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【恐怖】岡山で心霊トンネル行ったらなんかいろいろ憑いてきたときの話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな。ぼっちシンガーです。
20代で路上ライブ世界一周、30代は東京で働きつつ音楽活動!
旅と音楽、香港人妻氏との日常などを鼻息荒く語るだけのブログだよ!

『夏はええなぁ』

妻氏がしみじみと、ケータイで動画を見ながらそうつぶやく。

暑いのが嫌いで休日はいつも引きこもりがちな妻氏なのに、珍しいこと言うなぁと思いながら理由を聞いてみると、

『夏は心霊番組が増えるから!』

とのことであった…!!

大学では犯罪心理学を研究し、猟奇的●人事件のプロファイリングが趣味の妻氏。

怪奇現象や心霊写真系も好きみたいで、夏になると夕飯時などはいつも、そういう系のテレビや動画を流してくるのだ…!!

嫌すぎる…!!!

妻氏とは正反対で、怖い系やグロい系まじで夢に出そうで苦手すぎるおれ、

見ないようにしてても隣で見ている動画の悲鳴聞くだけで怖くなってくる!!

それにこういうの見たり話したりしてると、寄ってくるっていうじゃん…

そう、あの時みたいに…

岡山で心霊トンネル行ったらなんかいろいろ憑いてきたときの話

あれはおれが大学生だったとある夏の日。

岡山の山間の街・T市で暮らしていたころの事だった。

その日おれはバンド仲間・マッキー(仮名)と一緒に、ゴッチ(仮名)の家に遊びに行ったんだ。

ゴッチの家は小さな一軒家で、部屋も多くて騒音も気にしなくていいので、よくバンド仲間のたまり場みたいになっていた。(彼は京都出身で一人暮らしなんだけれど、運よく空き家の一軒家を格安で借りられたらしい)

その日も3人でぐだぐだ音楽の話などしていたら、時間は深夜0時を過ぎていて。

『あ!そういえば大学の裏山のトンネルの話、知ってる?』

嬉々として語りだした、怖い話好きのマッキー。

何やら聞くと、そのトンネルはかなり古く、いろいろとイワクつきらしく、

深夜にトンネル内で写真を撮ると赤い服を着た女の子が映るだの、

車で通り抜けようとするも短いトンネルのはずなのにいくら走っても出口が見えなくて、バックミラーを見るとその子がひたすら付いてきてただの、

まぁよくある噂話がささやかれる、いわゆる『心霊スポット』らしいのだ。

まじかよこえ~~~…絶対通らないようにしよ~~~…

とか思っていた矢先。

『今から行ってみるか…??』

嬉々として提案を持ちかけるマッキーィィィィ!!!!!ぼけぇぇぇええ!!

さらにおれの意思に反して、ゴッチもだらけ切ったこの状況に刺激を欲していたのか、

『ええやん!行こうや!』

と盛り上がってしまう!

ゴッチとマッキーは二人とも大型スクーターに乗っていたので、

バイクを持っていないおれはその後ろに乗せてもらうってことで、みんなで深夜のドライブへ出発…!

夏の夜の生ぬるい風に当たりながら15分くらい走って、山を越えたあたりでそのトンネルに到着。

古めかしくて、ライトも少なく薄暗い、いかにもな雰囲気のトンネルだ。

『よっしゃ、じゃ行くか…!』

おれはゴッチの後ろに乗せてもらってたんだけれど、一人だけのマッキーのバイクを先頭に、

二人乗りのおれたちも続いて、トンネルに進んでいく。

トンネルの中は夏だというのにぞくぞくと身震いがするほど風が冷たい。

筋トレが趣味で家がパーソナルジムみたいになってるゴッチの隆々とした大円筋を、母サルにしがみつく子ザルのようにひしと抱きしめる…!!

いやぁぁ…さっさと通り抜けよう。こういうところでふざけてはしゃいだりしたらマジで怒りを買っちゃうんd…

『ふぉおぉぉおっぉおおっぉおーーーーーー!!!!』

やめろぉぉぉぉぉマッキーィィィィぉぉおぉぉーーー!!!

先頭で一人ハイテンションに叫び声をあげるマッキー!トンネル内では俺たち以外に通る車もなく、その声が大げさにエコーして響く!深夜テンションで盛り上がりながら(俺を除いて)突き進んでいくバイク2台!!

あれ?やけに長いトンネルだな!?もう10分近く走ってないか…!?え!?前を走っていたはずのマッキーは!??後ろからついてくるあの女は何!!???

…みたいな絵にかいたような心霊現象は起きず、普通に30秒くらいで反対側に出た。

よ、よかった…!!一生トンネルから出られないなんてことがあったらどうしようかと思った…!!

『なんか変なことあった??』

『いや~なんもなかったな~~』

などと残念そうなマッキー。

トンネルの出口でバイクにまたがりながら、お互い特にこれといった異変も起きなかったことを確認しあった俺たち。

ふふふ…所詮心霊スポットなんて噂なんよ!全然、怖くなんてなかったぜ…!(ブレイクビートを鳴らす心臓)

再び生ぬるい風を浴びながら、ゴッチの安心感ある脊柱起立筋を抱きしめて気持ちを落ち着かせながら、

無事にゴッチ家への帰還を果たしたおれたちなのであった。


しかし、不思議なことが起きたのは、このあとなのだ…!



『じゃおれ最近寝不足だしもうねるわ~明日1限だし。』

今日はもともとみんなでゴッチの家に泊まる予定で、マッキーは先に、リビングとふすまで仕切られた隣の寝室へ。

大学に近い彼の家に泊まると、翌日授業が早い日は楽なんだ。

リビングに残ったおれとゴッチは、缶チューハイを開けながらもう少し話をしていた。

怖い話からエロい話になり、最終的にゴッチの恋愛相談を聞くみたいなぐだぐだなトークテーマで、

だらだらと深夜の話を続けては、しょうもないことでぎゃははは~!!と馬鹿笑いしていたおれ達だったのだけれど…

突然!!

『おいっ!!!!お前らええ加減にせぇや!!』

マッキーが寝室に行って1時間くらい経ったころである!

突然寝室のふすまがバーン!と勢いよく開けられたかと思うと、

寝ていたはずのマッキーがなぜか、怒り心頭で俺たちに怒鳴りつけてくる!



『こっちは寝たいんや!!水鉄砲かなんか知らんけどあれはさすがにないやろ!!!』

いやいやいやいや一体何の話やねん!水鉄砲?なんのこと!??

『誰がやったんや今のこれ!!お前かぼっち!??』

などと詰め寄られ!

もう本当にわけもわからないままに、マッキーの指さす方、

彼が寝ていた寝室を見にいく。

するとそこには、なぜか水で濡れてぐしょぐしょのふとんが。

こいつおもらしでもしたんか!?と思ったけれど、マッキーは俺たちをなぜか疑い怒っている。

いったん落ち着かせて話を聞くと、こんなことがあったらしい。

先に寝室に入って眠っていたマッキー。

しかし、寝たか寝ていないか、くらいのまどろみの状態の時に突然、

『ぴしゃ…』

と、まるで洗った後の濡れた手を振ったときのような、水しぶきがほほに触れるのを感じたそうだ。

なんだ?と思いつつも気にせずに目を閉じる。再び眠りについたか、という時にまた

『ぴしゃ…』

と水をかけられ目が覚める。

マッキーは思った。

(リビングのあいつらだ!水鉄砲でも持ってて、ふすまの隙間から寝ているおれに水をかけて遊んでるんだ!)


イライラしながらも、睡魔には勝てずに再び眠りにつこうとした、その瞬間。

ばしゃぁぁぁーん!!

マグカップをひっくり返したような量の水がマッキーの顔にぶちまけられる!

一気に目が覚めたと同時に、リビングで聞こえる『ぎゃははは~!!』というおれの馬鹿笑いの声!

あいつら、絶対許さん!!!!いくら何でも悪ふざけがすぎるだろが!!!

…という話らしい。

うん…

いや…

まったく心当たりがございません。

おれ達はずっとリビングで話をしていただけであること。

水鉄砲で遊んだり、水をかけたりなんて全くやっていないことを必死に説明。

最初は疑っていたマッキーだったが、次第に俺たちのあまりにも素な慌てぶりに次第に話を聞いてくれだして。

『お前らじゃないのか~…ごめんななんか怒鳴ったりして…』

『いや、俺らもマッキーが寝てるのに隣で騒がしくして、悪かった!』

などとお互いしっかり謝りあって、仲直り!

ほんわかした空気に包まれてめでたしめでたし…な雰囲気ではあったのだけれど!

じゃあ、あの水は何だったのかな~…????

さらに、マッキーがとっても不思議なコメントを。

『というかさ~めちゃ背中とわき腹痛くて寝られんのやけど!』

『なんで?寝違えた?』

『ん~そういえばトンネルの帰り、ぼっちがめちゃくちゃ強くおれに抱き付いてたやんwwあれで痛めたのかもwww』

あはははははwwwww

おれ、ビビりすぎやろwwww抱きしめすぎて背中痛めるとかwwwwひぃーーーウケるwwwwww




…えと、



…あの…




おれはゴッチの後ろだったんだが…

やっぱ遊びで行くところじゃない。

結局、水に関しては『マッキーが寝ぼけて飲みかけのコップでもこぼしたのでは??』みたいな結論になって(コップなんて部屋のどこにもなかったけれど…)、

マッキーが俺を乗せた気になっていた件に関しては、みんな深く追求せずに笑ってネタにして、話無理やり流したんだよね…

まじであの時はみんな怖くなってて、真相を負う勇気も気力もないって感じで、そのあとすぐ寝たんだ。

そのあと少ししてマッキーは学校こなくなって気づけば退学してたし(これは霊的な理由ではなく、単純に彼の破天荒な気質によるものだ笑)、ゴッチも学科が違うからその後疎遠になっちゃって。

あの夏の日のことは、いまも答えが出ないまま、靄がかった思い出としておれの記憶に残っている。

唯一、あれから1ヵ月後に大学でゴッチと会って話した時に、

『あの日から毎晩、部屋の外で木の枝が折れる音が聞こえる。気にせずにいると、気付けばその音が家の中で聞こえるようになった。』

『たまに、雨も降ってないのに(ポタポタ…)と雨漏りしているような音も聞こえて、気味が悪いから引っ越しを考えている』


みたいな話をしていて、なんかごめん…って強烈な罪悪感を感じたのだけは覚えている。

いや~なんかすっきりしない昔の思い出なんだけれど、あれはいったい何だったのだろうか…

とにかく家で心霊現象の番組見るくらいならいいけど、実際に行っちゃうと駄目ね。面白半分で行ったらあかん。ああいうところはね…。

みたいな話を妻氏に聞かせつけたかったんだが、「あれはおれが大学生だったとある夏の日…」あたりで、

『おまえの話はつまらんからいらん!黙っとれ!』

と言われたので、話したい承認欲求を満たすために記事にしておきました!

書いててまた怖くなったけれど、なんかすっきりしたぜ…!!

付き合ってくれた皆様、ありがとうございました!


そんなところです。



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