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【おれの妄想】浅野いにお作品『デデデデ』がアニメ化されるので、主題歌に合いそうな音楽を選んでみた話。

2022年5月7日

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たーーーーー!!!!!!!!!!

きたきたきたでぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

浅野いにお作品「デッドデッドデーモンズ・デデデデデストラクション」が、

アニメ化決定やぁぁぁ!!!!


うぉぉぉぉぉ!!!動くおんたんが!!門出(かどで)が見れるぞ!!!!

あの平穏と狂気の入り混じったいにおワールドに、色が着き声が聞こえるぞ!!!

はにゃはにゃフワーーーーーっっ!!!!!!!

浅野いにお作品とは?『デデデデ』とは?

早速一人、大興奮のなかで狂喜乱舞し、興味ない人を時速3万kmの速度で振り落とす系ブロガーのおれではあるが、一応説明しておこう。

まず浅野いにお先生。教祖だ。我々ゆとり世代のサブカルクソ根暗男子たちの、教祖である。

彼の作品の特徴は、一切の夢も希望も描かないところにあると思う。

描かれているのは、ヒリヒリと染みるくらいの現実、虚無感、焦燥感、

そしてそれらを全部無理やり飲み込んで、吐きそうになりながら「普通の毎日」だと笑う、現実世界のおれ達そのものなのである。

しかし、そんな作品だからこそ、おれたちの心に寄り添い続けてくれているのだと思う。

生まれたときからバブルは崩壊、不況の中で夢を見る事なんて知らずに育ち、

SNSやインターネットの発達で常に二面性を抱え、モラトリアムの中で行先を無くしたおれ達にとって、

いにお作品は救いだったんだと思う。

みんなこんな気持ちを、心の奥底にどろどろと抱えて生きているんだって、安心させてくれた。

TVで描かれるわざとらしい演出の人間賛美や恋や友情よりもよっぽど、人間らしく感じていた。

時にソラニで柔らかな日常とだらっと続いていく生ぬるい関係、あの日のバンドを描いたり(影響を受けたおれは大学で軽音楽部に入る)、

時におやすみプンプンで逃げ場のない絶望に沈められては、自意識におぼれてみたり(影響を受けたおれは鹿児島の果てまで旅をする)、

とにかく、大学時代に彼の作品にハマって、影響を受けまくったあの日のサブカルクソ30代はたくさんいるのではないか。

そんな浅野いにお先生の最近完結した作品『デッドデッドデーモンズ・デデデデデストラクション』

通称『デデデデ』がこの度、ついにアニメ化と発表されたわけである!!



メガネっ子で高校教師に恋をする門出、将来の夢は独裁者になって世界を滅亡させる事という発狂少女おんたん。

そんな普通の(普通ではないが)女子高生たちが繰り広げるほのぼの日常ストーリーかと思いきや、彼女たちが暮らす東京の上空には、巨大な「円盤」が浮かんでいて…

311以降の原発問題や政治、イデオロギーにプロパガンダ、正義と悪、そして現代のコロナ渦やウクライナ侵攻でも見受けられるような陰謀論を予期していたようなストーリーなど、いにお作品一の社会派ストーリーとなっている。

それらをごく当たり前の日常としてとらえながら、少しずつズレて、きしみながら、門出たちは大人になっていく…って感じのストーリーである。

お話もヤベェんだけれど、この作品の画風がまた、すごすぎる。

いにお作品の十八番である、繊細な街や生活感ある散らかりまくった主人公たちの部屋など、リアルよりもリアルで痛いくらいの日常感。そして不気味な円盤の複雑で圧倒的な存在感。

いったいアニメでどう表現されるのか…楽しみ過ぎる。

きっと、これは事件だ。アニメ界の歴史が変わるような、新たなスタンダードを生み出すような、そんなアニメ作品になるはずだ。

くっ…今年は忙しくなるぞ…!!!


勝手に主題歌に押したい音楽を考えてみた。

というわけで、いにお作品初のアニメ化が決定した「デデデデ」。

いにお作品がアニメ化ときたら、気になるのは主題歌である。

というのも、ソラニンでバンドマンの話が描かれていたように、浅野いにお先生は大の音楽好き。

それは作品の中にも色濃く反映されていて、最近映画化された「海辺の女の子」では日本語ロックの幕開けとも呼ばれるバンド「はっぴぃえんど」の「風をあつめて」がテーマとして描かれていたし、

初期の作品「素晴らしい世界」のタイトルは中村一義から、短編では「ワンダーフォーゲル」(くるりの曲)や「桜の季節」(フジファブリック)、「サンデーピープル」(スーパーカー)など、

邦楽ロック好きなら思わずにやけてしまうような曲名のタイトルが、しばしばつけられている。

自身もバンドマンとして活動し、でんぱ組の歌詞制作を受け持つなど、作詞家としての一面も持っているいにお氏なので、

今回のアニメ化においても、音楽には相当こだわるんじゃないか…。

よし、ここは同じく邦ロック好きのいにおファンとして、

「デデデデ」のOPやEDソングにどんな曲がいいか、妄想してみようじゃないかっ!!!!

ヂュフフフフ…((ほんわほんわ))


温かい都会から / teto

なんか直感で一番最初にイメージした曲!!

早口でまくし立てるように歌われる歌詞は一聴するとただの語呂合わせ、

しかしその実、哲学的で攻撃的な思想と愛と虚無感!

そんな言葉が詰まった歌詞を、マシンガンのようにぶっ放すその姿が、なんかおんたんと重なるんだよな…!

“「叶う叶う」と自称温かい都会から見下す気分はどうだい?"

って歌詞、まじで…なんかこう…ひねくれてて…デデデデっぽい。わかるだろ?

キルミー / SUNNY CAR WASH

サニカーのキルミーもいいなぁぁぁ!!

OPで飛び跳ねてチャリこぐ躍動するおんたんと門出にぴったりなハイテンションな曲や。

ただただPOPな曲調のなかで、ひたすら人間憎悪と人間賛歌を行ったり来たり歌う歌詞がめっちゃデデデってる。

“僕に愛を、故郷には緑を!"


のフレーズでパンチアウトしてエコーかけて、スパッと終わるテンポのいいOP演出がはまるできっと…!!

せかいをとりかえしておくれ / 春ねむり

意外にありじゃね?春ねむり。

激情と孤独のポエトリーリーディング、その言葉の切れ端はまるで折れたカッターナイフ、風が吹いて春になって刃が舞い散っていくぜベイべ!!

やっぱ普通のバンドやシンガーソングライターじゃデデデデの主題歌は務まらん。

圧倒的異物感と厨二感を伴った存在感抜群の曲が、このアニメの始まりではなっててほしいんやっ!!

平凡で退屈な少女の心の奥底の、どろどろした生きるエネルギーみたいなものを、閃光のように見せつけられるこの曲は、絶対にデデデデに合う。

世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

爆上がっちゃう。

デデデデOPでミッシェル流れ出したら、爆上がりで上に飛んじゃう。

やっぱロックっていっても幅広いから。こだわりの強い中年ロック好き玄人気取りブロガーとかもいてめんどくさいし(俺の事か)、それならもうミッシェルでええやんと。

ミッシェルでダメって言う人はおらんやろ。間違いない。

いや、完全に俺の趣味ではあるが、ミッシェルのデビュー曲でもあるこの「世界の終わり」、歌詞がすごいデデデってるんですよ。

“「世界の終わりがそこで見てるよ」と 紅茶飲みほして君は静かに待つ。
パンを焼きながら 待ち焦がれている。"


って歌詞の、ディストピアと平穏な日常との対比がめちゃくちゃデデデデ。

おれ達にとってセカイノオワリって言ったら、悪いのは全部君だと思ってるヤツなんすよ。間違いないんすよ。

すごい速さ / andymori

はいまた来ました完全に俺の趣味第二段。

おれ氏永遠の青春、andymoriを何かにつけて紹介するコーナーだよ!

まじでこの曲はエンディングで使ってほしい!!

OPで春ねむりとかでちょっとシリアスに決めたなら、EDはこんな単純で軽快なロックがシンプルでいい。

しかしね、ちゃんとロックしてんだよ。あのバンドの新譜と牛乳を買いに部屋を出て、世界の終わりの事、考えたりするんだよ!

夏の青春衝動掻き立てられてちょっとセミの抜け殻、秋に残してほしいんだよっ!!

2分行かない短い曲なので、エンディングで一曲丸ごとやっちゃうとか新しくない?

あぁぁ見たい!!

大好きないにお作品で大好きなandymoriが流れるそんな未来を見てみたいっ!!!!


まとめ(あぁ~確かに相対性理論もアリだな。)

以上、デデデデアニメ化にあたって主題歌にしたい曲を妄想するだけの自己満記事でした!!

2022年4月初旬現在、まだ主題歌決定などの情報は入ってきていないけれど、できればここで紹介したような濃ゆいロックを鳴らしてほしい。

綺麗なだけの音楽は要らない。ひねくれた感覚で世界を見限っちゃってるような陰湿で痛快なロックが良い。

悶々とそんなことを考えていると、他にも今作の音楽を楽しみに予想している人たちが結構いる事が判明した。

あ~~~うん。たしかに相対性理論もぽいわ。スマトラ警備隊、ぽいわ。

それ言い出したら、「地獄先生」も門出の状況に当てはまっていいね。

エンディングなら絶対「バーモンドキッス」やろ。世界征服やめて今日のご飯考えるので精いっぱいなのって、まんまおんたんやん。

うわ~相対性理論もありだわ~!うわーなやむな。どうしようかな…!



そんなで、アニメ製作委員会でも何でもないのに頭を抱え脳内会議を繰り広げつつ、

公式からの続報を楽しみに待つおれ氏であった。



そんなところです。



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