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知らんがな!おれの次に向かう国が決定する話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!フラワーカンパニーズの “深夜高速"!
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終了

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………………..

パレスチナ周遊を終え、エルサレムに戻ってきたおれ。

ついに!!!ついにヨーロッパ行きのチケットを買った!!

行き先はイタリア!!!!!

来週末、ちょっくらローマ行ってくる。

うぎゃぁぉぁ洒落てるっっ!!!一度言ってみたかったのだ!!

「部長!あのっ、今週末なにされてますか?よかったらランチでアフリカのお話でも、お聞かせ願えませんか!?」

「あぁごめんね、今週末はちょっとローマで過ごそうと思っててね。そういえば新入社員子くん、GWでジンバブエのアーユルヴェーダ6日間だって?楽しんでね。」

「えぇー!ローマですか!?素敵すぎますっ!!ありがとうございます!部長も良い休暇を!」

とか言っちゃってもいいし、代官山のイタ飯屋とかで、

「おや、シェフ、このパスタ本当に美味しいね!このセモリナの香ばしさに絡むペンネのカッペリーニとバジルの香りが最高!こんなにボーノなボロネーゼが日本で食べられるなんて、オドロイターゼだよ。あ、いけない、ついイタリア語が出てしまった!」

「ありがとうございます。日々、厳選したカゴメのパスタソースから作っておりますので。それにしてもミスター、お詳しいですね。わざとらしいイタリア語を無理に使いたがることからお察しするに、以前にご滞在のご経験が?」

「いや、若い頃にローマを旅していてね。毎日のように地元のイタ飯屋で食べたものだよ。ナツカシーゼだよね。」

とかも使える!

ひやぁぁ!!!これはおれの、ちょいワルおやじ時代の幕開けじゃねぇか!!??よっしゃぁぁ待ってろパスタ!!ローマの王子様が今すぐに行くからなぁぁぁ!!!

と、最近までイタ飯のことを鉄板焼きのお店だと思ってて、これ書く時にネットで調べたことはさけるチーズが裂けても言えないおれは、イタリアで過ごしたと言いたいだけの空虚な楽しみを見せていた。

いや。

しかし落ち着いて考えてみると!

正味やけど、ちょっと怖いわ!!!

ヨーロッパです!ついに!

おれの中では、どっちかっていうとアフリカよりもヨーロッパの方が怖い!

路上パフォーマーのレベルめっちゃ高そうやし、物価めちゃ高いだろうし、浮浪者ファッションだとバカにされそうやし、まず髪型ちんこやし、宿とか酔ったヤングなゼネレーションがフリーセックスパーリナイだぜー!なイメージあって友達できなさそうやし・・

うむ、おれにはアフリカやアジアみたいな、地味で芋田舎臭い場所の方がええんよ。

洒落た石畳みの旧市街で、くたびれ切ったシャツの浮浪者ちんこヘッドが歌を歌うなんて、おれならちょっとイメージしただけで911ダイヤルしちゃうもん!!

「もしもし!!!あの!!今ローマのサン・ピエトロ通りで!!!生殖器の頭したアジア人が…えっ?アメリカ?イタリアじゃない?あ、そうですか、すみません。え?鏡見ろ?あ、はい、すみません。失礼します。」

とか、おてんば通報しちゃう!

しかも、イタリアはヨーロッパでは一際治安が良くなく、観光地付近でのスリやひったくり、過度なピザ生地の振り回しによる傷害事件も後をたたないと言うではないか…

じゃあ行くなという話であるが、ではなぜイタリアか。

銀行カードを取られ、スーパー金欠のおれは、路上ライブてお金を貯めて、なんとか南米までたどり着ければいいなと思っている。

そのためにはヨーロッパのなるべく物価の高い国で音楽をやって、稼ぎたいんだ!

イスラエルからのチケットが安い国を探していると、ギリシャ、トルコ、イタリアがそこそこ安かった。

しかしギリシャやトルコから西ヨーロッパを目指していると、時間がかかるし多分その移動でお金全部無くなってしまいそうだ!

ヨーロッパにはシュール…シャン…なんかそんな名前の決まりがあって、一度ヨーロッパにはいると3ヶ月以内にEUから出ないとピザ窯で焼かれるらしい。

タイムリミットは三ヶ月、その間に行ってみたいスペインやポルトガルまで旅しようと思うと、イタリアかな!となったわけである。

正味路上ライブでどこまで稼げるのかはわからない!逆に物価の高さにお金を消費だけしてしまって帰らないといけないかもしれない!イタリアは全体的に路上ライブは止められるなんて噂も聞いた…

分からんが、とりあえずダメだったらすぐ移動して、なんとかチャレンジしてみよう。

観光とかできる余裕があるかわからんが、音楽を通して、ヨーロッパの人たちのありのままの生き方を覗いてやるんだ!

イスラエルでも出来たんだ!出来ないはずはない!


ヘアマネのTシャツに穴空いてたって、出来るはずだ!!!

そんなで行き先も決定したので、おれはバスに飛び乗った!!

そう、ついに一週間滞在したエルサレムを去ることとなる!

行き先はテルアビブ!イタリア行きの空港がある、イスラエルで最も大きな都市、四国でいう松山みたいなところである!

……むむ!香川県民の永遠のライバル、愛媛の松山を四国一の都市と認めていいのか!?という同郷の読者の方からの怒りのお便りは、他県の人からの「正味どうでもいい」というお便りに埋もれて見つけられないが、あれである!

香川はまぁ、言うたらエルサレムですわ。

イスラエルにとってのエルサレムこそ四国における高松、そう、国を代表する都市、重要拠点というところな。

対してテルアビブは、ただただ人が多いだけなんだよな。

いうちゃ悪いが、ただの都市なわけで。

愛媛県民はいつも人の多さばかり自慢してくるけど、それ以外になにがあるのか、とおれは問いたいね。

人おらんかったらただのじゃこてんやん、と。

だいたい愛媛は不便やからな。大阪行くのも東京行くのも遠いし…

そんなで、香川県民の日課である痛烈な愛媛批判も佳境を迎え、「心底どうでもいい」という他県の人達がこのブログを閉じて視聴率もなくなった頃、ついにおれはテルアビブに到着した!!!

セントラルバスステーションにとりたつおれ!

降りた瞬間思った。

この街、なんか怖い・・

街の中心となるべきセントラルバスステーション構内は落書きだらけ、ゴミだらけ・・

バスから降りた瞬間、目の視点の合ってないにいちゃんが、「ヘイ、5シュケルでいいんだ。くれよ?なぁ?くれよ?」とか食いついてくる・・

んでトイレ行ったら、個室全部トイレットペーパー大量に詰め込まれてつまらされてる・・

なんなんここ?笑 超世紀末…

エジプトからイスラエルに入った最初の街エイラットは四日間お風呂に入ってなかっただけのおれがあたかも汚く感じてしまうほどに美しく保たれていたが、テルアビブ、国の中枢都市のくせに、きたねぇ・・

やっぱりここはイスラエルの松山やわ。道後温泉の裏の、怪しい風俗街のケダモノ感がそっくりやもん!だいたい愛媛は…

ブツブツもう誰も聞いていないのに言いながら、街からビーチ沿いに向かって歩くこと30ジャコテン、右手にこれまでのアフリカ、アラブ国では見た事もない高層ビル街を右手に抜ける。

あった!

ネットで最安値で、お目当てだった宿、Milk and Honey hostel 見つけたぞ!

もう名前からして、ビーチで飲んだ勢いそのままソファでフリーセックスしてください、みたいなちゃれぇ雰囲気だ…

がしかし!このちょっと怪しい街で一泊目から野宿するのは、レッド突撃隊に

「ちょっと雑誌でおしゃれ水着特集というのやってまして!モデルとしてただ軽くポーズとってもらうだけでいいんです!よかったら撮影場所のホテルへ…」

と誘われて

「まぁ写真だけなら…」

とひょこひょこ付いていく素人女子大生ぐらい危険だ!!今日は泊まろう…

300人くらい詰め込まれとんちゃうかという山盛りのドミトリー、でもおもったより落ち着いた雰囲気。

住み込みでボランティアで働いてるというスタッフの台湾人の女の子も、きさくに「日本のどこから来たの?」「ギター弾いてるの?」とか話しかけてきてくれて、好きになった。付き合ってください。

んでその子が久々のアジア人がやってきた事がうれしかったのか、ホテルのBGMで(なんでか)東京事変の群青日和を流してくれて、

「わぁイスラエルにいるのに日本の歌、しかも椎名林檎が聴けるなんてうれしいっ!ありがとう!」

なんて喜んで見せながら、内心他の欧米人達が、わけわかんねぇアジアの曲ばっか流すんじゃねぇよ!と言って見てきている気がしていたたまれないおれ!!ギターを持って街に飛び出す!!

もちろん今日も歌うぜ歌うぜ!!!

場所がどこがいいのかわからんので、とりあえずビーチ沿いをひたすら歩く!

うむ、地中海沿いにビーチがひたすらに続いていて、ギャルとマッチョマン達がビーチバレーしたり日焼けしておのおのにサマーヌードしている。

右手には高層ビル街やホテル、海沿いのレストランがずらり並び、さっきまでの怪しげなきたねぇ街の感じは消えた。

なんだか雰囲気、オーストラリアのゴールドコーストみたいなところだ!

延々と続くビーチを3キロくらい歩いて、そこそこ人通りのある道を発見。

午後5時を過ぎても燦々と降り注ぐ太陽光!日焼け覚悟でギターを置いてみた!

じゃらんとAコードを鳴らせば、海からの風に音が絡んで、心地よく声が伸びた。

うまく歌えそうな気がする!

最初の30分くらいは人通りもまばらで10アコロ(3円)硬貨くらいしか入らんかった。

けれど気にしない。

日が沈んできて、太陽が見える向きにギターを置きなおして、夕日を見ながら歌った。

なんて心地いいんだ!

心が弾んで来て、自然の空気と、音楽が馴染んでくると、声をあげて歌ってる、というより、泳ぐような感覚で歌えるようになる。

最高に気持ちいい。

酒も、きっとハッパとかも、こんな覚醒感は与えてくれないだろう。

音楽のなかに深深と潜っていって、でも魚のように自由に動き回れる。

夢みたいな時間、それを加速させるように、ドロップキャンディみたいな夕日がとろりと海に溶けていく。

それに比例して、本当に心の底から心を許し切って表現できている時はチップも入っていく。

斉藤和義の歌で、歌うたいのバラッドって有名な曲がある。

“あぁ、歌うことは難しいことじゃない。
ただ声に身を任せ、頭の中を空っぽにするだけ

あぁ、歌うことは難しいことじゃない。
その胸の目隠しをそっと外せばいい。"

その通りだなぁなんて思う。

太陽が遠くヨーロッパの方向に、沈んでいく。

日も暮れて、帰ろっかな~とか思って最後の曲を歌ってたら、軍服を着たにいちゃんと、その彼女が腰かけて聴いてくれだした。

スプーンで作ったお手製の打楽器みたいなのでおれの音楽にリズムを刻んでくれる。

調子に乗ってさらに3曲歌った。

彼も音楽が大好きらしく、今はミリタリーサービス(兵役みたいなやつかな?)で自由がないそうだけれど、夏にそれが終わったら、ガーナに打楽器を学びに行くらしい。

素敵な音楽ありがとう!とビールを置いていってくれた!


酔いに任せて彼らが去った後も、日本語で波の音のリズムでそれっぽい即興を歌ってみた。

トワイライトの中、じいちゃんとばあちゃんが手をつないでゆっくりと歩いていて、はたと立ち止まって5シュケル硬貨を入れてくれた。

たまらない温度感!

素敵な場所で音楽ができて嬉しい。

今日の結果は152シュケル、約4500円。

なんとも満ち足りた気分になれるいい時間だった!ありがとうございます!

宿に帰るとジョニーデップ似のドイツ人が一人でビール飲んで酔っ払っていた。

「ハローハウアユ?どこから来たんだい??」

どうやらリビングルームにだれもいなくて、一人寂しかったようだ。笑顔で話しかけてきて、おれも隣に座って、買ってきたさば缶をパンに挟みながら話をした。

なにやら彼もギター弾くそうで、oasisとか好きらしく、サッカーも好きで、話題に事欠かかず二人で夜遅くまで話した。

「フロムカガワ!??シンジカガワじゃないか!!おれはドルトムントの大ファンなんだ!年間パスも持ってるんだぜ!!?」

「おおお!ドルトムントのサポーターは世界トップレベルの盛り上がりだよな!!おれの地元チーム、カマタマーレ讃岐と張り合う存在だと思うわ!」

「あぁ?素うどんでも食ってろよ?せいぜい愛媛FCとでも張り合ってな!もしドイツを訪れる事があれば、ぜひドルトムントの試合を見に来てよ!」

音楽は世界共通語だけど、サッカーもやな。イスラエルでヤン・コラーについて話し合う事があるとは思わんかった。

「今おれはバケーションでここにやってきてるんだ。聞いたけど日本はバケーションがすごく短いんだろ?2週間くらいしか貰えないって聞いたぞ?」

「えっ!!?2週間も貰えたら上等だよ!普通一週間とか、おれなんてサービス業だったから3日も貰えなかったぜ!!?」

「ま、ま、まじかよ!!働きすぎだよ!?ほんとに日本人はクレイジーだよ!だから観光地でもパシャパシャ写真を撮って、すぐ次に!ってみんな急ぐんだな。」

「なんなん?ジョニーは何日貰えてるの?」

「えっ?今おれは50日間の休暇中だけど?」

「ま、ま、まじかよ…今すぐ永住権取りに行くわ…」

いや、ほんまに、貧困国を回ってると日本って恵まれてるなぁと思うけど、ヨーロッパの人から話聞くと逆。

まじなんなん、50日間の有休でのバケーションが一般的で、残業や休日出勤も、規定外の労働には通常の何倍もの給与が発生するからほぼなし。

それでなんで、こんなに働いているおれらの国と同じだけの経済活動を維持出来るのか、ほんま不思議やわ。

下を見たり、上を見たりして優越感に浸ったり劣等感抱いたりするのはくだらん事やと思うけど、日本人の感覚の"当たり前"に思考を合わしすぎて、幸せな生活を逃してしまうのは人生もったいない。

世界的なバランス感覚で、良いものと悪いものを見極めたり、疑問を持てるようになったのは、旅をしていて良かったところ。

日本人の意識は歳上の意見やマジョリティーの圧力に流されやすかったり、男女で生き方が固定化されてたりする傾向があると思う。

おれもそのうち社会復帰する訳やけど、この感覚は見失わないようにしないと。

もちろん日本のいいとこもたくさん見えるけどね。

盛り上がってきて、oasisのワンダーウォールとかギターで弾いて二人で歌ってたら、宿の優しいお兄さんに

「ガイズ、いい音楽だね!素敵なメロディにみんな目を覚まして踊りだしちゃうといけない、少しボリュームを下げてくれるかな?」

と、遠巻きに「ギャーギャーうるせぇんだよサルども!動物園でやれ!」と注意されたので止めて寝た。

いやぁ、ひとつひとつの出会いが、なんか胸をくすぐったくさせる日だったな。

そんなところです。

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