ヒッチハイクとThe Novembersの話
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スペインの北にある、世界の果て・フィステーラを目指し行くヒッチハイクと歩き旅!
牧場に囲まれた集落近くの草原で目を覚ましたおれ!
朝の涼しい時間から歩いて、スーパーぐらいはありそうなある程度の街、カステルを目指したかったんだが、し、しまった、九時近くまで寝てしまった!!
なんだか、テント生活を始めた直後は硬い地面や野犬の声なんかに悩まされてなかなか寝られず、朝も日が昇れば誰かに見られているような気がして怖くてすぐ起きてしまってたけれど。
最近はもう完全に移動式自分の部屋という感覚で、ぐっすり9時間も10時間もねちゃうのだ!やだ!お寝坊さん!
早速歩き出す。
すでに高くまで登った太陽にジリジリと焦がされるようなアスファルト。
溶けそうになりながらひたすらの一本道を歩くこと1時間半!
ついについに、カストロベルデに到着!
はぁ…はぁ…計20キロの道のりであった…疲れた…
スーパーで昨日の昼飯ぶりにご飯を食べ、再びヒッチハイク開始だ!
ブルルン!!
おっ!!!止まってくれた!!
と思ったら、なにやら車の様子がおかしい…!青と白のシマシマで、回転灯が屋根についてて…
「ここでなにをしてるんだい?」
うぎゃあぁ、警察だ!!!
「あの、今ヒッチハイクしてて…」
「どこに行きたいんだ?」
「エボラまで行きたいんです。」
「それなら向こうの方が捕まりやすいぜ!グッドラック!」
「あ、ありがとう…」
ここはヒッチハイク禁止だ!とか言われて身体検査だと全裸羞恥プレイの後の棍棒で袋叩きかと覚悟したが、彼らは微笑んでそう言うと、タバコ吸いながらおしゃべりしつつ、呑気に交通整理を始めた。
のんびりしてるなぁ。
結局午前中は止まってもらえず、3時ごろから再び始めると、20キロ先の村まで行くというにいちゃんが止まってくれた!
その村に到着したあと、偶然、そこからさらに北の村に行くという、にいちゃんの同僚のおっちゃんが通りかかり、話をしてくれて、乗せてもらうことに!
ラッキー!!
やってきたエービデルという小さな村で、あたりの牧場の羊達を眺めながら再び親指を立てる!
羊達の首にはガランゴロンと、優しい音のする鈴が付けられていて、それぞれが草をむしゃむしゃ食べるその動きのリズムに合わせていたるところから聞こえている。
この先30キロ行けば、ビジャという街がある!
地図で見てみると、マクドナルドがあるので、そこそこ大きな街っぽい。
時刻は午後6時を過ぎている。
なんとか今日、そこまで行ってしまいたいなぁと思っていると!
ブルルン!
あ!止まった!!!
「ベジャまで行くけど、乗ってくかい?」
おぉぉぉお!!!!!
「そこが僕が行きたかったところだ!ありがとう!」
止まってくれたのは、近くの学校で先生をしているというおじさん。
ベジャの郊外の、お母さんのお家に行くそうだ。
左手にどこまでも続く草原、右手に雨季には湖になるという湿地を眺めながら進むこと30分!
乾いた大地に突如、背の低い雑居ビルが連なる街が現れた!
よっしゃなんとか今日中にベジャまで来ることができた!
ありがとうとおじさん!と別れ、街を散々した。
確かにこれまでの村に比べると大きな街だけれど、メインストリートも寂れ切っていて、人通りは皆無…
路上は出来そうにねぇな。
ここで歌えないとなると、もう少し北に行った内陸の街に、エボラという空港もある大きな街がある。
明日なんとかエボラまでたどり着いて、歌わないとそろそろお金も無くなってきた。
ちょっと不安な気持ちで、寂れた中心街のオールドタウンを歩く。
北に抜け、角を曲がると、坂の多い街の、その家々の隙間から遠くまで荒野が見えた。
午後8時を過ぎた透き通る夕暮れの時間と絡まって、その街角からの景色がなんだか美しく透き通って見えた。
まぁ……
なんとかなるか。
なんて思わされた。
いつものように草原でテントを張って、月のない星が主役の夜空を眺めてビールを飲んだ。
今日マックでWi-Fiがつなげたので、また新しい音楽をケータイに入れることができたんだ。
イヤホンをして、蚊が入ってくるかもって思いつつも、気持ちいいのでジッパーを開け放して外の空気を感じながら、再生する。
ダウンロードした曲の中に、今日、この瞬間に聴くべきだったんだなぁって思うような、素敵なものがあった。
the novembersというバンドの、"今日も生きたね"って曲。
ノーバンバーズはもともと好きで、アブノーマルな青春衝動感溢れる初期の頃に、ドンピシャでハマって好きだったんだけれど、最近の作品は歌の世界観が非現実的すぎて取っつきづらくて聴いてなかったんだけれど、
やばいわ。この歌、めちゃくちゃいい。
個人的な衝動に掻き立てられてた時代をすぎて、そのもっと奥の、音楽で伝えられる、または分かち合ってあげられる人の"痛み"や"孤独"。
それを、ダイレクトなものじゃなく、まるで間接照明にぼんやりと照らされた薄暗い部屋で、でも確かにぎゅつと、痛いくらいに優しく、抱きしめてくれるような音楽だと思った。
愛や恋や、友情や希望や。
みんな張り切って我先にと歌ってて、どこか全部薄っぺら。
その根本の、生きるってことを考えさせてくれる音楽に、出会えた気がした。
“子どもがトンボの羽をむしる それも一つの純粋だよ。
牛や豚や鶏が歩くのを見て、おいしそうって思わない?
四つん這いになってはいつも何か思い出しそうになる。
肉になったのは弱いからじゃないし、肉々しいからでもない。僕らがお腹を空かせていたから。
それだけのこと。
なんだけど。
今日も生きたね。
望んでも、望まなくても、
これが最後の言葉になってもいいように
歌いたい。"
生きることを深く深く、掘り下げて考えることには痛みを要する。
追求の過程でその無意味さに気づいて、堕落してしまう危険性もはらんでいる。
それでも毎秒、呼吸を一つするたびに繰り返す疑問に真剣に向き合って、それを考え続けたら。
こんな美しい歌が歌えるんだなぁ…。
痺れた。
草原の、風と星と、ただそれだけの、自然ど真ん中で聴いたからかもしれんが、一冊の本を読み終えたような気持ちになって、とても感動した。
美しい音楽に、もっと出会いたい。
その"美しさ"ってのは清潔感や、整頓された、という意味じゃなく、
欲や自己愛や卑屈にまみれたものでもいい、生の自分を真正面に見定めて、その中で生まれたような音楽に。
ドフネズミみたいに、美しくありたい。
ってブルーハーツが歌ったような。
音楽は、時に恋人のようにそのシャンプーの匂いに心焦がされ、時におばあちゃんのように、見たこともない世界や時代や、感覚の話を聴かせてくれる。
それはまるで魔法のような力を持っている。
一生、その魔法にかかったカエルでありたい。
できれば、そんなポンコツヒキギエルでも、世界を変えられるんだ!なんておおげさに歌って、君の拍手が欲しい。
そんな、革命が起きたような痺れに酔う、大げさな夜!
写真では限界があるけれど、本当に毎日すごい星なんだ。
そんなところです。
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