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アウグスブルクの夏が過ぎていく話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!My hair is badの “夏が過ぎていく"!
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終了しました

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アウグスブルク4日目?ぐらい!(適当)

昨日が祝日でほとんど稼げなかったので、オラァ今日も歌うで歌うで!!と威勢良く飛び出した街!

一回目置いたセンター街の入り口では、

「ここはやったらダメだ!」

止められ、

次のトラムとの中間の電柱の前では

「ここはわしの場所だ!」

とホームレスのおやじに追い払われ、

商店街では、

「3時まではここではミュージックはできないよ!」

と、どれも用意し終えてさぁ歌うで!と言う時にとめられ、なんか落ち込む…

しかたない!しかたないことなんだが、どうしても組み立てていった積み木を一気に押し倒されるような、虚しさが胸を支配していけない…

おれは小心者なので、いつも路上ライブを始める前には入念にあたりをチェックし、

(店の邪魔にならないな!民家はないな!人通りも悪くないよな!)

などと自分の中での項目をクリアする場所を探して、いつものように怒られたら…とか怖がる心を奮い立たせて、と、たくさんの自分の中でのプロセスをふんで、やっとの思いでギターを置く。

もちろんそれでもダメなものはダメなので、注意されたりしたらやめて次を探すだけなんだけれど。

なんか…この街に認められなかったって感覚がストンと、ナイフのように胸に突き刺さっていけない。

しばらくベンチに座って落ち着かせ、なにやら商店街ではオフィスが閉まる3時以降で、30分ごとに場所を変えるのならやっていいということだったので、それまで待つことに。

ぷかぶかとタバコをふかしていて、そうや!と思いついた!

イタリアでギター一式盗られた後に買ったハーモニカが、早速壊れたのだった!

カポや弦も一緒に買いに行く。

合計50ユーロ、6500円…

たけぇぇぇぇぇ!!!

この金欠に加えてこの出費…、今日稼げなかったらいよいよやばいわ!!

やったる!!取り返したるでぇぇ!!

そんなで、おニューのハーモニカちゃん達をたずさえて、3時からさっきの商店街で場所を変え歌う!

うーぬ、難しい!

30分づつとかで刻みながら歌うと、自分の中でのリズムを掴みづらい…

気持ちを込めて歌えるようになるまで、そのきっかけを掴むまで、できれば歌いたいけどなぁ…

商店街は人も多くて、木琴のにいちゃんやハングドラムのヒッピーなど、バスカーも多くて賑わってるが、おれはどうしても落ち着いて歌いたくなった。

3回目を歌って、メインストリートを離れる。

昨日見つけた、大通りの外れのバスステーション。

ここならだれもやっている人はいないし、店も住居もないので思いのまま歌える!

午後7時の空を見上げるように、高らかに歌うんだ!

うーぬ、あんまり人はいないけど…

気持ちいい。空に自分の魂が吸い込まれていくように、自然に歌えるのだ。

のんびりとカントリーロードなんか歌ってると、

む!!

さっきのホームレスのおやじだ!!

昼間、ここはおれの場所だ!と追い出された、ひげもじゃのおやじがふらふらとやって来た。

正直、警戒した。

こいつ!またここはおれの場所だ!なんて言って、邪魔しようとしてるんじゃ…いや、まさか俺のカネとろうとしてんじゃねぇだろうな!!?

歌いながら、おれは目をギラつかせてたんだけれど。

おれの目の前に立ったおやじは、にっこりと笑った。

「ナイスミュージックだ!おれの、ハートに、グッときた!」

と、たどたどしい英語でそんなことを言いながら胸に手を添えて語ったかと思うと、

ポンと、足元にビールを置いてくれる。

えっ!?

おやじはニコリと笑って去っていった。

たまに、ホームレスのおっちゃんらの、こういう所有欲のなさ、と言うか失うものがないからこそのダイレクトな優しさに、はっとさせられる。豊かさってなんなのか、分かんなくなる。疑ってた自分が馬鹿らしく感じるんだ。その警戒心は旅には大切なんだけども。

そのビールをありがたく一口、煽りながら、ふわふわと気持ちが回ってきて、久々に日本語の歌でも歌いたくなった。

空は7時だというのに、日本の4時ぐらいに明るくて、夏を急かすように入道雲がビルの奥にもたれかかっている。

いつかの、高校の部活の帰り道や、大学の6限が終わった後の原付の駐輪場から見える空、そんな見覚えのある風景と重なって、心をぎゅっとさせた。

my hair is bad というバンドの、"夏が過ぎていく"という曲を歌ってみた。

決して順風満帆なだけじゃない夏の焦燥感と吐いても吐いても吐き出しきれんで、真っ黄色な胃酸絞り出すような、そんなキリキリと心を締め付ける痛さのある歌。

振り返ってみたら、きっとそれくらい、痛いくらいの傷の方が、なんだか誇らしくもあるもんなんだよな。

もう生きてけないってくらいに、必死に生きてるか?おれは?

なんて、ちょっと歌いながら考えさせられた!

歌い終えるとモデルみたいに足の長い、金髪の長髪を結ったお兄さんが、グッド!と2ユーロコインを落としてくれた。


チップは36ユーロ!

くそう!全然取り返せんかったが、次だ!精進精進!

午後8時の、スーパー閉店時間のギリギリまで歌って、急いで片付けて晩御飯を買って、帰った!

いつもの誰もいない草原、テントを広げてやっとこさ赤くなってきた空を眺めながら、残してたビールを飲んだ。

キラリと光る一番星が風にまたたく。

それを見てなんか、明日は移動だ!と心に決めたんだ!

今日はそんなところです。

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終了

↑↑君の髪の端が西日に透けて光るのが綺麗で…とかいいてぇぇぇ!!!

ドイツ

Posted by gamoyuki