全国のカリフラワー嫌い必見!インド・ハンピのゴビライスの話
ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中!
得意げに旅中の思い出などを語っては、若者に煙たがられるよ!
数年前、路上ライブの旅をしながら世界のいろいろな国を訪れたおれ。
このブログでは、その頃見て感じた各国の文化や風土について、あれこれ書き残している。
今回は、美味しかった世界の料理について、書いてみようと思う!!
もくじ
おれの嫌いな食べもの
皆さまは嫌いな食べ物ってありますか?
僕はあります。カリフラワーです。
あの白いのだけは絶対無理!
なんなのあれ。モゴモゴしててボコボコしていてまるで、小学生の頃図工の時間に洗い忘れたパレットの、白い絵の具がカピカピに乾燥して固まったみたいな味!おぇぇぇぇ!
こんなこと言うと「じゃあ絵の具食べた事あんの?」ってお前は言い出すけど、それはあくまでも例えの話でして、だどもやれと言わりゃあおいどんも男な訳で。ちなみに”カピカピの白い絵の具”って変な意味じゃないんで、嫌いにならないでね。
とにかく嫌いなんだ。カリフラワーが。
こんなに嫌いになっていいんですか?って感じ。
給食で出てきた時なんてこの世の終わり。
こんなものを人の子に食べさせるなんて!この悪魔!!人でなし!!と給食当番をにらんで過ごした学生時代。
そのせいで中学時代の愛称は「あいつなんかウザくね?」として親しまれた僕。
おれが中学時代いじめられていた原因はたぶんカリフラワーだし、
30歳独身で低所得低身長なのも全部、カリフラワーのせいと言っても過言ではない。
まさに因縁の野菜。暗黒点。白いくせに。
カリフラワーを憎むその気持ちは、今も変わらないのだ。
読者の皆さんは、「美味しかった世界の料理の話をすると言ってるのに、なんでこいつ嫌いな食べ物の話をしてるの?」って思ったり思わなかったり、特にもう誰もここまで読んでなかったりすると思うんですが。
実は僕のカリフラワーに対するこの絶対的拒否感覚が、摩訶不思議の国、インドでぶち壊されたのです。
今回はそんな、不思議なお話。
インド・ハンピの伝統料理
インドに、ハンピという街がある。
インド南部、バンガロールから7時間ほどバスで移動した場所で、世界遺産の遺跡群は有名だが、あたりは岩ばっかりの小さな小さな田舎町である。
しかし、その岩山の風景がまるで別の惑星のようで奇妙なのと、インドには珍しくリラックスできるのほほんとした雰囲気に、日本人観光客からも人気が高い場所だ。
宿で仲良くなった日本人旅人に、“屋台のフライドライス屋さんでめっちゃうまいところがある!"と聞かされたおれ。
その人にバスステーション近くの屋台に連れて行ってもらった時の事だ。
二人町はずれのバス停に到着し、早速そのオススメのフライドライスをオーダーする。
確か値段は100円もしなかったと思う。
なんか赤い色の具材が入ったピラフみたいなのが皿に盛られる。
出されたそれを早速頬張る。
ジューシーでスパイシーな、唐揚げみたいなのがたくさん入っている。
う、うまい!!
「うまっ!!これうまいですね!珍しくカレー以外でうまいの食べました!」
「でしょ!?これでこの値段ってヤバイでしょ!?」
「いや、本当に!これチキンですか?肉が入ってるのにね!ほんと安い!」
「え?チキン?チキンなんて入ってないでしょ?」
「え?でもこの甘辛の唐揚げみたいなやつ、肉でしょ??」
「え、これ!?これがゴビってやつですよ!ゴビは肉じゃないんですよ!」
「え!そうなの!?ならなんなんすか?大豆でできた謎肉的なやつ??」
「ゴビはカリフラワーです!この辺では肉の代わりによく使われるらしいですよ!」
「あぁなるほどカリフラワーですか!通りでおいし…
・・・・・・・
…え…えっえええええええ!!!!!」
一瞬、事態を把握するのに時間が止まった!
この肉だと思っていたジューシーなやつが、こ、このカリカリが、カ、カリフラワー!???
突如、カリフラワーへの長年の忌まわしき思い出が走馬灯のようにめぐる。
おおおおおうぇぇぇぇ!!!!!!
と、とたんに嫌っていたカリフラワーに対しての拒否反応でこみ上げる吐き気を気合いでごっくん少女し、動機の激しくなる心臓をおさえる…!!
いや、しかし…
さっきまで食べていた味をもう一度確かめてみる…
もう全く、カリフラワーのあの白い絵の具感なんてみじんも連想させない色形、そして味…
悔しいかな…
こ、これ…
うまいんだよぉぉぉ!!!!
なんという驚き、青天の霹靂!!
あの味気ない青臭さは全くなく、スパイスを塗りこまれてジューシーにフライされた因縁の白塊に、その原型はまったくとどめていない!
そして、その濃い味付けがライスに絡み、絶妙なアクセントとなっている!
まさしくフライした肉そのものなのだ!!
聞くと、このハンピという街はインドの宗教都市だそうで、町全体で肉を食べたり持ち込んだりすることが禁止されているのだそう。
そんな中で、お肉の代わりになるものはないか、と目をつけられたのがこのゴビ(カリフラワー)である。
文化的背景から生まれたアイデア、なんとも奥深き、ローカル飯の世界…。
当時あまりの衝撃で写真を撮り忘れていたため、別の旅仲間、JUNさんから写真を頂戴した。
右上の赤い唐揚げみたいなやつがゴビである!
レシピはこんな感じ?
さて、このゴビライス、気になって後でレシピなど調べてみた。
が当然クックパッドには無く、インド国内でも南部の一部地域のみでしか食べられない料理のようで、細かな作り方は謎のままである。
とりあえず、
①カリフラワーをぶつ切りにし、小麦粉などの衣をつけて、油でカリカリになるまで揚げる。
②ケチャップやスイートチリソース、あと多分インドの赤いやばそうなスパイスをふんだんに入れて、甘辛ダレを作り、先ほどのカリカリカリフラワーを漬け込む。
③それをチャーハンに混ぜ込んで合える
そんな感じか。
なぜあんなにジューシーな肉感が出るのかは不明なのだが、カリフラワー嫌いなおれとしては、どうしても
(じゃあ肉で作ればもっとうまいんじゃね?)
とか思っちゃうが。
まぁ気になる人は是非作ってみてほしい。
僕はカリフラワーに触れると体が30歳独身低所得になってしまうアレルギーのため、残念ながら作ってみることはできないので、
だれか上記のレシピで美味しいゴビライスが出来たよ!という方がいたら教えてほしい。
「たぶんそれ肉で作るともっとおいしいですよ。」
とか、冷めたお返事をさせていただきます。
まとめ
まぁ先ほど、肉でよくね?とか言ったが、このゴビライス、ダイエット食品としてのポテンシャルがあるんじゃないかな?なんて考える。
最近、白米の代わりに細かくカットしたカリフラワーを使うカリフラワーライスなるものが、低糖質だと言うことで港区女子の間で流行っているらしい。
カリフラワーをご飯代わりに、なんて、聞くだけで嗚咽が止まらない狂気の沙汰だと考えるおれだが、そんな食べ方が流行るのであれば、ゴビライスも流行りそう。
「お肉そっくり!?カリフラワーで満足感バッチリの唐揚げで、美味しくダイエット!」
とか、婦人紙クロワッサンの表紙とかで書かれてそうやし。
全国のローカロリーフードメーカーの開発者の皆さんには、是非ともハンピを訪れていただき、ゴビライス を商品化してもらいたいものだ。
このように、世界には日本人が考えもしない食文化がまだまだたくさん存在する。
また何か思い出したら、ブログにて紹介してみようと思う。
そんなところです。
今回写真を提供してくれた、世界一周旅仲間のJUNさんが、神戸三宮に世界のビールバーをオープンしました!かなりレアな世界のビールが楽しめると全おれ注目。関西在住の旅とビールが好きな方、ぜひ行ってみてください!絶対楽しい!
バジェサグラード (VALLE SAGRADO)神戸・三宮
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