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どっちも行き止まりの迷路をやってる気分な話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!syroup16gの “明日を落としても"!
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………………..

ちくしょーーー!!!!

今日、ペルー初路上だ!!と意気込んで街に出たはいいものの…。

出来なかった。

ブランド品のショップ街が続く長いストリートでギターを取り出したはいいものの、開始1秒で警官に止められる!

そして、そこから街をぶらぶら歩くものの、ここぞ!という場所には必ず警官が立って交通整理などしていて、

「ここはダメだ!」

と止められるのだ。

どこはいいの!?と聞くも、英語は全く通じずに、あっち行けあっち!と手で指示され、その方向に行って、良さそうな場所を見つけてはまた同じ事の繰り返しである。

うーーーぬ、リマは全体的に路上は禁止されているのだろうか?

とか途方もない気持ちで思いながら、ふらふら歩いていると、メインストリートの裏手に伸びる露地、その一本だけにズラリ、とパントマイマーや物乞いたちが並んでいた。

そうか、きっとここの通りだけは許可されているんだろうけれど…。

スピーカーで音楽を鳴らしながら、その上で仮装してロボットダンスを踊るパントマイマーやバイオリン弾き、ぐにゃりと曲がった足を見せつける様に座り込んで悲愴感たっぷりに笛を吹くにいちゃん、盲目のシンガー、赤ん坊を抱えて泣きそうな声で施しを訴える物乞いたち…

まったくよそ者が入る余地はないって感じ。

音さえ混じり合わなければ歌えるには歌える。

無理やりに、音を鳴らさない物乞いたちの間に入り込めば、やろうと思えばやれるんだけれど。

無理だ。おれには、無理だ。

命をかけて、路上になす術もなくら立ち尽くしている彼らの前で、

“世界を旅してます!"

なんて能天気な事を言いながら歌うなんて、どうしても出来なかった。

優しさとか、そんなんじゃない。

怖い。

彼らの、ひどく冷めきった温度感の中に自分という存在を差し込む勇気がない。

嫌われたくない。

彼らに嫌な思いをさせたくない、というのもあるけれど、それ以上に、自分が嫌な思いをしたくないのだ。

何も出来ずにただそのストリートを歩いて、"逃げちゃダメだ!"なんて思ってたちどまって、やはり、"いや無理!"ってなってまた、歩き出す。



こんな事を繰り返して、結局何も出来んで帰ってきてしまった。

普通の地元バスカーばかりなら、まだやれないことはなかったのかもしれないが。

明らかにヨーロッパから来て、この空気感に戸惑ってる。

ほんとにギリギリの生活をしている、路上でしか生きる場所がない人達の出す、独特の悲愴感に。

ほんとにわからなかった。何が正しいのか。

自分に負けたくない。怖さから逃げたくない、という気持ちと、
先進国から来た奴が、こんな事しなくても生きていける奴が、彼らのステージを奪うような事をするのは倫理的に間違ってるって気持ちと。

うん…アフリカでもこんな感じだった。

だから、物乞いたちが多いメインのストリートは避けて、裏通りや、歌え歌え!と言ってくれた店屋の前なんかで、いつも歌ってた。

でも、リマは全体的に路上ができなさそうで、どうしてもやろうと思えば、許されたわずかなエリアで、彼らの土壌に踏み込んで歌わないといけない。

おれが彼らだったら、心えぐられる気持ちになるだろうな。

うん…。やはり、おれは音楽で誰かを傷つけたくはない。

今、手元にある現金は5万円ほど。

かなり自分の旅に満足して、早く日本に帰ってやりたい事がたくさん浮かんでいるおれ。

10月には海外保険の期限が切れるので、それまでには日本に帰る予定だ。

一応、南米も見てみたいなぁ、ぐらいに思ってやってきて、気持ちばかりの世界一周にはなってしまうけれど、かなり前向きな意味で、この熱が冷める前に早く日本に帰りたいと思ってる。

そうなれば、残された時間は2ヶ月。

航空券は、実家に届いてる新しいクレジットのナンバーで、ネットで買えるので飛行機が出る日まで食えて、宿に泊まれさえすれば大丈夫だ。

五万あれば、そんなに血眼になって焦って歌う必要もない。

自分の信条に沿う場所に巡り会えたら、歌いたいと思えたなら、そこで歌えばいいのかな。

今まで必死に声を枯らしたり、歌う場所を探し続けてきた時間を、曲作りや勉強、日本帰ってからのビジョンを描くことに使う、そんな時期なのかな。

なんて風に考えた。

そして無理に自分のためだけに稼ぐ必要がないなら、どうせなら、最後に、ネパールの時みたいに音楽を通して誰かの役に立てたらいいな。

そうやって考えをむりやりまとめて、とりあえず、落ち着いた。

どうしても、"それって逃げなんじゃないのか?"なんて、脳の隅でにやけながらささやくもう一人のおれの声が聞こえて来るけども。

頭がこんがらがるような時は、ブログやってて、こうして文章におこしてまとめる習慣がついてて、良かったなぁと思う。

こうして書いてみると、ほんとにめんどくさい生き物だ。おれは。

くだらない人間なのに、それはよく分かってるのに、自分の中に"こうしなきゃ嫌"な、偏った正義がある。

その正義の本質を、当の本人さえもよく理解してなくて、行動をする時にそれが急に現れて、変にブレーキをかけたり、または突き飛ばしてぶっ転ばせたりしてしまう。

いつか、この理想や信念にこの頭が、能力が、追いつく時は来るのだろうか?

というかまず、そこを追い求める事はおれにとって正しいことなのか?

大げさな脳内ディスカッションがいつも繰り広げられている。

完全に納得できる答えが出る事はまずない。

心と、行動が、微塵の揺らぎもなく結びつけられる人に憧れる。

憧れるけれど、おれには到底無理だと27歳にもなれば分かってしまうので。

なんとかそれを逆手にとって、生きれないかと模索してる。

夜、気を取り直して久々に自炊して(インスタント麺に野菜ぶっこんだだけやけど)、食べた。

日本人宿なので、みんな和気あいあいとこれまでの旅の話なんかしあってて、混ざりたかったけど、どうしてももんもんとした気持ちが抜けんで、1人黙り込んでしまって。

ほんと自意識過剰でキモいんだけれど、そんな自分がまたすごく嫌なヤツに感じてしまって、たまらなくなってタバコ吸うふりして、ギターを持って外に出た。

うおおおおお!!って心の中で叫んで、その心の雷雲からポロポロと、言葉が雨みたいに降ってきて、嘔吐するように歌詞を書いた。

“青い目をしたイルカのみなしごと
やけにしっぽの短い野良猫と
ピザを囲む輪に入りきれんかった僕で
路地裏と深海で飲み会しよう

当たり障りのない電波が飛び交う
無駄にハイテンションなテレビが笑う
いっそ go away! go away!
急いで go away!go away!一生。

泣きたくなるよね
ほんとは
うまくやりたいんでしょう?
真下の斜め 一瞬
どっちが上だかわからなくなるよね

豚に翼が生えて飛べたならば
好きな色にカモメが馴染めたなら
歌いたい歌気にせずに歌えたなら
何も怖くないぜ、さぁ行こうか。

だって go away!go away!
じっとしてられんでしょう?
れんでしょう?
ファッションショーばっかで。

泣きたくなるよね
ほんとは
うまくやりたいんでしょう?
真下の斜め 一瞬
どっちが上だかわからなくなるよね

明日の眺め 一人
雨模様の ゴールデンタイムには
深海のピアノで デタラメな 弾き語り
してはしゃぎたいのさ"

自分のコミュ症棚に上げて好き勝手な事歌って、満足して、満足してる自分に気づいて呆れ果てて、はぁぁ…とため息をついてリビングに戻った。

そんなおれを、みんなあったかく迎え入れてくれて、会話に混ぜてくれて、嬉しかった。

脱サラパッカーのお兄さん、ケンタロさんが、話してみるとすごい音楽好きだって、いろいろ深い話が出来て嬉しかった。

最近、攻撃的な日本語ラップにハマってる、と言うと、The Blue Herb というバンドを教えてくれて、YouTubeで聴かせてくれた。

名前しかしらんかったけど、ボーカルの人が、言葉の一つ一つをすごい重力で打ち付けてくるようなラップを刻む人で、カッコ良かった。

どうしようもない日でも、こうやって音楽に染まりながら、夜に溶けていくのだ。

おやすみなさい。

そんなところです。

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ペルー

Posted by gamoyuki