【アランボールビーチ/ゴア/インド】アランボールで会いましょうな話
アンジュナビーチで出会った世界一周大学生のシュウヘイ君と、夫婦世界一周の二人と一緒に、バスで一時間、ゴア北部のビーチ沿いの街をめざす。
詰め込まれた人の波を縫うようにアイスクリーム売りの少年が元気な声を上げ、10ルピーと引き換えに体に悪そうなオレンジ色のアイスキャンデーを置いていく。
田舎道を行くバスの窓からはジャングルの緑が鮮やかで、燦々と照りつける強烈な太陽がガタガタの道路を照らしてる。
ケツを砕くほどバウンドを繰り返すオンボロのミニバスはガコンガコンと急停車を繰り返しながら、ゆっくりと、北へ北へと進んでいく。
車内のエモいインディアンミュージックに飽きて、iPodから大好きなアンディモリを流す。
昔インドの偉い人、サフラン色の風の中、life is Maya?
楽園なんてないよ。楽園なんてあるわけ無い、友達も繰り返してる。life is party. 気にしないでいいから。
良い。
andymori はいつまでもおれの中の希望であり、絶望だ。
一人で盛り上がってたら、スパイシーでトロピカルなローカルの雰囲気がゆっくりと薄れ、道を行くバイクや歩行者がボブマーリーかぶれの西洋人へと変わっていく。
現代ヒッピーの聖地といわれる、アランボルビーチに到着だ!
重い荷物を背負って30分、ようやく見つけたビーチ沿いの宿にチェックイン。
海の見える小さな丘の上に立つバンガロー。
二人で450ルピー、約900円でチェックイン!
波の音も普通に聞こえてくるくらいの海への近さ、潮風が心地いい。まぁなんて素敵なんでしょう。
シュウヘイ君と男二人でダブルベッドシェアはむさいけれど、このロケーションなら大満足だ!
しかし、そのダブルベッドの布団を上げると、見た事ないほど大量の、アリ!!アリー!!!!!!
アリの巣、なんてものではない、これはもうアリの都市だ!国家だ!100億兆万匹くらいはいるだろうか!?小さなアリたちがおれたちのベッドでパレードを行っている!!!
抱き合ってひとしきり泣いた俺たち。
無理だ!こんなところで寝たら、朝起きたら骨だけになっているはずだ!
宿のマスターに言うと、すぐに部屋を変えてくれた!しかも新しい部屋は3ルームのセパレートベッド!ラッキーだ!!
高台の宿の腰かけから、インド洋から押し寄せる波を眺めていたら、たそがれてきちゃって、夕暮れ時裸のギターだけ持って、ビーチへ。
まったりと流れる時間。
相変わらずインド洋に浮かぶ午後五時の夕日は、100万カラットの鮮烈な光を見せてやがる。
ゴアやハンピで感じられている、波のように流れる時間の中で漂う感覚のままに、ギターを弾いてたら、ゆるい曲ができた。
“アランボルで会いましょう"
そんな急ぐ事ないぜ 明日はまだ来ない
インド洋の向こうで のんびりやってるはずさ。
ファッションショーに飽きたら 笑われる事に慣れたら
アランボルで会いましょう パッションフルーツかじりましょう。
ネイチャリストのおねぇさん 往年ヒッピーのおじいさん
葉っぱ狂いヨーロピアン お利口さんモンゴロイド。
ライフスタイルなんて気にしなくていいぜ 見かけなんて、クソみたいだなぁ。
所詮君は君以外の なんでもないのです。
知らなきゃいけない事は テーブルマナーじゃないぜ。
太陽の沈む向きと ちょっと口ずさめる歌と
それ以外になんかあるかな? 行きたいように生きてもいいんだぜ?
なんもはずかしくないぜ アランボルで会いましょう。
こんな歌。日本で早く歌いたいのだ!
夜、みんなで浜辺のテーブルにロウソクを立てただけのロメンティな雰囲気のレストランで食事。
これで一人400円くらいなんだからかなりいい。
ロウソクの日を眺めながら闇の向こうの、この漆黒の海の向こうの世界の話なんかしてたら感化されちゃって、部屋に帰ってからも電気を消した部屋で、シュウヘイ君といろんな事を寝転がって話した。
来年度からまた大学に復帰して、就職活動を始めるという彼。
本当にしっかりした考え方で生きていて、とにかく熱いハートを持っている。
暑苦しいくらいに二人で日本のこれからの事や、本当の幸せについてなんて本気で語ってた。
多分小さなバンガローの気温は40度を超えていただろう。
そんな彼でも、大学生最後の年になって、このまま社会に出て行く事への不安や焦燥感について話してくれて、おれもそうだったなぁなんて、懐かしくなった。
大丈夫だ、心配すんなよ、こんなおれでもなんとかやっていけたし、こんな素晴らしい旅もできてる。
がんばれ大学生!!
なんて思う。
おれもなんだけれどね。
21才だなぁと、つくづく思って、26才だなぁと、つくづく思う。
そんな夜。
んなところです。
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ディスカッション
コメント一覧
一緒にアランボールに来て、アランボールの歌が出来てて、それを一番最初に聞かせてもらえた。
こんな素敵でハッピーな事はないよ♪
俺たちはすごい瞬間に立ち会えたって思ってる!
ありがとう!