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【からかい上手の高木さん20巻】最終巻が最高に青春だったのと、西片がいつ夏祭りに誘ったのか考える話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな。ぼっちシンガーです。
20代で路上ライブ世界一周、30代は東京で働きつつ音楽活動!
旅と音楽、サッカーなど、好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

高木さんぁぁぁぁん!!!!

仕事終わりの通勤電車のなか、おれは今にも叫びだしそうであった。

ぜったいにやにやしてた。通報寸前だった。

仕方ないだろっ!!

ずっとずっと見守ってきた西片と高木さんのからかいと恋の行方…

その最終結末を、今目の当たりにしてるんだからっ!!

2024年1月発売の「からかい上手の高木さん」最終巻。

なんかこう、心の底から愛しいが溢れてきて、今後も続いていくであろう二人の世界の一部始終を、

胸を焦がしながら応援できたこと、それだけで幸福感が半端ないっ!!

そう。高木さん最終巻、そこには、

俺たちの青春のすべてが詰まってた!

※注意
この記事は、その熱量ゆえ高木さん最終話のネタバレを存分に含んでいます。まだ見ていない人は今すぐ単行本を買って読んで、そのあと見に来てくれ!!またな。深淵で会おうぜ…!!

からかい上手の高木さん20巻がとにかく最高に青春だった

©からかい上手の高木さん(20)山本宗一郎


アニメで高木さんにドはまりして、聖地小豆島を巡礼したり公開日に映画館に駆け込んだりしてきたおれ。

しかし、これまでアニメメインで追いかけてきてて、原作漫画はネカフェとかでちょこちょこかいつまんで読む程度だったんすわ。

んで、最近Xで高木さん原作が最終話を迎えたって見て、ついに買ってしまったってわけ。単行本を。

はい。もう完全に沼、再熱である。

漫画の内容はアニメでだいたい網羅されてたのかと思ってたんだけれど、クリティカルな漫画だけのオリジナルストーリーも多すぎて、マジで心臓が持たんっ!!

そして、最終巻よ…!!泣いた。前俺が泣いた。




…え?話していいよね??

ネタバレしちゃいますよ?まだ読んでない人いないよね??(ファンとしての義務で予防線張る)



あの、花火が上がる瞬間。おれの心は愛にまみれてた。ずっとずっと、西片に伝えてほしかった言葉。

あんなにストレートに

「好きです、高木さん」

って伝えてくれるなんて…!!

ぎぃぃぃぃやぁぁぁぁぁ!!!!アニメでも映画でも、どんなにいい雰囲気になっても伝えられなかった言葉を、

ちゃんと高木さんの目を見て、言葉にできた西片を、おれは抱きしめたいっ!!!

「私も好きだよ」

と西片に抱きつく高木さんと同じくらい、西片が愛しくてたまらなかった!!

よく言ったっ!!!!西片よ、君は俺たちの希望だったんだ!!

どうしようもなく素直になれず、ストレートな感情を言葉にすることを怖がり、

何も踏み出せずにただ過ぎていったあの青春時代を、

厚かましくも俺たちは、西片に重ねてこの恋を見守ってきた!

西片が勇気をもって告白してくれたことで、俺たちもやっと、前に進める気がするんだ。

これで二人のストーリーが終わっちゃうのは少し寂しんだけれど、

最後の花火が終わる瞬間、最高の青春と愛しさをこの胸いっぱいにぶちまけながら、

俺たちも、これからまた生きていこうなんて、勇気をもらったよっ!!!!うぐっ!!!号泣

アニメでも映画でもどこか不完全燃焼で終わってしまっていた最後の最後の、

二人の人生のパズルの一番大事なピースを、この最終巻で見た気がした。

最後の花火が終わった。

かすかな火薬の匂いが、青春時代そのものみたいに、

いまもおれの心に沁みついて、取れないままでいるよ…。

あぁ高木さん、西片、どうかお幸せにっ!!!!

とにかく「からかい上手の高木さん20巻」、最高に青春だったのだ。


最終巻の考察:花火大会(夏祭り)にはいつ誘ったの?

©からかい上手の高木さん(7)山本宗一郎

それで、最終巻を読んで引っかかるところがひとつ。

西片が高木さんを花火大会(夏祭り)に誘ったのって、いつなの!??

二人がかっこいいセリフを言い合って勝負する「セリフ」回で、

夕日に沈む太陽をバックに

「西片が言ったらかっこいいセリフ、教えてあげよっか?」

って顔を赤らめる高木さん。

西片はぴんと来てない様子だったが、フ…西片はまだまだ子供だぜ。

長年「高木さん」で女子の気持ちを学んできた俺たちならわかるよな?

これって「夏祭り、一緒に行こ?」って誘ってほしいフラグなんだよ!(だれでもわかることをすごそうに言う童貞)

でも、西片は夏休みの予定を聞かれて「高校ではいいタイム出したい」って陸上の話をしちゃって、

目標に向かって頑張る姿に、高木さんまさかのクリティカル!

結局その日は暮れ行く夕日をバックに浜辺ではしゃぎあって終わり(このシーンがまた美しすぎる)

結局西片からの花火大会に誘う言葉は描かれることなく、そのまま最終回「夏祭り」が始まるんだよね。

え?どこかに花火大会誘ってる要素あった??おれが鈍感すぎて気づいてないだけ?ま、まさかの縦読み!?

などといろいろ深読みしたりして5万回くらい読み返したけれど、結局わかんなかった。

ただし、遡ること7巻の終わり、「約束」回で西片は高木さんを花火大会に誘ってるの。

二期でアニメ化もされた、伝説の名シーンな!

「よくからかわれる誰かさん」に誘ってもらえるのを待ってるから花火の日は予定を開けているという、

クレーンゲームでいうと少し揺らすだけで落ちちゃう激甘ポイントに置かれたぬいぐるみみたいな高木さんに対して、

この大宇宙のすべての勇気を振り絞って「な…夏祭り…一緒に行かない…?」って聞く西片。

その時の高木さんの本当にうれしそうな顔に、全おれ大歓喜で西片に国民栄誉賞を贈呈したくなった、あの回だ!

そしてここがポイントなんだけれど、

アニメだとその次の回で一緒に花火大会に行くんだけれど、漫画ではその後の夏祭り回は描かれてなかったの。

おれは勝手に7巻の「約束」回は中学2年の夏、最終巻の最終話は中学3年の夏で時系列が違うものと認識していたんだけれど、もしかしたらこことつながっていたのかもしれない

というのも「からかい上手の高木さん」、なかなか時系列が把握しづらいアクロバティックな構造になっているのだ。

作品内、特に漫画では、回想シーン的な感じで入学式当時に話が飛んだり、逆に二人の子ども「ちー」が学生になった遠い先の未来の話がぶっこまれたりと、時系列がシャッフルされた描き方がされている。

最終巻の前、西片が高木さんを花火大会に誘ったシーンというのは、実は7巻で先に描かれていた。

そう考えると、7巻の「約束」回だけ中学3年の夏に飛んでいたってことなのかな?

うーん、識者の意見、求むっ!!!

最後に西片が手を握ってくれて、よかった。

©からかい上手の高木さん(20)山本宗一郎

このように少しの考察の余地を残しつつも、だれもが納得の「愛しい」にまみれたフィナーレを見せてくれた「からかい上手の高木さん」っ!!

最後、新学期を迎えて一緒に登校するシーンでの、西片がぎこちなく高木さんの手を握るシーン、

なんなんだよっ!!!!あれやるために10年の連載続けてきたんじゃないかってくらい、愛しすぎて胸が張り裂けそうなんだがっ!!!!

そう。作中で、西片が高木さんの手を握るっていうのは「禁断の婚前交渉かっ!!」ってくらいにハードルの高いものとして描かれてきたのよ!

まぁ自分が中学のころを思い出したら当たり前なんだが、高木さづにんが何度勝負や罰ゲームで「手を繋ごう」としても、西片はかたくなに逃げてきたのね。恥ずかしすぎて、勇気が出ずに。

それが、高木さんのことが好きなんだと気づいた最終巻、ついには「はぐれたらいけないから」っていう大義名分のもと花火大会で手を繋ぎ

そして最後の投稿のシーンでは、手に汗をかきながらも「何の理由もなしに」高木さんの手を取るのよっ…!!

西片っ!!!お前ってやつはっ…!!俺たちの期待を一身に背負い続けた10年間、そして君は男になったっ!!

お前に言えることはもうなにもねぇ…っ!!ただ高木さんと、しあわせになってくれよ”っ”!!う”ぁ”ぁ”ぁぁぁぁんっ!!!!!(号泣)

いやぁ本当にいい作品だった。自分が中学の時に踏み込めなかった「誰かを好きになること」や「好きって心に素直になること」を、勝手に西片に重ねては悶絶し一喜一憂させられた。

なんとなく、高木さんはこの先もたぶん定期的に思い返しては触れていく作品なんだろうな、と勝手に思ってる。

いつかじじいになって、心のときめきも純粋だったあの頃も全部全部乾ききってしまった時に読み返して、

現実という名の魔物に追い越されないくらいの全速力で「あの頃」にトリップしては、

美しかった青春時代の輪郭を思い出させてくれっ!!!!

とりあえず山本宗一郎先生、10年に及ぶ連載お疲れさまでした。

小豆島に帰ってちょっと一週間くらいゆっくりしてもらってから、「からかい上手(?)の西片さん」と、高木さんと西片の高校・大学生編の執筆をどうぞよろしくお願いしますっ!!!(鬼の読者)



そんなところです。


●高木さん20巻ぜひ読んでみてね。

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