【プノンペン/カンボジア】三度目!トランプギャンブル詐欺集団のお宅に訪問する話。
またしても詐欺集団のお宅に訪問してきました!!!
プノンペン二日目。
サイゴンにサンダルを忘れて来てしまったことに気づいた僕は、買い物のために朝から街の外れにあるというイオンを目指して歩いていた。
宿を出た時から客引きのバイタクがめちゃくちゃしぶとい。
「キリングフィールドいかねぇか?」
「寺院は?」
とか言いながら、何度断っても10分くらい歩いてもまだ付いてくる!!
なんというしつこさ!!ずっと無視して付きまとわれながら歩いて行くと、急に道端で
「どこいくのー??」
と日本語でおばちゃんに話しかけられた。
笑顔が素敵なおばちゃん。
出身はフィリピンだけど、なにやら日本に10年住んでたらしくて、日本語はペラペラ、今はプノンペンのいとこの家でホームステイしながら、市内を観光しているけど、今日はやる事もなくて暇なのだそうだ。
しかし
「良かったら朝ごはん一緒にどう?いとこの家がパン屋だから、ご馳走できるわよ。」
あぁぁぁ、もうこの時点で、なんかあやしい。
おれは、ラオス、ビエンチャンで二度も詐欺集団の家に軟禁されたのだ。
http://gamoblog.com/blog-entry-69.html←その時のブログ。
悲しい事に、ラオスにて、知らない親切な日本が好きなおばちゃんが家に誘ってくる→ギャンブル詐欺集団!と脳内にインプットされていた俺。あぁ、あの時までは人を疑う事を知らないピュアな天使だったのに。
まぁ怪しいなとは思いつつも、全部が全部怪しんでたら旅はつまらない。
そして、お腹すいてたので、ご飯ご馳走するという言葉につられ、毎度の事ながらのこのことついて行ったのだ。
バイタクで市街地から10分ほど走った、住宅街に降ろされる。料金はおばちゃん持ち。
旅行でこの間フィリピンから来たたはずのおばちゃん、なぜかベラベラカンボジア語でドライバーと会話できているという不思議。
↓この看板が目印です。笑 正確にはこの店じゃなくて横の家。
まぁ、内心もう完全に怪しんでいるので、隠し撮りできそうなら写真を撮っていてた。
パン屋だとか言うてたけれど、通された階段の奥は、フツーの3部屋ほどのマンション的なところ。妹だというフィリピン系の中年女性と握手。ベラベラ話しをしていると、
出されたご飯。
なんだよ焼きたてパンじゃねぇのかよ?という不満の顔一つ見せず、「まぁ、なんで美味しそうなご飯なの!?おばさま、いただきます!」と無垢を装う俺。
以前、ラオスではここから親族だという中年オヤジが出てきて、「俺はカジノでディーラーとして働いているんだけど、お前だけに勝つための内緒の裏技を教えてあげる」なんて言ってくるのだ。
いつオヤジが出てくるのかななんて考えながら、出されたコーヒーや食べ物をちょっとかじって、ちょっとだけ飲んで、しばらく間を開ける。
特に意識も朦朧としなければ、変な味もしないことを確認。
どうやらご飯に睡眠薬は入っていないようなので美味しくいただく。(神経質すぎ)
しばらく食べても飲んでもオヤジは出てこないなぁなんて思ってた矢先!!
おばちゃん「紹介するわ、私のいとこよ。」
出たー!!!!!!!
金色の腕時計、指輪ジャラジャラ。金持ちアピールバンバンの中年オヤジが現れる。
「名前は?」「日本では仕事してたの?」などなどいろいろだらだら俺の身の上のことを聞いてくる。
「カンボジアにはどれくらい滞在予定なの?」
怪しい奴にこう聞かれたら、必ず「あと3週間はここいるかな」など、ウソでも長期滞在をアピールしないといけない。
もし明日移動のチケット取ってるんだなんて言ったら、仮にお金を取られたことに気付かれても、時間をかけて捜索されたりできないから騙しやすいのだ。(神経質すぎ)
そして、長々話しが続いて面倒くさくなってきたので、俺のほうから聞いてみた。
「おじさんはなんの仕事をしてるんですか?」
よくぞ聞いてくれた!と表情を明るくしたおやじ。
「おれは、豪華客船の乗組員として働いているんだ!」
はい、詐欺集団確定です。笑
部屋にわざとらしく飾ってある船の写真を指差して、その船で日本やオーストラリアや、世界中を周るんだと説明する。
そう、日本に行った時に、イカサマで二人で大儲けしようとあとで持ちかけるための布石ですね。笑
しかも、聞いてもないのに、
「ちなみにおれの弟は近くの孤児院で学園長をやってるよ!」
はい、こちらはギャンブル詐欺がダメだった時に請求してくる「恵まれない人達に今募金してくれないか?」作戦の布石ですね。笑
面白いほどにラオスと全く同じ手口である。
http://gamoblog.com/blog-entry-69.html←その時のブログである。しつこく告知するのである。
そこで、ちょっといたずらしてみた。
「そうなんだ、すごいね!でも、豪華客船ってもいろいろ仕事があるよね。例えば、キッチンだったり、"カジノのディーラー"だったり(大きな声で)」
おっさん、ビクリと一瞬止まる!
やべ!バレたかな!?
となぜかおれが焦る。
「そ、そう、おれはそのディーラーなんだ。。。ポーカーとか。。やってるんだけどやり方知ってるか?」
「やり方ですか?もしかしてなにかプロにしかわからない勝つ方法なんか知ってるんでるか?
あ、でもおれはギャンブルは例えあなたのカジノに誘われたとしても一切やる気はないですけどねぇ。」
「そ、そうか。。」
思いの外急に元気なくなっていくおやじ。
完全に、おれがこの手の詐欺集団を知ってるとバレた感じ。
なぜか悔しくなるおれ。
あからさまに突っ込んだ質問しすぎたかな?それともこっそり盗撮してたのがばれた??
↑こちらが詐欺集団のディーラー役のおやじの写真。
暗黒世界の時空間パラドックスの影響による時空の歪みで、腕が多いように見えるが、普通の人間である。プノンペンでこの手の家に招かれても、「あ、この人は腕が普通に二本だから詐欺集団じゃないや!」と安心してはいけない。
結局、バツの悪そうなおやじはおばちゃんにカンボジア語でひそひそ話しをしたあと、急に言う。
「よし!ご飯食べたな。ならもう帰りなさい。」
見切られたーー!!!!!!!!!
詐欺集団の家に連れて行かれて、無事解放されるわけなのに、なぜかおれは敗北感を感じながら、おばちゃんに連れられ、バイタクに乗る。
こっからだとイオンの方がちかいから、イオンで降ろしてくれていいよ!と言うと、ラッキー!という顔をしていた。
おれももともとイオンを目指していたのでラッキー!
でも、おれが「現在地はどこかなぁ。もし歩けるなら歩いて、、」なんてグーグルマップを見ていると、アジトの場所を見られたらやばいんだろな、「あぁ!送って行くから見なくて大丈夫よ!!!」と必死だった。笑
↑ちゃっかりスクショしといたので、一応、その家の地図。赤ピンじゃなくて、現在地を記す青点の方である。トゥールスレン博物館の近くである。ただ、この詐欺集団は週単位で家を代えて犯行におよんでいるので、今はもう引っ越している可能性は高い。
まぁ今回は寄付すらも請求される事なく平和に終わったなぁなんて思いながらバイクを降りると、おばちゃん急に顔を変えて
「タクシー代、2ドル出しなさい。」
さっき送ってあげる言うたやーん!!!てかこの距離で2ドル!高いわ!
と思いながら、ないない、今お金ないんだよ!と言うと、呆れたような顔をして去っていった。
調べてみるとこの手の詐欺集団、やはりラオスの他にここプノンペンでも報告が絶えないらしい。
そういや、俺がラオスに行ったと言った時に、やたら「ラオスではどれくらいいたの?」「ラオスで危ない目にあったりしなかった?」など事細かく聞くので、もしかしたら事情を知ってる同じグループなのかもしれない。
とにかく、プノンペンでもお目にかかれたこの劇団型詐欺集団。
今回もタダ飯をご馳走になりイオンまで送ってもらって、なんかこっちが詐欺したような気持ちで申し訳ないが、身の危険にさらされる可能性だって十分にある。
みなさんもし知らない人に家に連れて行かれたら、ご飯だけ食べて帰りましょう。
ってかそもそもなんでこの短期間に3件も詐欺集団につかまるんやおれ!!!
騙しやすそうな顔なんか!??
ちくしょーなめんじゃねぇー!!!!今に整形してオダギリジョーみたいなキレた顔にしてやる!!!そして大河ドラマに出演して綾瀬はるかとキスしてやるんだ!!!
そんなところです!!!!!
追記。後日、プノンペンのホステルで出会った日本人の方に書いた話によると、同じ手口で友人が10万円を騙し取られたとのこと。
その方はリバーサイドにて「娘が今度早稲田大学に交換留学に行くので話をしてくれないか?」と声をかけられたらしい。
やはりここプノンペンでもこの手の詐欺は横行しているみたいだ。
日本人の一人旅の観光客を狙う卑劣なギャンブル詐欺集団。
許せません。
みなさんも東南アジア旅行の際は十分ご注意ください。
かしこ
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