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【エルサレム】iPhoneでDJしたい話

2020年2月20日

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今日の旅の一曲!suzumokuの “週末"!
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エルサレム4日目!

古都エルサレム。フラフラと町歩きをするだけで楽しい!

端から端まで2、3キロとかそこらの城壁の中に、ユダヤ人街、イスラム人街、キリスト教徒街、んでアルメニア人街なんてのもあるらしい。

アラブ人といったらヒゲもじゃで貫禄のある濃い顔、ユダヤ人といったら金髪白人、てな感じで全然違う人種なのかと思っていた。

けれど歩いていて出会う人たちの顔に違いはほとんどなく、見た目完全白人なのにアラビア語話してたり、アラブ人っぽいけどユダヤ教徒のお皿帽をかぶってたりする。

10メートル歩けば、ヘブライ語が並んでた看板はアラビア語に変わり、ものの値段も半額になる。

例えば、ユダヤ人街で安くても10シュケル、約300円で売られてるファラフェルというサンドイッチは、イスラム教徒の暮らすエリアなら5シュケルで買える。

なんでユダヤ教徒側の店はそれでも繁盛するんだろうか?

おれがユダヤ人だったら、いくらイスラム教徒嫌いでも、値段が半額なら絶対イスラム圏で食事するわ。

それすらも許さない、もしくは許されないピリピリした雰囲気が存在するのだろうか?


古い階段を降りると、怒号が聞こえた。

ユダヤ人のツアーガイドと、アラブ人のおじいちゃんが言い合いをしている。

ここはアラブ人街なんだが、なにやらツアーガイドがこの辺の建物の名前をユダヤ人の呼び方で、あたかもユダヤ人のものであるように説明していたのが気に食わなかったみたい。

目の焦点合ってないヨボヨボの爺さんなんだが、必死に

「この建物はそんな呼び名じゃない!~百年前からここはイスラムの土地としてあるんだ!」

とか言ってて、それに対してツアーガイドも、

「いや、そのもっと前にここにユダヤの国があった!イスラム教徒が後からやってきて土地を奪ったんだ!」

みたいな事言って応戦してる。

ツアーガイドはたくさんのツアー参加者を連れていて、みんな苦笑いといった感じ、周りの商店のオヤジたちも、参戦するではないが集まってきて、あたりは少しばかりピリリとしている。

もともとどっちのものだなんて、言えない複雑な歴史があるんだよな。

エルサレムは、エルサレムでしかないのだから。

オリーブ山という名前の小さな山があって、登ってみた。

エルサレムの旧市街、そしてその奥の新市街の景色が綺麗に見えた。

岩のドームの黄金が午前10時の東からの太陽に照らされて美しい。

この風景、どこかで見たことがあったなぁと思って、考えて、思い出した。

オーストラリアで、一緒にサッカーしたりアジアカップ見に行ったりしてたヨルダン人の友達のモハメドが、Facebookでこの風景の写真、乗っけてたわ。

すごい綺麗な街並みだなぁと思って、コメントして聞いたんだ。

「これどこの写真なの?ヨルダン?」

「いや、これはジェルザレムさ!パレスチナの首都のジェルサレムだよ!」

ユダヤ人はここを、イスラエルの首都だと言っていて、アラブ人はここをパレスチナの首都だと言っている。

アメリカナイズされ気味の日本の教育では、ここはイスラエルであると教えられるけれど、同じようにアラブ人たちはここをパレスチナだと学校で教えられる。

たぶん彼は、反イスラエル的な感情を持ってそう言ったんじゃなくて、普通の会話の中で生身の情報としておれにそう伝えたんだと思う。

世界基準なんて、どこにも存在しないし、日本人の常識は、どこかの誰かにとっては非常識になり得る、世界って広いなぁって、その時も感じたんだ。

時を止めたような歴史ある白壁に囲まれた旧市街は、こうして見てみると本当に小さい。

延々と広がる新市街の住宅街、その片隅に忘れ去られたようにポツリと、古い街が集まって旧市街が出来てるんだ。

こんなに小さなエリアをめぐって、争いが繰り返されているのか、なんて思うとちょっとバカバカしく感じる。

まぁ、当事者になってみないとわからないことなんだろうけれど、きっと日本人として竹島や尖閣諸島を実際に見に行っても、そんな風に感じそうな気がするな。おれは。

ただただ歴史の瓦礫に埋もれ、今も錯綜するこの街の事なんて何も気にしてないように、どこまでも青い空が続いていて、清々しい気分になれる場所だった。

山を下りながら、下の斜面で前のめりな足跡のリズムに乗って、ポップなメロディが浮かんで、歌詞のフレーズが浮かんだ。

麓まで降りるころには一曲出来上がりそうだった。

そのまま、階段に腰掛けて、割れまくったiPhoneのメモに、イメージが消え無いうちに、歌詞を当てはめてく。

歌ができた。

「iPhoneでDJを」って名前をつけた。

“歌っていたいの 平和と愛を iPhoneでDJを、
なんかもう良くなって歌ってるよ clap your hands

「ムハンマド 何してんの?」ってモーゼ、
シャイなブッダも呼んで!join us join us!!

TVのなかで絶えず繰り広げられている銃撃戦、「悲しいね、悲しい事だね」ってみんな言ってる。

でも難民は受け入れらんない、なんの役にもなんない。それより愉快なバラエティを見せてよ?

褐色の肌に恋しちゃった白人至上主義者と、そんな彼を大画面でまつる六本木の交差点。

本当の恋って分かんない、あってないようなOne night 、「ねぇとりあえず、コンドームは付けてよ?」

パッパッパラッパッパッパパラ

今も銃声が鳴って、勝利のラッパを吹くんだ!

パッパッパラッパッパッパ

「あんな子とは遊んじゃダメ」なんて、完成された概念は蹴飛ばせ少年!

ハイになって音楽で!なんて考えてんのおれとジョンぐらいか?

真っ白な石壁赤く染めて10歳の少年が、
30秒間の「また自爆テロです」ってニュース作って、

“プレイフオーパリス・プレイフォーブリュッセル!"って涙したいだけの、観賞型感傷人間を喜ばせた。

テロリストの言うことやることまじ信じらんねぇけど、
おれにはシャルルエブドも、シリアでロシアと戦う米軍も、

正義だなんて思えない、パントマイムのおまじない。

今日とりあえず、エルサレムの空は青いよ?

パッパッパラッパッパッパパラパッパ

今も銃声が鳴って、勝利のラッパが鳴って・・

ねぇ?

そのあと何が待ってる?

歌っていたいの 平和と愛を iPhoneでDJを
なんかもう良くなって歌ってるよ clap your hands !

「ムハンマド、今何してんの?」ってモーゼ、
シャイなブッダも呼んで!join us join us!!

ゴプロで撮ってよ!Facebook載っけよ?タグつけしといてよ!「なんだあいつら案外いい感じじゃん」って

愛してたいの。この世の全部。来週なんかあんの?joinus!join us !!!

パッパッパパラ"

素敵な曲ができた!

早く日本で歌いたいのだ!

夜。

宿のブラジル人、パトリックと話をした。

彼はかなり敬虔なクリスチャンで、近くの教会で毎日修行みたいな事しに行ってる。

来月からクリスチャンのモンク(修行僧みたいな?)になるらしい。

「ユウキが旅を続ける理由、その根本は、サーチングかい?それとも、エスケープかい?」

突然そんな事を聞かれる。

「うーん、音楽で旅をするって事は、正直日本で普通に働くよりも怖い事やめんどくさいことが多いんだ。だから逃げって感じはしないなぁ。でも、何かを探してるわけでもない。ただやりたいからやってるだけだよ。」

「そうか。なら、君のなかで、もう答えは出てるのかもしれないね。僕は、自分の旅に答えを出すのに10年かかったんだ。それでも、それを見つけられただけ、旅をしていてよかったなぁと思うよ。」

なにやら、彼は昔ヒッピーとして、世界各国の山奥で全裸で生活するコミュニティみたいな所で暮らしていたらしい。

完全なる自然回帰主義的な、ナチュラリストな考えで暮らしていた。

だけれど、いくらそのライフスタイルに自分を落とし込んで行っても、あくまで表面的な感覚でしか自分を満たせなかったらしい。

そして、かれは、

「自分のこの生活は、ただの一般社会からのエスケープでしかない、おれには自分自身の、中身をサーチする必要がある!」

と認識し、敬虔なクリスチャンとして修道院などで生活を始めたという。

彼は、心から神を信じ、自分の中に神を持つことで、常に自分の内面を見つめることができるようになったんだとか。

彼も、試行錯誤を繰り返して、神様に救われた1人なんだろうか。

彼にとっては、宗教は、生き方や暮らし方のもっと奥の、心そのものであるって事なのか?

そのあとキリストの愛についてとかいろいろ教えてくれたけれど、おれにはさっぱりだった。

結局、自分が自分らしくあれるなら、なにに没頭しようが、それが正解って事なんかな。

奥深すぎる。

けど、話せてよかったな。

いつものように路上ライブもした。

朝山に登った後から夜まで、町中這いずり回って場所を探すんだけれど、どこかしら他のバスカーがやっていて、なかなかいいポイントを見つけられなかった。

路上ライブはやっぱ場所探しが一番難しいわ!

1日歩き回って、なんとか134シュケル、3800円。

うーぬ、上手くいかんが、十分ありがたい!とりあえず明日も暮らしていけます!

そんなところです。

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