#渋谷うたの日!小山田壮平の旅路に浸り向井秀徳が脳に突き刺さる話


サワディーカップ!ぼっちシンガーです。
20代は路上ライブで世界一周の旅、30代は東京で音楽活動!
旅や音楽など好きなことを鼻息荒く語るだけのブログ。
やべぇ…!!!なんかやべぇものを見てしまった…!!!
なんかそんな気分になった。
心を強い衝撃でシバかれるような、電流に打ち震えるような、そんな心が動く夜!!
2025年8月、渋谷SpotifyO-Westで開催された、小山田壮平・向井秀徳、そしてBEGINのスリーマンライブ
「渋谷うたの日」を見に行ったのだっ!!!!
もくじ
渋谷うたの日とは?
「うたの日」の起源は沖縄・石垣島!
BEGINが「沖縄戦の終結翌日となる6月24日」を「うたの日」として「うた」に感謝する想いから始めたと言われてて、
その精神に共鳴した渋谷のライブハウス界隈が連携し、2006年に東京での「うたの日コンサート」がスタート。
そこから少しずつ輪が広がっていき…近年、再び渋谷で大規模に開催されたという流れなのだそうだ!
ちなみに2024年は5日間・5つの会場で「渋谷うたの日」が展開されていたけど、今年は一会場スリーマンライブ形式。
おれが世界一周の旅をするきっかけをくれた大好きな小山田壮平、
あの日のオルタナ厨が崇拝するルーツ全部この人ってくらいの生きる伝説This is 向井秀徳、
そして言わずもがな最重鎮沖縄トリオにしてイベントの発起人BEGINの三組でライブするってことで、
これは見逃せない!となりチケット取ったわけである!
まずは渋谷到着!カレーショップ「初恋」

さてさて当日昼間に渋谷に降り立った!!まずは腹メイキングや!!
渋谷来たらいつもいくカレー屋があるんや。
109とかユニクロとかの通りをもっと行った先の雑居ビル、地下に潜れば…
激渋スリランカカレーのお店、カレーショップ「初恋」!


うま!!!!うまままままままままっまっ!!!!!!!!
なんかね、渋谷ってごちゃごちゃしてて人多くてパステルカラーの最新に彩られたお店ばかりであんまり好きじゃないんだが、
そんな彩度100のパーティ会場から疲れ果てて逃げ込む隠れ家的なこの店の雰囲気が好きなんだ…!
などと心の中で絶叫したりしつつ、ライブレポ記事かと思ったら突如としておじさんの不要なグルメ情報が始まり多数の音楽ファンたちが記事を離脱する防音扉が閉まる音などを聞きながら、
そのあとは渋谷道玄坂を徘徊…



国旗にくるまれたラブリーブラザ~
国家と~ソウルシンガーと~ファンファーレ~
踊ろう~夜明けまで~ゴッドブレス~!!
西荻窪を歩けば「ベースマン」が流れ、井の頭公園に行けばコーラの空き缶蹴とばしたくなるおうに、
渋谷道玄坂風俗街を歩くと、andymori好きの頭の中では必ず「バグダットのボディーカウント」が流れる仕組みになっているのだ。

くっそ暑くて怪しい店の隙間に合ったビアバーで休憩…
繁華街ど真ん中、ちとたけーけどうまい!!!
お盆の連勤を終えた我々大型連休仕事組にとって、連休あけの最初の月曜日に勤労にいそしむ人々を眺めながら昼からいただくビールほどうまいものはないのだ。(性格極悪)

さてさて、そろそろ開場時間が近づいてきたあぁぁぁぁ!!!!!!
整理番号うしろの方なのでのんびり入場してると…
小山田壮平はあのころの俺とこれからの俺に語り掛ける。
しまった!!!のんびりトイレ行ったりしてたら中入ったらすでに小山田壮平始まってた!!!
防音扉をあけると、懐かしいメロディを一気に全身に浴びて、心臓がバクンと高鳴る。
五限が終わるのを待ってた。わけがわからないまま。
椅子取りゲームへの手続きはまるで永遠のようなんだ。
一曲目はandymoriの「1989」。
モラトリアムに守られながら見つめる社会の、あきらめにも似たむなしさを赤い夕陽が照らすような大好きな曲。
その昔、大学卒業直前の卒業旅行で行った屋久島のフェリー乗り場でこの曲が流れてて。
なんかね、そのあきらめにも似たもうすぐ終わる海の夕焼けのキラキラした感じと、当時の、就職して社会に頬り投げられる前夜、終わりの始まりみたいな絶望感と相まって、
この曲の歌詞がやけに胸に引っかかっていたかったのを覚えてる。
そのあと、BEGINにちなんで沖縄のゲストハウスの思い出を歌った「月光荘」、
ナンバガの田渕ひさ子のことを歌った「彼女のジャズマスター」、
調子こいたじゅんやがテキーラ飲む「アルティッチョの夜」と、
酔いを加速させていくナンバー、そして銀河の果てまで届きそうなほど気持ちよく「投げキッスをあげるよ」、
最後に「16」。
気持ちよかった。ノスタルジックのシャワー、気取らないアコースティックサウンドが愛らしくもあり、
どっかの知らん国のゲストハウスで、珍しく日本人と出会って、今会ったばっかりなのに昔からの友達みたいに飲み明かすような、くるりと輪になって浮かぶような感覚。
andymoriが解散してALも落ち着いてソロになってからの壮平さんは、そんな「まどろみ」の中にいる心地にさせてくれる歌を唄う。
いろんな人生を経験してきて、刺激も喜びも人の汚さも悲しみも一喜一憂してきて、
だんだん思い出が増えていって、家族や仕事や、守るべきものも増えてきてしまって。
「投げキッスをあげるよ」を聴きながら、昔大切な人にあった帰り道、深夜の国道54号線を飛ばしながら一人当時住んでた広島に帰ってた車のなかで感じてたあの気持ちとかを思い出す。
眠気覚ましにこの曲が入ったアルバムを大声で歌いながら、愛や衝動や好奇心や、そしてそんなものだけでは生きていけないのかもしれないこれからの人生への諦めと焦燥感を味わった帰り道。
大人になっていくことがどんなに恐ろしく、どんなに悲しいものなのかと心を転がしながら、なんとかなるさと思ってたけど振られながら、銀河の果てを追いかけるようにやみくもにアクセルを踏んだんだ。
なんかね、昔は、こうやって音楽を聴いてノスタルジックに浸るのはだせぇとか思ってた。
常に未来を生きろよ!って、振り返んなよ!なんて、厨二みたいにこじらせては熱くなってた時期もあった。
でも、人生も半周を終えた今、こうして音楽とともにあの頃感じてた感触を、感情の輪郭を思い出して再体験できるのって、実はものすごく贅沢なことなんじゃないかな~なんて思うようになった。
音楽好きにしか許されない、人生を追体験できるタイムマシーンみたいな存在。
歳を取ることで初めてかみしめることが出来る、新しい音楽の楽しみ方なんじゃないかって。
おれの20代は全部andymoriが、小山田壮平が持っていったから、
この人のライブに来るといつも、自分のくだらない不細工な20代を、それでも愛しくドラマチックにプレイバックしてくれる。
やっぱおれはこの人の音楽が愛してやまないんだなぁとか、ひとり深く納得してしまったんだ。
向井秀徳が脳に突き刺さった夜
そして、そしてだ。向井秀徳だ。
小山田壮平で、まるでゆりかごに揺られるように浸っては幸福な時間を過ごして、この後もずっと壮平続いてほしい…もっと聴きたい曲たくさんある…
正直、このあとも小山田壮平続かんかな…とか、羊水の中みたいな余韻に満たされ幸福しきってたおれは、
圧倒的ファンクな音と言葉の刃に脳天打ちのめされる。
向井秀徳、もう本当に死ぬほどかっこよかった!!
なんかこう、この年になってまじで懐かしすぎて逆に新鮮な感情だったんだけれど、あの、あれよ!あの感覚!
まだギターも全然へたくそだったころに、初めて軽音楽部の部室見学したら、
赤いテレキャスターの物静かな先輩が弾くギターと歌がまじでクッソかっこよくて、
((うそだろバンドって、音楽って、こんなにかっこいいのかよ!!))
ってひとりで興奮して夜も心臓爆音で鳴ってて眠れなくて結局翌日入部希望出したあの日みたいな!!
わかんだろ!?あのピュアな、ロックンロールってありえねぇほどかっけー!!って頭バグっちゃうあの感じ!!
そんな、軽音学部しか体験したことがないような感想しかでてこんほどに!!
なんなんだよ!This is 向井秀徳、一瞬で持ってかれた。
あの空気感、独特の言葉選び、客にこびない唯我独尊な世界観!!
まず、アコギうますぎ!打楽器を奏でるように弦をはじくファンキーなビートが、
言葉の切れとか韻のリズムとか、その向井秀徳の歌の良さをハイコントラストに輪郭際立たせてるの。
そして歌詞な。もともと向井秀徳ソロはそんなに聴きこんでなかったのでセトリとか曲名は分らんが、そのすべてが圧倒的なリアルを伴ってるの。
まるで朝の渋谷の生ごみから漂ってくる鼻にねばりつく匂いのような、街角転がる泥に汚れた野良猫が殺意をこめた目で見つめたときの畏怖のような、夕立が来る直前の怪しく暗い街の風のような、
なんか、決してきれいでも楽しくもない諸行無常の一切を、それでも意を決して、必死に息を止めて切り取るスコープのような、
そんな生々しいほどのリアルを感じたんだ…!!
圧巻だったのはZAZEN BOYSの曲「永遠少女」。
沖縄戦が終わった日が起源となっているこのイベントに合わせて歌ったんだとおもう戦争を歌った歌。
腐敗した人の内臓を食う犬を鍋にぶち込んで食うっていう、きれい事では語れない凄惨な戦争の様子を、
まるでその場のカンカン照りの太陽の熱、憔悴しきった周りの人々の無気力な声、そして人が燃える匂いまで感じるような、
痛々しいまでのリアルがあった。
このひとのライブはやべぇ・・・まじで一時も目を離せなかった・・・!
目の前で、時代が変わるような事件が起きている。
そんな、「やべぇもの見た」感が、ぐるぐるとぐるぐるとその後数日の俺を支配していたんだ…!!!
肩ひじ張らないBEGINの素朴なLIVEはいい意味でベテランっぽくない
おれ、思ったんだ。これやべーんじゃないかって。
もう会場の雰囲気すべて向井秀徳が持っていった感あって、そんな血みどろな雰囲気の中でBEGINが出てきて、
まるで強烈な炭酸飲んだ後の麦茶が味気なく感じるように、大御所BEGINですら食われちゃったんじゃないかって。
しかし、全然違った。
もう、拍子抜けするほどに張り合わない、肩ひじ張らずに対比させない、BEGINらしさを全力で楽しめるLIVEだった!!
名前だけ知っててまったく曲は聞いたことないバンドだったんだけれど、
もう沖縄の、石垣のゆるーくほがらかな雰囲気抜群で楽しかった!
都内在住の沖縄の人っぽい人らがたくさん来てて、手のひらをひらひらさせて踊ってて、一緒に真似してやってみた。
なんか、民族の誇りとか歴史文化が詰まってて、現地の砂浜でこのライブを見たいな~って思った!
ほんとにいい意味でベテランらしくない低姿勢で煽らず奢らず、人柄が前面に出たライブで、まるで波に揺れるように体を揺らして過ごした時間だったんだ!
最後は小山田壮平、向井秀徳も登場しての5人での演奏。最高かよ!

いやーーー楽しかった!!渋谷うたの日。なんか、小山田壮平で人生賛歌して向井秀徳で事件を目撃して、そしてBEGINで心地よく島国体験して締め。いい夜だった。
来年も見に来れたら行きてーな。
もうすぐ東京離れちゃうけど、そんなことを思ってしまう夜なのでした。
そんなところです。
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