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【エイラット/イスラエル】飛行機雲がキィーンとなる話

2020年2月21日

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今日の旅の一曲!チャットモンチーの “サラバ青春"!
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終了

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エイラット2日目!

イスラエル入国後、所持金ゼロのまますぐさま路上ライブをし、なんとか約4000円分の現金を手に入れることに成功したおれ。

無事ご飯にありつくことができ、そのまま誰もいない近くの公園で一晩を過ごした。

公園での寝袋野宿は、物音に怯えて、5分ごとぐらいで寝ては覚めてを繰り返し、再び目を開けると朝が来ていた。

きちぃー・・これ、テント欲しいな・・

いや、たまに野宿するけど、ほんま寝られん!

いかんわ。

おれはいろいろ想像しちゃうのだ。野宿してると。

もう、物音一つで、

“え!どろぼうきた!?"

とか思うし、道で女子大生と目が会うだけでも、

“あ、この子おれの事好きなのかな"

って思うもん。

んで彼女の後ろ姿をつけながら、付き合ってから初めての二人旅で海外の南の島のコテージで浜辺に流れ着いたサンゴのかけらを髪に当ててはしゃぐ彼女がたまらなくかわいくて真っ赤な夕陽が沈む頃にココヤシの木の下でキスするまでのストーリーとか考えたりするもんな…

はぁ!はぁ!!

あ、違う、夜寝る時の話やった。

一周しとる人たちで、ちいさなテント持って野宿してる人とか多いけど、あれ重いのだろうか?

「えっ、ゆうきさんバッグこれだけなんですか!?」

「そうだよ?旅に必要なものなんて、これだけあれば十分だよ、ははは。」

「すごーい!旅慣れてるんですねぇー!」

と言われたい系シンガーのおれは、あまりバックとか増やしたくはないんだけれど、やはり寝袋だけで公園に転がるなんて、かわいい女の子が

「温泉につかってレポートしてもらうだけの、素人さんキャスターの募集をしてまして!タダで温泉旅行みたいな感じなんですが良かったらいかがですか?」

とレッド突撃隊に声をかけられ、

「温泉つかるだけなら…」

と、のこのこついていくくらい危険なのではないか?

結局最終的に小さなタオルしか用意されずに、男湯に突撃させられるとか、そういうことになるんだよ…!!

た、たいへんだ!!早くバスタオル買いに行かなきゃっ!!!!

そんなでおれは街に飛び出した。

とりあえず、ご飯を食べて、ブラブラとあたりを散策して、ケータイやらミニ四駆やらを充電したいのでコンセントを探して街をうろつく。

むーだめだ!ショッビングモールにもマックにも、コンセントがねぇぇ!!

仕方なく公園に戻って、パソコンで充電。

ただっぴろい芝生の広がる公園は、暖かな日差しを浴びて青々と輝いている。

うーむ、こういう極貧生活の中で生き抜くテクニックを、これからどんどん身につけていかないとな…!

イスラエルはびっくりするほど物価の高い国。普通にこれまでのような暮らしを続けていたら3日と持たない。

大丈夫!なんとか生き延びてやるんだ…!!と自分を盛り上げてみるが、不安感は夕立を降らす雨雲のように、暗い影をどんどんと心に落としていく。

…大丈夫、なんとかなるんだ!!

そんな心細さを胸に、気づけば芝生の上でそのまま眠っていた。

目がさめると午後4時を回っていた。

1本目の路上ライブをやりに行く!昨日の橋の上!まだ強い西日が照りつける中で、そんなに人は多くない…

30シュケル、900円。ありがとう!

まだだ!まだ終わらんぜ!

今日は土曜日!きっと夜遅くになればなるほど、パーティ気分の人たちで街は盛り上がるはずだ!

さっきの公園に戻って、2本目に備えて休憩!

小高い丘の上の、この公園からシナイ半島のダハブやウィストから見えてたアラビア半島の姿が見えた。

キラキラと夜の明かりを灯し出した高級ホテル街のビル、そんなエイラットの町の奥に、控えめにその赤い山肌を見せている。

ぼんやりと、そんな光と影を眺める。

あぁ。

なんだか、たった数日前の話なのに、エジプトでの日々を思い出して胸がぎゅっと切なくなる。

砂にあふれていて、何もなかったんだけれど、シンプルで、素朴で、底抜けに明るいエジプトの人たち。

ダハブやカイロで出会った日本人のみんな。

そのいろいろを思い出して、素直に「帰りてぇ・・」なんてつぶやいてしまった。

路上で稼いだ、手持ちの約4千円分ほどのお金。

もう一度VISA代で25ドル払ってエジプトに帰っても、まだしばらく暮らせる分くらいはお金、あるなぁ。

「帰って来ちゃいました!」なんて言って、ダハブの宿でまた、シェア飯食べたいなぁ・・

なんて、ぼんやり考えて、なんか、泣きそうになる。

何言ってんだ。

前に進むしかねぇよ。

前に進むしかない。

ないんだけれど・・

前に進んだところで、何が待ってんだ?

永遠とこの、やっていけるのか!?って不安はつきまとい、粘土のようにへばりついてくる。

カードを盗られて、お金のない中で帰国ではなく、自分で選んだ旅の仕方。

だけれど、考えれば考えるほど、しんどいし、とても不安だ。

あぁ、自由って、なんだか思ったより、つらいものなんだな・・

そんな事を思ってる時。

ゴゴォォォォォォォオオ!!!

地鳴りのような音が聞こえた。

町のど真ん中、公園のすぐ隣の空港から、飛行機が空高く飛び上がっていく。

午後7時の、青でも、赤でも、暗闇でもない透明な空に、ぐんぐんと高度を上げて、溶けていく。

どこにいくんだ?

ヨーロッパ?アフリカ?日本だったらいいなぁ。

その飛行機は振り返るものなんて何も無いように、飛行機雲を一本、どこまでも直線に引っ張りながら進んでいった。

怖く無いのか?

せつなくはならないか?

・・うん、きっと関係無いんだな。

目的地へ向けて、進むんだ。

どうなるかなんて考えて、臆病になってしまったら終わりだ。

突き進む事に意味があるんだよな。

きっと。

やるしかない。

弱気になる自分を奮い立たせて、暗くなった通りで2本目!

金曜日の夜だった昨日に比べると、少し人は少ないような気もするが、それでも2時間歌って234シュケル(6500円)!!やったぁぉぁぁありがとう!!!!

初めてお札が入ってうれしい!

日本のアニメが大好きで、日本語を勉強しているの!という女の子が、日本語の歌を聴きたい!と言ってくれて、上を向いて歩こうと、千と千尋の歌を歌った。

感動して手を口に当てて聴いてくれて、なんと100シュケル札を置いて行ってくれた!

遠く日本という国に対して、こうやって好意を持って受け入れてくれているのがうれしい。

そんないいイメージを作ってくれた先人達に感謝だし、実際に接して見て、日本はやっぱりいい国だなぁなんて、思ってもらえるように振る舞っていきたい。

ありがとう!!

この調子だと、明日は宿に泊まれそうだ!

負けねぇぞ!!!

そんなところです。

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終了

↑↑極貧編、突入である!!