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【ルサカ/ザンビア】ザンビアと路上ライブとすごい速さで夏は過ぎたがベイベな話。

2020年5月13日

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さすらうぜ!!!

さすらってるぜー!!!!

ザンビア・ルサカ発のバスはいつもの様に2時間の謎の出発遅れ、やっとこさバスにエンジンがかかったと思ったら、謎の宣教師によるキリスト教の大演説がバス内で始まる!

ジーザス!!ジーザス!!と叫び倒す彼の熱いメッセージを延々聞かされ、しまいにはギターで歌い出す彼。

いや、なかなか面白かったけど、早よして!

結局2時間半遅れで、ついにバスはバスステーションを出発する!

どこまでも伸びるサバンナ、怪しげな色をした岩の世界、テレビで見たまんまのバオバブの木の林を抜けて、バスは次なる目的地、タンザニアの都市・ダルエスサラームへと近づいていた!!

あぁザンビア。

たった三日間の滞在ではあったが、その人懐っこい陽気な人たちに囲まれて、かなり濃い滞在になった!

出発の前日、路上ライブをやろうとギターを担いでゲストハウスを出ると、いつもの様に目の前のスラムのおっちゃん達が声をかけてくる!

「おい!ぼうず!一杯飲んで行け!」

と手渡された、ジンのなみなみ注がれたキャップ。

見ず知らずの外国人だろうと宇宙人だろうと彼らには関係ないのだ、ただただ、毎日をそれなりに楽しく過ごしたい、そんな底抜けなポジティブハートのキリギリス野郎達だ。

そのシンプルさが、未来のことを考えるといつもいつも弱く心を湿らせてしまうおれにとっては斬新で、心地よかった。

ちょうどギターを持っていたので、お返しに一曲歌うと、隣の靴屋のじいさんも、そのとなりのジュース屋のガキんちょたちも、わらわらと集まってきてダンスが始まる!

いいぞいいぞ!

もっとやれ!

いやぁ、嬉しい。
歌うたい冥利につきるぜっ!!!

みんな大好きボブマーリー!

バッファローソルジャーのリクエストがあって、歌詞なんぞ知らんがアイアイヤ・アイヤヤイヤ!とザンビアの空に歌い上げれば、となりのじいさんがさすがなリズム感でアフリカンなダンスを披露!

小さな子供も、向かいのおねぇさんも、恥ずかしがりながらニコニコ笑いかけてくれる。

おれには武道館もクアトロも関係ねぇ。

ルサカのボロボロのトタン屋根に反射する強烈な太陽光をステージライトに、スラムの軒先で音楽が、ザンビアと日本の国境も文化も、軽々しく越えていく!

ピース!!!

俺たちにピースを!

太陽よもっと照り返してやれ!

くだらない毎日とくだらない俺たちに愛とピースを!!くれよ!!もっとくれ!!

そんなことを叫びたくなる、泥まみれの雑踏の中の美しい瞬間だった。


さて、そのあの後はビジネス街に移動し、いよいよ一発路上決め込んでやるでぇ!!

と。

格差社会の激しいザンビア。

都市部と言ってもきたねぇビルが何軒か立つぐらいだけれど、大通りを歩く人たちのファッションは洗練されていて、ビシッとスーツをきこなしたサラリーマンが、長い足の先の磨き上げられた革靴を鳴らして歩く。

かっこいいな。

こんな人らなら、ちょっとお金入れてくれるんちゃうか!?

期待に胸を膨らませ、手頃な通りを見つけて、隣で風呂敷を広げて文房具を売るおっちゃんに声をかける。

「ここでギター弾いていい?」

「えっ?ん?ギター?おまえが?ここで?」

「そうなんだ!ヨハネスで有り金全部入ったバンクカードを盗られてね。歌って稼ぎたいんだ。」

「おおそうなのか!当たり前よ!好きにやりな!」

日本語になおすとこんな感じだ。

軒先の商人はただ一日中座ってお客を待つばかり、こういうちょっとした娯楽、というかハプニングみたいなのには食いついて受け入れてくれる。

アジアの屋台街の路上で培った、今後社会に出ても全く役に立たんが、今のおれには生きていくためのテクニックだ!

昨日作ったボード、
「バンクカードを盗まれてしまいました。これは僕にとっての日本へのグレートジャーニーです!」
の看板。

ははは!ヨハネスのクソ泥棒野郎め!上等だ!お前に与えられた最大の苦難を見事にチャンスにかえてやるからな!!!

勢いよくギターを取り出すと、えっ!?こんなところでチャイナが何やってんだ???と野次馬が集まってくる。

歌った!!

リズムをこれでもかって刻んだ。

…….でも結果は大したことなかった。
一時間近くやって27クワチャ、約300円。

やはりアフリカ、お金は入らんな。全く入らん。

というか、入るけど額が小さすぎる。まぁしかし、精一杯の気持ちをもらってるんだろうなぁとおもうと、感謝でおっぱいだ。あ、間違えた、おっぱいだ。

なにより、リズムの大地で、音楽の生まれたこの大地で、たくさんの人が全く馴染みのないこの日本人の歌を見ていってくれた。
退屈な昼下がりを少しでも華やかなものにできたら。
嫌なことがあったけれど、ちょっとでも陽気な気分にさせることができたなら。

なにより、おれ自身が音楽を通して、とんでもない爆発的なエネルギーが伝わってくる。

めちゃめちゃテンションが上がって、一瞬一瞬がすごくキラキラして、とてつもなく楽しかった。

大学の時バンドやってたとき、感情のあまりよく狂ったようにステージではしゃぎまわってギターを弾くもんだから、よく出演させてもらってたライブハウスに紹介文で「ブレイカーの異名を持つガモウくんが…」と紹介されたほどだったのだけれど、(何も壊した覚えはないからかなり不服であるが)

なんかその時みたいな、感情の高まりをそのまま音に、そして体で表現できたような、そんなライブだった。

それには理由がある気がするんだ。

音楽の楽しみ方って、二つあると思う。

一つは、音を耳で聴いて、心で楽しむ方法。

もう一つは、音を体で感じて、心で楽しむ方法。

もちろんそのどちらも実際は楽しんでいるのだから同じなのだろうけれど、アフリカの人たちは、断然、後者の割合が多い気がする。

音を全身で受け止めて、体を揺らす、リズムを体にしみ付けて、大地に雄叫びをあげるように歌う。

もう精神が、音の中をトリップしているような感じ。

おれは音楽について全然詳しくなくて、音圧が、とか、このアコースティックの音が、とか、よくわからんのだけれど、音楽の強烈なメッセージとメロディに神経がぶっ飛んで、音の中に入っていく、なんか無敵になれる感覚だけは絶対的に自分の中にあって。

だから、楽しい時も、苦しい時も、死にたいなんて本気で思ってた時だって、音楽で生き延びてきた気がする。

そんな根源的な生命力としての音楽を、なぜかアフリカではものすごく簡単に、共有できる気がする。

ヨハネスの時もそうだった。

ひゃあああゾクゾクする~!生きてる~!!

という感じ。

勘違いかもしれんけど、そんな根本を理解してもらえた気がして、飛び上がってリズムを刻んで、パワーを持って歌えたんだ。

買い物帰りのおばちゃんや行きすがりのサラリーマンがコインを入れてくれる。

隣の八百屋でバナナを買って置いてくれる人もいる。

ボブマーリー風のレゲエ男が、へいみんな、おれのブラザーが困ってるんだ、見てやってくれよ!なんて道行く人にも声をかけてくれてて、ちょっと恥ずかしい。

もう無理ってまではしゃぎまわって、ギターをしまった。最初に声をかけた文房具売りのおやじが
「おもしれぇな、次はいつやる!?」
とタバコを差し出してくれる。

カンカンに晴れた太陽、汗だくの顔面、泥だらけの靴。

おやじの年季の入ったシワと泥だらけの手のひらから、タバコを抜き取る。

ほれ!

と、火のついた自分のタバコを差し出してきて、それで火をつけろ、とわらう。

気取らんなー!!!

たまらんなー!!!!

これだからストリートは止められんわ!!!

ザンビア、ルサカ。

とてもじゃないけど綺麗なんて言えない、スラムだらけの怪しげな街だったけれど、そこはとびっきりの汗くさい愛があふれてた。

また来たい!

ほんと人がいいところだった、ザンビア!!

ありがとうっ!!!!!!!!


そんな愛らしい思い出を胸に、バスは進む!!
サバンナの大地に、ぐっと強く抱き寄せられるように真っ赤な太陽がすごい速さで沈んでいった。


夏が胸に騒ぐ。

そして国境を超えたころには大地はまた新しい朝を迎えて、今はタンザニアの山岳地帯を走っている。

どこまでも途方がないほどに、ジャングルが続いていく。

おれの席は窓際で、偶然隣が空いてて、広く使ってたんだけれど、山が見え出した頃から、知らんおやじがすげぇ密着して座ってきて、

「オーレオレオレ!!」
「カーロカロカロ!!」

とか興奮した模様で外を眺めている。

どうした?と聞くと、

「こんな山ばかりの景色を見るのは初めてなんだ!すごいな、なんて高いんだ!」

と、50も過ぎてるようなおっちゃんが驚いてはしゃいでる。

ザンビアは草原だらけだから、珍しいんだな。

多分海なんて見た時には、気絶するんちゃうか?

でもそんな感動をいつまでも胸に抱けているおっちゃんが、ちょっと羨ましくも思う。

バスの窓から、乾いた冷たい風が吹き付ける。

あと10時間もすれば、タンザニアの中心都市、ダルエスサラームだ!

おれはガイドブックもなんも持っていないので、どんなところなんだろうか、ともくもくイメージを膨らませることしかできないのだけれど、それがまたいい。

楽しみだ!

確かにアフリカはとんでもなく暮らしづらくて、何をするにも不自由な思いや辛い思いをする、先進国育ちのおれにとっては決して旅をしやすい土地ではないけれど、とんでもなくでかいパワーを感じる。

不自由も全部含めて、アフリカをもう少し、全身で受け止めてやりたいと思う!!

そんなところです。
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