ウユニの荒野の果てでジンジャエール飲みたい話
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ウユニの街を午前4時という猟奇的な時間に出発したバスは、ほんの数分で歩き慣れた小さな町の市街地を抜け、ひたすらに真っ暗闇が支配する砂漠の荒野をかける!
窓の外を見上げれば、ウユニ塩湖の方角に数え切れないほどの星達。
感動してしばらく見つめるんだけれど、格安バスの車内はキンと冷えた空気に包まれて、ぶるりと身震いをして、アウターのジッパーを口元まで上げる。
さらばボリビア!!
やっぱりここまで来たならウユニは見ておきたい!なんて思って、日本行きフライトが出るコロンビアのボゴタとは逆の方向、マチュピチュから南へ南へと縦断したボリビア。
想像以上に美しい景色を見る事もできて、宿では日本人にたくさん出会った!
ヨーロッパでの孤独が嘘みたいに、あれやこれやと語る事ができて、嬉しかったんだ。
しかし、マジで困った、ほんとに金がない。
貴重品バックの中には、アフリカから大切にとっておいたUSドルが300ドル、そしてどんぐりのコレクションだけ。
ウユニやらマチュピチュやら、贅沢に観光しすぎたのだ…!
まぁ、やった事に後悔はない!素敵な経験を手に入れる事ができたんだ!!なくなったら稼ぐまでだ!!!
おれは興奮していた!
正直、300ドル・3万円分あれば、物価のあほみたいに安いボリビアで、何にもせずに飯も最小限に抑えて暮らしてれば、なんとか一ヶ月しのげるだけの額である。
しかし、そんな時間の消費を待つだけの、暇つぶしみたいなくだらん生き方はしたくない!そのうちじじいになっちまう!
ここボリビアは、人通りの多かった首都ラパスでさえも、1日三百円とか3どんぐりとかしか稼げなかった。
物価は上がっても、稼げる可能性のある国でチャレンジするんだ!飛び込んで行って、前のめりに生きるんだ!負けるか負けるか!!
そんなで、1人もくもくと暑苦しい思いを胸に巡らせながら、おれは次の国へ向かう事を決めたのだった!
行き先は!チリ!!
なにやら、南米の中でも、チリとアルゼンチンの2カ国は他に比べて随分と発展しているらしく、路上ライブで稼げる額もでかいんじゃないか!というわけである!
その分物価はめちゃくちゃ高いらしく、何かコケたら一発でアウトなんだが…もう一度ヨーロッパの時のようなギリギリの感覚で、自分の音楽を信じて挑んでみようと思うんだ。
うおおすすめぼろバス風より早く!!
昨日。
ウユニ最終日は、宿で一緒だった大学生2人、ゆうくんとシンゲンとともに、電車の墓場と呼ばれる場所へ行ってきた。
墓参りするからといって、俺たちのおじいちゃんおばあちゃんが電車だったというわけではない。
なにやら昔の機関車やらのスクラップが、荒れ果てた砂地の大地にモニュメントのように捨てられているエリアがあり、ワイルドでかっこいいそうなのだ。
線路沿いを3人並んで、スタンドバイミーを歌いながら歩いていくと、ほんの数十分で到着!!
おおぉ!!!すごい!!!!
赤錆びたスクラップ達が荒野のど真ん中、砂ほこりに巻かれながらドカンと佇んでいる!
オアシスのジャケ写みたいなのを撮りつつ…
スクラップによじ登ると、何十年も前の機関車だろうか?天井には大きな穴、煙突みたいなのがあって、そこから中に忍び込んだりできる!
大げさに配線コードやハンドルみたいなのがつきだした、不恰好な、しかし、ロボットアニメにでも出てきそうな操縦室。
少年心をくすぐられまくって大興奮の大学生と27歳無職。
「ゆうきさん!!ここから一回も地面に降りずに最後尾の車両まで行くチャレンジしましょうっっ!!はぁっ!はぁっ!!」
「おいおい!僕はもう君たちと違って大人の男だからね!そんな子供じみたことやる気はないが、まぁそこまでいうなら仕方ない!子供の時ジャングルジムで1人で鬼ごっこしてたおれの運動神経を舐めんなよっっっ!!はぁっ!!!はぁっ!!!でぃゅふ!!」
「うわ!!みてくださいここの車両!!なんか寝室みたいになってる!!すごい秘密基地みたい!!」
「えっ!!どれ!!見せて!!うひ、うひひひ…
(ドガッ!)
あ痛っっ!!足打った!!いた!!いたい!!折れた!!き、救急車っ!!早く!」
みんなでキャッキャウフフしながら、荒野の果てに突き出た最後尾の車両目指して、屋根を伝って歩いた!
いや、野郎だけで電車アクティビティとはまるで鉄キモオタ、非モテ男の悲しい実情だぜ、と思っていた非モテキモオタのおれではあるが、ここは男だけで来て正解!
多分これ、女の子と来てたら、
「ひ、ひやぁぁぁ!!!じょ、じょし子ちゃんっっ!!ここすごいね!!錆び付いた電車のスクラップがまるで鉄のしかばねのようにぃぃぃ!!ラピュタみたい!!あの、巨人兵の残骸のシーンの、あれ!!いや、この荒野の感じ、ZOIDOだな!!ガイロス帝国軍の首都の基地とかこんな感じだったよねっ!!はぁ!!はぁっ!!!ここのゲートからデスザウラーが…
「そうだね。」
「す、すごい!!ジャングルジムみたいに登れるよ!!!ほら、ボルトを足場にして!!う、ウワァァ機関室にも入れる!!すごい、これが何十年も前に実際に動いてたと思うと!!やばいね!!入っていいかな!!?ねぇ!!?おれ入っちゃっていいかな!!!??ひやぁあ…
「そうだね。」
「わ!!!この部屋とか!!秘密基地みたいだ!!!どうする!!?ここ秘密基地にしちゃう!!??お菓子とか買ってきてさ!!!!みんなで遊戯王やろうよ!!!ここがおれたちのデュエルフィールドたぁぁ…
「そうだね。」
みたいになって、最終的に、
「……っかみたい。」
「でさ!!ここの客室は食糧庫にして、こっちは……
っえ、ご、ごめん、どうしたの、そんなガイロス帝国軍仕様アイアンコングみたいな怖い目して…」
「…!!!!ほんとなんなの!?ばかみたい!こんなところ、日陰もないし砂埃で服も汚れちゃうしトリックアートも撮れないしっ!!早く鏡張り見にいこうよ!そのあと町のカフェでおしゃれランチするんでしょ!!?それをこんな汚いところでご飯だとか!信じらんない!!」
「あ、あの、ご、ごめん…。」
とか、急に怒られるパターンやったわ。おぉ、危ない危ない…。
そんなで、彼女もいなければ、特におしゃれカフェでランチさせていただく女友達もいない独身キモオタのおれは、いらない心配をしながら甲板(って呼ぶの?)の上を歩いた。
風を受けながら、たまにギターを取り出して歌ってみたりもした。
荒野のどこまでも、この青い空のどこまでも、歌が届いていきそうなくらい、ダイナミックな気持ちにさせてくれる。
最後尾の車両にたどり着くと、その先には延々とただっぴろい、土色の荒野が飽きるほどに続いてて、まるでなんかの映画のワンシーンみたいな景色。
乾いた風が吹いて、帽子が飛ばされそうになる。
雲が近くて、ふと力を緩めたら、その風に乗って宇宙の彼方まで飛ばされそうな気がした。
ウユニ、ほんとにかっこいい土地だ。
「ゆうきさんは、彼女いるんすか?」
3人で、とりとめもない話をしながら、線路沿いを歩いて街に帰った。
ふいに、先を行くゆうくんが振り向き、立ち止まって話しかけてくる。
「おいおい、キモオタでぼっちで汚物のおれを舐めてるのか?勿論いないよ。2人は?」
「おれたちはいますよ。」
「うん、今夜寝静まったら布団にガソリンまいて火をつけてやる。日本に?」
「いや、今ヨーロッパで留学してて…
でも、ちょっといろいろ悩み事もあって、大変なんすよね…、聴いてくれます?」
「もちろんさ、聴いた上でガソリン買ってくる。どんな子??」
3人で、線路ぞいをひたすらに歩きながら、恋愛の話や夢の話、この荒野を人生にたとえて臭い話なんかしてみたりする。
土は細くて乾ききってて、一歩踏むたびに砂埃がふわりと舞って、みんな埃まみれ、汗まみれ。
まるで泥だらけになって遊んだ帰りの、小学生みたいな幼い気分にさせる。
大人にならなきゃなぁ、と思うけど、こういう、靴の汚れがちょっと誇らしく感じちゃうような幼さが、いつまでたっても消えない。
得意げに線路の幅10センチのレールの上を、落ちないように両手でバランスをとりながら進むんだ。
おれはいつものように、iPhoneでDJを。
BGMはくるり。
シンゲンの大学のOBらしくて、入学式で全校生徒で歌うんだそう。
“ばらの花抱えて、遠回りして、また転んで。
相槌打つよ君の弱さを探すために。
安心な僕らは旅に出ようぜ。
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ。
ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったけな?
ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったけな?"
「ジンジャエール、飲みたくなりますね。」
「あ、確かに飲みたい。」
まったりと、街に夕暮れが訪れる。
明日の朝には、チリ!!!!!!
そんなところです。
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