悪あがき路上と、ねこたんにハァハァする話
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リマ三日目!!!
今日はここリマを離れて24時間のバスに乗り、マチュピチュへ行くふもとの町、クスコを目指す事となる!
バスの時間は午後4時!
昨日、意気込んで路上に出たものの、やっとの思いでギターを置くも一瞬で警察に止められたおれ。
まるで秘密の引き出しを開けた瞬間にお母さんが帰宅したあの日のような絶望感を感じ、とぼとぼ帰ってきたのだけれど。
後は帰国を残すのみとなったおれは、出来ない場所で無理に歌ってまで、旅を続けるつもりもない。
これはこれでいいのだけれど、どうしても、自分に負けた感がぬぐいきれない。
少し早めに出てみて、街でもう一度歌えないか見て回る事にしたのだ!
「おれ、クスコに行くよ!!あぁ、わかってる、みんなと過ごしたこの三日間は忘れはしねぇよ!うぐ!ほんどにありがどう!!」
「あ、えーっと、いってらっしゃい…え…名前なんだっけ?」
おれの突然の旅立ちに涙をこらえるのに必死な様子のみんなと別れを交わしながら、宿を出る!
強盗に怯えながらたどり着いた宿、"お宿桜子"。荷物受け取りがしてもらえるって事で泊まったんだけれど、ほんとにサービス満載の恐ろしく素晴らしい宿だった…!
みんなに、温かく見送って貰い、おれは街の中心部へむかうバスに飛び乗る!
街まで出て、バスに乗るまでの間、最後に歌える場所がないか探してみる。
通りがけのストリートで、パントマイマーや物乞いが出ているところがあった。
む!ここはやってもいい場所なんかな!??
と思ったおれは、付近を巡回中の警察官に聞いてみる。
「ここ!ギター!プレイ!オーケー!?」
どうせ英語は通じんだろうから、ジェスチャーで聞いてみるんだが…
「fhjbj)7!;;78……え、ニホンジン?」
「え!?」
「ニホンゴ、チョットワカル!」
なんと、お巡りさんまさかまさかで日本語で返してくれる!
「コノアタリ、スゴクキビシイルールヨ。ココオンガクダメ!」
「そ、そうなんですか…」
なにやら、音のならないパントマイマーとか物乞いは、この辺りはやっていいけれど、楽器はダメなんだとか。
「ウーン…デモネ!ワタシコレカラキュウケイ!オクノシンゴウノトコロ、30フンダケ!イイヨ!」
「えぇ!!ほんと!ありがとう!!!」
なんと!!ひとさし指を口に当てながら内緒だよ。という感じで、そんなことを言ってくれる!!
彼は笑顔でそのまま自転車でかけていった!
警察官の中でも、ルール厳しすぎだろ…なんてうんざりしながらも仕事だから注意せざるを得ない人たちもいるんだろうな。優しいじゃないかっ!!
そんなことを考えながら、やってもいいよと言われた信号の下まで行ってみるんだけれど…
この時間に彼が休憩に行くことを知ってるんだろうか?早速スピーカーをどかんと置いて、真っ白な目の盲目のシンガーがカラオケバスキングを始めてた…
せっかく言ってもらったけれど、しかたない。必死に生きる彼らの生活を邪魔したりするのは絶対してはいけない。
くるりときびすを返して、とぼとぼ歩く。
昨日歩いていたときに、他にも一本、路上が出来そうなストリートがあったのだ。
メインストリートから一本入った通りで、あたりではじかれたのだろう地元バスカー達がずらぁぁ!!と異様な感覚で並んでて、やる場所も見つけられなかった。
でも、今日はどこかスペースが空いているかもしれん!!
さっそくそのストリートに出てみると、昨日と同じように5メートルおきくらいでパントマイマーやラッパ吹き、盲目のシンガーに物乞いが。
やはり今日も無理か…と思って歩いていると、唯一!!
車道沿いの信号前は誰もやっていない!!
ポカリと、まるで光が当てられたようにそのスペースがおれを呼んでる…!!
お、おらぁぁ!!やると言ったらやるんじゃぁぁ!!!!
これまでのヨーロッパの国々とは全くの別世界。豊かな国、日本なんかからきた奴がなぜここで歌う?という自分からの疑問が自分を縛り付ける。
それも正論。
でも、やろうと思った事はやってみないと気が済まない。
音楽をやりながら、世界を旅してやるんだ!
そう意気込んでた昔の自分に嘘はつきたくない!
何が正論かわからんが、がんじからめになったら、やるかやらんか迷ったら、"やる"んだ!
震える手でギターを取り出して、足にタンバリンをつけて、声を張り上げて歌った!
怪訝な目で見つめて行く人、こんなところでアジアンが!?という顔で見て行く人、半々。
なんか、アフリカみたいにすぐに輪になって、歌って踊ってって雰囲気じゃないのも少し異物感を感じてしまうけれど…。
なんかいろいろ心揺られながら一曲歌い終えたところで、ううう!!
警官登場!!!!
「ここはダメ!向かいにホテルがあるから。」
シッシッ!と手で追い払われる。
えええ!!同じストリートの、ほんの10メートル先ではトランペット吹きがアンプで大きな音を鳴らしてるのに…!!
とか思いながら、かたづけるんだけれど、街に受け入れられてない中で無理やり歌う事に違和感を感じてしまっていたおれは、どこかで安心してた。
うん。やはりリマは気持ちよく音楽をやるのは難しいのかな。
最後に一曲だけだけれど、歌えた事で、なんとなく、素直に納得できた自分がいたのだ。
まだドキドキなる胸に急かされながら、おれはバス停に急いだ。
途中偶然立ち寄ったネコ公園!!
ね、ねこたんハァ、ハァ…!!!
はっ!いかん急げ!!!
バスは定刻通りにバスステーションを発車。
いや!!バスめちゃくちゃ豪華な夜行バスじゃねぇか!!
ふかふかの、リクライニングシートにトイレ付き…!!23時間乗って、これで25ドルなら安いぞ…!!
極上のバスの旅の始まりに、気分はバスローブにワインを転がす貴婦人のおれ。
しかし、この後に待ち受ける恐ろしい事態を、この時のおれはまだ知る由もなかったのだ…!!
そんなところです。
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