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モシで路上ライブとゾロさんに紹介してもらったのを誰かに自慢したい話

2019年8月1日

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ひやぁぁぁぁ!!!!昨日、大事件が起きました。

海外路上ライブ界において、知らない人はいないと言われる超人気ブロガー、"ゾロさん"のブログで、おれの、おれのこの、汚物のような日記を紹介してもらったぁぁぁぁあ!!!!!

ヤバいヤバい!動悸が!!!

ゾロさんとは、オーストラリアやアジア各国で長く路上ライブで食ってる旅人さんで、もうめっちゃ稼ぐんです!
この方!

それはもう1年ぐらい前か!
オーストラリアで路上やってたころブログを見つけて、暇あるごとに憧れの目で読ませてもらってた、おれからしたら言わば雲の上の上の大林素子の頭上のような存在!

全く会った事も無ければおれが一方的に知ってるだけという超絶片思い状態だった訳ですが!!

なんと今回、何をとち狂われたかおれのブログに素晴らしい紹介をいただきました!ほんまありがとうございます!
↓↓↓
ゾロさんのブログ。

ヤバいな・・あんなに下ネタばかり書くんじゃなかったわ。おれがお風呂にほとんど入らんのもバレてしまった。もっと高尚で文化的観点から旅を科学するブログを書いていくはずだったのに。

まぁとにかく、バスカーとして世界を股にかけるゾロさんのブログ。
紹介されたからとかじゃなく、ほんまもともとファンなのでリンクはらせてください!
音楽で世界まわるなんて趣味の延長やん、と冷めた目で見てるあなたにこそ見て欲しい!本当のプロフェッショナルがここにあります!!

↓↓↓
ゾロさんのブログ

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キリマンジャロふもとの町、タンザニアのモシ滞在3日目か4日目(適当)。

キリマンジャロ登山を諦めざるをえなくなったおれは、悔し紛れに山の中腹、1500メートルほどの村に訪問してきて、夕方ごろ帰ってきたのだ。

村でバナナと豚肉の肉じゃがみたいなやつとバナナワインを珍しくたらふく飲み食いした。
最近家畜用とうもろこししかたべてなかったのでお腹が苦しかったが、明日にはサファリツアーのある町アルーシャへと向かう。

最後にモシで路上ライブやってやろうとギターを抱えて飛び出した!

町一番の大通り、モシモシ通り(おれ命名)には、サンダルやへんな小瓶を売るマサイ族、ゴミ山のように服やブラジャーを山盛りにして売るおじさん、コピーして焼いてきたニセモノのDVDを売るにいちゃんなど、路肩に布を広げてきて、もうみんなやりたい放題だ。

確実にこの人たち営業許可とか持ってないと思うんやけど、結構どこの国でも、こうやって道端で風呂敷を広げるだけってスタイルでなんでも売ってる。

このゆるさ、なんなんやろな。

日本でこういうのやったらすぐ止めさせられるんやろな、営業許可証を見せなさいっ!って。

路上ライブとかも、許可とってるんか!?と言いたがる人ばっかりでウンザリするんだ。

ちょっと寝られないから夜はやめてくれん?
とかのあれなら、
あ、ごめんなさい!
って、申し訳ないです!ってなるけど、ただただ通りすがりのじいさんが、
おれは昔この辺りを管理する役所で働いてたとか、この駅の館長やったとか、ようわからん肩書きを並べて、

許可なしに何やっとるかー!

この辺の組のもんがだまっとらんぞー!

と、訳の分からんことを言って無意味に若者をビビらせたがる。

そういう人がいる。
よくいる。

昔はそういうのすげぇビビってて、おっちゃんこえー!社会の闇こえー!ってなってたけれど、今ははっきり言える。

そんな威勢ぶりたいだけの、出る杭を打ちたくてしゃぁないやつらにやりたい事、人生邪魔されてたまるか!

今、日本に帰ってきてちょっとやってみたいことがあるんだ。

インドのチャイ文化と、音楽とを合わせた路上ライブ!

インドでは、大きなポットとコップだけを手に、一日中「チャイチャーイ!」と売り歩いている人たちが沢山いる。

一杯10円とかで、おちょこサイズの甘くて濃厚なミルクティが飲める。

安いので、例えば誰かとちょっと話したい、でも立ち話もなぁ~って時、日本や欧米諸国ではカフェなんか入るのだろうけど、インドでは

「ちょっとチャイでも飲まん?おごるよ!」

と商店の軒先や階段に腰掛けてチャイをすする。

安いし、手軽で、全然気取らないコミュニケーションスタイル。

結構こういう文化はいろんなとこにあって、ネパールではミルクの入ってない普通の紅茶を売り歩いていたし、ここタンザニアはキリマンジャロコーヒーの産地だけあっておちょこサイズの苦~いコーヒー。

種類は違えど、ちょっとした午後の昼下がりにそれをちびちび飲みながら、偶然隣に座ったおやじとどうでもいい事を話ししたり、通りをぼんやり眺めたりするのがおれは大好きなのだ。

それを、日本でも一杯50円とかでチャイを売る。

路上ライブしながら。

適当にちょっとベンチに腰掛けて休んでもらうもいいし、一、二曲聴いてもらって、よかったらチップを投げてくれると嬉しい。

良いアイディアだと思うんやけど、そういうのもやっぱ食品衛生の資格は!?とか販売許可は!?とかってなるんやろな。

帰ったらちょっと調べてみよ。

なんか、こういうの考え出すとどうしても日本の形式主義社会、効率主義社会の部分には嫌気がさしてしまうんやけど、別に

海外の文化がすごい!日本は遅れてる!

なんて海外生活者きどって言いたいわけでも、外国の文化のすべてが良いと思っているわけでもない。

ただただ、旅をしていく中で、自分の中で、

これはいい文化だ!素敵な考え方だ!

と思うものはどんどん取り入れたいし、みんなにも教えてあげたい。

そして、そこから生まれる「こういうことやってみたい!」に正直でありたい!。

まぁそんなことをうだうだ考えながらモシモシ通りを歩いていると、サングラスを売るおっちゃんが声をかけてくる!

「へいギターマン!ギターひくのか?」

「そうなんだ!おっちゃんの隣で弾いていいかい!?」

「おうよノープロブレムだ!好きにやれ!」

そして隣の、シャッターの閉まった商店の前でギターを広げさせてもらった。

のんびりした田舎町に、高らかに歌った声が伸びて、気持ちいい!

靴じゃなくてサンダルで来てしまったので、素足にはめたタンバリンが足に食い込んで、鳴らすたびに千切れるんちゃうかというぐらい痛かったけれど、毎回歌っている最中はへんなアドレナリン出まくりで、

「いや、この歌全力で歌うためにはケガしようがなにしようが関係ねぇわ!」

とか、すげぇ極端な考え方してしまってる自分がいる。

昔から歌ってる時だけ変な無敵感に中枢やられるので、歌い終わった後、ふと気づくと指とギターが血だらけだったりする。

こぇえよ音楽…….。



集まってくれた近所の商店のおばちゃんらや学校がえりのがきんちょたち。

あったかい拍手をくれて、

「終了!終わりだよー!」

と言うのになかなか立ち去ろうとしない。

みんなでギターをバックにしまうおれをまじまじと見つめてくるもんで、恥ずかしい!
終わりっつってんだろ!早くいきやがれ!
なんて心で叫びながら、ちょっと嬉しかったりもする。

30分ぐらいで3000シリング、約200円。

うん、いつもの家畜用トウモロコシが六本買えるわ。

(今日はモシ最終日やし、50円の家畜用ビールも飲んじゃおうかな!!)

とか思いながらその場を去ろうとすると、レゲエ風の格好をした三人組に声をかけられた。

「へい!いい音楽だったよ!これからどうするんだ?俺たちもラップをやりながらバーなんかで歌ってるんだけれど、明日とか予定あるか?」

「いや、明日はもうアルーシャに行っちゃうんだ。せっかくのお誘いありがとうだけど。」

「オーマイ!よし、それなら今から行こうぜ!外国人がたくさん集まるルーフトップのバーがあるんだ!君がギターを弾いて、おれがラップを刻むからよ!いいかい?」

「面白そう!行こうぜ!!!」

そして、その三人組と一緒に、アフリカ初のレストランバスキングに参加させてもらうことに。

どうやらラップを歌うのは、ひょろ長い体のモデスという名前の彼だけで、いつも彼が歌って、後の二人がそれに便乗して手作りアクセサリーなんかを手売りして生活しているのだそうだ。

「ちょっと、バーに行く前に一本決めて行こうぜ!こっち来いよ!」

と、ハッパでブリブリで行きたいという彼ら。

彼らの溜まり場だというビルを目指して歩く。

アフリカではじめてこの手の、いわばバスカー(道端やバーでなにか芸を披露して生活してる人)に出会えた。

面白い出会いがあったなぁなんて思いながら、もしかしたらこいつら全員強盗で、その建物に入った途端に銃突きつけられて、なんて事もあるかもな。

そのビルがひと気のないところだったら、用事思い出したって言って逃げよ。

とか考えてしまう。

誰も完全には信じきれないのが海外の出会いの辛いところだ。

「ちょっと取ってくるからここで待っててくれよ!」

と言われ、ひょろ長モデスとべらべら音楽の話なんかしながら、ビルに向かった二人を待った。

しばらくして、坊主頭のやつが1人で帰ってきた。

「ちょうど切らしちゃっててさ..。お前、今日3000シリングくらい稼いでたろ?2500あれば一本買えるんだ。出してくれよ。」

あぁ、金払えって。
そういうあれか。

「いや。おれはハッパとかやらないし、明日バスに乗るから金がないんだ。ごめんね。」

「なんだよいいだろ、たった1ドルだ!」

食い下がってくる坊主頭。

しかし隣で話を聞いていたひょろながモデスが、なにやら彼にスワヒリ語で話をしだした。

「やめろよ、彼はやらないって言ってるだろ!」

みたいなこと言ってくれてたのか?少し怒っている。

「もういい、行こうぜ!」

とおれの手を引いて坊主頭を置いて歩き出す。

「あいつらは、音楽が好きなんじゃなくて、ただ金を手にいれてウィードをやりたいだけなんだ。音楽はハッパなんてなくても出来るし、おれはただ君と音楽をやりたいだけなのに、彼らは邪魔をする。もう、2人で行ってやろうぜ!」

おお、モデスよ、君はなんていい奴なんだ!

彼は終始興奮している様子で、最終的に音楽は世界を救うんだ!とかおおげさに話しながら2人で歩いていると、お目当てのバーまでやって来た。

三階建てのホテルの屋上にある、観光客向けの落ち着いた雰囲気のバー。

まだ午後6時過ぎということで、客はまばらで外も明るいが、騒がしくもなくのんびりした雰囲気で、欧米人の老夫婦たちがビールを煽っていた。

サボテンみたいな奇抜な髪型の、オーナーだと言うママに挨拶をして、バーカウンターの椅子を借りて、モデスと並んで座った。

一曲目、おれが何か歌って、二曲目、おれのギターに合わせてモデスがオリジナルのヒップホップを歌う、三曲目をおれが最後に歌って、終了という流れ。

彼のオリジナルのヒップホップと言うのが一回も合わせてもなけりゃ音源を聴いてすらないが、ヒップホップは音階とかあんま気にせず歌えるから、それっぽいメロディ弾いてればなんとかなるだろ。

ほな一曲目歌おうか、とギターを構えるとモデスが「これ使っていい?」とタンバリンを手に取った。

お、リズム刻んでくれるのか。
ちょうど、一応お店だからはだしでタンバリンもなぁと思っていたところだ!

「よろしく!」

と託した。

お客さんに軽く挨拶して、一曲目の、モデスも好きだというYou’re beautiful を歌い出す。

のだけれど。

ん?

あれれ???

どうした????

おおおっっ!!!!!

悲報・モデスがウルトラメガトンリズム音痴の件!!!!!!!!!!爆

タンバリンを渡したはいいが、開始1秒でリズムが走り出す!!!!!

一人でどこまでも、本当どこまでも走って突っ切っていくのだ。

この曲はバラードのはずなのに、5秒もすれば彼のリズムだけスラッシュメタルのような高速回転ぶりである!

(待て!おれのギターのリズムを聞け!)

歌いながら必死でアイコンタクトするおれ!!

(あぁ分かってる!音楽、楽しいよな!)

キラリと軽快にウインクをかましてくるモデス!

全然分かってネェェェ!!!

そして二曲目のモデスのヒップホップはリズム無視、音程無視の、逆に芸術的とも言っていい恐ろしい内容、そして最後のおれのレイジーソングでまたスラッシュメタルと、なんとかリズムに乗ろうと手で拍をとって聴いてくれていた欧米人のおばちゃんらの苦笑につうまれて、終了!

戦々恐々、青ざめる内容ではあったけれど、みんな生暖かく拍手をくれたり、途中ママがゴスペル歌手のような美しい歌声でコーラスで参戦してくれたり、なによりスラッシュメタルドラマーとはいえ誰かと一緒に、こうして音楽を鳴らすというのが久しぶりで、実際かなり気持ちよかった。

普通こういうバーライブの場合、しばらく歌ったら、チップ良かったら、、と、いっこいっこテーブルを回るんだけれど、さすがにこれでお金をもらう気にはなれんで、ありがとーと言って2人で逃げるように帰った。

何をしに来たんだ俺たちは。

モデスは最後の曲の時に、ついに我慢ならんくなったのであろうアフリカンのにいちゃんから、

「お前のリズムはむちゃくちゃだ!お前は歌うな!タンバリンも置け!」

と言われてしまい、終始落ち込み気味。。

ではあったが、まぁそんなヘンテココントみたいなステージを見てお客さんも笑ってくれてたし、面白い経験が出来たわ。

ありがとうモデス!いいやつだった!

帰りしにいつもの、20円の家畜用のトウモロコシを晩ご飯に買って、帰った。

そんなモシ最終日でした。

ランキング20位入賞を目指してブログランキングに参加しています。ゾロさんに紹介してもらって一気に上がりました。多分明日には反動で5億位ぐらいに下がっている事でしょう。↓↓

終了

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タンザニア

Posted by gamoyuki