朝焼けにしみる。絶望の朝に聴くべき邦ロック3選を語る話
ハロー、ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
毎週金曜22時、思いを突発的にブログに垂れ流しては、自己満足に浸るよ!
音楽好きのみなさん御機嫌よう!
おれは音楽をやる。聴くのも好き、特に日本語ロック(邦ロック)が好きだ。
洋楽ももちろん聴くけど、音楽の中でも歌詞の意味や表現に対してグッときやすい人間なので、ネイティブである日本語の音楽が一番心に響くのだ。
だから、「日本のロックなんてオワコンでしょ~」なんていうやつがいたら連絡してほしい。
すぐに、そいつの家のポストにマヨネーズぶち込んで、冷蔵庫の中身を全部食っちまうぞ!
嘘だ。ほんとは、目の前でそう言われると「そ、そうかなぁ…?」とへらへら笑ってしまう気弱なウジ虫野郎だ。そういう自分がとても嫌いだ。
まぁそんなことはどうでもいいんだけれど、どうしようもない言葉にできないような気持ちになった時、おれは音楽の力を頼ってしまう。
中学時代、音楽だけがひとりぼっちの心を理解してくれ、生き延びる事が出来た。
ロックとは、アルコールよりもドラッグよりも、ずっと心を深く満たしてくれる、そんな存在なのだ。
危険で依存性があって、それでいてそれでいてすべてを全肯定してくれるほどに優しい。
この【#音楽の話】カテゴリでは、そんな大好きな音楽をただひたすら爆音で流しながら自己満足に浸る、というコンセプトのもと、書いていこうと思う。
みんなの耳の穴に片っ端からイヤフォン突っ込んでいくくらいの心持ちで強引におススメしていくので、ぜひ「うわ~迷惑極まりねぇ…」という熱いレスポンスで楽しんでもらえると嬉しい。ということで、
オラァァお前ら耳を出せ!!覚悟しろ!!!!
さて、今回のテーマは…
もくじ
絶望の朝に聴くべき邦ロック
みなさんも一度や二度は、久々に再会した友達と公園で缶ビールを空けて飲んで語って、朝5時、まじかよ今から仕事かよ、なんて乾いた声で笑いながら絶望感に満ちた状況で店を出て、うすら明るくなっていく空の下でまた会おうと友達に手を振り、ノスタルジーに取り残された9月のアスファルトのセミの脱け殻みたいな気持ちで家路を目指す京浜東北線の窓から、殺人的に輝く朝の光を全身に突き刺されて、なんともやるせない気持ちになる、
そんな経験をお持ちではないだろうか。あるよね?
そんな時にオススメしたい、絶望的な美しさを放つ邦ロックをオススメしたい!
朝の光のマシンガンを全身に受け止めながら、聴け!!
”手と手” クリープハイプ
まずイントロで聞かされる轟音のギター。感情の洪水。精神安定のダム決壊。もう逃げ場はない。電車の中だろうとなんだろうと嗚咽で答えるしかない。へどが出るくらいの直球すぎる歌詞。”君の他にはなんにもいらないよ!”と。そのあと、”そんなこと言えないけど。”となんとも煮え切らない、青二才ぶり。このクズ男!だめ男!!と問いただすその後に気づく、あれ、こいつ俺そっくりだなって。なんだ朝からホロホロと涙がとまらねぇ。悲しい顔じゃなく、もう全部諦めた後に流すなんの意味もない根拠もない乾いた涙。矛盾の塊みたいなこの精神性、心地よいくらいにからっぽ。”夜中の3時が朝になった時君はきっと仕事を休む”んです。そういう事なんです。もう会えない純粋で無垢でどっか抜けてたあの子と、その子に恋していたダメダメだった自分を思い出しながら聴け。うぉぉぉぉ!!!
”67年のラブソング” よしむらひらく
夏のある日の朝。湿った空気を吸い込んで、俺自身明け方ガタガタになりながら立って、この曲を聴いて、精神崩壊しそうになったのが今回のこの記事を書こうと思ったきっかけ。何世代も前の古い機械が真っ黒な煙を吐きながら不器用に稼働する工場の中みたいなイントロから、もうやばい。そこへの歌詞の絡み方がものすごい粘着質で、体に悪いものたくさん含んでそうで、ヤバイ。”三軒茶屋の明かりの方へ、夢の終わりへ。”って歌詞が本当に好き。長く住み慣れた街にさえ見捨てられたような、それでもまだへらへらと愛を求めて彷徨うような、リアリティ。三軒茶屋行った事ないけど。曲全体で見ると夕方の風景も浮かぶんだが、個人的にはやるせない一日がだらっとヌルっと朝になってくような、そんな世界観なんだよな。上司に理不尽に怒鳴られた夜勤終わりの、ぶっ壊れそうな朝にオススメ。夜勤の仕事、やったことないけど。
”暖かい都会から” teto
teto。「最近のバンドは全然なんだよね」なんて言ってる30代の同世代の初期バンプ厨に聴かせたい。マジでいい。メジャーコードの轟音のギターとまくし立てるような言葉ってなんでこんなに胸を切り裂くのかしら。乾いた言葉のゲリラ豪雨。しかしその言葉の端々から、陰湿で陰鬱な人間性と、それを振り切って悟りを開いた瞬間の全能性を感じる。”周り周りの回り回るトレンドと空洞なコメントで汚れた強洗剤では落ちない繊細な疑心暗鬼と偽善探知機”、なんて言葉、どないしたらでてくるねん!!きっと3年くらい収容所で監禁されて、一切の思考の排泄を禁じられた世界の中でドリップコーヒーのように言葉を抽出して温め続けて、出所したその日すぐにスタジオに直行して爆発する精神性をギターのゲインでアウトプットしつつ、3分で書き上げた、みたいな、きっとそんな歌詞だ。ボーカルめ、何をやらかしたんだ。きっと好きな女の子の靴下を窃盗の上、それを股間にかぶせレッチリのモノマネをした、とか、そういうやつだ。この変態!
さて、特に朝の描写のないこの曲だが、なんでここでオススメするのか。実はおれの聴き間違いによるものなんだ。”本物の心なんてものは無くなっていた!浅はかだ!”と言う歌詞があるのだが、”浅はかだ” を ”朝だった” と聞き間違えて聴いていたんだ。 本物の心を無くして、空っぽになって、ズタボロになって、その虚しさと情けなさに笑けてくるくらいの、潔い晴れた朝のなんでもない街の風景が目に浮かんだ。 めちゃくちゃいい歌詞だ、と思った。なんだこの歌詞は、超良いじゃねぇか…全てを諦めた朝に。月曜朝7時のヘドロみたいな空気に包まれる新宿駅山手線ホームに、爆音でこの曲を流してくれ。と、そんな風に思った。いや、歌詞カードには浅はかだとなっているんだけれど、何度聴いても「朝だった!」に聴こえるんすよ。まさか、あえて聞き間違えるように歌っているのであれば…朝になって、その虚無の繰り返しを争うこともなく受け入れてしまうダメダメな俺たちのことを、浅はかだ、と叱咤激励しているのであれば…!??…恐ろしい曲だ。とにかく、どうしようもない気分になった朝に聴いてほしい。この曲は、精神すり減らして地底深くさまよいながらも一粒の光が差し込むのを待ってる、きっと、そういうヤツらのための歌なんだ。
まとめ
いかがだっただろうか。
いかがもくそも無いかもしれんが、おれの心の赴くままに、絶望の朝に聞くべき邦ロック3選をお送りした。
「まずお前の言ってる絶望の朝ってなんなの?朝ってもっと爽やかなものじゃないの?」とか思ったあなたは大丈夫、ここに乗ってる曲なんて聴かずにブルーノマースでも流しながら、キリマンジャロコーヒーでも豆から挽いて淹れてください。
あ、いや、ブルーノマースは俺も好きですよ。
トゥデイアイドンフィールライクドゥインエニティーン!ってあの曲とか、晴れた日の日曜の朝なんか聴くといいよね。超ハッピー。口笛吹いちゃう。
まぁ結局、楽しいのが一番って事さ!!おまいう。
そんなところです。
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