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深夜特急とラオス入国の話

2019年8月1日

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深夜特急に乗って、ラオスとの国境の町、ノーンカーイへ!!

8時発の夜行列車。明日の朝6時には着くらしい。

電車の中には簡単な食堂があって、フライドライスを食べた。

100バーツ、約330円!!タイにしちゃ高い!!

でも、流れ行く線路沿いの暗闇と街の光を眺めながらの晩御飯は、なかなかロメンティックであり、これがもし行きずりの恋に落ちた年上の女性との自由への逃避行ならば、

おれ「バンコク、どんどんと通り過ぎて行っちゃうね。」

「そうね。だから、どうかしたの?」
フフッと微笑むゆいさん。

「寂しく無いのかい?もう二度と、この街には帰れ無いかもしれ無い。」

「そうね。。」

少し考え込むように、ゆいさんは窓の外を見る。

「それでも、私はあなたとなら、どこへでも行ける気がするの。ダメかしら」

僕もそんな気がする。口に出そうとして、照れてしまって言えなかった。

「もう一杯、ビールを頼もうか。」
照れ隠しに、そんな事を言った。

ガタンゴトン。ガタンゴトン。
鳴り響く電車のリズムは、どこか僕らの鼓動と重なって、少しだけ、早くなっているように感じた。

ほんわほんわ)○⚪︎。

そんな会話を楽しんでいただろうけど、残念ながら僕は一人だったので、寂しくチャーハンの中のイカに語りかけるしかなかった。お前、キレイな肌してんな。と。

大都会バンコクの夜を抜けて、30分もすれば真っ暗な田園の中をひたすら突き進んでいた。

さっきまでのきらびやかなネオン、バーから流れるクラブミュージックはもう消え去って、ただただ低く響く電車の音と、空には綺麗に星が見えていた。

まるで、どこかでレールを間違えて夜空に飛び出しちゃって、知らない惑星に向かって飛んでるみたいで、おもしろい。

レストランから座席に戻ると、車掌さんが座席をどんどんと二段のベッドに変身させていた。

同じ座席のスウェーデン人ももう寝るというので、僕らもベッドメイキングをお願いした。

すぐに車掌さんがやってきて、ベッドを組み立てて、シーツ、カーテンと取り付けてくれるんだけれど、早い!!!

車掌さんの組み立てがものすごくテキパキしてて早い!!!

早すぎて!!車掌さん!!??そこにいるんですか!??肉眼ではもはや捉えられないスピードだぁあ!!

↑マッハ2.5というその驚異的スピードから、一見全自動でどんどんベッドが組み上がっているように見えるのだが、ハイスピードカメラによる撮影によると確かに、車掌さんが組み立てている事がわかる。

ベッドは思ったより広く快適で、カーテンも付いていたので一人窓の向こうを眺めながら、真っ暗な田園風景と空の星にロマンを掻き立てられるフリをしながら向かいのベッドに二人で座っていたスペイン人カップルがカーテンの向こうで何をしているのか心配で気が気ではなかった。

興奮を抑えるため、ハンバートハンバートを聴きながらゴロゴロしていたら、いつの間にか眠っていた。

そして朝!!
2時間遅れでタイの国境付近のまち、ノーンカーイに到着。

そこから、同じくラオスに行くというスウェーデン人と心配の種だったスペイン人カップルと一緒に、電車を乗り換えた。

たった10分ほどで、電車は国境のメコン川を繋ぐ橋を渡る!!

掲げられていた国旗がタイからラオスのものに変わり、
文字が変わり、
道行く車道が左車線から右車線に変わる。

6カ国目!!ラオス入国である!!

てか、ラオスの入国審査、適当すぎてわらけるわ!!

荷物検査も何もなく、ただパスポートを見せて、40バーツ、約130円ほどの入国手数料を払うだけ。

ってか自分から正直に入国審査ゲートに並ばない限り、勝手に外出ても全然バレないやろ、というゆるさである。

まぁそれでも、こんなに入国審査がゆるいのは日本など一部の国だけで、一緒だったヨーロッパのみんなは長い列作ってアライバルビザを取得していた。

ありがとうラオス。

そして、乗り合いのバンで30分、首都ビエンチャン中心部へ!!

こちらが首都、ビエンチャンの中心街の風景!!

今まで見てきた国はそれなりに大きな国ばかりだったので、どこの国でも首都はそれなりにビルがボンボン立ってて、都会だなぁ~~と思わされたけれど、ビエンチャンは、え!?これが首都!??という感じである。

チェックインしたホテルが4階建てだったんだけれど、そこより高い建物が見当たりません。

あぁでも、人も車もそんなに多くなくて、寺院が多くて、空が青い。

道端でおしゃべりするおばあちゃん、ゆっくりと歩くお坊さん。

なんかいい感じです、ラオス。

ラオスは決して裕福な国ではなく、国民の実に60パーセントが一日平均2ドル以下の生活をしているそう。

しかし、国民のほとんどが農民で、お金はないけど食料に困る事はない、という生活。
そのため貧困にあえぐ物乞いなどをまちで見かけることもないそう。

人々はそれぞれのペースでゆったりと毎日を過ごしている。

お金はないけど余裕はある。なんかまるで現在の日本と正反対だな。本当の貧しさとか、豊かさについてここで感じるものは多そうだ。

いい滞在になりますように。

そんなところです。