世界一周中に気づいた!ヒットソングのミュージックビデオでその国の文化・雰囲気が大体わかる話。【フェラーリに美女に牛に…】
ジャンボ!ぼっちシンガーです!
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
音楽や旅の話を暑苦しくみんなに聞かせては、悦に浸るよ!!
旅人の心を歌ったロックバンド・andymoriの小山田壮平は、『SAWASDEECLAP YOUR HANDS』という歌でこう叫んだ。
教えてくれ これから向かう街の事。
治安と、言葉と、食事と教えてくれ こんなにも青い空の下
みじめになって 歩いて 眠るよ。
わかる~超わかるよ壮平さん!!!!!
旅というのは常に不安と隣り合わせである。
ガイドブックもネットもない世界で、異国のおんぼろバスに揺られる時。
おれたちはこれから向かう街の事を考えながら、不安で胸を震わせたりするのだ!
そんなあの日の若き日の壮平少年、そして旅中のおれ氏に伝えたい!!
そんな時でも、不安にならずに済む方法がある事!!
そう、
その国の音楽のミュージックビデオを見れば、大体その辺の国の文化は理解できるんだぜ!!!!!と!!!!
もくじ
「いやいや!ミュージックビデオを見ろなんて言いますけども!まずネットがないんだよ!?どうやって見ろってんだい!??」
と読者の皆様は総突っ込みを入れておられるか、はたまた序盤の書き出しで
「は?andymori?だれそれ?見るのやめよ。」
と即去りしているかどっちかだと思うが。
驚くことなかれ!
発展途上国のバス内ではだいたい、爆音で現地ヒットチャートのミュージックビデオが放映されているのだ!!!
それも、DJ運転手のセレクトで好みの曲は何度もリプレイされたりする自由奔放ぶり!!
日本の長距離バスでは考えられない事だ!
だから、おまえらみたいなナルシスト系むっつりスケベ旅人は気を付けないといけない。
先ほどまで過ごした街への
「旅はまるで人生のように儚く、そして美しい…」
などと自分に酔いしれ浸っていても、
突如として始まる爆音のクラブミュージック、そのMVの中でセクシーにダンスする美女の映像が旅人情緒を風速3万メガトロンで吹き消して、2分後には
「おっぱい…」
しか考えられなくなっている、なんてこともよくある話だ。
そのような実情から、旅中盤もさしかかると、おれはバスに乗ると条件反射で「揉みたいな」と思うようになっていた。
…えっ!?なんですか!?お、おばあちゃんの肩を揉みたいってことですよ!?やだな、そんな変態を見るような眼をして!これだから変態読者を持つブロガーは大変なんですよ!!
そんなで、いつものように下ネタをブッこんでGoogleの広告剥がしにあう事を避けるため、もう誰もいないであろう読者に罪を擦り付けて危機を回避したおれ。
そんな車内では、いつもイヤフォンをして好きな音楽をかけて、どうにか平静を取り返そうと努めるのだが…
爆音なのでどうしても染み込んでくる激しいリズム、淫猥な心、猜疑心、欲望…
(あぁ!!!もみたい!!触りたい!!おっpp…いや、おばあちゃんの肩!!まさぐりたいっおpp…おばあちゃんの肩ぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
広告剥がしを恐れて保守的であるべきという理性と、奔放な欲望がせめぎ合い脳内でバトルを振り広げる。
激闘の末、もう諦めてイヤフォンを外し、MVを見てみるんだけれど。(そういう時に限ってセクシーなのはなくて男の友情系バラードとか流れている。)
もちろん何を歌っているのかは理解できないのだが、その曲調とミュージックビデオに登場する人物や物を流し見ていると…
その国の文化や宗教、そして人々が何を希望に生きているのかなどを考察できることが分かったのだ!
ミュージックビデオからその国の事が分かる理由。
もちろんその風景からその国の雰囲気を感じられたり、登場人物から人種が掴めたりするのだが、細かく見ていくとさらにいろいろな事が分かってくる。
以下に、おれが旅中判断の指標としていたポイントを3つ、挙げてみよう。
男女の絡みの濃さで宗教が分かる!
まずこれ。ラブソングを見るとわかりやすい。
基本キリスト教国などでは性に寛容な表現が多く、先述のセクシーダンサーがお尻を振りまくる!みたいなMVが多いのに対し、
イスラム教国では女性はしっかりと髪を隠し、直接的な男女の絡みを見せないような表現が多い。
MVを見て、女の子の露出少ないな、と思ったら、その国ではむやみに女性に声をかけたりしない方がいいかもしれん。
スーダンのミュージックビデオ。イスラムの純愛感がよく出ている。おじさんだけれど…。
MVのストーリーで国の置かれている状況が分かる!
ベトナム戦争時のミュージシャンたちによる反戦ムーブメントに見られるように、音楽はしばしば、その国の社会状況や混乱を反映する。
パレスチナでは解放や、平和な日常を願ってみんなでダンスする、みたいなPVが多く見られたし、最近だと香港のミュージックビデオも分かりやすい。音楽は国民の真意を社会に投影するのだ。
香港のアーティスト。2019年の人権デモに対する警察の武力弾圧を批判した作品。
登場するアイテムでその国の発展具合がわかる。
どんなものがMVに登場するかを見ると、その国の発展具合もなんとなく分かる。
興味深いのは、国の発展具合はMVの登場物の豪華さに反比例しているという事。
発展途上国のMVほど、高級車、豪邸、大勢の美女!!と分かりやすいほど”富”を象徴するアイテムが多く登場するのに対して、先進国では自然やアートなど、物質的ではない物をテーマにする作品が多い。
これはつまり、MVで描かれているものはその国の人々の実生活を表しているのではなく、憧れや願望の世界が描かれているということだ。
美女!高級外車!豪邸!クルーザー!富の全てが詰め込まれたシオラレオネのMV。
ミュージックビデオには国の特徴が表れてておもしろい。
このように、ミュージックビデオひとつでその国の様々な側面が見えてくるのがお分かりいただけただろうか!
他にも、世界一周中に見たMVで、その国の特徴をよく表したものをいくつか紹介しよう。
インド
ダンスしまくり! 上がりまくり! これぞインド!
インドの音楽は映画(ボリウッド作品と呼ばれるものだ)の挿入歌として制作されるものがほとんどだそうで、その理由からMVも映画用のセットをそのまま使用した超豪華な作品が多い。
また、インドのMVや映画には、露骨なまでに肌の白い俳優しか出てこない。
これは上位カーストに色白な肌の人が多いためで、カースト制の名残が未だ根強いインド独特の文化といえるかもしれない。
コロンビア
THEラテン!!
コロンビアのカリブ海側ではクンビアというコロンビアミュージックが浸透していて、とにかく陽気なリズムが特徴。
MVでは、日本で言うと湘南乃風みたいなちょいワル、どころか極ワルな感じの男が多く出てくることが多かった。
ギャングが幅を利かせていて、警察よりも市民に根付いているなんて言われる国なので、そういう社会背景も関係してるのかな?
いろいろヤバい話題で最近人気のアメリカのラッパー、Lil Pumpも両親のルーツはコロンビアにあるらしい。
エチオピア
エチオピアのMVはマジで面白い!
まず曲が独特で、日本の昭和の歌謡曲と演歌を合わせたような愛らしいメロディとこぶしのきいたリズムを感じる。
これはエチオピア音楽と言われるもので、現地では最もポピュラーなジャンルの音楽。エチオピアでは、他のアフリカ諸国で人気の欧米風なダンスチューンはあまり耳にする機会がなかった。
ヨーロッパ列強国によるアフリカ支配の時代にも唯一独立を維持してきたエチオピアでは、人々は自国への強い誇りとアイデンティティを持つ。
音楽においても伝統的なものを重んじる傾向が強いのだろう。
そして、意外と知られていない事だが、エチオピアは、ボブマーリーで有名なラスタ(アフリカ回帰主義的思想)運動の聖地であるという点も、特出すべきだろう。
MVも、他の多くの発展途上国には見られない、大自然や民族の伝統的な営みを表現するものが多く、富の象徴としてよく使われるのが、高級車や豪邸ではなく、牛や馬。
独特の世界観がなんともいえぬ魅力を生み出している。
まとめ(じゃ日本はどうなの?)
どうだ!!!
これで君も異国の名前も知らぬ街に向かうバスの中で、震えずにすむぞ!!!
だが、注意しなばならない!
当たり前だが、すべての国のバス車内でこのようなMVが放映されているわけではない!ごく一部の発展途上国に限った話だ。
(ごめん。前書きではほとんどの途上国のバスで…とか書いちゃったが、アフリカと南米の一部くらいだったよ。わ、分かるだろ!?掴みだよ!!掴み!!!)
なので、異国の街の到着直前になって「教えてくれ!これから向かう街の事!」と焦ってVIPの旅速スレに書き込むことがないよう、ちゃんと予習復習をしておけよ!!わかったか!!(元も子もない事を言う系シンガー)
まぁ、ようするにその国の側面を、音楽から読み取ることも出来るんだぜってことが言いたかったのさ。
逆に、日本はどうなんだろ?
世界的なシーンと比較して、日本の大衆音楽やカルチャーを比較した時。
日本はアイドルやアニメなどに代表される、非現実的な無垢で純粋、言い方難しいけど視聴者に従順なアイテムで表現されることが多い、と言えるのではないだろうか。
ミュージックビデオが表すものはその国の実社会の対極にあるもの、とする先ほどの仮説を用いると、日本人は、
ルールと社会への従属・ストレス社会に疲れた人々、人畜無害で純粋なものに憧れを抱く国民。
であると言えるのではなかろうか…!???
うーぬ、これは興味深い!!次の学会で発表しなければ!!!!
(強引すぎだろ!!)とのアンチコメントも聞こえないほどに俺の脳内では壮大な分析が繰り広げられていた。
とにかく、音楽はおもしろい。これからも人生の自由研究として深めて行きたい所存でございます。
そんなところです。
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