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【アジスアベバで路上ライブ】アジスアベバでスピリチュアル体験と、路上で警官来る話

2020年4月29日

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アジスアベバ2日目。

朝、イメージアップを図ろうと、子どもにギターを握らせてブログ用の写真を撮ったらすぐに鬼の形相で、「お遊びは終りだ!」とギターを奪い返したおれは、街に繰り出した。


というのも、なんと、エチオピア国立博物館に人類最初の女性と言われるヒトの化石、「ルーシー」が展示されているというのだ!

人類最初の女性・・

つまりはおれのひいひいひいひいひいばあちゃんぐらいってことか。

そういや去年のお盆もオーストラリアにいてお墓まいりに行けてなかったな。

と思い立ったおれは、右手に線香とお花、左手にはお供え物のハタダの栗タルトをたずさえて博物館へ向かった。

……..

「え!線香も栗タルトも、持ち込み出来ないですって!!???」

「当館は飲食物、火気は持ち込み禁止です。ここに置いていってください!」

「そんな!ひぃばぁちゃん、栗タルト大好きだったんです!お願いしますよ!?」

「ルーシーがそんな四国のローカル折り菓子など知っているはずがありません。言うことを聞いてください!」

そ、そんな、、、

そして、ハタダの栗タルトが四国だけのローカルお菓子だったという驚愕の事実に胸を痛めながら、おれは博物館の中へ進んでいった。

ば、ばぁちゃん。。

そこにはとても小柄な、正味男か女かすらもわからん化石が転がっていた。

何千年も前、この骨が肉体を持っていて顔があって、怒ったり泣いたり、おれらと同じように感情を持ってヒトとして生きていたのかと思うと、不思議な感じである。

じいちゃん・・

おじさん・・

そして久々のご先祖様との再会に、家族の健康と旅の安全、そして世界各地の紛争の終結と世界平和をお願いしたおれは、併設されていた美術館や民族博物館にも足を運んだ。

古代の楽器とか展示してある。

ほほう、これを持って大昔から人々はこの大地に音を響かせ、音楽を楽しんでいたんだなぁ、とロマンに浸っていたが、一枚の絵で全部吹っ飛んだ。

なにこれ?笑

一見ケータイに見えるが液晶モニターの部分にボタンがある、そして不自然な位置で折れ曲がった機体・・!!
もう何にどうやって使うのか全くわからん!!

エチオピアの文明の奥深さに感動しておれは外に出た。

(ちなみにフラッシュたかなかったら写真は撮っていいという事だったので撮ったよ!
写真をみてすぐ「うわ!だめなんだー!ケータイ禁止って言われているのに!ケータイで写真とっちゃーだーめなんだー!」と後書きも見ずに先生に言いつけに行ったおてんば委員長系女子の読者の皆さん!
残念でした!
罰として、メガネをとって「あれ?朝倉、案外かわいい顔してんじゃん。」と思わさせてください。)

そして、先生に

「だれかおれのこと言いつけに来てたやついました?」

と聞きに行くも、

「え?というか君は誰だね?」

と、おてんば委員長どころか女子の読者の存在もほとんど見受けられないことを確認したおれ。

なんでだろう?

このブログについて、ハネムーン旅のしょうこさんやカナダのゆかさんや、もともとリアルでの数少ない女友達は見てくれてるよと言ってくれるんだけれど、やっぱおれの中でのこのブログの趣旨としては、こうもっと、おしゃれ女子の皆さんから
「今日のゆうきさんが着てたぞうきんみたいなジャケット、どこで買ったんですかっ?すっごい似合ってて素敵ですっ!」
みたいな、そういうお便りをもらえるメンズノンノ系ブログを目指しとるんやけどな。。

やっぱ、おれのブログは食レポとかお洒落雑貨屋さんの紹介とか、情報系にうといからだめなんかな?

ともくもくと、博物館敷地内のベンチで座って考えていると、

おおおお!!

なんてこった!!!!!!

目の前の公園で、いきなりリクガメの青◯姦がはじまった!!!笑

でか!!!カメのあれでっか!!!!!笑
もう触手やん!笑

とSODの羞恥系AVの撮影会に偶然出くわしたおれ。

興奮した面持ちで公園を去ろうとした、その時だった。

((そんな事ばかり書いてるから、女の子に嫌われるんじゃぞ。))

え!??

い、今の声!?

ルーシーおばあちゃん!!!???

…..しかし、見上げた空には高地アディスアベバの爽やかな風が吹き抜けるだけであった。

不思議なスピリチュアル体験をした後、おれはちょっとお洒落なカフェでレモン汁に浸したぞうきんを食べ、

路上に出かけた!!

昨日、立ち寄った教会の信仰の美しさに感動したおれ。

今日は、もらったチップはあの教会に募金として寄付する予定!

ピアッサというツーリストエリアの一番大きな交差点の一角で、ギターを広げてみた!

いや、アジスアベバ、ほんとに物乞いが多い!

インドや他のアフリカの国でも、こんな事なかったんじゃないか??

興味津々の目で、ボロ切れを抱えた少年たちやおばちゃん、おじちゃんが集まってくる!

一曲目を歌いおえるころには、たくさんの人たちが集まってくれていた。

みんなひどい身なりだけれど、にやにやとちょっと恥ずかしそうに、でもキラキラした目で見てくれてて、おれはうれしい。

彼らの1日って、いったいどんなの何だろうって思う。

誰からも信用されずにハエのように手で払われて、目をそらされて。

それでも生きていくために道端に座り込んだり込みをあさったり、ペットボトルを回収したり。

よく誰かはいう。

「働かないでお金もらおうとしてんじゃねえよ。おれは絶対あいつらには金なんてあげないね!」

たしかにそれもわかる。

普通に商品を売ったり会社で働いたりしてお金を稼いでいる人もいるなかで、何もしてないように見える彼らにもお金を支払う必要なんてなんもない。

でも、長く旅をしていると、感じる。

彼らには、お金を稼ぐための方法についてのアイディアすらないんだ。

物乞いの親に育てられた子供は、結局物乞い以外にお金を稼ぐ方法を知らない。

ペットボトルを回収して売る、ということ以外にお金を得る方法を知らないんだ。

それだけってわけでもないけど、だからこそおれはなんでもないきしゃないストリートで歌い続けたいって思う。

たまに、お金にもならないのになんでアフリカなんかで路上ライブするのって言われるけど、今はそんな理由が一番強いかも。

彼らに音楽という可能性を見せてあげたい。

音を鳴らす。歌を歌う。感情のままに歌を歌う。

絶対じゃないが、それが時にヒトの心のドアをノックする。そこに価値がある。価値に人間はお金を払う。

たぶん1000人の子供たちがおれの音楽を見て、999人は、「なんだこの東洋人。おかしいやつ。」ぐらいにしか見ないだろう。

だけどただ一人でも、

「音楽でこんなに人を楽しませられるんだ。人を楽しませることができたら、お金をもらえるんだ。」

なんて感覚的にでも感じてもらえたら大成功だ。

ブログランキング見られてる方にはもう超有名人やと思うけど、今、金丸文武さんという方が、日本でリコーダーをたくさん集めて、インドの物乞いに音楽を教える活動をされている。

6000円だけ持って世界一周に出発して、路上ライブで稼いだお金だけでそれを達成した伝説的な人で、その旅の中、インドの物乞いの女の子との出会いを通して、今回の活動を決められたそうだ。

めちゃめちゃ尊敬する。

物乞いに対して、いろいろ感じたり考えたりは、発展途上国を旅すれば誰もが経験することだと思う。

あれやこれや言うのは簡単だ。

考えを持つまでは誰だってできるんだ。

ようはやるかやらんか。

おれは音楽で人生は変えられるって信じてやまない人間だ。

正味、貧困を無くしたいとか、人を幸せにしたいとか、そんな福祉精神はおれにはない。

おれは自分の好きなことをやりたいだけの自分よがりで身勝手な男だ。

自分の生きたいように生きたい、そう思う中で、音楽を通して、彼らに伝えていきたい。

音程がどうとか、リズムがなんだとか、細かいことじゃなくて、音楽が人生を輝かせるって、自分という存在を肯定してくれる最後の術なんだって、伝えていきたいんだ。

お金稼ぎまで行かなくてもいい。

自分の人生に絶望した時。

もう何も見えねぇって投げ出したくなった帰り道。

「クソみたいなことばっかだけど、まぁ気楽に行こうぜ」

なんて、なんか口ずさめる歌が一曲、あればいい。

そんな音楽の力を、見せてあげたい。

そんなお大げさなことばっか考えて、今日も路上に立ってる!

んーーーー!!!!

しかし!!4曲歌ったところで、警官登場!!!

輪を作って見てくれていたストリートチルドレンたちを、

「どっかいけ!」

と警棒で殴りつける警官たち。

なんだよ。

殴るならおれにすりゃいいだろ?

逃げながら

「またな!」

と振り返り笑って手を振る子供たちにスマイルを返しながら、ギターを置いて、片付けた。

警官たち、わけわからん。

見てたお客さんたちにはあれやこれやと怒号をあげるんだが、とうの本人のおれにはなにも話しかけて来なけりゃごめんねーと言っても目も合わそうとしない。

エチオピアの人は警官とかであっても英語が苦手な人が多いんだけれど、たくさんの観衆の前で、英語を喋れないのを見られたくない、みたいな感じだったな。

取り調べとかされるんかなーと突っ立っていたがなんも言われんので、まぁいいかとギターバック背負って帰った。

チップは30ブル。約180円。

もう日暮れが近かったので、そのまま帰りに昨日の教会によって、募金箱に入れて帰った。

小さい額やけど、このお金がちょっとでもこの街をよくするために使われるといいなぁなんて、身勝手な思いを込めて。

明日は"ラスタの聖地"と呼ばれるシャシャマネの街へ向かう!

帰りしに、小高い丘からアジスの街が一望できて、綺麗だった。

その丘を下ると、完全地元民向けの野菜のマーケットに出た。

泥沼にシートを広げて、トマトやバナナやマンゴーが売られている。

特に買うものはないけれど、市民の生きた匂いがして、靴を汚しながらこういう所を歩くのは楽しい。

アジス出る前にこれてよかった。

この人たちも、白い目で見られようと、権力の圧力に押されようと、知った事かと常に抜け道を探して這いつくばって生きてるんだろうか。

こうやって地元の人たちの目線に立った旅を続けていきたいと、そんな風に思った。

そんなところです。

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終了

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