シュツットガルトの魅力を余すところなく語る話
今日の旅の一曲!天才バンドの “ロッケンロールべいべー"!
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日本代表の岡崎が所属していたチーム、FCシュツットガルトがあるというだけのいつもの水深3マイクロミクロンの理由で訪れたドイツ南西部の街、シュツットガルト!
思ったよりも大きな街だって、3日間滞在して、ただただ歌いまくった!
一日四回、1時間ずついろんな場所を転々としながら、声を上げる。
毎回毎回、初めて歌う場所にギターを置く瞬間はめちゃくちゃ怖い。
米つぶハートのおれは、ここで歌っちゃだめだ、なんて注意されたり、冷めた目でじとり睨まれたりするともうこの世の果てまで逃げてしまいたくなるくらい、心が痛い。
こんな辛い思いして、なんでこんなにやるんだって疑問はいつも浮かぶんだけれど、歌っているうちに、いつだって答えは決まってると気付かされるんだ。
歌うことが好きだ。
ただそれだけなんだ。
昔からずっと、我を失って音の中に入り込んで歌えた時に感じる世界がある。
今おれが歌ってるまさにここが世界の中心であり、1秒先に何が起ころうともこの人生に一欠片の後悔もねぇやってくらいの絶対的感覚、ギリギリの恍惚、エゴイズム。
そんな高揚感を、誰かと共有できたなら、こんなに美しい事ってないのだ。
アウグスブルクでもあったけど、でっかいビニールバックをたくさん下げたホームレスのおっちゃん、おばちゃん達が陽気にやってきてはビールを置いてくれ、いつもの悲壮感あふれる表情からは想像もつかない軽やかなタップで踊ってくれる。
大きな声で泣きじゃくってたベビーカーの小さな男の子が、明るいメロディを刻んでたおれの前を通り過ぎた瞬間にパッと泣き止んで、通り過ぎざま、体を乗り出して振り返って見てくれてる。
音楽で巻き起こる、そんな小さな奇跡を見るのも大好きだ。
いつもいつも心細くて、こえぇぇ!!!と震えながら知らない街角で一人ギターを置いて、ジーコードのストロークで世界変わって、また気づけばもとの無機質な世界に降り戻る。
また血走った目で場所を探す。
もう完全にロックンロール中毒である。
でも別にいいのだ。
ドラッグやタバコや酒と違って、それは時に人の命さえ救ってくれる、優しい美しさがあるから。
突き進め、おれ!
自撮りしようとするといつもぶれる系ブロガーのおれ。
そんな衝動にかられるままにストリートを歩いて歩いて、歌いまくった3日間!
冷たくされる事もあったけれど、温かい笑顔で見守ってくれる人もたくさんいて、毎回10ユーロくらい、一日40ユーロくらいは稼ぐ事もできた!ありがとう!
シュツットガルトはビルの立ち並ぶ、どちらかというと新しい経済都市って感じの街だって、とくに観光する場所も無さそうだったんだけれど、有名な美術館があった。
大好きなダリの絵や、面白いコンテンポラリーアートもあって、見応えのある、7ユーロじゃ安いくらいにおもしろいとこだった!
でもどうしても、美術館の、みんなが紳士淑女を演じながらかしこまった表情で歩く雰囲気が苦手だ。
芸術はなにも敷居の高いものではないと思うんだ。
分かったような顔してたしなむ姿を演じるような必要はない。
わけわかんねぇなんて微笑んだり、おおっ!と強烈な色彩に驚いてみたり。そういう感情をかき乱されることこそアートの本当の楽しみ方だと思うんだ。
しんと静まり返ったギャラリーで、子供がきゃっきゃとはしゃぐその声にキリリと怪訝な目を効かせる、かしこまった服装の学芸員達に、ふと、そんなことを思った。
ただの黒や青が一面に塗られただけの紙。
思わずくすりと笑っちゃう。
みんな、そんなただの色紙を、これでもかと眉間にしわを寄せて深く理解するように眺めて、頷きながら回る。
もしかすると、作者は、そんな見せ掛けだけの空間を揶揄したかったのかな?だとすると、このかしこまった人達も全て取り囲んだこの部屋の全てがアートであり、"作品"なんだろうな。
あぁ、おもしろい。
爺さんになったら、海の見える小さな丘の上に、小さな小さな小屋を建てて、ネコと一緒に暮らすんだ。できれば奥さんも。
んで、毎日丘の上に立って、風の音を聞いて、昼間は絵を描いて過ごしたい。
風景画なんかじゃなくて、そこで感じた心の中の美しい色や形を、思いのままにキャンパスに塗り潰すのだ。
絵の具で服を子供みたいに汚して、昼食を取るのも忘れて熱中するのだ。
あぁ、こんな絵も描きたいし、あんなのもいい!もっと人生が長かったらなぁ!なんて、いつまでたっても前のめりなことを考えて、ぽっくり死ぬのだ。
自慢げに描き上げた絵を掲げて、
「へたくそね!」
なんていたずらに笑ってくれる、奥さんがいたら超幸せ。
うむ…シュツットガルト、路上に専念しすぎてて、毎晩疲れて日記書かずに寝てしまったので、まとめてしまったが…いい街だった!
明日は次の街、カールスルーエに向かう!!
郊外のインターチェンジの芝生にテントを張って、眠る。
バチバチと雨がテントを叩いてるけれど、心地よい疲労感がビールの酔いと絡まって、ぐるぐるとループしていい感じ!!
ということで、も、もう限界…おやすみなさい…
そんなところです。
ランキング7位入賞を目指してブログランキングに参加しています。雑な紹介になってしまったが、シュツットガルト、いいところですよ!美術館も素晴らしいし、あの、ほら!あの、エイチアンドエムとかあるし、ほら、あと…ねっ!↓↓
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ディスカッション
コメント一覧
先進国ドイツで1日10ユーロは、少なすぎませんか?バルト3国で150-200ユーロです。どうしたのでしょう。
写真がすごく綺麗ですね
一眼レフですか
おー、前向きで良いね。
positive thinking brings positive things.ですよ。何か楽しそう♪
ところで香川の島、そのぼっちさんの老後プランにピッタリじゃないですか?高台あったかは謎ですけど、美術館もあるし、気候もいいし、何よりうどんあるし!
NirvanaのNevermindのCDに入ってた写真もブレてて、カッコよかったですよ~!ブレる自撮り写真、アリだと思います。
私はぼっちさんの写真、結構好きですよ。ちょっと前の記事だけど、イタリア・ヴェニスの「誰にも見つけられない~」の上から7枚目の鳥が飛んでる写真が特に好きでした。
ターニアさんコメントありがとうございます!!
あ、それは一時間でで、それを日に4回やるので40ユーロぐらいです。でもそれでも少ないすね…!なんでなのかは全くわかりません。おれが下手くそでアンプもなくて見すぼらしい風体で臭いからとか、それぐらいしか理由が思い浮かばないですね…
ゾロさんソースですか??
cさんコメントありがとうございます!
す、すみません、ただのiPhoneです…!
こ、これが新しいiPhoneの性能かっ!!
nicoさんコメントありがとうございます!
あ!天才バンドって奇妙礼太郎のバンドだったんですね…!!YouTubeで見つけて拾って、最近よく聴いてただけなんで全然知らなかったです!!いいですよね!!
これからもポジティブスィンキングでまいります!!ありがとうございます!!
nicoさん、あと香川の島は確かにいいですね!でも、できれば地平線まで広がるオーシャンを眺めたいんですよね。丘を下ればエメラルドグリーンのビーチが広がっておれば尚よし。わがままか!
レッチリ突撃隊さんコメントありがとうございます!
ほ、ほんとですか!ブレる系フォトグラファーとしてトップを目指したいと思います!
うぉぉ!!僕もあれは奇跡の一枚でうまく撮れたと自分を大絶賛してたんですけど、だれからも褒めてもらえなくて、丁度この世界を憎んでいたところです!ありがとうございます、救われました!