青春時代に地味だったやつあるあるの話
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二日前、クスコに到着したおれ。
“高山病"という未知の病に悩まされ、水を飲んでは吐き、物を食べては吐くという恐ろしく無意味なサイクルの中で人生への虚無感さえ感じながら、昨日も生きた心地せぬままぼんやりとベッドの上で過ごした。
夕方ごろ、やっとこさ起き上がれるようになったおれは、ぶらぶら街を散歩し、なんか食わんと、とレストランへ。
そこでよくわからずに注文して出てきた、甘いバナナ焼いたのが白米の上に乗っただけのかなりキツイプレートを、
店のおばちゃんの、
「おいしいかい?ターンとお食べ!」
という暖かい視線に見守られ、涙目で流し込んで、ふらふらと宿へ帰る。
結局また眠ってしまって、今日になった。
今日は目覚めから体調は万全、昨日までの頭痛も取れてる!宿のバルコニーからの眺めも最高だ。
しかし…
マチュピチュ観光のバス取りに行かなきゃ…
路上が出来そうなら、歌いたいな…
とか、いろいろ頭ではやりたい事をホワホワ考えるんだけれど、どうも体がうごかん。
だらだらと、ケータイをいじりながらベッドの上で天井を見上げてるだけ。
いかん、完全に怠けモードだ。
ヨーロッパで神経すり減らして歩いてきた分、その反動だろうか。心地よい宿での生活に心も体もなんだか退廃して、ビーカーの底の沈殿物のようにべたりとベッドにくっついて離れようとしない。
俺はダメなんだ、こうして怠けだすと、もう一歩も宿から出られないくらいに墜落していくとこまで行ってしまうのだ。
起きろ!起きろ俺!
とまじめなおれがケツを蹴るけれど、
まぁ、たまにはいいだろこういうのも…。
なんて許してしまう自分もいる。
あぁ…、こういう生命力を失った自分、嫌だなぁ…なんて思いながらも、そのままだらだら過ごしていたんだが。
ぶー!ぶー!!
ケータイがなる。
ラインでテレビ電話がかかってきていた。
出ると、地元のやつらからだった。
「おい!元気しとんか!??」
「今どこおるん?」
懐かしい数人の友人達の声が電話の向こうから聞こえてくる。
やつらとは高校の時からの友達で、もう10年以上の付き合いになる。
出会いを遡れば奇妙で、高校の昼ごはんの時間に、クラスの中心グループが陣取る教室内から弾かれたのが原因で。
自然と同じように追いやられて、ベランダに集まっていつも弁当食ってた、冴えない奴らの集まり。
教室の中で盛り上がるイケイケグループ達の、その水面下で繰り広げられる生々しいヒエラルキーの争いに屈してしまったようにも見えるけれど。
それから隔離されたベランダで、なんも気取らずに腹の底から全て見せ合えて、腹抱えて笑ってられた、本当の親友達なんだ。
毎年お盆や年末や、みんなが香川に帰った時には必ず集まるんだけれど、今年の夏もみんなで集まって河原でバーベキューすると聞いてた。
テレビ電話の向こうで、火の消えたバーベキューコンロを囲んで、みんなが写ってる。
「なんしょんやはよこい!」
「おまえ遅いきん肉なくなったぞ!」
「思う存分やって来て、おまえ帰ってきたらまたみんなであつまるぞ!」
酔ったテンションでごちゃごちゃ言いながら、そうりょのギターで、サプライズで、応援のつもりなのか、歌をみんなで歌ってくれる。
「おまえも歌え!」
「しっかりやってこいよ!」
「ちょっと顔老けたんちゃうか!?おっさん元気だせよ!?」
あほか!おまえらのほうがちょっとハゲて太ってきとんちゃうんか!!
なんて言いながら、内心とても嬉しかった。
“その傷を持って行けよ。今を感じろ、ありのままで。その痛みが、そう意外な、進化論をたどって日の目を浴びている。
生きてくのがつらいだなんて3千年前から分かってるんだよ。天秤にかけろ。行きたいのはどっちだ?where is utopia ?"
みんなで声を枯らしながら、旅に出る前に作ったおれの曲なんか歌ってくれる。
そうだな。行きたい方へ、行かなきゃな。
あの頃の気持ちを思い出させてくれて、なんか気合い入った。
感動して、ありがとう、と言いたいところだけれど、
「おい歌詞間違えとるぞ!」
なんてチャカしてしまうが。
あいつらには、伝わる気がしているのだ。
いい曲を作ろうと思った。
残りわずかな旅の期間だけれど、無駄にすることなくすげぇ景色見て、経験して、それを音楽でアウトプットしていきたい。表現するんだ。おれはそういう生き物なんだ。
こうして聴いてくれて、歌ってくれる奴らがいる。
おれは幸せだ。
なんなら、だれも見向きもしないがらんとしたステージの上でも、あいつらのために一生歌ってやろう、なんて思った。
自分に後悔をしちゃいけない。
振り返るのなんて、心臓の鼓動が止まる一秒前で十分だ。
とにかく明日はマチュピチュだ!行くぞ!
おれは怠け気味だった体を起こして、宿を飛び出し、マチュピチュ行きのバスを探しに行った。
一人ぼっちで不安なんだが、まぁなんとかなるか、と、マチュピチュまで一番近いバス停がある、山奥の水力発電所行きのバスを往復で60ソル、約2000円で買った。
帰りながらふわふわと熱い思いが湯気のように湧き上がってきて、もこもこと曲のイメージが襲いかかってきて、急いで宿に戻ってギターを握った。
かなり前のめりな曲が出来た。
“閉所恐怖症なもんで、じっとしとれんでしょう?
列車に飛び乗って、全然知らん街トリップしようぜ?
並列回路に乗ってりゃ整列された商品棚の上、
ねぇ?それ悪くはないけど、釈然とせんなら行こう。
トランジットはバンコク、プーケットで浮かれて、
目のないカラオケシンガーになんか感じろ!
インド洋を飛び越え、バンガロールで牛の糞、
踏んでなんか変わってなんか無くして。
でもなんかいいぜ?
百万通りの勘違いと、米粒程度のナショナリズムと、訳のわかんない胸の高鳴りで行け!
灼熱の荒野を行くのも、アスファルトジャングルを行くのも、ワクワクすんなら胸張って行け!
ヘイ、腰おり損で結構 ヘイヘイ、乗ってくれたらピースで!
ねぇ、でも知っとくといいよ。人生一度きりらしいよ。
アフリカの風とキベラスラムで歌えば、案外大事なもんなんてそんなにねぇ。
なんて悟ったら行こうぜ。モノ売りの少女に少しの愛と、everything’s gonna be alright, everything’s gonna be alright !!
線路沿いを歩いて、民族楽器が響いて、
マチュピチュはもう直ぐで胸が高鳴る!"
“トリップのすすめ"という名前をつけた。
永遠にわくわくして生きよう。
そのためには痛みだって感じるし、孤独になることもある。
でも、おれはおれでしかないし、どうしようもなくなったって、どうせあいつらが笑ってくれるさ。
「バカやなぁ~」
と。
明日はついにマチュピチュに向かうのだ!!
そんなところです。
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