【ローマ-ボローニャ/イタリア】突如と始まる料理コーナーと、ボローニャ到着の話
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ローマにて、ギターを盗難にあったものの、不覚にも新しいギターと運命的な出会いをはたし、テンアゲ爆買いを披露したおれ。
ギターを無くしたその日に50,000円近く使って新しいギターを買っていくなんて、ローマの楽器屋から見たらおれは、蓋についたヨーグルトを舐めずにそのまま捨てちゃうような、石油王級の大富豪に見えたであろう。
しかしだ!実際のところ、おれの財布は温水洋一の髪の毛のような状態であるし、ヨーグルトの蓋も、それはそれはかわいい子犬のようにペロペロ舐める。
というかまずヨーグルトなんて買う余裕すらないくらいだ。
最近のおれの食生活と言えば、パンにチョコつけて食べるか、カフェでもらった砂糖をなめるかぐらいである!
なので、これでは栄養が足りない!糖分の取りすぎで佐藤さんになってしまう!!ということで、たまに宿に泊まった時だけ自炊をするのだ!!
「えっ!?甘かったら大概なんでも美味しいって言う、アリ系シンガーのがもさんが自炊なんてするの!??」
と驚いておられる読者の皆さんも多い事だろうが、
ふはは!こう見えてもおれは学生の頃から一人暮らしで料理は得意なのだ!いつもひっくり返すのに失敗して見た目はゲロみたいになるが、お好み焼きだって作れるし、全然パラパラにならなくて見た目にはゲロみたいだけどチャーハンなんかもお手の物なのだ!
よし、では出来る女を目指す読者のかわいい子猫ちゃんたちのために、ここにおれが最近作った料理のレシピを載せておこうではないか!!
そう!名付けて、がも’sキッチンだ!!!!
パーララ!パララパーララ~♪(なぜかBGMは徹子の部屋)
①アドリア海の夏を感じるツナパスタ、潮風を添えて
1. まず!パスタを湯がくよね!!パスタはシチリア産ペンネアラモータのセモリナをアルデンテでパッツィーニ。これで決まり。(訳・スーパーの最安のやつを塩茹でする。)
2. ツナ缶を開けよう!フチで手を切ってしまったら、消毒をしないといけない。大丈夫、そんな時はおれを呼んで!優しく丁寧に舐めるから!(男性は各自処理してください。)
3. 湯がいたパスタに、ツナをぶっかけよう!嫌な上司の顔を思い出して、フォークでぐっちゃぐちゃにかき混ぜたら、お清めに塩をまぶして完成!!!どう?難しかったかな?
そして、パスタに添えるサラダもつけて、女子力アッブ!
②ズッキーニとトマトの田舎風サラダ、ブドウ畑の風に吹かれて
1. トマトとズッキーニを買ってきて、一口大に切ろう!えっ?ズッキーニがないならキュウリでもいいかって?…ダメだよ。そうやって妥協に妥協を重ねた結果がいまのきみなんじゃないのかい?ズッキーニがないなら、料理なんてやめてしまえ。
2. 切った野菜をポリ袋にぶち込もう!そこに、ツナ缶をぶちこもう。うん、分かってる。ツナ缶、使いすぎだよね。いいんだ。「ファック!まじ生臭いんだけど」と同じドミの欧米人に睨まれるくらいじゃなきゃ、美味しい料理は作れやしない。泣きたくなったら?僕の部屋においでよ。(男性は各自処理してください。)
3. 嫌いな上司の顔を思い出して、ポリ袋をぐっちゃぐちゃにもみ込もう。混ざり具合の目安は、新歓二次会後の居酒屋のトイレ、って感じかな。いい感じにぐちょぐちょになったら、完成だ!!
どうだったかな?男心をがっちりつかむイタリアンの作り方を、本場イタリアからお届けしてみたよ!料理の基本は、愛!見た目や味なんて、正直うわべでしかないよね。
それじゃ、今日はこの辺で。
来週はもんじゃ焼き風ボロネーゼの作り方について、紹介するよ!
またね、ハニー達!
チャーララ!チャララチャーララー!
そして、料理女子達が
「汚物が汚物を作る…見ていて本当に不快」
「ツナ缶の中身をそんなに高い位置から取り出す意味がわからない。汚い。」
として、こぞって裏番組の"ゾロ’sキッチン"を見にいく中、おれはバスに揺られていた。
ボローニャである!!!
深夜の高速道路をF1レースのようなスピードでかけていくバス。6時間後にはボローニャに到着する!
バスはガラガラで、おれはリクライニングシートを280度の角度まで倒し、隣の座席にバックパックを置いて、悠々自適に移動を楽しんでいた!
いやぁ、最高だ。
二日前から、売春婦のママのところで野宿したり、昨日はギター取られたり、落ち着いて体を休められる時がなかった。
体は、全身に鉛をつけられたように重い!
やばい、僕ちゃんもう今日は疲れすぎて、日課のちなみちゃんと寝る前マッサージのやりあいする妄想も、
「ねぇ、寝るのがもったいないよう!」
「でも、疲れてるでしょ?明日大変だから、寝たほうがいいよ!」
「うーん、じゃぁ最後に一回抱きしめて!」
「もー、仕方ないなぁ!」
とベッドの中で甘えられる妄想も、する暇ないや…
あ、今したんか…
よし…
おやすみ…
一瞬であった。
目を閉じて、次に目覚めると、おれはボローニャにワープしていた。
うむ、自分がいかに疲れていたか、よく分かる…
時刻は午前四時!こんにゃくゼリーのような体で、バスを降りる!
鋭く尖った冷たい風が突き刺さる!
さ、さむっっっ!!!!
もう5月も半ばだというのに、ボローニャの長距離バスステーションは、吐いた白い息がそのまま凍って綿あめみたいになるんちゃうか、と言うほど寒かった。
かわいい女の子の息が綿飴になったら、後でこっそり取って持って帰ろ~とかグダクダ考えながら、駅の待合室へ。
ここで朝までやり過ごそうと、寝袋を羽織って座椅子にもたれこむ。他の旅行者も何人か、同じように朝を待っていた。
しかし!!
「おいお前ら!ここはもう締める!!でろ!!」
と、警備員さんに追い払われる…
うそやん、四時まで開けとったんやったらもう朝まで開けといてや…
とか思いながら、死ぬほど寒い外に放り出される。
ベンチに座ってローターのように小刻みに震えていると、薄汚れた格好の男が話しかけてくる。
「おぉ、ピンクローターの姿をした優しき主人、私に何か食べ物をお恵みください…」
あぁ、やっぱヨーロッパでもこういう人おるんだな…物乞いに会わない国なんて、日本ぐらいじゃないか?
と、スーパーの袋の中の食べさしのパンがあったので、渡してやったが、
「おお、ローター男爵、このような安物のパンではあまりにもひどい…せめて神戸和牛のステーキバーガーなどお恵みいただかないと…」
などと、不満そうに手を口にやって、もっとよこせと言ってくる!!
この野郎!!おれが昨日汗流して歌って稼いだ金で買ったパンを!!朝食べようと思って置いてたのに!!
と、イライラさせられる。
お金を稼ぐということがどれだけ大変な事なのか分かってないんだ!!
「もうない!!それ以上言い寄ってくるなら振動のレベルを"強"にするぞ!!??」
と威嚇すると、不服そうに去っていった。、
そんなで凍えながら外のベンチでヴィーーーンと振動していると、朝6時を前にようやく外が明るんで来た!!
オープンした駅のカフェであったかいコーヒーを飲んで体を温める。
のんびりと出勤前のおじさんたちが立ち飲みコーヒーとパンをぱくつくのを眺めて、おれも店を出た!
野宿続きのこの頃。今日は久々に宿を予約している。
まずは宿に行って荷物を置かせてもらおう。
地図で調べた宿の方へ歩き出すんだが、
(てくてく…)
なんだ!!?
(てくてく…)
どこまで行かせるんだ!?…
(てくてく…)
遠いな…
適当に最安を予約したのだけれど、なんかやけに遠い!
小麦畑が広がる畑を抜け、高速道路を抜け、のどかな田園風景が広がるイタリアの田舎の景色。
そのど真ん中にポツリと佇む宿をついに発見!
む!宿の周りにはたくさんのキャンピングカーが止まっている。
到着して気づいた、おれはどうやらキャンプサイトを予約してたようだ!
この宿には普通にベッドルームも併設されていて、その一室を案内された!
宿の外には飯ごう炊さんする時みたいな、野外コンロやバーベキューグッズ、テーブルなど、キャンプ施設が充実してて、まるで中学の時の林間学習の合宿所みたいな雰囲気だ!
お、おおぉ!!
これは同じドミの女の子と夕飯のカレーの買い出しなんかに出かけて、
「えっ!キャンピン子ちゃんの家ってカレーにかぼちゃ入れるんだ!」
「そうですよ!かぼちゃの甘みが出て、おいしいんだから!たぶん、食べるとびっくりしますよっ!」
「へぇー楽しみだなあ!あ!ねぇイタリアっぽく、パプリカも入れてみようよ!」
「わ、良いですねぇ。カラフルでかわいい!」
とか話しながらお買い物して、良い感じで帰ってきて、
「………んー!だめっ!火がつかないや!」
「貸して!(ボッ!)ほら!」
「わーすごい、なんで?ゆうきさん、火起こすの上手ー!」
「へへ、こう見えてもアウトドアは得意なんだ!日本にいる時も、休日はよく友達とバーベキューしたりしてるしね!」
「素敵!私、ワイルドな人尊敬しちゃう!」
とか!!!とかなるやつじゃねぇのかっっっ!!!!??
と、ガスコンロの火のつけ方もよく分からないおれはもくもくと妄想しながら、ドミのドアを開けると…
む!
だ…だれもいない…
シーズンオフのキャンプ施設には、ドミ部屋だけでなく、家族用のコテージなどもガラガラの様子であった。
アウトドア女子とのキャンプファイアーの夜に星を見上げてふと手と手が触れ合うイベントなどは発生しそうになかったが、おれは久々の1人部屋に終始浮かれ気味であった!
しかし、げ、限界だ…
ここ三日ほど、ろくに寝られない日々が続いているおれ。
4日ぶりにシャワーを浴び、アドリア海の真珠のような輝きを取り戻したバディをベッドに横たえ、おれはすやすやと眠るのであった。
目が覚めると午後3時。
おれは、近所にあるという郊外の大型ショッピングセンターに向かった。
ローマで駅で寝ていたためにギターを盗られるという、G☆GO!自得の経験をしたおれ。
これまでのようにその辺で寝袋ひとつ寝転がっていては、今回の二の舞いをヒロミゴー!してしまうのはヒロミを見るよりも明らかだろう。
かといって、毎日クソ高いヨーロッパの宿に泊まれるほどおれの財布は奥千万していない!
そこでおれは思った!
テントだ!!テントを買おう!!!
そんなでさっそく、おれは宿のオヤジにオススメされた、デカトロンという大型格安アウトドアセンターみたいなとこにやってきた!
うん、なんか、IKEAのアウトドア版みたいな、ザ・欧米式!みたいな巨大な郊外型の店。
おっちゃんに聞いた時に、
「おう、それならデカトロンが近くにあるぜ!」
「デカ…デカ…トン…? ん?」
「えっ!?デカトロン知らないのかい!?あのデカトロンだよ!日本にもあるだろ?え?香川出身?ぷぷぷ!香川ってデカトロンもねぇの!?おいみんな聞いてくれよ!香川にはデカトロン無いらしいぜ?ぷっひょー!!」
とバカにされてうどんで首を絞めてやったんだけど、日本にもあるの?
都会にはあるんか?
香川でアウトドア用品と言ったらマルビシスポーツしか思い浮かばんわ。
うちの町にはあるよ!って方、コメントで教えてくださいね!
「あーそーなんすねー。都会人気取って、いい気分じゃないですか。」
とコメントを返そうと思います。
そして、そんな邪念も心に絡ませながら店内を散策してみるが…
おおお!確かに安い!
テント一人用、45ユーロ!!!
へぇぇ、テントって意外に安いんやな。
子供の頃から、両親がサービス業で共働きなので、みんなが言う、土日に家族でキャンプしました~!とか河原でバーベキューしました~とかの経験が皆無なおれ。
キャンプグッズなんて、独り身男子にとっての生理用品ぐらい遠い世界のものであった。
しかし、初めて見る自然の中で快適に暮らすための商品のあれこれに、新しい世界を開いたようでなんか楽しくなってくる!
もふもふした気持ちで店内を回っていると…
む!!
25ユーロのテント発見!!
なんでか、さっきの一人用より一回り大きい、二人用のテントがもっと安い値段で売られていた!
うむ。ちょっと1人で使うには大きいが、おれはこの後南仏の町で女子大生と出会って、二人でのどかな風景の続く高原をキャラバンする予定やしな。
二人用でもいっか。
と、希望的観測のはなはだしいおれはついにテントを購入した!!
宿に帰ると、やはりだれも宿泊者は入っていなかった!
時刻はもう午後6時。
このまま誰もこなさそうだ。
まぁそれもそのはずである。
こんな山奥のキャンプ場のペンション、車でも持って無い限り普通は予約なんてしないだろう。
やったぁぁということは!!!ヨーロッパでは夢のシングルルームじゃねぇかぁぉ!!!
おれは買ってきたテントを部屋一面に広げて、組み立ててみる。
うわぁぁ広いなぁぁ!秘密基地みたいじゃねぇかぉぉ!!と一人で中に入ってひとしきりはしゃいだおれ。
「あ、泊まるところないなら、おれのテントくる?二人用で広いから、全然寝られるよ?」
「えっ!いいんですかっ!?」
なんてぇぇぇ!誘っちゃってぇぇ!!
この真ん中に、あたりから拾ってきた丸太でも置いて、キャンドルなんか立てちゃって!!?
買ってきたチーズとワインで、二人で乾杯なんかして、ちょっとタバコ吸いに外出たら、満天の星空が広がってて、
「うわ!めっちゃ綺麗!アウトドア子ちゃん!!見て!星がすごいよ!」
「えっ!見たーい!」
なんて言って二人でしばし空を眺めて…
素朴だけど最高の時間を過ごすのだな、このテントで。ふふふ…
と、ここ最近スーパーのレジのお姉さんとしか女の子と会話もしていないおれは、宇宙のように膨らむ妄想をビックバンさせていると、気づけば日が暮れていた。
今から街に繰り出すのは遅すぎる…
ふと、我に帰り、昨日ギター買って、あんなに
「すぐに路上で取り返してやるぞぉぉ!!」
とか盛り上がっていたのに、さっそく今日休んでしまったことを後悔。
うーぬ、今日宿も泊まったし、テントも買った。正味お金が本当にまずくなってきた。
明日はちゃんと歌いに行こ~!
そう心に誓うおれであった。
そんなところです。
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