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次の行き先決定と、おれが歌を歌う理由の話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!19(ジューク)の “固まれ、コンクリート”!
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………………..

ポルト四日目!!

前日、いい感じに歌って稼げたおれは、気分もルンルンウギウギブギーバッグでテントをしまい、北へと歩き出した!

移動だ!!!

ほんとに、ポルトは街も美しいし路上ライブもしやすい、いい街だった。

なんの予定もない旅ならもう少しいてもいいくらいだけれど、おれはシェンゲン協定が切れる20日以内に、目的地である世界の果て、フィステーラにたどり着かねばならない!

美しい湾を見ながらのディナークルーズと、海を見下ろす丘の五つ星ホテルなんかは10年後新婚旅行で行くとして、とにかくいまは先を急ごう!

と、勢いよく歩き出したのだが…

……し、しまった!!

つい店先のおいしそうなクロアッサンちゃんの物憂げな瞳にやられて、カフェに入ってしまった…!!

一度はいってしまうと、あれよあれよと時間は過ぎていき、結局2時間もWi-Fiをつないでぐだついてしまった…

しかし、この時間を使って、ついに買ったのである!!!!

次のチケット!!!!

俺氏、来月ペルーに行ってくる!!!!

(うぉぉぉぉぉ!!!!)

おれの脳内では3万人の大観衆の鳴り止まぬ拍手と声援が聞こえている。

そう!特にみんな興味ないと思うが、おれはついにヨーロッパを離れるチケットをゲットし、南米へと行くわけである!!

うぉぉペルーかよ!!マチュピチュじゃねぇか!?あの崖みたいなところで仲間たちとイェェーイ!みたいな、絶景ハンターでぇぇーす!みたいな、リア充写真撮っちゃう!!?ウユニで、あれか!?あの恐竜のフィギュアと戦ってるような、遠近法の写真撮っちゃう!?Facebookの待ち受けのアレにアレしちゃう!!??

おれは1人ですこぶる盛り上がっていた。

南アフリカでキャッシュカードを盗られてから、送金してもらった25万円だけで、ここまで旅ができるなんて思ってもいなかった…!

ヨーロッパで這いつくばりながらなんとか路上ライブで暮らしてみて、もうわりと旅には満足してて、早く日本で日本語で歌いたい!なんて思っていたんだけれど、

うむ、ここまで来たんだ。最後に南米も見ておこうじゃないか!

そして、中米の美しい海も気になるところ。

出来たら、ペルーから中米あたりまで、抜けたいなぁ。

いや、しかし南に抜けてウユニ塩湖もやはり見ておきたいような…!

うぬ、まぁどんなルートになるかは、到着してからの雰囲気に任せよう。

とりあえず今は、”世界の果て”フィステーラを目指して、前進あるのみ!!!

行くぞ!!この世の果てまで!!!

おれはお会計をしてカフェを出て、勇んで歩き出した!!!

そして、この日から2日が過ぎた…。







(2日間歩いただけなので、写真だけで割愛)

おれは、しゃく熱の田舎道をトボトボと、いまだに歩いていた。

あ、あじぃ…

都会だったポルトを出発して、とりあえずヒッチハイクする場所を探して歩いてたのだけれど、いつものように最初だけ歩くのが楽しくて、

“とりあえず次の街まで歩こう!”

なんて思っているうちに、車通りが少ない田舎道なんかに出てしまっていて、ついには夜になり、朝からまた歩き出す!

んで、また朝は気分がいいので”とりあえず次の街まで歩こう!”…

この無加減ループである…!!

否、そうやって歩きたくなるのも、このあたりの景色がなんとも素晴らしいのである。

なんでもない色あせたオレンジ瓦の屋根の家がポツリポツリとあって、トウモロコシ畑がざわざわと風に揺れ、電線はどこまでも遠くに伸びている。

そしてその家々の隙間、小道の奥には真っ青な海が見えるんだ。

バァさんがボロい商店の前に腰掛けてて居眠りしてるし、カブトムシでもいるんかな?虫取り網を持った少年たちが元気に駆け出していって、子守のおじいちゃんが微笑みながらゆっくりと後を追う。

うわー超好き。

ポルトガルは、遠く遠く日本から離れているのに、妙なノスタルジアを感じさせるんだ。

子供の頃、小さな港町に住んでるばあちゃんの家によく遊びに行ってたんだけど、その時見たような風景や感じていた匂い、心情をふと思い出させる。

電線に絡んだツタの鮮やかな緑色や、迷い込んだ路地のドキドキと不安、知った道に出た時の、

“あぁ、ここに繋がってたのか!”

なんてひらめき、ひまわり越しに遠くを走る電車の音、アスファルトのカゲロウ…

なんも怖くなくて、でも全てが怖くて、あんな小さな街なのに永久に飽きることのない大きなテーマパークのようでもあって、思いのままにはしゃぎ回った、あの日々。

すごく心地いいんだけれど、もう二度と戻れないという現実にチクリと、胸は痛むけれど。

どんな歴史ある遺産も、美しい都会の街並みも夜景も、こいうなんでもない生身の、生きた風景には勝てっこない。

誰にでも理解できるような、胸を焦がすストーリーをいだかせるんだ。

そんなで、イヤホンでまたフジファブリックなど聴きながらゆらゆら、ポルトから40キロ以上も離れたエスポセンデという小さな町のはずれまで歩いてきたおれ。

気分は良いが、さすがにいつまでも歩いてるわけにもいかないので、適当な場所でヒッチハイクを開始!!

…するも、なかなか止まってくれない!

場所を少しずつ移動しながら、1時間半くらい炎天下の下で親指を立て続けたが、みんな見えてない!と決め込んだように通り過ぎていくだけ…!!

ちくしょう!この時間歩いてたら次の街までいけたろうに!!

とか、ご都合主義な事を考える。

あ!そうや!

と思って、おれはぶらさげてたポリ袋の中の、さっき公園の水で洗った洗濯物を脇のガードレールにかけた。

待ち時間を利用して洗濯物を乾かす、という、幼稚園児でもちょっと考えたら思いつきそうな事に気づいて悦に浸るおれ。

(ふふふ!!これだから頭の切れる男は違うぜ!!いいかいみんな、時間は誰でも平等に流れていくんだ!いかに有効に時間を使うか、常に考えて…

ブルルン!

「乗ってくかい!?」

「うぎやぁぁマジですか!!!!ありがとうぅぅ!!!」

洗濯物干した途端に止まってくれるっ!!嗚呼無意味な行動よ、しかし嬉しいっっ!!!!

休日で、子供を連れてショッピングモールにお買い物に行くのだというお父さん!!

“ビラデカストロ”という、エロ中学生に読ませたら”ビラビラスカトロ”とか読み間違えちゃいそうな、お茶目な名前の街まで30キロほど乗せてもらう!!

わざわざショッピングモールを通り過ぎて、市街地へ続く道路まで乗せてくれる優しいお父さん。

「よし、ここの橋を渡ればビラビラスカト…ビラデカストロのセンターだよ!」

「ありがとうございます!ビラビラスカト…ビラデカストロは、なにかオススメのスポットとかありますか?」

「丘の上のキャッスル、そして海沿いはものすごくナチュラルなビーチが続いてて、美しい!ぜひ見て欲しいよ!」

「わかりました、ムトオブリガード!!」

サングラスにキラリと白い歯を見せてスマイルをくれ、走り去っていった!ほんまにありがとうっっっ!!

これまで通り過ぎてきた小さな町に比べると、少し大きめの都市という感じだったので、路上ライブ出来るかも!?と市街地まで歩いてみたが、土曜日の夕方ということもあって人はまばら。

日本じゃ考えられんことだけど、ヨーロッパのこのあたりは、日曜日はどの店も大概休み、土曜日も田舎の方だと午後からお休みしちゃう店屋がほとんどなのだ。

強烈な西日に照らされる丘の上のお城も、ふもとから見上げた。

上まで登って見学も出来るようだったが、ものすごい高い山の頂上にあったので、脳内で彼女と手を取り合って登ったことにしておいた。

すると、向こうの方からキャッキャウフフとムナクソの悪いカップル達の声が。

「うふふ!楽しいわねっ!」

「(やべぇ、この子名前なんて言うんだっけ…)

あ、あぁ!最高にハッピーさ!!」

くだらないボケてでまた、”このボケてがクソつまんなさすぎてワロタwww”というスレなどでディスられつつ、そのまま海沿いを2時間くらい歩いて、スーパーで夕飯を買った。

車道を外れて、海へと続く農道みたいな未舗装の道をしばらく歩くと…

うぉぉ!!!海だ!!!

ビーチ、というよりも、ただただ手付かずの自然の砂浜が広がる、永遠のように伸びる海岸線にでた。

あたりには誰もいなくて、海から吹く風に草木が揺れる音、波の音、それ以外は何も聞こえない大自然。

黒と青のペンキをぶちまけたような濃いブルーの大西洋は、丸く地球の表面をなぞりながらどこまでも続いてる。

なんの遮るものもない太陽が、爆発的なエネルギーで光をぶつけながら、しかしゆっくりと、その海の向こうに引きずり降ろされようとしてる。

大自然のパワーをひしひしと感じる。

素敵!拙者、今夜のホテルはここにするでござる!!

「皆の者!何をしておる!早く我が城を築きたもう!!」

「ははぁ!殿!!!」

1人二役で殿と付き人を演舞しながら、今宵のカストロを作り上げたおれ。

プシュリとビールを開けて、一口煽って、ギターを取り出す。

太陽に青春をぶちまけながら、ギターをかき鳴らす!

という体で滑稽に自撮りをし、そのあとまったりと、andymoriのオレンジトレインなんか歌ってみる。

最高に気持ちいい。

雰囲気に任せて、そのまま心の中の色を言葉にして、メロディにして、歌ってみる。

誰にも聴かれることのないワンソング、しかし大自然の、底知れぬ抱擁間に抱かれて、すごく美しい気分で歌えた。

真っ赤にその身を焦がしながら、ドロンと水平線に溶けていく太陽が美しすぎる。


うん。

なんだか、涙が出そう。なんでだろ。

わずかに西の空にトワイライトを残して、太陽はいなくなった。

代わりに丸い月が、「次はおれの番だ!」なんて言ってるようにしゃしゃり出てくる。

でもどっか抜けてるマヌケな、しかし優しいほのかな灯りを照らして夜を演出する。

海沿いだけれど風は穏やかで、打ち寄せる波の音は絶え間なく聞こえている。

水平線まで永遠のように伸びる漆黒の大西洋と、空と大地と、おれだけ。

底知れぬ孤独感と、同じくらいにとんでもない贅沢な気分にもなる。

30セントのミニパックのワインを開けて、いい気分になりながらイヤホンをして、音楽を聴くんだ。

今日ダウンロードした、きのこ帝国というバンドの、”海と花束”という曲を聴く。

趣味の合う後輩が好きなバンドだったので、名前は知ってたんだけれど、バンド名から予想するに、

(良くある流行りのループ系ふわふわダンスミュージック的なやつだろ?いい、いい。そういうのお腹いっぱい!)

とか思って、食わず嫌いで今までまともに聴いてなかったんだけれど…

す、すごくいい!

全然、流行りに乗っかりました!な感じじゃなくて、青春衝動そのままの、ロックンロールだった!

それも皮肉や受け売りな歌詞じゃなくて、心のままの衝動を言葉にして歌ってて、ボーカルが心の全てを懸けて声出してるって感じの、純粋ないい歌を歌うんだ。

おれは、透明感ある歌声!とか、甘いメロディライン!とか、歌の上手い下手どうこうは正味あんまり気にならない。

純粋な、心の底から音楽に入り込んで歌ってるボーカルに惹かれる。

月だけが照らす真っ暗な海の、その向こうまで飛んでいけそうだった。

あぁ、素敵な時間。

うむ、イタリアでiPodなくして、大好きな音楽をたくさん聴けなくなって悲しかったけれど、こうしてiPhoneに気になる音楽を取るようになって、新たな大好きを幾つか作ることもできた。

きっと、これも必然だったんだろうな。

続いて、久々に聴きたいなぁと今日ダウンロードした、19の無意識とはという曲がシャッフルで流れる。

“ある晴れた海に立って
波打つ回数遠くなる意識で歌って
掴まって、夕方へ。”

ふふ、iPhoneちゃん、おれの心情を分かってるじゃないか。

19が大好きなんだ。

おれより若い子には馴染みないかもだけれど、おれくらいの年代の青春時代を彩った、アコースティックデュオっていったらゆずか19かってくらいに有名だったグループ。

けど、メンバーの一人、イワセケイゴが作る曲がほんと、売れ線グループとは思えないほど解読困難な歌詞、悲しみ、焦燥感、生きることの無意味さと、その奥に見出す希望までもを歌ってくれてて、ほんとに影響をうけたアーティストだ。

売れる曲はいつも、もう一人のメインボーカル、ケンジさんがつくった曲ばかりだった。

けれど、おれはケイゴの世界観が大好きだった。

特にアルバムに影薄めに収録されてるこの、”無意識とは”という曲が大好き。

“いたずらに親指すかし、聞きたくない雑音塞ぐ。
誰に何と言われ、親のことまで否定されても
何度心で泣いて荒む前に深いため息をして、

あぁ、毎日が歌うためにある事を今日知って、
ずっと一人でいたんで、囲む毎日探してた、
歌った。”

この曲に出会った時、中学のころ、おれはいじめられてたんだ。

毎日毎日、とてつもない暗闇の中で、もうなんにも希望なんてなくて、明日死んでもいいって思ってた。というか死にたかった。

誰も頼れないし、一人でずっとずっと抱え込んでた苦しみを唯一、理解して、分かるよって頷いてくれたのがこの曲だった。

イヤホンから流れるこの歌の歌詞と、痛いくらいに必死に声を上げるケイゴの歌声だけが、当時のおれにとっての楽しみであり、生きてるって感覚であり、希望だった。

思い出したくなくて忘れようとしてた日々も、この曲を聴くと鮮明に蘇る。

でも、そんなどろどろした最悪の日々も、今となっては一種アイデンティティとして、今のおれを構成する大切な一部になってる。

人生を変える音楽、深いぃ音楽!なんていうけど、おれはほんとに音楽に人生変えられたどころか、命を救われた人間だ。

つぎはおれが音楽で、誰かに寄り添ってあげたいんだ。

いつも君の側にいるよ!だとか、夢と希望に満ち溢れた未来へ!なんて、胡散臭いことは歌わない。

そんな取って付けたようなメッセージに心満たされるくらいなら、音楽なんていらないんだ。

耐えられないよな。苦しいよな。死にたいよな。分かる分かる。

って、ただただ頷いてあげたい。

いつかあの時聴いてたケイゴさんの歌声みたいな、ほんとの意味で優しい歌を、おれは歌ってみたい。

音楽が終わってイヤホンをはずす。

酔いが回って、気持ちよくなって、

ドサッ

と寝転がる。

シート越しに、冷えた砂の柔らかさが気持ちいい。

ザザァァ!!と、波の音が聞こえる。

遠く遠く、アメリカから打ち寄せてきた波。

寄せては返すそのリズムはループして脳内に染み入ってくる。

目を閉じると、まるで大海原にプカリと浮かぶ小舟の上で眠ってるような気になってくる。

永遠のように漂流し続けて、いつか宇宙の端っこまで流されていってしまうかもしれない。

でも、怖くない。

一人ぼっちでも悪くない。

おれには音楽があるからね。

そんなところです。

この時、海辺で歌った酔いどれソングをYouTubeにアップロードしました!→こちらから!!

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