【香港旅行記その④】スターフェリーで香港レモンティーをちゅーちゅーする事こそ、通な香港の楽しみ方だと思う話
ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、その他好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ。
③はこちらから
「ずぴぃぃぃいぃ~~~~…ずぴいぃぃいぃいぃ~~~…」
香港4日目の朝!!すこやかな寝息を立ててお眠りあそばされる妻氏を横目に、朝早く目を覚ましたおれ氏!
たとえ旅先であったとしても、奴隷兼召使いの朝は早いのだ!!
昨日の夜指示されていた洗濯物を持って、近所のコインランドリーへ!
うむ…なんか設定画面でわからん英単語がいっぱい出てきたり、電話番号入力とか出てきて、全部適当に設定しちゃったけど…
まぁなんか動き出したし大丈夫やろ!(適当)
さて、この洗濯時間を生かして、おれ氏の恒例・香港朝活スタートであるっ!!!!
まずは街歩き。
めちゃくちゃ先進的な高層ビルが立ち並ぶ通りも、一本入ると怪しげな雑居ビルが所狭しと乱立してて、
その路地をかいくぐるように歩くのが面白い。
室外機と有刺鉄線、巨大建造物の隙間から覗く空が何とも香港。
なに…!!バカバーガー、だと!??
香港はマジで第3言語が日本語なんちゃうんか?ってくらい、街中の看板とかで日本語が普通に使われているのだ。
ただし、意味を分かって使っているのかどうかははなはだ疑問である。
ちいと近所の公園で休憩!
おじじたちが卓球をするのどかな朝の風景をぼんやりと眺める。
フフフ…まったりした休日の朝という感じで、ピースフルではないか…
パシュッ!!パッシュッ!!「アイヤァァァ!!!!」
パシュッ!!パッシューーーッ!!「フォォォォオォォ!!!!」
いや、卓球のレベル高っ!!!!気合い入りまくりやし!
じいちゃんギリギリの球もめちゃくちゃ腕のびるやんっ!!!じじいの朝の運動言うたらもっとこう、太極拳とか、もっとゆる~いやつちゃうんかい!!
そんなで、二人のオリンピック予選並みの熱戦を観戦したあとは、近所の港へ。
ビクトリアハーバーっていうらしいんやけど、どんなところなんやろか。
すげぇぇぇーーーー!!!
これ朝の散歩で適当に出会っちゃいかん景色やろ!!
写真ではうまく伝わらんかもなんだが、背後の香港島側から対岸の九龍半島まで、雲に突き刺さりそうなほどの高層ビル群が360度視界を制圧してるんよ!!
なんか、人間が作りだした都市の、その存在感の大きさに圧倒される!!
これは夜景で見に来ても絶対名所やろな。フフフ…いいところを見つけたぞ。
今日の夜あたりようちゃん氏に
「おれの行きつけの夜景スポットがあるのさ」
と紹介してみよう。きっと驚くぞ…!!!(一回行ったら行きつけになるタイプ)
などと喜びながら、洗濯が終わったであろうランドリーに戻ると…
泡だらけやんけ!!!!
え?なんか設定間違えた!??ようちゃん氏の服が大量の泡に包まれているのだが!!?
まぁ…いいか。そのまま乾燥機かけちゃお。
そんなで、起きてきたようちゃん氏と両親、そしてようちゃんママと合流し、本日はトラムでセントラルまで。
セントラルの船着場から『スターフェリー』に乗って九龍半島へ渡るのだ。
トラムはレトロな二階建て。ガタンゴトンと大げさな音を立ててゆっくりと香港市街地を抜けていく。
(くんくん…)なんかこの服、洗剤の匂いがすごいな。
お前ちゃんと洗濯したんか?洗剤の量とか間違えてないやろな?
けけけけ決してそんな。断じて…
まぁええわ。どうせミスしてたらお前が未来のブログで自白するやろうし、しばくのはそれからでもええわ。
ひ、ひぃぃん!!未来のおれ!!洗剤の設定間違えて泡だらけになったことは絶対ブログに書くなよっ!!分かったてるんやろな!!?
やっぱりそういうことか!!尻だせ!!!
びぃぃいぃえぇぇぇん!!!
そんなで、今日も適当な家事をとがめられながら、お尻を赤く染めつつトラムはセントラルへ。
海の方へ15分くらい歩くと…
フェリー乗り場に到着!香港名物『スターフェリー』である!!
フフフ…小説『深夜特急』でも、わずかな小銭で乗れるこの船旅が心地よくて、主人公が事あるごとにこの船に乗ってその旅情を楽しむ描写があった!
今や香港島と九龍半島との行き来は地下鉄が早くて楽なので、地元の人たちはあんまり使わなくなったそうなのだが、
やはり旅人にとって香港と言えばこの『スターフェリー』なのよ!!
潮風を感じられる吹き抜けの席で、数分間の小さな船旅。
おれは買っておいた香港レモンティー(香港人がめっちゃ飲む紙パックのやつ)にストローを刺し、一口すする。
ゆっくりと流れゆくビル群、白波を割いて進むフェリー、カモメの鳴き声。ローカルになじんでいく瞬間。
フッ…潮風が心地いいぜ…!!
やっぱり真の香港通は『スターフェリーで香港レモンティー』。
これでキマりですよ。
そんなんやっとるやつ香港人でだれ一人おらんで。
九龍についてハーバーをぶらーりしたり、名物ブルースリー銅像に父ちゃんが大はしゃぎしたりした後は、
バスでモンコックへ。
この日は土曜日。屋台も出て、通りはものすごい人、人、人である!!
モンコックは東京でいう上野とか新宿みたいな繁華街で、とにかくはぐれないように歩くので精一杯である!
ようちゃんママのおススメでデザート豆腐のお店に。
普通の豆腐屋みたいな場所なんだけれど、店内に椅子があって、その場で水から上げた豆腐を出してくれるのだ!
絹豆腐よりもっととろとろの、杏仁豆腐みたいなのをボールに入れて出してくれる。
これに卓上のザラメや黒蜜をかけて食べるのだ。
さっぱりしてて冷たくて、うまい!!
暑いときにめちゃくちゃ合う香港らしいスイーツだ!
繁華街を歩くと、こういう感じの大きな通りの端にレジャーシートを敷いて、フィリピンやインドネシア系の女性たちが大量に座りこんだり寝そべったりしている状況によく出くわした。
最初はホームレスなのかな?と思ったけれど、みんなきれいな服装をしてたくさんのタッパに入った食料を持ち寄って、楽しそうに音楽を聴いたりしているので、そういうわけでもなさそう。
ようちゃん氏に聞いてみると、彼女らは普段は香港の各家でメイドとして泊まり込みで働いている人たちなのだそうだ。
土日は仕事が休みだけれど、家主も仕事が休みなので家に居づらく、こうやって同郷の人たちと昼間からレジャーシートの上でくつろいでおしゃべりするのが、一種の文化になってるんだって。
香港人たちは「メイドさんたちのピクニック」と呼んでるそうだ。
よりによってこんな繁華街でピクニックしなくてもいいのに、と思うのだが、まぁ屋根があってなんか必要なものがあればすぐ買い出し行ける便利な場所でまったりしたいんやろうな。
土日のモンコック周辺の歩道はほぼメイドさんたちのレジャーシートで覆いつくされていた。
いろんな文化があるんだなぁ。
香港名物のネオンサインの看板は最近は老朽化でどんどん取り外しされてるらしい。
この看板と室外機と電線でごちゃごちゃの雑居ビルがいい味出してるんだけどな。
日本でも、最近電柱の地中化など進められてるけど、個人的には電柱立ち並ぶ商店街の風景とか、レトロな雰囲気で好きだ。
安全性と利便性、伝統とノスタルジックの心は、どうもうまく結びつかないようだ。
そんなで、灼熱で人多すぎなモンコックを脱出したあとは、
ようちゃん氏の親族のみなさんにお呼ばれしての晩餐会!!
なにやら、夜景の見える一流ホテルの食事会場みたいなところに移動して…
ちょ、ちょ、ちょっと高級すぎやしませんか…!!!?
でっかいアヒルまるまる一羽出てきた!!!!
すげぇ!!ドラマのセレブ達の会食でよく出てくるやつやないか…!!!
ウェイターさんが目の前で手際よくカットしてくれるのよ!
これが噂に聞く北京ダックというやつか…!!!
パリパリの皮、鳥の油を薬味のこのネギみたいなやつがすっきりまとめてくれて、
うままぁぁぁぁ!!!!
ハーバーが一望できるレストランの窓からは、毎晩海上で上がっているという花火も見えた。
なんなんこのセレブ感…!!これが香港人の庶民の暮らしなのか…!!?
おれ、変なパイナップルのTシャツで着てしまったけど、ドレスコード大丈夫?これ?
感動しっぱなしだったが、恐ろしいのはお会計…!
これ一人10万くらいかかるんちゃうんか!!と震えていたが、
「いらないいらない!あなたたちは日本からわざわざ来てくれたんだから払う必要なんてないわよ!」
と、おごられてしまう…!!
「その代わり、次はあなたの番よ!」
とようちゃん氏のおばさん。
いや、おばさんたちがちょいちょい日本遊びに来た時も、毎回そう言って奢ってくれますやん!!
英語もろくにしゃべれない両親にまで優しくしてくれて、感謝の極みである…!!
食事のあとは「香港と言えば!」な風景でおなじみのビクトリアピークへ。
ケーブルカーに乗って行くんだが、入り口に日本でもおなじみ「ジャッキーチェーン」がいるではないか!
「お写真良いですか?」と聞く前から無言でポーズをとってくれてたので一緒に。サービス精神のお強い方だ。
ちなみに、ようちゃん氏いわくジャッキーチェーンは親中(中国共産党支持者)なので香港人からは嫌われているらしい。ブルースリーのほうが人気なのだとか。
んーなんか霧がかっててよー見えんな…天気のいい日に来た方がいいのかもしれん。
悪天候でも抜群のカメラワークで絶景夜景を映し出す「光の魔術師」、おれ…!!
フフフ…おれのプロフェッショナルな腕前が光るぜ…!!!
などと持ってきたデジタル一眼で写真撮ってたが、後で見返したらブレブレだったわ…
ようちゃん氏の兄ちゃん、マックスと娘のセンイ。この夏にイギリスに移住するんだとか。
中国の支配で人々の発言や思想の自由が奪われつつある香港の未来を考えると、娘のためにも自由な環境で生きていく方がいいと判断したのだそうだ。
「日本はいいよね。四季と自然があって広大な国土がある。なにより自由だ。」
と言ってて、感慨深かった。至らない点も問題も多い日本だけれど、香港人があれだけ願っても叶わなかった、自由がある。そのありがたみを実感した話だった。
それと同時に、新天地を求めて世界中どこへでも行くことができる香港人の、そのグローバルワイドな価値観と語学力、経済能力には毎度羨ましさを感じる。
現代の世界を生き抜く上での力強い生命力みたいなものが香港人にはあるし、
たとえ住む場所を追われ世界中ちりじりになったとしても、その能力を発揮して、
『香港人』というアイデンティティだけは守り抜いてほしいなぁと、勝手なことを願ったりした。
そんなで、いろいろなことを感じながらようちゃん氏一族とお別れ。
地下鉄でホテルに戻ろうとしたのだが、ここで父ちゃんが不穏な一言。
『う~ん…なんか寒くない?』
おれ『は?こんなに暑いのに何言うとんのや』
『ほんま?寒いけどな…熱い温泉にでも浸かりたい気分や…』
おれ『これだから老人は…肌バグってきたんとちゃうんか』
と、この時はみんなから軽くあしらわれた父ちゃんなのであったが…
翌日!!
父ちゃん「38度熱がある…」
帰国は明日!!!一体どうなる!!?おれたち!!
そんなところです。
続く!!
●エックスで更新情報や、日々の純情な感情を実況中継中!フォローしてね!Tweets by gamoyou
●Youtubeで楽曲作品公開中。チャンネル登録お願いします!そ、そこをなんとかっ!
●ブログ村でランキングに参加中!今3万位くらい!下のリンクをクリックして、底辺に沈むぼっちシンガーをせせら笑いに行こう!
にほんブログ村
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません