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【キト/エクアドル】キトで路上ライブと、言葉を考える話

2020年2月28日

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今日の旅の一曲!suzumokuの “週末"!
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一昨日エクアドル、キトに到着したおれ。

バスを間違えて怪しいスラム街みたいなとこに迷い込み、命からがら市内までたどりつき、目当てのホステルになだれ込んだ時には安心で

「ごわかったよゔっ!おねえぢゃぁんっっ!!!」

と、宿のお姉さんの胸に飛び込みたい気分であったが、迎えてくれたレセプションは屈強な体格のエクアドルマフィアみたいなにいちゃんだった。

今にも泣き出しそうな震える手でおとなしく名前を書いてチェックインを終え、ちなみちゃんのインスタを眺めることでなんとか精神を正常に努めることに成功した!

かわいい…かわいいよちなみちゃん!!

と握りしめたケータイを何度も愛撫し抱きしめて眠ったこの夜。

翌日、朝から路上じゃ!!と勇んで飛び出したものの…

まさかの大雨!!

濡れながら街のシンボルっぽい二本の時計台を無機質な表情で眺め、義務感からくる観光を終え、3ドルのチャーハンでペルーぶりのまともなご飯を食べたおれ。


はぁ…雨じゃなんもできねぇ…

と中華料理屋のテーブルでだらつきながら、窓の外で滴り落ちる雨音のリズムを16ビートの裏打ちダンスリミックスで脳内に落とし込みながら、

あめあめフレフレ母さんが!
ジャノメでお迎えマジ感謝!
うっせぇババア今時なんだよジャノメかよ!
おれ若かった!なんもわかっちゃいなかった!
今なら言えるよマジリスペクト!YEAH!

と、泣きメロ愛レゲエを脳内作曲していると…

む!雨が止んで、薄日が差してきた!!

行くぞ!!今しかねぇ!!

うむ、女心とあき竹城と言うが、山の天気も女心と同じように変わりやすいのだ!

みるみるうちに明るくなってきた午後3時の路肩に、ギターを置いてみる!

さっそく、通りすがりのお兄さんが面白そうな顔で見てくれて、1ドルも投げてくれる!!いける!!行けるぞ!!

…と思ったんだけど…。

首都だというのに、思いの外人通りが少なくて、その後はイマイチ。

観光地エリアは警察だらけで絶対に止められると思ったから、外れた場所でやってたんだけれど、場所ミスったかな?

移動したりしながら、合計2時間ぐらい歌って、暗くなった。

ちょっと離れたところで屋台出してたおばちゃんも店を片付けだしたので、おれもギターをしまった。

結果は10ドルちょっと。まぁ、宿代と、さっきのチャーハン分、浮いた!ありがとう!

ゆらゆらしながら宿まで帰ったんだけど、完全に暗くなる7時を過ぎると、どこもここも店をたたみ始めてた。

なんか、首都の割にマジメな街だな。キト。

道端のバーベキュー串で晩御飯!
1ドル!安い!!けど冷てぇ!!!!

そんなで、疲れた体でちょっともんもんとしながら宿に帰ってきたおれ。

「こんにちわ。お酒は、飲みますか?」

なんと、宿のスタッフの1人に、日本語で話しかけられる。

「もちろん!好きですよ!日本語しゃべれるんですか!!?」

「ちょっと、日本に住んでたから。ラム、飲みませんか?」

彼の名前はファンといった。

コロンビアから今、出稼ぎでこの宿に泊まり込みで働きに来てて、日本にも3年ほど働きながら住んでたらしい!

うおぉ、まさか日本語が通じる人がいたとは!!

最上階の部屋に招かれて、ラムコークを回しながら飲んで、いろいろ話しした。

「日本で働くのは大変じゃなかったですか?いろいろ、ルールも厳しいし。」

仕事の話になって、ちょっと気になった事を聞いてみた。

南米の人が日本に来たら、その仕事に対するペースや熱量が違いすぎて、戸惑うんじゃないか?と感じたからだ。

でも、彼はニコニコしながら言う。

「そんな事ないよ。みんな優しくて、楽しかった。私ほんとに日本が好き。だから、あなたが日本から来たと聞いて嬉しくて、話をしたかったのです。」

そんなまっすぐな目で言われると照れちゃう。ポッ

旅してると、もちろん日本のいいところもたくさん見えるけど、悪いとこも見えてきてしまう。

日本人視聴者がホクホクするためだけの、"日本すげぇ"みたいなテレビ番組とかも拒否反応を示してしまうおれなんだけれど。

こうやって直接自分の国に訪れて、住んで感じた上で、「好きだ」って言ってもらえると、ほんとに心の底から嬉しい。

日本で、彼によくして接してきた人達にも感謝だし、日本に帰ったら次はおれが、そう思ってもらえるための手助けをしなきゃ、と思うんだ。

「ブエノス!あら、お客さん?」

ヒッピー風の髪型の、女の子が入ってくる。

「紹介するよ!ユウキだ!ハポネスで…ユウキだ!」

「ヨ、ノンブレ、ユーキ、ソイデ、ハポン、む、むちょ、ムチョ…(((カタカタカタ)))」

「ナイストゥミーチュ!ドゥユースピークイングリッシュ?」

「おお!英語話せるの!?よかったぁ!!」

おれのすべてのスペイン語ボキャブラリーを惜しげもなく使って必死に自己紹介したが、拍子抜け!彼女はフランス人で、上手な英語を話した!

彼女の名前はアン。フランスとスペインとの二重国籍で、スペイン語もフランス語もネイティヴに話して、英語も話す。ちょ、超人だ…!

「あなたもバスキングをしてるの?私もジャグリングをしながら、もう南米を5ヶ月も回ってるわ。って言っても、ほとんどコロンビアだけどね!」

「へぇ、そうなの!コロンビアってバスキングにいいの?」

「そんなに稼げはしないけど、人があったかくて、オープンで、とても好きなの。あなたもきっと好きになるわ。特にカリブの海沿いは最高よ!」

そうなんだ!おれの、この旅最後の国となるコロンビア。飛行機があるから急ぎ足で駆け抜けなきゃならないんだけれど、ワクワクさせられる。

ファンは英語は話せないので、日本語とスペイン語で。

アンは、さすがに日本語は話せないので、ファンにはスペイン語、おれとは英語。

3人で会話を同時進行できないのはもどかしいんだけれど、まるで三角形になってサッカーボールをパスし合う遊びみたいに、いろんな言語でコミュニケーションを取り合うこの空間が、なんだか不思議で、楽しかった。

ファンが巻いた巻きタバコを、窓枠に肘をついて3人で回し合う。

外の空気はひんやりと冷たくて、静まり返った石畳のストリートの向こう、ライトアップされた教会が、まるでおとぎの国の世界みたいで、きれいだった。

しばらくまったりした時間を過ごして、疲れもあってか酔いが回ってきて、おやすみ、と握手して部屋のベッドに潜り込んだ。

久々に、いろんな人といろいろ話せて、嬉しかったなぁ。

“ホステルスクレ"という名前のこの宿。

わりと日本人にも人気な場所らしいんだけど、今はオフシーズンのためかアジア人はおれだけ。

みんなコロンビアやアルゼンチンなんかからの出稼ぎや、バスキングしながら旅してるヒッピー達のたまり場宿みたいな、ちょー汚いけどおれは好きな雰囲気。

話したら面白そうな人たちばかりなんだけど、完全にスペイン語が共通語、英語なんて話す人は皆無っぽかったので、
スペイン語の話せないおれはちょっと距離を感じて閉じこもってしまっていた。

ほんとに、言葉って大切だ。

言葉が通じ合うってだけで、こんなにも世界は広がるし、心が満たされる。

旅に出てから、日常会話程度だけど、なんとか英語が話せるようになって、外国でもコミュニケーションを取れるようになってから、忘れてしまってたんだ。

言葉の大切さってやつに。

南米に来て、ハウマッチもワンツースリーも通じない環境に出会えた事で、それにもう一度気づかされた気分だ。

この感覚は大切にしよう。

あとちょっとの南米滞在やけど、スペイン語、ちょっとでも習得して帰らんと。

飛行機まであと一週間とちょっと。もうちょいゆっくりしたいが明日にはここを離れ、一気にコロンビアまで抜ける予定だ。

エクアドルはすげぇ短い滞在になってしまったけど、この宿に泊まって、人の暖かさに出会って、こういう感覚を掴めた。それだけでも来た甲斐があったってもんだ。

ありがとうエクアドル!さぁ、そろそろ最後の国、コロンビアに向けて出発だ!!

そんなところです。

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エクアドル

Posted by gamoyuki