【バスでケニアへ】ナイロビ到着と今夜おれの部屋空いてる話
ケニア、ナイロビ行きのバスはどこまでも続くようなまっすぐな道を突き走っていた!!!!
さすらいだ・・!さすらい続けて歌うよ・・!
なんとも爽快である!地平線まで続いていく草原、所々通り過ぎる独特な衣装で牛を引き連れるマサイ族、藁葺き屋根のヘンテコな家々、見た事もない木々、青い空!!!!!
なんてワイルドなんだ、まるでアフリカの荒野をローカルバスでかけているような気分だ。
乾いた風がおれの頬を撫でる!髪の毛がバサバサと揺れて、後ろのおばちゃんが「不潔だわ、やめてちょうだいよねぇ」とひそひそ話しているきがするが気にしない!ふりをして執拗に頭皮を触ってはその指の匂いをチェックしてみると、インドのバラナシで牛を撫でた時の指の匂いに似ていた。
あぁ、というかまず、おれは無事ホテルにたどり着けるのか・・???
そこである。
問題はそこ!
というのも、おれが今から向かっているケニアの首都、ナイロビ。
・強盗、殺人はいつどこで起こっても不思議ではない。
・ダウンダウンにはいかなる用事があっても決して近づいてはならない。
・一人ではいかなる場所も決して歩いてはならない。
と、これでもかとガイドブックに忠告書きがされている、おれがカードを盗られたヨハネスブルグ並みの凶悪都市なのだそうだ・・。
しかも、最悪である。
後ろのにいちゃんに聞いたところによると、このバスなんと、その絶対に近づいてはならないというダウンタウンのど真ん中に到着するというではないか!
ぎょえぇぇこの場合はどうすればいいんですか地球の歩き方先生っっっ!!!!
一応、緊張しているのをみんなにもアピールするために服の中に手を入れて、心臓がばくばくするー!!!とやってはみたが、それに関しては特に視聴率は得られないままバスはタンザニアの国境をこえ、橋を渡ってケニア側に入国した。
ってか危なかった!!
ケニアに入国するためにおれたちは一度バスを降り、入国窓口で手続きをする必要があるのだが、このバスは格安のローカルバスということもあり、おれ以外はみんな現地のタンザニア人か、ケニアに帰るケニア人かなのだ。
つまりアライバルVISAを取らなくてはならないのは外国人であるおれだけで、いつものようにやる気のない入国審査官のぐうたらな業務でやっとVISAが降りたとおもったら!
やばい!!!おれたちのバスがゆっくり、ゆっくり動き出してる!!!!!!
まて!!!まてー!!!!
おれがまだ乗っとらんぞー!!!!!!!!!
駆け足でなんとか飛び乗った瞬間に、バスはものすごいスピードで発進した。
アフリカのバスには、人数点呼なんて文明的な技術は発明されていないので、ある程度の時間を見計らってバスは勝手に発車するのである。
はぁ、、はぁ、、たまらんぞ、、、、
そしてひやひやの国境越えから3時間!!!
ついに!!!!
バスはやってきた!!!
ウワァァァァナイロビだぁぁだぁあ!!!!!
んー!!!?????
しかし!!
バスの中から見える街は、なんか、すごい都会!!
結構きれいな街やし。。
まてまて、ヨハネスブルグの時も、意外に普通の街やなー何て思ってたら入国二時間でカードやられたからな。
気を引き締めていくで、、、
そしてついに!!ついにバスはその噂のダウンタウンに到着だ!!!
しかし、到着時時刻は3時半、バス停の周りは人々の交通量も多くそれほど危険な様子ではない。
バスを降りると声をかけてきたマフィアのボス的風貌のタクシーの運ちゃん。
これは抵抗したらまずいということで、言われるままに1000ケニアシリング(1000円)で、一番安全と言われるビジネス街の安宿を目指す。
(これ、後で調べたらめっちゃボラれてる。普通400とか。)
タクシーは旧市街、ダウンタウンを抜け、近代的な高層ビルが立ち並ぶ市街地まで出てきた。
うおおお、都会だ。
日本にいるときなんか、「ナイロビ」と聞いてもライオンやマサイ族やエアロビのお姉さんしかイメージできんかったが、整然とした都会の決まりきった景色が逆にかなり意外だ。
洋風なスタイルの美しいビル群の隙間を、スマートなスーツで決めたサラリーマン達が颯爽と歩いている。
歩く人の人種は違えど、街の雰囲気はなんとなくオーストラリアのシドニーに似ているきがするな。
やがて一軒のレンガ造りの建物の前で降ろされたおれ。
ここが、タンザニアの宿で読んだナイロビの安全宿情報のなかで、最安だった宿、HOTEL Embassy である。
たしか本には一泊1000シリング(1200円)と書いてあった。
もう7年前の地球の歩き方なので、多少値上がりしているかもしれんが、まぁいって1500円くらいだろうと、なかなか豪華なレセプションに入って、値段を訪ねる。
え?
なんて?
「ですから、シングルは一泊で3500シリング(4000円)です!」
え、嘘だろ・・?
時が止まった。
脂汗で揚げ物できるんちゃうか言うぐらい出た。
き、きっとここは別のホテルだったんだ!
たしかに全然安宿っぽい感じせんもん!
他探そ!
「へ、ヘェ~ナイロビって意外にリーズナブルに泊まれるんだね。ありがとう。また戻ってくるよ。」
とナメられないようにクールなビジネスマン風にホテルを後にした後、焦りながらおれはビジネス街を歩き出した!
まじかよまじかよ!!
あるよな安宿!?!?
おれは歩いた!そして片っ端から、ホテルというホテルに値段を尋ねまくった!!
この間もおれは恐ろしくて仕方なかった!地球の歩き方には、ビジネス街であっても一人歩きは禁物だ、とかこれでもかと書いてあったのだ!
いつ路地からナイフを持った強盗が襲いかかってくるかもしれんし、後をつけられているかもしれん!
おれは一分間に3万回ほど後ろを振り返りながら、右手に怪しい路地裏を見つけたら左に50メートルの迂回を行いながら、わけのわからない動きで歩き続けた!
しかし、、、!!!
ナイロビビジネス街。最安ホテル価格、2700シリング(3000円!)!!!!
嘘やろ・・
日本での生活から考えれば、3000円で一泊なんて普通じゃん、何てみんな思うかもしれない。
しかし、貧乏旅行世界選抜のおれにとって3000円のホテルなんて、貸しきった東京ドームで30メートルのリムジンをゆっくり走らせながらオープンルーフのシートで美女二人に挟まれてさくらんぼをアーンしてもらうぐらいの、それぐらいの大奮発である!!!!
いやーー!!!!!!
しかし、このまま路上で寝るわけにもいかん!ジンバブエの時は宿が高くて、泊まるのを諦めて移動したが、おれはここでエチオピアのVISAを取らなくてはならないのだ・・
おれは仕方なく、泣きながら3000円の宿を取ると、無駄にベッドが二つある広い部屋に案内された。
くそ!なんで二つあるんや、嫌味か!!
ん?まてよ?もしかしたらこのあと、
「ナイロビ、高いよぉ、、」
と同じく泣きそうになりながら宿を探しているおしゃれ一人旅の女の子と偶然出会って、
「え!ゆうきさんの部屋ベッド二つあるんですか?も、もしよかったら、シ、シェアさせてもらえないですか?」
なんてお願いされて、
「ぜ、全然いいですよ!」
ってなって、お互い寝静まった午前二時頃遠くで銃声が聞こえて目を覚まして、物騒だなぁなんて思ってるといきなり彼女がおれのベッドに潜り込んできて、
「あ、ご、ごめんなさい。。でも、すごく怖くて。。」
なんて震えてる彼女の肩を優しく抱きながら
「大丈夫、おれがついてるよ」
なんて言っちゃおうかなぁなんて思いながらおれはご飯を食べに街へ出た。
近くのチェーンのフライドチキン屋さんに。
280シリング(300円)で、どかもりポテトとチキン二本にソーセージという、成人病患者増殖キャンペーンセットがあった。
節約しなきゃ!!!という思いも誘惑に見事に負けて購入、バカ食い。
あ、っていうかこの写真はあの、別の日に食べたパイとポテトのやつやけどあの、まぁ、な!雰囲気で、な!
「おや?ソーセージとチキンが見当たりませんが?」とかのコメントも、な!、あの、雰囲気で、な!
そのあと富裕層向けなんかな、明るくて広い、セキュリティも厳戒なスーパーで日本と変わらん値段のクッキーとオレンジを買う。
高け~・・
なんか、セレブ生活ですわ・・
これで日約4000円ぐらい使っとる事になる、、
1日1000円以内を目標としたおれの生活が・・
うん、まぁしかし、おしゃれ一人旅少女にこそ会わなかったが、ナイロビ・・見た感じやけど、そんなに危険な雰囲気はないな。
たしかに細い路地なんかに入ると薄暗くて怪しい雰囲気はあるけれど、大通りを歩く分には人通りもかなり多くて、問題なさそう。
あくまで1日歩いただけの判断やから、明日には射殺されてるかもしれんが。
とにかくだ、エチオピアVISAを取るまでこんなくそ高い宿に滞在し続けるわけにはいかんからな。
明日、なんとか安いところを探しに行こ。
なかったらどうしよ。。
そんなところです。
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