんなところです。
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