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砂の惑星と親戚のオヤジになりたい話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!Nujabesの “Reflection eternal “!
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アントファガスタで高熱にうなされたおれであったが、一晩煮干しのような死んだ魚の顔で寝ると、朝起きたら気分は良かった!

昼間、街に出て、お店もほとんど閉めちゃう日曜日だった昨日とは打って変わって、賑やかに沸き立つメインストリートで少し歌った。

南米でいつも歌うような、騒がしい車道沿いの砂埃舞う雑踏、という感じじゃなく、服屋やマックが軒を連ねる近代的な、ヨーロッパっぽい歩行者専用の大通り。

3曲ぐらい、キラキラした目で女の子2人がじっくり聴いてくれて、お札で3000ペソ(600円ぐらい)も入れてくれた!

久々に、路上ライブって感じで歌えて心地よかった!




そのままバスで海沿いを北へ5時間、イキケというビーチのある町までやってきたおれ。

翌日から、街をぶらついては路上に出た!




アントファガスタより少し小さなリゾートの街。

マリンスポーツでチリ人には有名な場所らしくて、冬なんで観光客は少ないけど、永遠のように広がるだだっ広い太平洋からは白波を立てて、大きな波が打ち寄せてきてる。

サーファーが何人も海に出てた。

オーストラリアのゴールドコーストを思い出させるような都会的な海沿いの高層マンションが建ってて、しかしそのバックには砂丘?なんかな?赤土の、なめらかな質感の乾いた山々がそびえ立ってる。



太平洋に沈んでく夕日がその山々を照らすと、真っ赤に燃えるような色になる。

まるでどこか別の惑星に移住した人類が作ったオアシスの街のようだ。

不思議な匂いのする、素敵な街。

街の中心部は、そんな先進的な雰囲気とは打って変わって、商店や屋台、風呂敷を広げてガラクタみたいなあれやこれやを物売りする人達でごった返す、南米の下町な雰囲気。

昼間12時から2時間、夕方6時から3時間、みたいな、半分シフトみたいな感覚で、とにかく声の限り歌った。



歌いながら、道行く人たちの生活の匂いや価値観、街の息遣いを感じるのが好きだ。

チリ、ほんま物価は高いけど、いい国だなぁ、と思った。

人が、本当あったかい。というか、人々の、心の許容範囲が広すぎる。

例えば、商店を見てても、店の目の前でもっと安い服を風呂敷広げて物売りが売り出しても、コンポで爆音で音楽ならしてても、誰も気にも留めずににこにこしてる。

靴みがきのじいさん。自分も生活は楽じゃないだろうに、歌うおれににこり挨拶してくれて、調子はどうだい?なんていいながら、いらない小銭を投げてくれる。

歌ってるスペースの隣の、ケータイ屋のおっちゃん。おれの隣で腕組んでしばらく突っ立ってた。

そして、ヌッと顔を上げたかと思うとこっちにゆっくり歩いて来る。

やべ!「ここはだめだ!」なんて、怒られるのかなぁと思ったんだけど、

「グスト!グスト!(いいね!みたいな?)」

と優しく笑って、100ペソ硬貨を投げてくれる。

なんか、南米ってもっと激しくテンション高くて、めんどくさいくらいの絡みされるんかと思ったけど、結構みんな紳士的。

アフリカみたいなアグレッシブさがあるかというとそうじゃない。

かといって、先進国的な、他人と関わりたがらないドライさや、外国人が路上ライブやってるってことへの排他的な感情からくる不信の目みたいなのは全然感じさせなくて。

軽く何かよう分からんことをニコニコとスペイン語で話しかけてきたり、ステップを踏んで踊ってくれたりして、でもサラッと行っちゃったりする。

ほんとに穏やかに、全部許しあうみたいな心の余裕がある。

心の底から開放的に、ワンラブを歌って、急いでギターをしまって、9時の閉店間際のスーパーへ急ぐ。

「マニャーナ?(明日は?)」

優しい笑顔で、ケータイ屋のおやじがまたねー!と手を振ってくる。

ほんまに、恐ろしくあったかい国だチリ。

物価高いし、観光地もそんなにないから、あまり日本からはメジャーな国ではないかもしれんけど、目に見えない人々の生活には、世界遺産級の美しさがあるんだ。

おれの旅は世界遺産や大自然に、高いお金を払って見に行くような裕福なものじゃないけど、おれにとってはこんななんでもない風情を感じることが、絶景なんだ。

宿に帰って、パンと缶詰ばっかりだったヨーロッパの頃のおれが見たら心臓爆発するくらい魅力的なあったかいご飯を自炊して、いつものようにひとりで食べる。

吹き抜けの宿の二階からは海が見えてて、ワインのパックを開けて、暗黒の世界から迫り来る波を見ながらおいしいご飯。歌い疲れてクタクタの体に染みて、最高!

ご飯を食べ終え、ワインも回ってひとりでいい気分になってると、

「ユーキー!この後何か予定ある?」

む!さっきキッチンで少し話した、ドイツ人のマークが話しかけてくる。

「え?おれも忙しいからね。この後だってYouTube見てごろごろしたり、ちなみちゃんのインスタチェックもしなきゃいけないし…

「ぼっちで暇なんだね!これから友達と海沿いを散歩しようと思うんだけど、行かないかい?」

「おいおい、海に呼ばれちゃあしかたがねぇ!す、すぐ支度するからっ!!」

マークはドイツからアルゼンチンに留学してて、夏休み(南半球やから冬休み?)でここにやって来てる学生。

友達って言ってたソフィーって女の子は、どうやら同じ地元の幼馴染で、ドイツから短期旅行でマークに会いに来たっぽい。

3人で冷えた砂を蹴りながら、ビーチを歩いた。

「今日、イキケで弱い地震があったらしいよ!日本も地震が多いんだろ?2011は君のうちは大丈夫だった??」

「日本の物価ってどうなの!?チリと比べて安い??」

「君はアフリカに行ってたんだろ?アフリカって危なくないの??」

留学してるだけあって、彼は世界の人々の暮らしに興味があるらしく、鼻息荒くいろいろと聞いてきてた。

彼女の方は、大学で生物学をやってるらしく、口数は多くない不思議ちゃんな感じ。

真剣な顔で黙々と浜辺の貝殻を集めては、キレイな貝をみつけると、自慢げな、いたずらな笑顔を浮かべながら、マークに貝を見せてる。

か、かわいい…。

けどマークはそんなのより、世界の話に夢中で、

はいはい、わかったわかった!

みたいに流してあれやこれやとおれに話しかけてくる。

いや、これ!

マークは、自分たちは友達だと言ってたけど、幼馴染で、でもなんだかもうすぐ恋に発展する予感のしちゃってるやつやな。

ふと、彼女がドイツに帰ってしまった後に、自分の胸にぽっかり空いた空洞に気付くやつや、マーク。男とはそういうものや。

おれはもう親戚のおじさんみたいな気分で、今度は変な海藻みたいなのを持ってきて、じゃれつく2人の姿を眺めた。

「いやぁ、エキサイティング。世界は面白いよ。ユーキー。僕も、いつか長い長いバケーションをとって、心ゆくまで世界を見てみたい。」

高い白波が打ち寄せるその奥の奥、宇宙まで伸びる真っ暗な、馬鹿でかい太平洋を3人で眺めながら、岩礁の上に立ち、マークは語る。

ロマンたっぷりに、熱い眼差しを海へ向けながら。

「ドイツはね、ほんの30年前まで、ウエスタンサイドとイースタンサイドに分かれてたからね。今は同じ国だけど、それでも、街の作りや人の価値観は違ってたりする。あんなに小さなエリアでも、違うんだ。世界はどれくらいの違いや、新しいものがあるんだろう。僕はその全てを見てみた…

「ねぇ!この貝殻って、ドイツへの飛行機に乗せることは出来るかしら??お土産にしたいんだけど、何かの決まりで捕まったりしない??」

「……」

マイペースで、なんか不思議と優しい雰囲気の流れる2人を見てると、なんか幸せな気持ちになった。

久々に英語が使えたので、あれやこれや話せたのも嬉しかった。

マークよ。やりたいことはやろうぜ。たった一度の人生さ。そしてその時は、隣の彼女も、連れて行ってあげな。

なんて言おうとしたけど、いよいよ親戚のおせっかいオヤジ感がすごいと思ってやめた。

代わりに波の音が優しくひびく。



なんか、ほんわかした、いい夜が滑らかに過ぎていく。

ワインも回って、宿に帰ったら心地よく眠れた。

そんなところです。


新曲の”Music is mine”のMVをYouTubeに公開しました!アフリカを旅した時の映像と共に。良かったら見てね!

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チリ

Posted by gamoyuki