世界の警察の腐敗度ランキングと、警察のイメージが最悪だった国3選の話。
ジャンボ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅や音楽、好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!
日本人の警察官に対する信頼度って、めちゃくちゃ高いよな~と感じる。
警察密着24時!とか見ると、いつだってカッコいい正義の味方として警察が描かれてるし、
2022年7月に発表された子どもたちの人気職業ランキングでも、警察官が第3位にランクインしてる!
1位と2位がユーチューバーとスポーツ選手なので、現実的な職業としては一番人気ってことだもんな。
案外、他の国から見たら驚かれるのではないだろうか。
「え?警察官が子供たちの憧れの職業なのは、世界共通ではないの?」
と思う人もいるかもしれないが、むしろ逆!
世界中を旅すると、警察官が権力を振りかざしてやりたい放題、
市民たちからギャング集団のように嫌われまくっている国がたくさんあることを知ったのだ!
今回はそんな、世界の警察官の汚職や腐敗について、世界ランキングや旅中の実体験を元に語っていこうと思うよっ!!
警察官に憧れる良い子のみんなは、見ちゃだめだぞーー!!!
もくじ
世界の警察の腐敗認識指数ランキングを見てみる
データポータルサイト「index mundi」が発表している世界の警察の腐敗認識指数のランキングによると、
世界で最も腐敗した警察を抱える国はホンジュラスとなっている。以下トップテンはご覧の通り。
1位ホンジュラス
2位パラグアイ
3位ベネズエラ
4位ウガンダ
5位グアテマラ
6位ウクライナ
7位メキシコ
8位タンザニア
9位ドミニカ共和国
10位ケニア
2位パラグアイ、3位ベネズエラ、5位グアテマラ、7位メキシコと、中南米の列強国が安定の(?)高腐敗率をキープ!そのほかアフリカの国々や、ウクライナも意外なことにランクイン。
ちなみに日本は100カ国中83位。もっとも警察の腐敗が少ない国はデンマークとなっている。
中南米は昔から警察官がマフィア並みに悪名高い事で有名で、メキシコでは2014年に「警察官が学生たちを大量殺戮する」というとんでもない事件が発生したりしている。
この件は、政治家が自身に反対する声を弾圧するために警察に賄賂を渡し、抗議活動を行おうとしていた学生たちの乗るバスを襲撃させ、43人の若者が失踪したという内容だ。
もうやる事が完全にマフィア以上。警察というより、「金の為ならなんでもやる集団」が国に雇われているだけ、といった感覚か。
この他にも検問で旅行者に大麻所持だといちゃもんをつけて罰金を巻き上げたり、
事件被害者に「捜査を進めてほしければ賄賂を渡せ」と要求してきたりは日常茶飯事だという。
市民たちの警察官への信頼は地の底といった様子で、自警団やギャング集団が本来の警察官の仕事を担っている地域もあるほどだ。
また警察の残虐行為が最も多い15カ国という記事も発表されていて、そのなかでは最も残虐な警察はアメリカの警察であるとも紹介されている。
アメリカのサイトの記事なのであおってる部分もあるのだろうけれど、同国で警察官の人種差別行為や暴力行為が日常的に報道されているのは周知のとおり。
発展途上国のみならず、先進国でも警察官のイメージは全く良くないんだなぁというのがよく分かる。
親切で信頼できる正義の味方!という警察官のイメージは、日本人特有の感覚であり、
逆に言えば日本の警察官の方々がいかに優秀で道徳的であるかを実感できる。
警察官のイメージが最悪だった国3選【旅行中の実体験を語る】
まぁこういう記事などで警察官の悪い話は噂に聞いてはいても、実際行ってみるとちゃんとしてる場合もある。
しかし中には、「この国の警察官、マジで信用ならんな~」って実体験することもしばしば。
それでは僕が世界の旅中に実際経験した警察が最悪の印象だった国を、実際のエピソードを交えながら紹介していこうっ!!
ケニア
ナイロビの繁華街を日本人の旅人仲間4人で歩いている時だった。
「ジャパニーズ?パスポート見せて?」
でっぷりと太った警察官二人が僕たちに話しかけてきた。
アフリカなどでは出歩く際は防犯のため、貴重品やパスポートは宿の貴重品BOXに預けて手ぶらが基本である。
「宿に置いてあるから今はないよ。」
と説明すると、急に表情を変えて怒鳴りだす警察官たち!
「だめだ!パスポート不所持は犯罪だ!」
「それなら、宿に戻ればあるから、すぐそこだから取ってくるよ。」
「ノーノー!今持っていないとだめなんだ!」
怒鳴りだす警察官たち。そして、小声になってこう伝えてくる。
「逮捕されてジャイルに入りたくなければ、この場で金を払え。」
あぁ・・・詐欺だわ。
そう確信した僕たちは「今から取ってくるからついて来なよ!」と伝えて無理やりホテルへ。
しかし警察官は「ちっ…つまんねーな。」みたいな顔をして、僕達の後を追ってくることはしなかった。
その後宿のスタッフたちに確認すると、ケニアの警察官によるこのような「かつあげ事件」は有名だったらしく、
特に事情を知らない海外旅行者が多く騙されているのだとか。
アフリカやアジアの国の警察官は給料が安い事で有名で、市民から巻き上げた賄賂でやっと食っていける職業、とも言われたりしている。
日本からは考えられない実情だ。
イタリア
先進国でも、警察官が「まじめで働き者」な国は少ない。
実体験から、それを一番感じた国はイタリアだ。
スリのメッカと呼ばれるローマ駅前で居眠りをしてしまった僕は、ギターを盗まれてしまう。
これに関しては完全に自分の落ち度なのでどうしようもないのだが、
(もしかしたら金にならなかったからってその辺に捨てられているかもしれない!落とし物として交番に届けられているかも…!)
などとわずかな希望を抱えて、すがるような思いでローマ駅前の警察署に行ってみた。
しかし、受付の警察官は、外国人である僕の顔を見るなり、
「盗難?今忙しいんだ。1時間後に来てくれ~!ハイ次~!」
とへらへらしながら追い返される。
言われた通り1時間後に来てみるも、
「まだ忙しいんだよね~もう1時間後に来てよ~ハハハ!」
と追い返され、その1時間後に行くと
「あ~もう今日は担当が帰ってしまったから対応できないよ。また明日来てね~!」
と。さすがの僕もブチギレて記載したレポートを投げつけ怒鳴り散らす…妄想をしながら、
もういいよ!と静かに怒りを表現し去るので精いっぱいであった…。(だって警棒みたいなの持ってて恐いんだもん)
忙しい、などと言ってはいたが、隣の同僚たちはYoutube動画見てへらへら笑ってたし、
その他の人に対する対応も最悪で、たらたらだらだらと仕事をしていた。
市民の為に職務を全うするという意識は微塵も無さそうであった。
また、馬鹿にしたように僕を追い返す彼らの表情は、完全にアジア人を舐めている感じだった。
日本で警察と言うと「公務員!エリート!」な印象があるが、海外だと逆の場合が多い。
人種差別問題や倫理観についても学んでこなかった教養のないはじかれものの若者たちが、
とりあえずその腕っぷしだけで出来る仕事として警察官を選ぶ場合も多いらしい。
イタリアの警察試験がどの程度のレベルなのかは知らないが、少なくともローマ駅前の警察官に関しては、職員が一般常識を備えた人物であるとは感じなかった。
日本に訪れる外国人には、こんな想いはしてほしくないな~…と切に願う、胸糞悪い思い出だ。
香港
いろいろな国を旅してきたが、香港ほど警察が市民から嫌われている場所はない、と思う。
街中には「香港警察●ね!」「FU●●!香港警察!」などの落書きやポストイットでの抗議が書いては消され書いては消され…
若者達はケータイの待ち受けを香港警察に対する憎悪を綴ったイラスト画像にしてたりする。それもなかなか(ブログにも貼れないような)生々しい表現の、過激な画像だ。
実際に街で警察官が歩いていると、みんな目を合わせずに怪訝な顔をして避けて歩く。
衝撃だった。
警察官が、もはや市民の味方というより、犯罪者みたいな扱いなのである…
いくらなんでもかわいそうじゃないか?と思ったが、ここまで香港市民が警察を憎悪するのには、他の国にはない理由がある。
その理由は、香港警察が完全に中国の支配下に置かれているからだ。
現在香港では、中国共産党による管理社会の侵略に対し、民主主義を貫くべく香港市民たちが反発している現状がある。
2019年の大規模デモでは、 国民の3人に1人・200万人がデモ行進に参加するなど、多くの香港人が共産党支配に声を上げた。
しかし、香港政府自体は中国共産党の支配下にあるので、これを弾圧。
この際に、香港警察が先頭に立って市民に対し武力行使をしたため、批判が渦巻いているのだ。
具体的には…
・レーザーポインター10個を持っていた学生を「危険武器所持」と見なすなど、反政府的な考えを持った人物を何かしらの罪に仕立て上げ、とにかく逮捕しまくる。
・催涙弾、ゴム弾の乱用で救急ボランティアの女性が失明。実弾発砲で学生が撃たれ重傷。その他、武器無所持で無抵抗のデモ参加者を過剰に警棒で殴打する動画など、警察の狂暴性がSNSで広がる。
・反社会勢力、三合会メンバーが集団で地下鉄駅に現れ、デモ帰りの若者を集団暴行する事件が発生。その際、複数の通報があったにもかかわらず警察が不可解にも出動せず。結局事後30分でやっと警察が到着し、すでに45人が重軽傷を負う大惨事に。のちに三合会が中国共産党と癒着していたとされる報道も。
さらに2020年の中国政府による香港国家安全維持法によって、現在ではデモ行為自体を取り締まる動きがみられ、
・(デモ隊の象徴である)黒いTシャツを着て集団になっている。
・香港独立という旗を所持している。
・白い紙を持って街を歩いた。
など、とんでもない理由で反政府的な動きを徹底的に取り締まるようになってきている。
香港人にとって香港警察はまさに、自分たちの自由と民主主義を脅かす悪の象徴となってしまっているのだ。
汚職や勤務態度ではなく、政治的な面でここまで警察の信用度がない国というのは、
香港以外にないかもしれない。
まとめ
世界の警察の実態について記事を書いてみました!
「警察官はまじめで頼れる市民の味方!」という感覚は、世界的に見ると珍しい事だったなんて。
最初知った時は衝撃的だったな。まさか警察からカツアゲに合うなんて思ってもいなかったし。笑
旅をしていた時、こういう日本では当たり前の事が覆される瞬間が楽しかった。ムカつくことも多いけれど。笑
このブログではこういった世界の旅で感じた話などを書いていっています。
良かったら他の記事も見てみてください。
そんなところです。
●他の記事もぜひ。
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