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【デリー/インド】インドを嫌いになる瞬間の話

2020年2月22日

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あー!!!

やっちまった。

起きた瞬間に分かる。
火照り切った顔と氷のように冷たい足先、メガトン級ダルさ。

風邪だよ、、、

風邪アゲインだ、、、

デリー三日目の朝。

超絶体調不良で目覚めたおれ。

まじかよ、今日の夜にはバラナシ行きの12時間深夜特急が待っているというのに。。

おでこは沸騰しそうなほど熱い。おれの小指ちゃん体温計は98℃7を記録。暑いー!寒いー!!暑いー!!

ゴアで風邪をひき、たった10日ほどで再び風邪である。
前の旅の時も2日間の入院生活を送ったし、いかにインドがおれの体に合っていないのかという話だ。

今日の夜には出るので、宿はチェックアウトしなきゃいけない。
フラフラになりながら荷物をまとめて、共同スペースのソファで廃人のようにうずくまり、ただただ熱が下がるのを待つ。

あぁしんどいよーしんどいー!!!!!ママー!!!!

と、共同スペースで大げさにはぁはぁぜぇぜぇと漏らしていたら、
同じドミだったヒゲのお兄さんに、「大丈夫?結構しんどそうだけれど?」と声をかけてもらって、ちょっと気持ち楽になる。

いつもそうなんだけれど、なんなんだ、この風邪の時にかまってもらうとなんか気持ちが楽になる症候群?

きっとヒゲのお兄さんでさえこれなのだから、もし優しくしてくれた人が同じドミの長澤まさみだったなら、今頃風邪なんてとうに忘れて、元気のあまりユーラシア大陸横断マラソンを完走していた頃だろう。

おれはいい歳して相当なかまってちゃんなんだろうな。

気持ち悪いぜ!

なんて自己嫌悪に陥りながら、うだうだと時間を過ごしていた。

しかし、

うーん、腹減った。

風邪でもお腹は空くのだ!

思えば昨日の夜から何も食べてない。

おれはヨレヨレの体でゲストハウスを出てバナナとオレンジを買いに行った。

そして、、、

デリーのこのエキゾチックな雰囲気がたまらなく好きだけれど、今日だけは別物である。

長澤まさみのいない

風邪の時×インド

このパターン、最悪である。


至近距離でガンガン鳴り付けるバイクやトゥクトゥクのクラクションに頭は揺れ、

気をぬくと跳ねられそうなごちゃごちゃの交差点で神経すり減らし、

怒号のような客引きの「ヘイジャパニー!!!!コンニチア!!!!!」の声が四方から繰り返され、

町中に漂う謎のアンモニア臭に加えて、売店のバケットに山のようにもられた香辛料達の香りに吐き気を覚え、

極め付けはオレンジとバナナだけでいい!と何度も言うにも関わらずウォーターメロンやパパイヤを付け売りしようとやっきになってくる屋台のオヤジ。

あぁ、なんでバナナとオレンジを買うだけでこんなにも体力使わないかんのだ。。。

インドを嫌いになる瞬間とは、こういう事だ。

ほんの20分外出しただけなのに、10年分ほどの体力を失いながら、なんとか宿に帰宅したおれ。

おじいちゃんのようなヨボヨボの手つきでなんとか果物を胃にしまい込み、薬を飲んだけれど、体調は依然最悪だ。

果たして今夜発のバラナシ行きの夜行列車に乗る事はできるのか!??

果たして同じドミに長澤まさみは現れるのか!?

次回、ぼっちシンガーブログ!!
「奇跡は起こらない~普通に電車に乗ってバラナシへ~」
乞うご期待!!!

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インド

Posted by gamoyuki