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【クラーゲンフルトからグラーツ/オーストリア】ヨーロッパのかわいい街をぼうけんo(≧▽≦)o .。.:*☆しちゃう話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!フラワーカンパニーズの “吐きたくなるほど愛されたい"!
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クラーゲンフルト三日目!!

ただっぴろい公園の丘の上で、雨がテントを叩く音で目を覚ましたおれ。

それでもたくさんの鳥たちがさえずりあって、半分森みたいに自然の豊かな、この公園の朝を彩る!

昨日も路上に出て、52ユーロ稼げたおれ。

テント泊でほとんど出費はなかったので、初日と合わせて70ユーロくらい貯金は出来た!

この小さな田舎町の、誰もが顔見知りみたいなほがらかな雰囲気はすごく心地いいんだけれど、今日は土曜日!!

本来なら土曜日の夜は絶好の路上ライブタイム!しかし、昨日の感じだとこの街は夜8時を過ぎたらほとんど誰も歩いていないのだ!

おれは考えていた。

おれの旅は路上ライブの旅。

路上で歌う、というポジョンからでなければ見られない、オーストリアの夜の風情を覗いてみたい。

たとえば、オーストラリアとかのウエスタン文化圏で夜、ムーディな歌を歌ってると、そのメロディにあわせてカップルが手を取り合って踊ってくれる事がある。

映画のダンス会そのままみたいな美しい雰囲気で、男がドレスで着飾った彼女の手を取り、くるりと回ったり、抱き寄せてキスをしたりする。

独身キモオタの読者の皆さんは、そんなもの見せられた日にゃおれが発狂してギターで男を殴りつけて傷害事件で逮捕される話、とか期待しているだろうが、そこはおれも紳士。

海外の、夜の男女のロマンティックな文化に触れられて嬉しいなぁ!おれの音楽でそこまで楽しんでもらえるなんて!おらお前らそれから気分盛り上がってその辺のホテルですぐセックスなんだろうが!!おれの音楽なんてそのパーフェクトな夜のちょっとしたBGMに過ぎないんだろうが!このやろうギターで殴りつけで石ころ口に詰めてやるぅぎやぁぁぁ!!!!

と大人な対応をみせるのである。

とにかく、そんな土曜日の夜はみんなテンションが高くて、普段見られないその国の人たちの顔が見られるのでおもしろいのだ。

ここまでのオーストリア人の印象は、めっちゃ真面目、めっちゃ紳士、そしてお金持ち!と、合コンとかで日本人の女子から絶大な人気を得そうなタイプのいい人ばかりである。合コンした事ないけど。

「質問ターイム!!あ、あのっ!トリア君は、どんな女の子がタイプなんですかぁ?」

トリア「うーんタイプかぁ、よく笑う人がいいかなぁ。」

「うふふふ~!そうなんだぁ!キャハハ」

「あははは!楽しい~!」

おれ「笑う人かぁ!おれはショートカットで優し…

「はいはーーい!!!トリア君って、彼女いるんですかぁ?」

「今はいないよ!おれ、あんまりモテないからさ…ハハ!」

「えぇー!そんな事ないですぅー!トリア君ならすぐ出来るよー!!」

「そうだよっ!じゃあ私、立候補ー!」

「ちょっとずるーい!」

「おれ?おれは追われるより追いたいタイプだか…

「ちょっとすみません、今私たちトリア君に話しかけてるんですっ。ちょっと黙っててくれません?」

「うん、私もトリア君の話聞きたーい。」

「え??あ、あのその、はい…

とかなるやつやきっと!!!!ちくしよおおお!!!!!トリアこのやろぉぉぉ!!!!合コンした事ないけど。

…否、これは昼の顔であって、夜は変わるんちゃうか!?

やっぱり、真面目で優しい人気者君とかこそ、うらでヤバい性癖があったりするからな!

足の小指舐めるのが好きとか、どMやったりとか!

いや、絶対そうやわ!

うわ危ない!早くか弱き日本人のハニー達に知らせないと!!

おれ「どぅふふふ、でもさ、トリアがモテないのってあれだよな。お前の性癖のせいだよなぁ?な、そうだろ?くくく」

トリア「あ、がもさん!それはちょっと内緒に…

おれ「うひゃひゃ、そりゃ言えねぇよなぁ?足の小指から親指まで計1時間にわたって舐めるのが好きなんて、お前の性癖はマジ並外れだもんなぁ?」

赤面するトリア「ちょ、ちょっとそれは言わないって約束…!」

おれ「あとさぁ??お前のどMは桁外れだもん!前の彼女にも、(亀甲縛りのままで休日を丸一日過ごす姿が見るに堪えない)ってフラれた事なんて、そりぁ言えねぇよなぁ!?ひゃぁははは!!!」

「ちょっと止めなよ!!?トリア君、嫌がってるじゃん!!」

「そうよっ!!人の秘密を簡単に口走るなんて、サイテー!!」

おれ「えっ…?でも、これは事実で!おれはただか弱きハニー達を救おうと…」

「何ハニーって?キモいんだけど!?あんたこそ何なの?職業、旅人です!とか!マジウケる!」

「そうよ!何バスカーって?バスなの?カーなの?ハッキリしてよね!キャハハ!トリア君、私たち、全然気にしてないから、お店変えて飲み直そっ!私…指舐められるくらい…なんともないからっ!!きゃ!」

「待ってずるーい!私も行くー!!私も家で亀飼ってるから、亀甲縛りでも全然大丈夫なんだからぁぁ!!ほら、行こっ!!」

きゃっきゃっ!

「あ、ほ、ほんと?じゃ、がもさんすみません、お先に…

女子2人に引きずられていくトリア。

バタン!!!

ちくしょぉぉおおぉぉごぉこおおおえとめおこととぉぉおごぼぼぼぼ!!!!!!!

こうなったらぁぁぁ!!!実証するしかねぇぇぇえぇ!!トリア野郎が実は鬼畜どMのナメック星人だということを、路上で歌って夜の街を覗いて、実際に証明するしかねぇぇぇ!!!

見てろよトリアぁぁぉ!!!!!!

そして、どうしても、"優しくて真面目で経済力のある男子"を性癖異常者に仕立て上げたいおれは、執念に燃える眼差しでバスに飛び乗った!!

向かう先はグラーツ!!

オーストリア第二の都市ということで、そりゃもう土曜日の夜なんてガンガンにクラブミュージック流れては酔ったカップルが乱れに乱れて所構わずキスをたり抱き合ったのちの道端アンジェリカに違いない!!

優しくて紳士だあぁぁ??そのすました仮面の裏に潜む恐怖の性癖の輪郭を、このおれが女子達に晒してやるわぁぁ!!!!

そして、

(あぁ、でもおれのブログはかわいい小物雑貨のお店情報も無ければ、おしゃれな街並みのお散歩も特にない。晒したところでおしゃれ女子が見てないんだよな…

ここは最初にそれっぽく、"ヨーロッパのかわいい小道をぼうけんしちゃおう☆"とか題名つけて適当に街の写真でも貼って、"なんかアートだねっ!"って言っといて食いつかせてからの…どぅふふふ)

などと、ブログには書けないような腹黒い作戦を考えていると、バスはグラーツに到着!!!

昨日ちょっと調べたところによると、ここグラーツは古い街並みが残る旧市街が有名だと書いてあった。いうなればオーストリアの京都、香川でいうと琴平といったところか。

バスが下りた駅前は近代的な建物、そして大通りに出てもアパートや雑居ビルが立ち並び、まったく古都感はない。

「(なんだ!ただの都市じゃねぇか!だれだオーストリアの琴平だなんて言ったやつは。)うわぁ!ビルだぁかわいいー!アートー!」

などと誰も聞いていないのにブツブツ言いながら歩いて行くと…

ひゃん!!

景色が開けたかと思うと、川が見え、その向こうには赤屋根の古い建物街、これぞヨーロッパという景色が広がっていた!!



おおぉ、なんと美しいんだ…!!!!

中世の暮らしをそのまま残したような美しい街並み、小洒落た小道には小さなカフェやレストランが入っていて、婦人たちがワインで乾杯していてほのぼのした雰囲気も見せつつ、
メインストリートは洗練されたファッション系のお店が軒を連ねてスタイリッシュだし、この街のシンボルとされる丘の上に立つ時計台が、差し色効果でアクセントをつけている!



…ハッ!!しまった!なんかいい感じに街を紹介してしまった!!

ち、ちくしょう!!!

思わず情緒を口走らせるなんて、なんて洒落た街なんだ!!!

…優しくて真面目でお金持ちで、さらにオシャレだと!!??ト、トリアめ…!!

と、不覚にもオーストリアの美しいところをさらに紹介してしまったおれ。

こんなんで合コンなんてしたら、破けたユニクロのダウンに靴底の取れたニセモノノースフェイスのシューズで、四日間風呂に入ってないおれがまるでダサく汚く見えてしまうじゃねぇか…!!

ちょっとは気を使えよオーストリア…!!!

こうなったらちゃっちゃとやっちゃおう!!

おれは旧市街へ向かう橋の上にギターを置き、歌い出した!


おれ氏、浮きまくり!!!!

道行くのは、気取らないアウトドア系の服装に身を包んだお兄さん達や、清楚で上品なスタイルのおばちゃんらばかり。

優しく微笑んではただ通り過ぎていくだけ。

人通りも少なくて、風が強くて何度も路上ボードが飛ばされる…

ちくしょう、なんか難しいなっ!!さてはトリアめ、おれに真の性癖を暴かれるのを恐れて邪魔をしているんだな!!??

結果は一時間ほどで5ユーロ。沈没である。

ギターを片付け、「僕ちゃん路上ライブ頑張ったら後で食べるんだぁぁ!」と楽しみにしていたジェラートを買い、ベンチに腰掛けた。

ペロペロペロ…

うまっ!!

ペロペロペロ…

おれは考えた。

今は午後四時。

ペロペロペロ…

どうせこの後日が暮れたころにはクラブミュージックガンガンのエロティックでエキセントリックな夜の街へと変貌を見せるに違いない!ペロペロ…

ここはすこし休憩を挟んで、日の暮れたころが勝負だ!ペロペロペロ…

そんなで、口の周りにまんべんなくジェラートを付けながら完食したおれは、

「もう!ゆうきくん、口の周りにジェラートがついてるよっ!」

「えっ!?ちなみちゃん、ほんと?」

「こっち向いて!取ってあげる」

人差し指でそっとおれの頬を撫でては、ぺろりとその指を舐めてみるちなみ

「ん!塩キャラメル味かな?」

「ううん、これはキャラメル味!おれの肌のウユニ塩湖が、君のために塩キャラメルを作り上げたのかな?」

「どういうことそれ!ははは!よし、じゃあ次は時計台でも見に行こっ!」

「うんそうしよう!」

と、かわいい女の子とデートで来たなら最高だろうになぁ、などと妄想しながら、来る合戦の時を待った。

二時間後。

やはり誰も口の周りのクリームをすくって舐めてくれるような女の子は現れず、無数のアリやガがおれの口周りを埋め尽くし、立派な髭面が出来上がったころであった。

ガラガラガラガラ!!

ん?

ガラガラガシャー!

午後6時。なんで!?

メインストリートの商店がシャッターを閉めだした。

あれれ?

まだ明るいのに、閉めるの?今日土曜日だぜ?

次々と扉が閉められる商店。

あれか?メインストリートの店は閉まるけれど、あれだな、きっとどっかに繁華街のような通りがあって、そこで浴びるように酒を飲んだ後のお下劣なダンスパーティとかの流れだろ!??

おれは歩き出した!

見つけてやる!!なんとしてもトリアの不健全な夜の営みとアングラな事情をスカートめくりしてやるんだ!そして俺旅さんみたいな裏社会ジャーナリスト系ブログとして周知させてやるんだ!おれも台湾のセクシーな女の子とクラブ行ったりしたいんだぉぁぉぁ!!!

と鼻息粗めに飛び出したのだが…

あらら…??

どこの通りも次々に店屋はシャッターを閉じ、バーも人はまばら。次々と人通りの少なくなっていく街…

えええ!!なんで!!?

午後7時。まだ日は暮れていないというのにいよいよ人通りは消えつつあり、街は静まり返っている。なんで!!?今日土曜日やぞ!!??

なんか焦りながら、とりあえずかろうじて人通りがあったトラム沿いの通りにギターを置いてみる!!

結果は惨敗….5ユーロだけはいって、30分くらいしてもうほんま街におれ一人みたいな状態で辛くなってやめた。。

ううう、ありがとう、ビールでも飲みます…

「明日が日曜日だからね。休日は家族と一緒に過ごすものさ。今日の夜から早めに店を閉めて、家族との時間を作るのさ。」

まじめつ!!!!!

まじめすぎだろうが!!!!!???

帰りしに寄ったバーのおやじは語る。

ちくしょう、稼ぎどきを逃しただけでなく、夜になって異常な性癖を披露するどころか、一目散に家に帰って家族のためにだとぉぉぉ!!??

真面目で紳士でお金持ちでオシャレで、家族想いだとおおおおおおお!!!!!!

調査結果:オーストリアは、生粋のイケメン優男の国であった…

ちくしぉおおおおおぉぉお!!!!!!!

ちびちびビールを飲み、バーのアルプス系の衣装の女の子を鷹のように鋭い目つきで瞳孔を見開いて観察したおれ。

店を出て、ひどく寂しい木枯らしの吹き付ける街をトボトボと行くあてもなくさまよう。

今日はホテルを取っていないので、どこか公園くらい見つけて、テントを張りたいのだけれど、なかなか見つからない…

バックパックとギターの重さがひどく肩を締め付ける。

痛いよう…

暗くなった街を抜けると、住宅街に出た。

家々の明かりの暖かいオレンジ色がぼんやりとゆれていて、楽しそうに家族で食事を楽しむ音や、テレビのサッカー中継に家族で盛り上がる声が聞こえる。

なんなんだよ…楽しそうじゃねぇか…

砂漠で遭難した時とはまた違った、孤独感が胸を支配する…

結局、郊外まで2時間ぐらい歩いて、あたりに誰もいない無人駅にでたので、そこのベンチで寝袋にくるまって眠った。

さみぃ…

心も体もな…

そんなところです。

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