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三日目の風俗街とちなみちゃんの話

2019年8月1日

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昨日、「今日は土曜だから路上に出て稼がなきゃ!!」とか言うてたんですが、勘違いしてた。

今日が土曜や。笑

昨日、休日なのにやけに制服姿の学生が多いなぁとか思ってたんよな、旅してたら曜日感覚狂っていけません。

ということで、今日も例の風俗街の駅、バババーン(みたいな名前の)駅で降りて、セブンの横の路地で路上!

土曜のわりにあんまり人はいなかったけど、ふらふらになるまで3時間歌い続け、なんとか560バーツ!!約1900円。

壁に声が響いて、歌ってて気持ちいい場所だった。

まぁこれで三日連続、この風俗街の駅前で歌ってることになるのですが、わたくし未だにバンコク風俗処女である。

だって客引きの女の子たち、ひどいんだ、おれがどれだけ堂々と大通りを歩いても、小汚い服装にギターという、さすらいの浮浪者ファッションのおれには、誰ひとり声かけてきやしねぇ!

まぁ客引かれたら引かれたで、
「ドゥフフス僕はぁぁの、そういうのは興味、ないんであのドゥフフ、、、」
とテンパるだけやから良いんだけれど、、

そして健全なバスカーの俺は、ライブが終わったらシャッと帰路につくのである。

軽快な身のこなしで乗り込んだ帰りの電車。

満員のモノレールの中で、僕はある女の子に心奪われてしまった。

オシャレな夏服に身を包んだ、小柄で素朴な鈴木ちなみみたいな彼女を!

あぁ、なんてかわいいんだ、まじかよ、あわわ、と運命の出会いに挙動不審になりながらも、僕のひとみは100%彼女に奪われてしまった。

しかし人ごみに紛れて気づかなかった、横に男がいやがる。

ひょろひょろした立ち振る舞いにボサボサの髪の、尾崎世界観みたいな彼氏がいやがる、、

こうして写真をみてみると実によく似てやがる。。

しかもあれだ、「エロ」のPVで出てきたやつが着てた、チンピラみたいなシャツを着て

あぁちなみちゃん。そんなバンドマンなんて止めておきなさい、きっとすぐ「ラブホテル」のPVみたいに知らない女と寝るんだから!

それに比べて僕なんか、髪だってこの前切ってサッパリしてるし、服だってそんなチンピラシャツじゃなくてヘアマネキッズのバンドTシャツだ。なにより僕が一番君を理解してあげられる。愛しているんだ。あぁ、そうさ、確かに今、君は僕の名前すらわからないかもしれない。でも、そんなの関係ない。どんな人ごみのなかでも、僕は君を見つけられる。だから、君はぼくを探して僕の名前を呼ぶ必要なんてないんだから。ねぇちなみちゃん。こっちを向いてよ。

黙々と愛のポエムをテレパシーに乗せて4G回線で送り続ける僕。未読メッセージは10分間で2万件は越えただろうか。

しかし、彼女が僕の方を振り向く事はなかった。

僕の斜め横2メートルの位置で、彼女は尾崎世界観しか見ていなかった。

世界観の吊り環を掴む腕におでこをあてるちなみちゃん。

身長差のある世界観を見あげて、小さくチュッと投げキッスをして、はにかむちなみちゃん。

君を見ているだけで、僕はとんでもなく幸せだった。愛する人を見るその優しい瞳は、キラキラと輝いていた。

と同時に、僕は尾崎世界観ではないんだという現実を、叩きつけられるのである。

明日には、笑えるやろか。。。

僕の駅に着いて、まだ彼女らが乗っている車両を後にする。

閉まるドア、ゆっくりと動き出す車体。

少し立ち止まって、過ぎ行く電車を見送った。

幸せになれよ。

思ってもいないそんな言葉をつぶやき、階段を後にした。

そんなところです。涙